2018/01/16 のログ
ご案内:「平民地区歓楽街」にエスタさんが現れました。
エスタ > (この3mの女巨人はたまにこの通りで歌う。わずかなおひねりと人肌の恋しさに。あるいは、単純に会話に飢えて)「さて、では、一曲……」(静かに歌い出す。聞く人がいなくとも、彼女は歌う。ちゃんとお金を取れる程度には上手く歌う)
エスタ > (古い神秘を感じさせる、実際にある程度の魔法のかかった歌声で彼女は歌う。多くは戯曲めいた古い英雄譚だ)「その太陽は、夜のなかにあり導く。献身と親切を持ち、礼節を薪に教える……♪」
エスタ > (ときにおどろおどろしい、蛮族めいた奇妙な価値観の、あるいは異世界のような歌も歌う)「獣に堕ちた騎士は、たしかにその時言った。暗い夜にしかし確かに月光を見たと……♪あるいはそれは狩人の慈悲♪」(人はそれなりに通り過ぎるものの、立ち止まる者はおらず、若干憑かれてその長い首をこきこきとならし、ため息)「ん……あまり、今日は、実入り、よくありません」
エスタ > (あめ玉をかりりとその艶めいた唇と歯ならびの良い歯で噛んでこくんと飲む。そして歌う)「誰にも傷がつかぬようにと一人で踊る、優しすぎる巨人の王よ♪安息をここに、巨人の王に栄光あれ♪そう彼の友は約束を果たしに……」(やはり古い伝説を歌う。たまには最近の歌でも歌ってみようかと思いつつ)
エスタ > (数年前に流行ったはやり歌を歌ってみる。内容は騎士と姫の恋愛譚だ)「声をあげて、名前を呼んで。あなたが苦しんでいるのなら♪」「一人で踊らないで、どうか私とワルツを」(やはりあまり反響はない。手にはぁーっと息をふきかけて)「今日は、どこか、酒場にでも行きましょうか……?」(しかし自分のような者が入れる酒場などあるだろうか?そう思う)
エスタ > (今度は異国の調べ。明るい人を励ますような曲調)「私があなたのマッチになるよ。必要なら太陽にだって。愛がつきるまで、この愛がつきるまで♪」(寒さに孤独が身にしみる。誰かと話がしたい。そう思う)「ひとりは、さみしいものですね……」
エスタ > (どのみちあまり人が来ないので好きに歌うことにした。やはり古い異国の曲だ)「狼血に誓った不死隊。闇を滅ぼす騎士♪彼らの戦いに終わりなく、救いなし。それでも使命こそが彼らの救い…♪(一応、娼婦もかねている歌い手だとわかる装身具を身につけているが、自分を買うような物好きはいないだろうとあきらめつつ)
エスタ > (祈るように、囁くように歌は続く)「炎の剣を刺せば、忘れられた火の守手がやってくる。神々に慈悲を望もうと、我々はすでに遠い昔に置き捨てられた……」「今このとき、忘れられた瞬間に待っている。あなたを待っている」(切々と、切ない響きが路地裏に響く)
エスタ > (どうやら今日は収穫はないらしい。あきらめて帰ることにした)「はあ……残念、です」(荷物をまとめて帰る)
ご案内:「平民地区歓楽街」からエスタさんが去りました。
ご案内:「平民地区/カフェ」にイグナスさんが現れました。
イグナス > 昼下がり。ぽかぽかとした陽気の日だ。
外で過ごしてても、そんなに寒さは感じない、そんな温度。
珈琲が美味しいと評判のカフェだった。
誰だかから薦められた話のついでに立ち寄って、珈琲タイム。
ずず、と啜る音。ウン、確かに悪かない――。

「けども。いや慣れちゃいるンだが。
 ……別に取って喰いやしねンだがよう。」

ぼやいた。いやそりゃあ、屋内は狭いからしょうがないにしても。
――確かに己のようなのは、こういうちょっとおしゃれな感じのカフェには似つかわしくないにしても。
そんなに恐れることもなかろうに。

「せっかくいい天気だってのになア。」

やれやれと苦笑い。
結局己が屋外スペースに鎮座しているせいで、他の誰も外にはやってこない。
もったいないことだとまた、ぼやいた。

ご案内:「平民地区/カフェ」にエスタさんが現れました。
エスタ > (最近評判カフェにやってきたら、屋外スペースに案内された。というより室内には狭すぎて入れないのかもしれない)
「あ、どうも、こんにちわ、よいお天気、ですね。相席、失礼します」
(普通の人語はしゃべりにくく、ゆっくりと話す。相手もおそらく自分と同じように屋外に案内されたのだろうと察して)
「ぼうけんしゃの、かたですか?わたしは吟遊詩人……みたいなもの、です。よろしければ、ぼうけんを、きかせていただけますか?」
(控えめに話しかける。見ようによっては上品に映るかもしれない)

イグナス > 掛けられた声に、おや珍しいというか、何事かと視線をそちらに向けて――
一瞬言葉を失った。
体格で言えば己の方がよっぽどいいが、それにしたって、大きい。
おお、とどこか感嘆するように息を吐いて。

「お、ぉー…ああ、構わねエけども。
 ―――ぎんゆうしじん。はあ、なるほど。」

まだちょっと不思議そうにしていたが、問われた言葉には、そうだなと前置きを一つ。

「話すのは構わねエけども。折角だ、名前くらいは聞いてもいいだろう?
 おれはイグナスと云う。お察しの通り、冒険者だよ。」

エスタ > (向けられた目線の意味を察して、少し恥ずかしそうにする。気味悪く思われてないだろうかと少し不安がるが、表にはあまり出さずに、一礼して)

「失礼、いたしました。わたしは、エスタ。森に住まい、ときおり歓楽街で、うたわせてもらっています」

(やってきた店員に話題のコーヒーとケーキを注文して、隣にちょこんと座る)

「うまく、いえないのですが……ぼうけんしゃの方に直にお会いして、冒険を聞くのは、はじめてです。こうえいに、おもいます」

イグナス > 「エスタ。」

名前を聞いて、首肯を。珈琲をもう一回啜る音、ずずーって。
ことんとその珈琲を机に置きなおすならば、そうだなあ、と。首をまた傾けた。

「ま、細けえことはいいさ。楽に聞いてくれりゃいいンだけども。
 ……どんな冒険の話がいい?俺ぁ、昔から冒険も戦争もやってッからなあ。
 話せるこた色々あンだけども。」

両手を軽く広げて、どんなのがいいかとジェスチャーを。
吟遊詩人が喜びそうな話はいくらでも持ってる。好みのがあればそれを。

エスタ > 「はい、父の故郷のことばで星、というのだそうですイグナスさま」

(こくりとうなずき、ゆっくり運ばれてきたコーヒーに口をつけ。うまい。相手の余裕ある態度にすごい!歴戦の冒険者っぽい感じだ!と若干感動して)

「では、友誼について。お仲間もいらっしゃる、でしょう?」

(この人の仲間はどんな人なんだろう…そうわくわくして聞く。もしソロで冒険してきた人ならまずいことを聞いたかなあと思いつつ)