2018/01/17 のログ
イグナス > 「星、へえ、良い名前だ。――かっこいい。」

奇麗だとも思うし。かっこいいとも思う。
素直に感想告げつつまた、珈琲ひとくち、おいしい。
そして続く言葉に改めて、そうだな、と天を仰ぎ見上げた。
なかま、といえるのがいたのはどれくらい昔だろうか。
瞼を一度閉じて、ひらく。

「―――とんでもなく、強い連中だったな。
 まァ俺が一番強いンだが、それにしたって、強かった。」

両腕組んで、そんな言葉。うんうんと、頷きを。
もちろん言外に、己もだいぶ強いんだ、と。
だいぶ抽象的で、なんだか、子供の考えた最強のなんとか、みたいな。

エスタ > 「ありがとう、ございます……少し、てれますね」

男性に名前を褒められたのは初めてで、少し赤くなってしまう。
感慨深そうに天を仰ぎ見る様子にやはりすごい人なんだな、と思いつつ、コーヒーを一口。

「強い、ですか……誇れる方々、だったのですね。そして、イグナスさまもそれはお強いのでしょうね」

なるほど強い、と来たかと。抽象的だが、この巨人が仲間の誇れるところといって一番に思い出すのが強さだったというのが面白いと感じる。そしてその単純な表現からイグナスにとっても驚くほど強かったのだと解る。

「その強さで、何を成したのですか?とても興味深く、おもいます。イグナスさまのほうが、詩人にむいているのでは、とおもうほど」

イグナス > 「褒められたンなら、素直に受けとりゃいい。」

どこか照れてる雰囲気にクック、と喉を震わせて笑った。
――最初の印象とはだいぶ違う。大きさに圧倒されがちだけど、どこかの箱入りなお嬢様な感すら。
だいぶ己が抽象的なことを言ってるのも理解してる。んー、と首を傾けて。

「そーさ、なァ。おれは強いよ。とんでもなく、強い。
 ああ、エスタが出会った中で間違いなく、いっとうに強い。」

最近も同じことを言った気がする。けどまあ、やっぱり己にとっては事実だ。
きっぱりと言い放ってから、少し言葉を選ぶように中空と彼女を見比べて、にやり、とわらった。

「おれは詩人なンてガラじゃあねえよ、酒場で叫ぶのがせいぜいだな。
 でも何をしたかッて云われたら、成したかといわれたら。
 ………そうだなあ、世界を、救ったとか。」

本当かウソか、冗談めいた様子で笑い、いった。
 

エスタ > 「はい、ありがとうございます」

うふふ、と静かに笑う。少し力強くうなずき。

「信じます。あなたが、強いことも、世界を、救ったことも。
元より世界はもろいモノだと、教えられましたから」

抽象的すぎて歌にはできないとは思ったが、それでもこの感動を歌にしたいなあと思う。

「イグナスさまの冒険を、うたにしたく、思います。仲間の方の、お名前とぶきをきいても、よろしいですか?」

長い首をこくりとかしげて微笑を添えて尋ねる。

イグナス > 信じるという言葉に、ほう、とわずかに目を見開いた。
たいていはホラ話としか認識されないのに、信じると力強く言われたならば。
少し楽し気に口元を笑みに、にぃ、と釣り上げた。

「そりゃ、珍しい。大抵は酒の席での冗談扱いなンだがな。」

ふむと鼻を鳴らして、だいぶ上機嫌な様子だった。
そうだな、と顎に片手を当てて何かを考える仕草。
もうだいぶ以前のことだ、思い出すようにひとつひとつ、ゆっくりと。

「おれは、斧さ。今でも使う。大きな二振りの斧。
 ―――あとは、魔法を使うやつとか、大剣使いにカタナを使うやつ。
 いろンなのがいたな、竜騎兵の槍使いも、いた。」

つらつらと出てくる武具。思い出すたびに言葉を出して、それはかなりの数にわたった。
きっとそれは、すごく大きな戦の話だ。遥か遠方の軍団の名前や、噂だけの勇者の逸話。
つらつらと言葉にして。

エスタ > 「父から強さを見極めるすべをおそわりましたから……
あなたの血はとても、神々と比べられるほど、強いモノに感じられます。そして、とても古いものだとも。
……それと、おんなの勘です」

実際はほとんど女の勘だが、あえて理由を述べるならば父譲りの小さな神としての嗅覚をあげる。
上機嫌な様子にほっとして、そして興味津々に。
この古強者から言葉を引き出せたことを少し誇りに思う。

さまざまなエピソードに値千金だと思いながらメモを時に取り熱心に聞く。白磁の顔が少し紅潮している。
すごい!これはすごい話だっ!とエスタも喜びながら聞く。

「とても、とてもすごいお話を聞けました。この身の何で返せばよいのか解らないほどに……せめて、お聞きください」

静かに歌い出し、「錬金」の異能でマンドリンのような楽器を取りだして音楽にしていく。
大きな戦の中のいくつかのエピソードを切り取ったモノだろうけど、しかしそれは歌い手の尊敬が十分に伝わるであろうモノで。

「あなたに出会えたことを誇りに思います。偉大で、残酷な勇者イグナスさま」

イグナスの宝が容易にゴミに変わる、という性質をエピソードから読み取りそう表する。しかしその評すらどこか少し熱っぽい。

イグナス > 「おんなの勘か。ウン、気にいった、それが一番、楽しい。」

読み取る力は確かに、ある様子だった。間違いではない。
でもそれよりなにより、おんなの勘ってのがすごくいい。
ククク、ってまた喉を震わせて、実に楽しそう。
舌を滑らすために珈琲を口に入れつつ――良くなった気分と一緒に、たくさんの言葉を、エピソードを。

「そりゃあ、すげエ話さ。伝説や――英雄たちの話だ。
 ………ウン?」

ぱちくりと瞬きひとつ。聞いてほしいとの言葉で、出てくるマンドリン。
ほうと驚く間に聞こえてくる音楽、歌。――つい瞼を下ろして、思い出す。
…いつかの記憶が、映像のようによみがえった。
終わるならば、惜しみなく拍手を。

「いい、――いい歌だった。……それに偉大で残酷な勇者なンて、久しい呼ばれ方だ。
 ……おれも、華麗で素晴らしい吟遊詩人に謳って貰えたことを幸いに思おう。」

エスタ > 「楽しい、ですか。うふふ、それは素敵です」

それが一番楽しい、といわれたことにうれしくなってほほえむ。
沢山の言葉とエピソードに感激しつつ、この恩をどう返そうか、と少し心配になりつつ。

「はじめに、偉大なる巨人の勇者、炎の如きイグナス……
双斧を用い死霊を討つー」

熱を込めて歌う。拍手をもらえば、少し驚き口に手を当てるが、うれしそうに笑顔で一礼。

「ありがとうございます。やっぱり、そう呼ばれたこともあったのですね。私は華麗と呼ばれたのは、はじめてです。この出会いと、あなたに感謝を」

そう言ってまた一礼。気づけばコーヒーもケーキも空であった。
いろいろと考えた末、一枚の地図を取り出す。

「これは私の家の地図です。あなたであれば、いつでもお越しください」

こんなでかい女に需要はあるのだろうか。とか空回りしてないかとか、いやそれでも最大限に信頼と感謝を伝える方法はこれくらいしか、とか思いつつ差し出す。

イグナス > 言葉に、少し気恥しくなる。
それでも熱を込めて奏でられる歌に瞠目して耳を傾けて
拍手と感謝を伝えた。

「えらく昔の話だけどな。いろいろと好き勝手に呼ばれたモンだよ。
 ―――こちらこそ。いやなンだかな、気恥ずかしいもんだ。」

笑みではあるけれど、どこか気恥ずかしさを隠すようでもあった。
気付けば話に夢中になっていたのか、こちらの珈琲も空っぽに。
ことん、と机に置きなおして。

「なンだ、いいのか?初対面の男にンなこと教えて。
 ――いや、………そうだな。いずれ行かせてもらおうか。
 こっちは、……ンー、いろいろ動き回っちゃいるが、あっちの宿にいることが多い。
 伝言でもよけりゃ、声かけてくれ。」

彼女の意思に感謝を返すように、こちらの宿泊先を伝える。
平民地区の、比較的わかりやすいところにある酒場の二階。

エスタ > 「うふふ、楽しく、価値のあるお話でした」

気恥ずかしさに対してこちらはうれしそうにほほえむ。

「……はい、それだけのことはしていただきましたから。
ふふ、お待ちしております。わかりました。いずれ、また……」

ちょこんとスカートを上げて一礼。代金を払って帰る。

イグナス > 「こちらこそ、楽しい話を聞かせてもらった。
 またいつかな。」

彼女が去るのを見届けた後には、こちらも。立ち上がって、代金支払い去っていく。
たまにはカフェもいいもんだ。

ご案内:「平民地区/カフェ」からエスタさんが去りました。
ご案内:「平民地区/カフェ」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「特殊懺悔室【昇華儀礼所】」にセラスさんが現れました。
セラス > 王都にあるノーシス系の教会地下。
八畳程度の一室にて、椅子に座りながら聖典を読んで時間が過ぎるのを待ち。
これから訪れるであろう信徒を待っております。
どのような信徒の方が訪れるかは分かりませんが、此処に訪れるという事は罪の告解と欲望の昇華が目当て。
己の身体を用いて行われる儀式へ、心臓の鼓動が高鳴り熱っぽい溜息が零れる。

「嗚呼…どのような方が本日はお越しになるのかしら。」

薄いカーテンの布地越しに扉の向こう側を幻視してしまいそう。
身体の奥から信徒に対する儀式への期待感に熱意がじわりと溢れ出てきている程。

ご案内:「特殊懺悔室【昇華儀礼所】」にマイさんが現れました。
マイ > ここに来るのは初めてではない、今よりも若い頃、父親殿から連れられて王国の…あるいは周辺国の、このような施設で吸いも甘いも勉強させられた。
それからはこうして、遊びのつもりで定期的に訪れたりしている。
娼婦と比べれば必要投資こそ割高であるが、こういうシチュエーションを楽しむのも悪くないし、お金に困っているわけではない。
存分に教会のために投資し、シスターに悩みを相談しようではないか。
彼女が見つめるその扉のノブが、がちゃりと回った。
そこから現れたのはまだまだうら若そうな少年。

「こんにちはシスター…僕の罪を聞いて…見てくださいますか?」

少年は冒険者らしい動き易い装い、若くその精力も旺盛であることは容易に想像できるかもしれない。
また、度々訪れているとはいえ、その時で相対するシスターは違うし、いちいち顔を覚えているほどのことではない。
もしかしたらこのシスターとも以前に懺悔の時間を共にしたかもしれないが。
薄いカーテンの向こうに見えるシスターの姿をじっくりと眺めた少年は、にやりと薄笑いを浮かべてみせた。

セラス > 扉が開かれる。
外の灯りがやや差し込むが、それでも室内は薄暗い。
あるのは蝋燭の灯りが一本程度で、これの火が消えれば退出の時間となるシステム。
時間にして、一般的な成人男性なら射精を二度程度も出来れば良いくらいの時間。
約二時間以内の滞在というのが、教会によっても違うがルールとなっている。
どうやら少年…冒険者のような姿の若者を見つめ返し、微笑を浮かべて最初に確認する。
言葉の言い回しは様々だが、まずは自分が相手で良いのかという確認をするのだ。

「私のような者で宜しければ……どうぞ、お好きに告解なさってください。まずはじっくりと……その罪をお聞きしましょう。」

カーテンで仕切られた薄布越しに相手の姿をこちらでもしっかりと確認する。
お互いに言葉を交わして、相手が自分を抱きたいかという了承が得られたならさらに会話が続いていく。
はしたなく両足を左右に開きつつ、片足を座っている椅子の上にあげるように広げていきスカートの裾をたくし上げていく。
相手の姿を見ても記憶には無いので、初見様と判断する。
ただ彼の言葉から感じるのはやや通いなれている空気感があり、そのままスカートをたくし上げて。
本日のお客様である少年へと自らの濡れた陰唇等、恥部を晒して最終確認。
見られているという感覚に吐息を熱っぽくさせつつ頬を紅潮させた表情で見つめ返し、後は薄笑いを浮かべる彼次第となる。

マイ > じっくり楽しむというのもありなのだが、この娼館と化している教会にもルールがある。
それに自分の後にも、シスターに罪をぶつけようと考えている迷える子羊とやらがいるのであろう。
楽しんでしまえば時間はあっという間のもの。

「ありがとうシスター。
シスターのような方であれば、思う存分に内に秘めたものも曝け出すことができましょう」

少年は見た目よりは大人びており、手馴れている様子。
スカートをたくし上げて、カーテン越しに彼女のとろとろに濡れた秘所にが目の前に映る。
それを見れば少年の薄笑いも口角が上がり、頬も高揚した色に染まっていく。
歳はずいぶん上だろう、秘所と腰回りを見ればその身体は実に肉感的で抱き心地がよさそうだ。
その中にたっぷりと罪を叩きつけてやりたい。
少年の履いているズボンの股間部分は、大きく張りあがってテントを張ったようになる。
はちきれんばかりのそれを見れば、彼女で良いという何よりの証になるだろう。

「これが僕の罪です。シスターのお身体を見たこともあり、その罪がより肥大化してしまっているのです。
どうか懺悔させていただけませんか?」

ぱちりとズボンのボタンを外し、するりするりとズボンをずり下ろしていけば、カーテン越しの彼女の目の前に見えるのは、成人男性のものよりも大ぶりな逞しい肉棒が、ガチガチに反り立っている様子だった。

セラス > 「欲望というのはどなたにでもある感情です。また、欲望を捨てる事は人間には出来ません。自らの欲望と向き合い、その欲望を如何に昇華させるかが重要なのです。」

彼の罪に対する返答は、欲望という罪に対して修道女としての返答となる。
これについては通常の懺悔室と何ら変わらずに、どの修道女であったとしても同じような返答をしたであろう。
教会の施設ではあるが、ある種の背徳的な行為を重ねる場所ではあるが。
懺悔室としての場所で、告解への言葉での対応は最初は正しく対処されていく。
言葉で対応しつつも、カーテン越しにこちらも了承という意で少しだけカーテンの布を左右に開いていく。
椅子に腰かけたまま、少年の下腹部を注視してから。こちらも彼に己を晒すように両手を自らの割れ目へと添えていった。

「私の身体を見て、そのような反応をされたのでしたら…それは私の罪でもございます。その欲望という罪を、これからアナタの未来に出会うだろう伴侶への愛へと変える為に。未熟ではございますが、どうぞ私へ…その猛りをぶつけてくださいませ。」

薄暗いとはいえど、蝋燭の灯りに晒された女の恥部はぬらぬらと淫猥な愛液の蜜で濡れそぼって照り返している。
むわっと、膣奥からはメスの濃厚な匂いが香り立ち上り。
くぱぁと開かれた膣穴はいつでも逞しい男根を受け入れる準備は整っていた。
後は彼の猛りを受け入れるだけとなる。

マイ > 「それではぜひ、僕の欲望をシスターのお身体で昇華させていただきたく」

言葉だけであれば、まさしく教会の懺悔室における一幕ではある。
二人揃って下半身を露出し、互いのそこをじっとりと見つめていなければであるが。
カーテンが左右に開かれていけば、改めてシスターの肉体、その下半身を眺める。
やはりと言うべきか、肉感的で触りたくなる肌、どれほどの欲望を咥え込んできたのかわからないほどに濡れ、広げられた雌穴。
そこから漂うメスの匂い、フェロモンを嗅いでしまえば、巨根はぶるりと震え、遠慮なくシスターの下へとカーテンを越え、歩み寄っていく。

「はい、存分にぶつけさせていただきます…っ」

股を大きく広げて男を待つ彼女にさらに近づけば、反り起つものを膣穴へにちゅっと突きつけ当てる。
シスターの腰と太腿へ両手を伸ばし、その柔らかな肌を触り撫でてわずかばかりの愛撫を行ってから、その剛直をズブンッと根元まで遠慮無く叩き込むことになる。
その巨根が打ち込まれれば、瞬く間に膣は奥までこじ開けられていき、子宮の入口を力強く突き上げることになるか。

セラス > 「貴方に神の導きがあらん事を…願わくば、己の欲望に囚われず。その強い猛りが昇華され、愛へと…変わる事を願いま、すっ…」

肉棒の先端が、にちゅっと膣穴へと触れていった。年若い彼の手が腰と太腿へと伸びていき、軽く愛撫をされてから挿入しようという意思が感じられる。
このように欲望を無遠慮に打ち込まれる殿方は珍しくは無い。
だから、こちらはせめて欲望が昇華され愛へと変わる事を願いながら彼の肉棒を受け入れていくのだ。
ただし――自分では分からないが、その表情は快楽に酩酊しているように今か今かと蕩けた表情をして期待しているメスの顔。
割れ目からは愛液の蜜がポタポタと椅子にまで滴り落ちてくる程に濡れきっており。
調教された肉穴は一気に挿入されようとも、柔らかくも包み込む慈悲のように肉壁が男根を包み込むはずだ。

「嗚呼、どうぞ 未熟ではありますが、私の身体をお使いくださ―――あひいいっ!!!?」

ズブンッ!と根元まで肉棒が膣穴へと楔のように撃ち込まれた。
その瞬間、背筋をのけぞらせて喘ぎ。子宮口をゴリゴリと胃の腑にまで押し上げんばかりの肉棒を膣穴は受け止めていた。
巨根のカリ首のエラが愛液で濡れた膣壁をこすり上げ、逞しい竿が内部をミチミチと広げていく。
修道服越しにも分かるような豊満な乳房が腰の動きに合わせて上下にぶるんと大きく揺らさせながら、その猛りを受け止めていった。
腰の動きが始まるなら、膣穴はまさに肉穴となり。ぐにゅうぐにゅうっと肉棒を複雑に締め上げつつ内部がうねり。
修道女とは思えぬようなはしたないアヘトロ顔を晒すのだ。

「どうでっ、すかぁ…あああっ! どうぞぉ、私の穴を使って…んひぃ! 猛った、肉棒をお静めくださいませっ!!」

マイ > 「くぅっ…すごっ……どこが未熟で、ありましょうかっ…!」

こちらの思うがまま、存分に肉棒を打ち込んで好き勝手犯そうかと心内では思っていたが、彼女の膣はその期待を良い意味で裏切ってくれた。
膣襞が複雑に肉棒を、カリを擦り上げ締め付けてくる凶悪な快楽は、とても未熟とは呼べない、成熟したメス穴のそれ。
あまりの刺激に地に戻りそうになる。
今すぐにでも腰を激しく打ち付けて、その快楽をより楽しみたいところではあるが、まずはシスターの膣の感触をじっくり味わおうと、根元までの挿入状態を維持したまま腰の動きを止めた。
それでいても、肉棒は膣の中でドクンドクンと熱く脈動しつづけているのだが。

「先ほどから思っておりましたが…シスターは柔らかなお身体をお持ちなのですね…」

にんまりと悪戯っぽい笑みを浮かべて、挿入だけではしたないトロ顔を晒す姿を眺めつつ、修道着越しの豊満な乳房に緩く頬ずりをする。
腰と太腿に触れている両手は、ゆるゆると少しずつ上に向かって肌を撫でていくので、彼女のお腹周りの柔らかさも存分に触って確かめ、ついでに子宮がある辺りを指先で軽く押して圧迫してみようか。

セラス > 「いいえっ、私は…あはぁ……未熟ですよぉ…んんっ! このような事でしかぁ、欲望を発散させる事が出来ないのですから…あっ、あっ、んんっ!!」

年齢で言えば十以上の違いはある成熟したメス穴。
数多の調教によるものもあるが、生来の女として成熟した身体は若々しくも逞しい男根を膣穴が包み込んで飲み込んでいた。
突き上げを中断して、会話を優先して楽しもうとしている彼の男根を膣穴はぐっぷりと咥え込んだまま。
胎内に熱を感じる悦びを味わいながら、表情は蕩けたままでこちらも会話を楽しんでいく。

「ふふっ、女性は柔らかいものですから…はぁはぁ、あひぅ?! んんっ、そのような所…殿方は触っては、いけませんよっ、このように欲望を溜め込んでしまうから…いけないのですっ、っ!」

着衣越しにこちらの感触を確かめられていくが、流石にお腹に触れられるのは驚いた。
油断していないつもりでも、女性の腹部を殿方に触られてしまうのは戸惑ってしまう。
その後で腹部越しに子宮の当たりを圧迫されれば、びくっと身体を悦びに震わせた。
こちらからもお返しをするように、悪戯っぽい視線を彼に向け――――ぎゅうううっ!!と膣穴が一気に締め付けられながらうねる。
幾重もの肉襞がカリ首から竿を根元までしゃぶるように締め上げて別の生き物のように蠢いていく。
こちらに加わる快楽は弱いのだが、相手にしてみれば腰を動かさないまま密着した状態で一気に膣穴で肉棒をしゃぶられているような快楽を味わっていく。
女慣れしていても、多少なりとも早漏であれば一気に暴発気味に射精しても不思議ではない強い快楽。
他の若い修道女とは違う成熟した娼婦にも勝るような膣穴具合。
さらに彼の首へと両手を回し、その耳元へと唇を寄せ。ふーっと吐息を吹きかけながら…

「いっぱい…私の、オマンコの中に…貴方のザーメンを中出しして欲しいの……」

小声ながら、修道女が言うに相応しくない淫語を甘えた声で囁いていく。
最後に不意打ちするように彼の耳穴へと唾液でぬらぁっと濡らした舌先でぴちゃぴちゃと音を立てて耳舐めも同時に実行していった。

マイ > 「いいえっ、貴女は最高の淫乱シスターですっ!間違いありませんっ」

初対面の相手、名も年齢もしらないが、親子ほど離れていても不思議ではないであろう彼女の刺激の強い膣の動き。
さぞ調教と開発を受けた上でここにいるのであろうが、彼女からはそれ以上の才能、あるいは本能とも呼ぶべき妖艶さがある。
遥かに年下である自分の肉棒で、こんなにも蕩けた顔を見せてくれるシスターに、マイの表情も緩み始めていく。

「おまんこを見せびらかすシスターに言われたくはありませんよっ」

腹を触られた際の驚く表情に、これほどの膣を持ってしても彼女には経験したことのないものが多いのだと気づかされ、ちょっとした独占欲も滲み始める。
子宮への圧迫で震える彼女の腹の感触を、まだまだ楽しむつもりで触り撫でていく。
そしてそのお返しだろう、膣穴の締め付ける力が一気に増して、肉棒をまるで強烈なフェラチオをされているかのような感覚に落としていく。
ついつい腰が引けてしまい、溜めに溜まった精液を暴発してしまいそうになるのをギリギリで耐えていた。
早漏でもなければ遅いわけでもない、だがこの並みの娼婦のものよりも遥かに強い快感ではどんな男であろうと簡単に搾り取られてしまうだろう。

「あぁっ!シスターがそのような破廉恥な言葉を…っ!
悪いシスターには…っ、当然中出しですっ!」

彼女が両手で抱きしめて耳元で卑猥な言葉を囁けば、膣の中の肉棒がぶるんっとしゃくりあげる。
もう耐えられない、図らずもシスターにいいように射精されてしまうのがみっともないが、この快楽の前では仕方が無い。
甘えた声と共に耳を舐められ、全身をぶるるっと震わせながら絶頂させられてしまえば、ぶびゅるるるっ!びゅるるるっ!どびゅるるるるっ!と、容赦の無い濃厚かつ熱い中出し。
その量は当然のごとく大量で、それでいて射精時間も長く、子宮どころか膣穴にすらたっぷり溢れ出す勢いで注ぎ込まれていくことになる。
その濃密な射精が終わっても、マイの肉棒は一切萎える様子を見せず、膣の中で脈動し続けていることだろう。

セラス > 「女性には例え好いた相手だろうと、不用意に触ってはいけない部分というのがあるんです、っ、よっ。 ふふっ、じゃあ…たっぷり、私のオマンコの中に、濃いザーメンを射精してください……んんっ、ああああっ!!」

こちらを押し倒すかのような体勢ではあるが、彼の腰の後ろへと素足の両足ががっしりと挟み込んで固定してしまう。
相手からは腰が非常に動かしにくく、逆にこちらから密着した状態で膣穴をぐねぐねと締め付けていった。
子宮口がくぷくぷと精子を欲しがって開閉しており、あまりにも彼の男根の大きさが逞しすぎるので亀頭を飲み込む事は出来ないが。
それでも、亀頭の鈴口部分が子宮口に吸いついて離れない。さらに肉襞が亀頭のエラを少しの腰の動きだけで肉壺を何往復もしたかのようなピンポイントの刺激まで与えてくる。
最後に膣穴全体が竿を奥へ奥へと咥え込んで離れようとしていない。
彼の頭を女の汗の匂いがこもる胸の谷間へと挟み込んだ状態で、一気に射精させようとし。
射精が始まれば、こちらもまた注がれる精液にゾクゾクっと背筋を震わせながら絶頂を迎えだしていた。

「はぁはぁああっ!!? あひんっ?! あああっ!! あひいいっ!?! すごっ、とっても濃いのがっ、私の奥にぃ!! ああああっ! くるっ、濃いのが来てるぅ!!!」

背筋をのけぞらせるようにして涎を零しながらアヘトロ顔を晒して快楽に酩酊していく。
絶頂を迎えた事で、さらに膣穴が収縮を繰り返して肉棒を締め上げ。
多量に注がれた精液は膣穴に収まりきらずに、結合部からはしたない音を立てながら泡立った白濁した液体が椅子を汚すように落ちていった。
狭い室内にはむわっとした性臭が立ち込めており、性行為後の昂った身体からは湯気が出ていた。
語尾に甘い喘ぎ声を響かせ、瞳はすっかりと桃色に理性が占領されているような快楽に蕩けた視線を彼に向け。

「こんなに、たっぷり…オマンコに注がれては、欲望だけじゃなくて……愛されてるって、錯覚してしまいそうです……ふふっ。このように注いでいただき、ありがとうございました…はぁ、んんっ!」

ちゅっ、彼の頬へと音が鳴るようにキスを落としてから少し腰をあえて離す。
結合部から肉棒を引き抜き、ぐぽっという音を立てて亀頭の栓が外れれば。
ごぷっと音を立てて体外へと多量に注がれた精液が逆流してきて、それを片手の指を二本そえてくぱぁっと割れ目を左右に開き。
膣穴に力を込めて、さらにごぷごぷっと膣外へとこんなにも注いでくださいましたという証拠を見ていただく。
さて、それが終わる頃には蝋燭の灯りが消えだす頃。

「そろそろ時間ですね……では、また欲望を溜め込んでしまうようでしたら。こちらの教会へお越しくださいませ……んっ…」

最後に、額と頬。そして、唇に小さくキスを落として終わりとなる。
行為が終われば、後は彼の身支度を整えてから。丁重に一礼して彼を見送っていく。

マイ > 「ふぅっ…んんっ…!はぁっ…はぁっ…。
久々にこんなに出しましたが、なんだかシスターにいいようにされたような気がします…」

互いの絶頂と共に注ぎ込んだ長く濃厚な中出しが終われば、荒い息を整えるようにしつつ、両の手は彼女の豊満な下胸をすりすりと撫でていた。
狭い部屋の中に立ち込める匂いから、大量に出した精液が彼女の膣からたっぷりと溢れ出したのだとわかり、軽く腰を動かせばごぷっと水気のある音が響く。
シスターに欲望をぶつけるつもりが、逆に搾り取られたような行為。
やはり彼女はただのシスターというわけではなさそうだった。
彼女の蕩けた表情を見れば、それでもいいかと微笑む。

「それはよかったです。僕も楽しませていただきました」

膣の中の肉棒は硬いままでこそあるが、妙にすっきりした顔でキスを受けると恥ずかしそうに頬を染める。
膣から肉棒が抜かれれば、卑猥な音と共に精液が溢れ出す様子を見て、自分の行いながらもよく出したなと思ってしまう。
もっと楽しみたいところではあるが、やはり楽しい時間は過ぎ去るのが早い。
蝋燭の灯が今にも消えそうなのを見れば、名残惜しげに見つめつつ、顔と唇へのキスを受けた。
間もなく身支度を整えて、「また来るね」と一言残せばその場を後にしていくのだった。

ご案内:「特殊懺悔室【昇華儀礼所】」からセラスさんが去りました。
ご案内:「特殊懺悔室【昇華儀礼所】」からマイさんが去りました。
ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」にリスさんが現れました。
リス > トゥルネソル商会、王都マグメール店、平民地区と富福地区の中間の大通りにあるお店。
 煉瓦造りの4階建てでとても大きなお店の中は、奴隷店員達が右へ左へと移動して売り物を並べ掃除をしている。
 彼女らを指揮しているのはひとりの少女で、この店の店長。
 今日は、二階の酒売り場を眺めている。

 最近、嫁の伝で今までとは違う酒を売り物として出すことができるようになったので、その場所の再編成に勤しんでいた。

「うー……ん。」

 さて、どういうふうに陳列したらいいかしら。
 店長おすすめとして、陸文洞産の酒をひとまとめにするべきだろうか。
 それとも、酒の種類で置いていく方がいいだろうか。
 まあ、まだ販売し始めて然程の時間も経っていない。
 それなら、先ずは陸文洞産のをフェアみたいな感じで一まとめにしたほうがいいかも知れない。

「でも。」

 ちょっとお高い気もするのよねぇ。
 珍しい酒が多いのもあるがもう少し庶民が気軽に手を出せる値段にしたい。
 今度直に彼女が酒を手に入れている場所に行って、相談したほうがいいかも知れない。
 そう考えながら、あれやこれや、と売り場にお酒を配置しては直してを繰り返す。

リス > 「とりあえずは、一固まりで置いて様子見、しておこうかしらね。」

 新しい酒でもあるし、そのほうがわかり易いだろう。
 興味を持つ人もいるかも知れない、ここはこう言う風に配置しておけばいいか、と少女は笑ってみせる。
 しばらくたったら、同じ酒類の場所に並べ替えるとして、今は新商品が目につきやすく、浸透させるために少し離れてお客様が手に取りやすい場所に並べておくことにしよう。
 満足そうに頷いてから少女は、さて、と周囲に視線を這わす。

 お困りの人はいないだろうか。
 いなければ居ないで、そろそろ終わりの時間でもあるし、事務所に戻り書類の仕事をぱぱっと終わらせてしまおう。
 お仕事終わらせたらおうちに帰るのもいいし、九頭竜温泉に温泉を浴びに行くのもいい。
 さて、今日はどうしようかしら、とウキウキワクワクしながら、二階を歩き回る。
 ほかの階で何かあれば、呼びに来るだろうし。

ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」にゼナさんが現れました。
ゼナ > そんな立派な建物の入り口。
レンガの柱に無骨な厚マントを羽織った背を預けるエプロンドレス姿の娘が一人。
括れた腰から乳下までをきゅっと絞るコルセットベストが強調するたわわな乳房は、大きく開いた襟ぐりから深々と谷間を覗かせて、丈の短いスカートは純白ガーターストッキングの食い込みもいやらしい小麦色の太腿を大胆に見せつける。
その太腿の合間にてろんと垂れているのは獣の尻尾。

肌の露出も扇情的なその着衣は、娼婦と間違われてもおかしくない代物なれど、夜であっても街灯の光を反射して太陽の如く輝く金の短髪や、ちょっぴり濃い目の眉毛も凛々しい快活げな表情には娼婦特有の後ろ暗さは無い。

通行人の好奇の視線を集めるその娘が、こんな場所で何をしているのかといえば、そろそろ営業を終了するであろう店内から出てくるだろう友人を驚かせようと待ち伏せしているのだ。

「――――リス、まだお仕事中なのかな……。」

小さく呟く唇が、白い吐息を色濃く流す。
プルル…と小さく震え、羽織ったマントの袷をぎゅっと掻き抱くようにしながら二の腕を擦る。

リス > 特に何かしらの問題はない模様。
 事務室に戻り、今日の売上などの書類を終わらせてしまえば、やることもなくなる。
 夜番への引き継ぎ指示を出しておけば、店長としての仕事は終わる。
 問題がなければ売上等を全て金庫にしまって、少女は店を出ることにする。
 そして、店の入口に立つ人物に視線を向けた。
 見間違う事の無い、褐色のわがままボディに金色の髪の毛。
 親しい友達である少女、リス的にはもっと先の関係になりたい彼女が店の前にいる、誰かと待ち合わせに使ってくれるなら、それはそれでお店の宣伝にもなるなと思ってしまったのは商人としての本能か。
 それらを一度振り払うことにする。

「――ゼナ?」

 彼女の名前を呼び、近づくことにする。
 近づけばわかるが、血色が悪く見える、長いあいだこの場所に居たということは嫌でも解る。

「何をしてるのよ、寒いんだから遠慮せずに店に入ってくれたらいいのに。
 邪魔しちゃうとかそんな遠慮したら怒るよ?
 今から、家に来る?
 温かいスープと暖炉があるわ。」

 先手を打つことにした。

ゼナ > 今日も一日馴染みの酒場で仕事を終えた帰る途中の寄り道で、親友たるお嬢様をいきなりの訪問で驚かせてしまおうなんて企みを抱いての待機中。
前回は仕事中に訪れて、少々迷惑を掛けてしまったので、今日は彼女が出て来るのを待つことにしたのである。

とうに日も落ち、まばらな街灯が道を照らすこの時間。
ほとんどの店はとっくに店じまいを終えているというのに、働き者の友人は未だに働いているらしく、待ちはじめてから既に四半刻たった今も出てこない。
―――うぅ……大人しくお店に入っちゃおうかな……い、いやいや、せっかくここまで待ったんだもの。もう少し待って、リスが出てきた所をびっくりさせるんだからっ。

普通の娘に比べて寒さに強いゼナなれど、流石に冬の夜風の吹き付ける中、じっと立っているのは肌寒い。
豊乳をぎゅぅっといやらしく拉げさせつつ、己が身を抱きしめるように擦る二の腕。
時折口元に寄せた手に白息を吹きかけて、冷えた指先を温める。
そんな風に寒さに気を取られていたためか、店から出てきた気配に気付くのが遅れて先手を取られた。

「………………………………。」

太めの眉がへにょりと眉尻を下げ、ぷっくりと肉厚な唇を微妙に尖らせ、少しばかり拗ねた様な表情を形作った。
――――横着しないで隠れておけばよかった……。
などと軽く後悔しつつ、言葉も返さず彼女に近付く。
そして、ちらりちらりと周囲に蒼瞳を走らせ、周囲に人の姿が無いことを確認すれば

「――――えいっ♪」

せめて、予定していた不意打ちだけでも果たしてしまおうとばかり、いきなり彼女を抱きしめようとする。

リス > 「…………?」

 先手を取ってみた、成功した。
 でも、何やら彼女は不満そうなお顔、拗ねているようにも見える。
 あれ?私なにかしたかしら、お約束とかしたっけ??
 真剣に思い出しても見るが思い出せない。予定のメモにもなかったはずである。
 何も言わない相手の表情に不安がむくむくと。
 近づいて来る相手、え、なに?なに?とどんどん不安が大きくなっていく。
 今の時間帯は大通りとは言え夜も更けてきている、人通りが少なくて。

「わ――――?」

 後の声は全部かき消された。
 身長が10センチ近く高い相手の抱擁。
 たわわな実りの中に顔が埋没する。
 冷たいけど暖かくて柔らかな感触、少女も最初わたわたするもすぐに抱きしめ返そう。

 ぎゅ。と少女なりに力強く。
 彼女からしたら、全然強くないのだろうけど。

ゼナ > 「ふふふふふ~っ♪ リス、リ~スっ♪」

不意の訪問によるサプライズを阻止された事への仕返しに、軽く慌てた雰囲気と、それでもぎゅっと抱き返してくれる感触に心が浮き立つ。
ゼナの体躯は南国を想起させる小麦肌とは裏腹に、ひんやりと冷えている。
なればこそ、暖房の効いた店内にいたリスの身体の暖かさは今のゼナにとってたまらぬものがあり、「ふぁぁ~…っ。」なんて幸せそうなため息とともに抱擁を強めてしまう。
ボリュームたっぷりの巨乳がむにぅうっと強く押し付けられて柔らかく拉げ、一日しっかり働いた若い娘の汗の匂いをほんのりと香らせる。
そして、どさくさに紛れて彼女の首筋に顔を寄せ、蜂蜜色の髪束から香る匂いに小鼻を鳴らす。
―――あぁ、なんかもういきなりちゅーってしたくなっちゃいます……❤
なんて誘惑に駆られるも、少し離れた位置から近付いてくる馬車の音に気がつけば、ちょっぴり名残惜しげにその身を離し―――代わりに彼女の手を両手できゅっと握りしめてから

「――――行きますっ❤」

先の問いかけに対してかなり遅れた返事を返す。

「あ……で、でも、リス、わたしみたいなのがリスのお屋敷にのこのこお邪魔しちゃって大丈夫なんでしょうか……?」

ゼナの中ではリスは完全なるお嬢様なので、住んでいるのも使用人がうじゃうじゃいるようなお屋敷イメージ。
そんな場所にド平民たる己がお邪魔するのは、場違いも甚だしい気がしての確認である。

リス > 「~~~ぷあ……っ!」

 抱きしめられて、思わず自分からも彼女の柔らかな膨らみに顔をこすりつけてしまう。
 魔性の乳とでも言うべきだろう、蕩けてしまいそうな精神をなんとか強引に引っ張って顔を離す。
 抱きしめられて密着が強くなれば、なおさらの話でもあるし、甘酸っぱい汗の臭いが何とも言えない。
 むしろ、彼女が離れるのも名残惜しくて仕方がないぐらい。
 手を握られて、握り返してみせる。

「じゃあ、行きましょう?
 富福地区にあるから、ちょっと歩くけれど。」

 返事を聞いて笑って頷いて、彼女の手を引いて歩き始める。

「友達の家に遊びに行くのがいけないことかしら?
 それに、ちゃんと嫁にも聞いたわ?

 ――ゼナさえよければ、ハーレムに加ても良いって。
 まあ、ちゃんと面接はするって、言ってたけど。」

 ふふ、と前回の不義理に対しての返答を持ってきておく。
 それに、もうひとつだけ付け加えておこう。

「それに、それに。
 身分としては私も平民だし、身分違いとかはないのよ?」

 家が商人でお金があるだけで。
 貴族とかそういうものではない、確かにお嬢様と言えるぐらいのお金はあるのかもしれないけど。
 そんなに気にするものでもないわ、と少女は楽しそうに笑う。

 喋りながら、歩くこと数分。二階建ての屋敷にたどり着く。
 一人で住むには大きすぎるだろう家は、質実剛健なつくりであった。
 名工の作ではあるものの華美な装飾はなく、むしろ実用面を重視した家の造り。
 一級品の素材を使い、職人気質の大工が、飾り気のない家を作り上げたらこうなるのだろう。

 家の調度品も同じような感じの、実を取った頑丈な作りの無骨なものばかり。
 そして、メイドの数は家を保つために必要な分しかいなかったりする。
 金の力を見せびらかす積もりはなく、無駄を省いた構成というやつである。
 リスは先ずはと、食堂に案内することにする。
 暖かなスープと、パンと、メインには肉か魚の好きな方を選ばせて、デザート。
 彼女は寒かっただろうし、暖炉の近くに席を置いて、その隣に腰を下ろそう。

ゼナ > 「―――富裕地区……。」

想像していた通りとはいえ、やはり流石はお嬢様。
お屋敷イメージもただの妄想とは言えなくなってきて、小心者の平民娘はちょっぴりドキドキしてしまう。
更には彼女の妻である人の話も出てきて緊張を強める物の、続いて彼女が口にしたハーレムという言葉には

「ハ、ハーレムの一員とかにはなりませんっ!」

小麦色の頬を赤らめつつも、ぷるぷる首を振り振り言い放つ。
そしてお互いに平民なのだからという言葉に対しても首振りを継続しつつ

「お嬢様とただの平民娘とじゃ、何か色々と違うんですっ!」

と力強く断言する。
そんな会話の間にたどり着いた彼女の家は、想像通りのお屋敷だった。
ペットとして飼われる代わりに、妹弟もろともお世話になっている今の家もゼナにとっては十分すぎるくらいに広くて立派な物なのだけど、リスの住まいは部屋数からして違っていた。
貴族館の如き派手さは無いものの、頑丈そうで歪みなど全く見られぬしっかりとした造りは、やはり一般的な平民の建物とは一線を画す物だった。

「はわぁぁ……こ、これがリスの、お嬢様のお屋敷……。」

憧れたっぷり、ぽってりとした唇を半開きにして館の内装に蒼瞳を輝かせるうち、二人の姿は食堂へ。
己の様な格好だけのなんちゃってメイドではなく、本物のメイドさんの給仕に恐縮しつつも、遠慮なくお肉を頼み、本人としてはかなり控えめな、しかし、一般的には十分すぎるほどの健啖家ぶりを発揮して出される料理をの数々を撃沈する。
デザートも含めてペロリと平らげる頃には、冷え切っていた身体もすっかり温まり、小麦の頬にはほんのりと満足げな赤みが差し込んでいた。
そんなゼナではあったが、食事の半ばくらいから、妙にそわそわとした落ち着きの無さを見せてもいた。
キョロキョロと蒼瞳を泳がせて、料理を運ぶ給仕が扉を開く度にビクッと小さく肩を跳ねさせそちらを見るという繰り返し。
一体何を気にしていたのかは、食事を終えた後の第一声にて明らかにされる。

「――――ね、ねぇ、リス。その……きょ、今日は、えと、リスのお嫁さん、は……?」

リス > 「ん?なにか嫌な思い出とかあるのかしら?」

 ポツリとした様子の言葉が聞こえて、少女は彼女を見やる。
 富福地区も、色々とある、貴族様が権力をかざして無理やりとか。
 其の辺はまあ自分は大丈夫であるけれど、彼女には思う所があるのだろうかと思ったのだ。

「えー……。ゼナのこと、こんなに好きなのになぁ。
 振られちゃった……」

 首を横に振られてしょぼんと肩を落とす。
 わかってはいた答えだけれどもやはり傷つくことには変わりなく。

「違うと思うから違ってくるのだと思うのよねぇ……。」

 だって、同じ人間じゃないか。
 そんな風に区別することもないと思うのだけれど、とちょっと不満げに頬を膨らませる。
 部屋が多いのは無論住み込みのメイドの為というのもあるけど。
 ハーレムを作るためにそれぞれの部屋を作ったから。
 そのため、ひとり暮らしにはちょっとばかり大きくなりすぎたかもなぁとかおもってみたり。

「かしこまらなくてもいいと思うの。」

 気軽に遊びに来ていいお友達のおうちと考えて欲しいなぁ、とぽかんとしてる相手を上目遣いで見上げてお願い。
 たくさん食べる相手に気を良くしたのか厨房の腕の張り切りようは何時もよりもよかった。
 ちょっと厨房のメイドに普段手を抜いてないよねー?とか、軽く冗談を放つと、だって、あなた食べる量少ないじゃないとか返答が帰ってくる。
 意外にフランクな関係の模様。
 ヘルシーなお魚を選択する少女、新鮮なお魚をもくもぐと、彼女の半分以下の分量を食べる。
 流石に冒険者のように食べられるわけではなくて。
 食事をしている間に彼女の挙動不審な動きに首をかしげ。
 言葉に、あぁ、と笑う。

「ん?娘たちと眠ってると思うわ。
 ドラゴンだし寝てる時は起こさないほうがいいと思うの。」

 家の中にいるけれど?と首を傾ぐ。
 今はお嫁さん絶賛子育て中、仕事でリスが空いてできないときは、お嫁さんにふたりの娘をお願いしている。
 寝てる姿はとてもドラゴンには思えなけど、でもドラゴン。
 起こすと多分リスの命が消滅しちゃいます。
 ただし、リスでは、どう頑張っても起こせません。リスが物理的に弱すぎるし、魔法とか使えない。
 夫婦だから気配で警戒されることもないので。

ゼナ > 「―――ふぁっ!? や、ち、違うっ、違うんですっ! わ、わたしもリスの事は好き、だ、大好きですよっ!? で、でも……ハーレムっていうのは……だ、だって……そんなの……え、えっちじゃない、ですか……。」

しょんぼりとしてしまう彼女の姿に大慌てでフォローを入れる。
彼女とそういう関係になるのが嫌というわけではなく、ハーレムという言葉のイメージが悪いというのが拒絶の最たる理由なのだ。
まぁ、正妻のいる彼女に嫁ぐとなれば、呼び名を変えた所でお妾さんとか側室だとかになるだけで、それはそれでやっぱりピンと来ないのだけれど。
そんな中、親友というポジションが一番しっくり来るというのが、自分でも理解し難いゼナの正直な気持ちなのだ。

「そ、そう……そっか、ドラゴンって言ってたもんね……。」

おそらく今は人間体で、普通にベッドで寝ているのだろうけれど、まだ見ぬ相手の『ドラゴン』という言葉のインパクトの強さのせいか、この屋敷の地下とかに巨大な空洞があって、大量に溜め込まれた金貨の山の上なんかでとぐろを巻いて眠る竜の姿が浮かんで来て、ちょっぴりドキドキしてしまう。

己の事はリスもちゃんとお嫁さんに話してくれていて、その上でエッチな事をするのも許してもらえているのだと思う。
しかし、そうは言っても、今のゼナが間男ならぬ間女的な立場なのは確かなのだ。
そんな自分が、図々しくも二人の家に上がり込み、出された食事はデザートまで含めてたっぷり食べて、今は暖炉近くの特等席でリスと肩を寄せ合うように座っている。
親友であるお嬢様が普段どんな所に住んで、どんな生活を送っているのかに強い好奇心を持っていたゼナは、彼女の家へのお誘いに思わず二つ返事で付いてきてしまったのだけれど、今更ながらにちょっぴり肩身の狭さを感じていた。

リス > 「えーと……友達同士でセックスするのよりは健全だと思うのだけど……。
 ハーレムって、ちゃんと婚姻関係を結んだ夫婦になるのよ?

 まあ、どっちもすることは同じだし、エッチなのは間違いないわね。」

 何やらすごく意識の違いがある模様、確かに一夫多妻ではあるけど、結婚もせずにするよりも健全な関係ではないだろうか。
 自分がおかしいのかしら、とうむむ?と首をかしげる。
 この国の常識、偶に解らなくなる少女でもある。
 が、無理強いする気もないし、親友がいいというのであるのであれば、それを尊重しよう。

「うん。
 子供もまだ小さいし、寝るのは大事なことだから。」

 彼女のイメージは、本来の姿に戻れば間違いはないのだろう。
 嫁は気を使って人間の姿でいてくれている、人間と同じタイプの部屋で寝ているはずだ。
 多分娘達がいるから、子供の部屋で川の字になっているに違いない。

「――ゼナ。」

 少女は小さく笑って彼女の名前を呼んで、そっち立ち上がり手を伸ばす。
 行きましょう?と誘いをかける。
 どこへ?

 ―――寝室へと、彼女を迎え入れるつもりで。

ゼナ > 「――――っ!」

言われて見ればその通りだ。
友達同士でエッチする、なんていうのはハーレムよりもよっぽどおかしい。
―――ていうかですね、そもそもわたし、なんでリスと普通に結婚する事を考えちゃってるんですかっ! お、男の人のあれが生えてても、リスは女の子、なのに……。

改めてちらりと横目で彼女を見る。
蜂蜜色の長い髪、空色の綺麗な瞳、柔らかそうな唇と可愛いらしい顔立ち。
その身体もまた女の子らしい柔らかさを持っていて、ぎゅっと抱きしめるととてもいい匂いがするのだ。
そんな、どこからどう見ても、己以上によっぽど女の子らしい彼女に、抱きつきたいし、キスしたいし、それにもっとエッチな事までしたいと当たり前の様に思ってしまう自分の有様に頭を抱えてしまう。

―――でも、好きになってしまったんだから、しょうがないじゃないですか……。

同性愛者は地獄に堕ちると説教をする神父様の顔を思い出しつつ、拗ねた様に表情を歪ませる。
そんなタイミングで不意に呼びかけられたなら、立ち上がった彼女に瞬く蒼瞳を向け、伸ばされた手に半ば反射的に自身の手を重ねた。
言葉足らずの誘いなれど、その身が纏う雰囲気が、彼女の求めをゼナに悟らせる。
かぁぁ…っと頬が染まり、豊乳の奥で鼓動が早まっていくも、それでもやはり悪いことをしているような居心地の悪さは消えない。

「そ……それじゃあ……リ、リスの部屋……見せて、ください……。」

エッチな事をしに行くわけではないのだ。
あくまでも、親友たるお嬢様が、普段どんなところで生活しているのかを見えてもらうだけ。
そんな言い訳で落ち着かない気持ちをごまかしながら、立ち上がる。

リス > 「――ふふ、可愛いの。」

 言われて初めて気がついたとばかりに絶句する相手に、コロコロと笑いがこぼれてしまう。
 なにかいろいろ悶えているようだけれども、彼女の悩みに言葉を放つ事はない。
 彼女が言葉にしてくれて、初めて返答できるものなのだから。

「ええ、ええ。
 ゼナが言うお嬢様っていう雰囲気の寝室じゃあないけど。
 私の恥ずかしいところも、見てもらわないと?」

 寝室、自室を見せるのは少しの気恥かしさもある。
 あえて冗談でごまかして見せつつ、頬をほんのりと赤く染めて笑う。
 食堂を出て、廊下を進み、階段を登る。
 家の中、二階の中央部分に少女の部屋はある。
 とは言っても、飾り気などはない部屋であった。
 中央にクイーンサイズの巨大なベッドがあり、ベッドの隣にはサイドボード。
 衣装箪笥や化粧台はどれもこれも、名工の一級品。
 飾り気は無論なく、一番おしゃれなのがベッドというぐらい。
 フカフカで柔らかく軽そうな上掛けに綺麗なシーツ。
 そして、濃厚な女の匂い。
 それは、香を焚いているというのではなくて、染み付いている匂いとも言うべきなのだろう。
 さあ、どうぞ、と彼女をベッドへと誘おう。