2018/06/09 のログ
■ヴィクトール > 「いいんじゃねぇか? 普段からちょいちょい女に見られるんのは大切だからな」
視線も肌を撫でる感触も、徐々に彼女を女としての自覚に導きながらも慣れを促す。
戯れるように裾をつまんで揺らし、微笑む姿は幼さはあれど可愛い。
恥じらいに頬を赤らめながら、その淡い快楽すら楽しむ姿は、本人は気づかぬかもしれないがどう見ても女へと染まったと言えよう。
その証拠と言うように、無意識にディルドに指を這わせていた辺りに出ていく。
恥じらいに恨めしそうに唇を震わせるも、眉をひそめながら笑えば、可愛いぜと甘い言葉で締めくくりながら撫でるのだった。
兄の言葉を借りて彼女を太陽のようだと告げれば、夏日の花の様な笑みがこぼれ落ちる。
兄ほど上手じゃないがと付け加え、苦笑いを零す。
しかし、いっぱい温めると両手を広げて微笑む姿は、やはり暖かな太陽だと思う。
褒め言葉に喜ぶ姿も全てぬくもりに満ち、ありがとうよと囁きながら微笑み返す。
移動していく中、視線が彼女の身体を撫で回していくと自身の指と勘違いしたようだ。
けれど、それに何を言うわけでもなく何となく集中しそうなラインへ指を這わせるなら感じ取ったとおりに現実もかわる。
薄青を通り抜けてあふれる蜜、その重さに指がどろっと濡れていく。
腰が引ける瞬間に意地悪にそこを突っついてから指が離れれば、キスを重ね合わせながら店の中を進んでいく。
お礼の言葉には おぅよ と何時ものように軽い感じに答えながら微笑えんでいく。
元々あまり使う事のない金も、こうして女に消えるなら彼としても悪くはない心地だったりもする。
ベッドへと誘う合間、つぶやかれた言葉にたしかにというように頷いていく。
抱いた時も身体にそれらしい跡がなかったのもあり、針ではないのを選んだという点もある。
ベッドに上げると、捲れがあるスカートに瞳を瞬かせながら抑えようとするが、それよりさきにショーツを下ろしていく。
あれだけ卑猥なことをしながらも、恥の消えない姿は可愛いものだとクツクツと笑いながらも、柔草を撫でていった。
「わりぃな、脱がさねぇと出来ねぇし……ん? いいんだよ、無けりゃ無いで。全部脱いちまう奴もいるんだからな」
ぷっくりと膨れた柔肉の割れ目に、小さな陰核の包皮。
そしてその上に生え揃うのは、銀色の産毛が僅かに存在する程度の茂み。
茂みがあるなら、それを綺麗に整えてアートのようにしてしまおうかと思っていたが…予定変更。
体つきもそうだが、ところどころの女としての発育不足に自信がない様子が見て取れる。
恥じらいに顔を隠しながらも視線が重ねれば、よしよしとひと撫でしてからカミソリを手に取る。
ふわふわの泡をすっと塗りつけ、滑りを良くしてから恥丘へ刃が重なる。
すると、しゃりっと何度か撫でるだけで、茂みはあっという間に刈り取られていく。
幼子の様な無毛の肌に変えれば、濡れタオルでそこを綺麗にしていき、クリームを塗って、僅かに覗く毛先を溶かして丸めていった。
ちょっと待ってろと耳元に唇を寄せて囁くと、一度部屋を後にして数分。
もう一つシートを買ってくると、ペトリとそれを無毛の大地へ押し当てる。
明かりが色んな角度から照射され、周囲が真っ白に染まる中、綿筆を手に取ると赤いインクを染み込ませていく。
ポンポンと濡れた綿が何度もそこを叩いていくと、台紙の隙間からインクが染み込み、褐色肌に淡く吸い付いて着色が進む。
ペリっと乾いたインクごとシートが剥がれると、直ぐに先程の台紙を重ねてしまう。
今度は白色を筆にとり、同じ様に下腹部から恥丘の左右へと筆が滑っていき、インクが染み込まされること数十分。
出来たぜと囁きながらそれが剥がされていき、確認用の手鏡をクレパスの手前へ突き立てるように置いていく。
「タピオカのここがつるつるだから綺麗に入ったぜ?」
白インクが褐色肌に映える蓮の花と蔦模様、蓮を茂みがあった部分の真上あたりに飾り、その左右を蔦模様が肉芽の辺りへ届くぐらいに弧を描いて伸びていく。
その合間に挟まれて追加されたのは、太陽を象ったタトゥだ。
暖かな微笑みと元気さを分け与えてくれる、純真無垢な彼女を示す印。
そして、その中央には葉っぱのように可愛らしく歪んだハートが刻まれ、蓮や蔦と同じくヘナ柄で包まれていた。
ショーツの下に隠れても、透かしの上からはっきり見えてしまう赤色は、まさしく男達へ見せつけるような卑猥ながらも可愛らしい装飾だろう。
「どうだ…? よけりゃだが……さっきの魔法つかって、これを残してぇんだけどな。出っぱなしだと困るだろうから、消せるようにな。出てくんのは、タピオカが見せつけてぇときだけってよ」
意志の魔法を彼女の意志とつなげるように定着させれば、タトゥのインクは違う特色へと変わる。
それを示すように一部に指先をかざせば、撫でると消えていき、もう一度撫でれば現れてと手品のように簡単に出現をコントロールする。
その動きが自身でコントロールできるならどうだろうかと、感想とともに確かめるように見つめる。
頷いたなら……すっと掌を翳すだけで、その印はそこへ定着してしまうだろう。
■タピオカ > 彼の魔法はその視線が指なのかただの視界の焦点なのかをあやふやにしていたらしい。
振り返れば自分の勘違いを恥じていたけれど、いつのまにか感触が本物とすりかわっていた。
どちらも同じ、彼からの愛撫。
臀部、太腿の後ろでお尻をささえる場所、股下、内腿。
そのあたりも弱い場所で、視線がうつろう、彼からすれば僅かな眼球の動きにあわせ、
こちらは糸人形の糸が手繰られるほどの動きをみせる。ひくんと甘く揺れる小尻の様子が
ヒップスカートの裾によってより強調されて。指の離れ際、つんとつついたその時に「ふぅうっ……!」と甘い鼻息がこぼれ落ちた。
――会計を済ませ。彼からは貰ってばかりだから、何かお返しがしたいと思った。
金色の瞳、時々悪い人になるその目付きをじー、と見ながら物思い。
けれど、目を見た程度で彼の思考を覗けるほど聡くはない。
「……いつかお礼、させてね」そう、柔い口調で告げ。大きな肩口に頬、擦り寄せた。
「うん……。……んっ……。うー……。
僕のお腹の下……こうやって誰かに晒すの……、はじめてかも……。
恥ずかしい……。
――んっ……、ん……。ぅ……ぅ……」
彼の見立ての通りに、発育不良の裸身には雌としての自信が欠けていた。
羞恥で頬の頬紅が丸くなりながら、自分をどういう表情で見ているのかが気になったりして。
指の隙間からちらちら、金色の瞳を伺って。
頭を撫でられて少し安堵し、青緑の目がやや緩む。
泡が塗りつけられた感触にやや腰が左右に、くすぐったそうに揺れ。
触れた刃先に息をひそめる。お腹の下を強張らせて、作業が続くのを屠られる羊じみた佇まいでしおらしげに待ち。耳元の呟きにこくこくと頷いたあと、戻ってきた彼の手先で再び子羊になった。押し当てられたり、インクを染み込まされたり。
そのたび、足先の親指がぴ、と緊張を示したり。あるいは、足首の力がほぐれたりもした。
彼の手つきがとても丁寧だったから、ただ恥ずかしさに顔を覆っていた両手が感心を覚えつつ頬から顔の脇に落ちていく。見えてきたのは、軽く瞳を閉じてリラックスする踊り子の佇まい。
数十分の、インクが固着する間じっと睫毛を下ろしていて。
「うわあぁぁ……!僕のここにお花が咲いてる……!すごい……、太陽も照ってる……!なかにハートまで浮かんでる……!……うん!……うんっ……!とっても素敵だよ、ありがと……!」
手鏡に映る自分の秘所は、もはや秘にしておく場所ではなくなっていた。
彼の施術が丁寧だったから、
描かれた白い蓮の花に蔦模様も品よくおさまり、両脚という額縁の中にある絵のようだった。
そこに太陽が輝いていて、他と違って抽象的なハートのアクセントも彼のセンスの良さが伺えて。仕上がった装飾に、薄く開いていた瞳が大きく開かれ。きらきらと輝く。
無地からデザインを施してもらうだけで、こうも存在が変わるものかと信じられないといった調子で声音を弾ませると嬉しそうにお礼を告げて。
「うん……。それなら、僕からもお願いしたいぐらいだよ……!
ぜひぜひ、このタトゥを刻んでほしいな。ヴィクトールが僕に描いてくれたもの、大切にしたいな……!」
自由意志でタトゥを操れるのなら、と喜色のこもった表情で大きく頷く。
現れたり消えたりと指先で自在に操られる絵柄に楽しそうに肩震わせて笑うと、
彼の掌がかざされるまま、蓮の花と蔦と太陽、そしてハートは遊牧民の肌とひとつになった。
ご案内:「港湾都市ダイラス エスニックなホテルルーム」からタピオカさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス エスニックなホテルルーム」からヴィクトールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/路地裏」にカインさんが現れました。
■カイン > 喧騒から少し離れた場所にある貧民地区の路地の一つ。
その間を抜けるように歩いていく男の姿があった。
遠くに喧騒は聞こえれど、それに近づく気配はない。
そんな様子に少しばかり渋い表情を浮かべ。
「……こりゃあ久しぶりにアレだ。迷ったか」
ほろ酔い気分でふらふらと、酒場を出てから暫くの間歩き回っていたのだ。
不用意にそんなことをすれば日々道が増えて消えていくこの界隈、
そうなるのも至極当然であった。
■カイン > 「この辺迷うと脱出が、な。…まさか上を飛んでく訳にもいくまいし」
そう言いながら見上げる空。路地の合間から見える星空に、
後ろ頭を引っ掻いて渋い顔を浮かべる。
野郎と思えば壁をよじ登って上から何とかする、なんて芸当もできない事はない。
できない事はないが、それで要らない恨みを買うのも阿呆らしい。
どうしたものかと息吐きながら後ろ頭を引っ掻き。
■カイン > 「かといってこの辺りは地図を用意していても仕方がないしな。
どうせすぐに書き換わる地図なんて買うだけ無駄だ」
そもそも商人が小遣い稼ぎ代わりに売っているこの辺りの地図など、
正直当てになるものではない。それは良く知ってるだけに腕を組み、
星空から視線を逸らして大きく息を吐く。
この辺りの道順に詳しい物など恐らく住民の中にも早々はいないだろう。
「…酒の一つもあればアレだな、散歩で気分をごまかせたかもしれないが」
何一つとして根本的な解決には至っていない。