2017/09/22 のログ
チューベローズ > 先客の少女、ある意味このダンジョンは少女にとっての遊び場。

淫魔で有る少女には何故かトラップは発動せずに、
一見、戦闘力のなさそうに見える少女を襲い来る者たちを逆に虜にして生気を吸いつくしたり、振るう鞭で嗜虐の限りを尽くしたり、争わせたりとしながら、人の世では出来ない事に興じていた。

オーガやオーク達の返り血で少女の白い肌は所々濡れ、血を吸った黒いドレスは黒さを増し光を飲みこんでいく。

その中で少女が見つけたの一匹のウルフ。
自身の体よりも大きいウルフを手懐け、満足していた時に、ふと少女から気をそらし遠くを見つめた。
そして、新しい来客を伝えるように裾を加え軽く引っ張り鼻先をぴすぴすと鳴らし押し付けてくる。

「あら? そう。 どなたか迷い込みましたの… 遊んでくださる方だといいのですが、連れて行ってくださいますか?」

少女はウルフの喉を撫でながら甘く囁く。
お願いの体をとっているがそれは命令。
少女はウルフの背に乗せ、その匂いの元へと誘っていく。

少女を乗せたウルフが歩く度に揺れる視線と体を楽しみ、ついつい大昔の歌を口ずさんでしまう。

晴れた日の散歩を楽しむ歌。

休む相手の耳には近づいてくる足音と、獣の吐息、そして、散歩を楽しむ明るいテンポの古い童謡を紡ぐ少女の声が聞こえていくのであろう。

リリシア > (休んでる間であっても否が応でも脳裏に浮かぶのは先程まで与えられた性的悪戯・セクハラの数々。休んでる間であっても身体に刻まれた性的刺激は少女の身体を苛んでいた。
弄ばれた肌は汗ばみ、赤みを帯びて、太腿は甘い蜜が流れ滴り、下着は既に黒い染みを作っていることであろう。一度休んでしまえば身体は鉛のように重くなり、もうここから動きたくない・・・なんて考えてしまう。
けれども、その耳に獣の足音に吐息、そして・・・不思議な事に少女の鼻歌さえも聞こえてくれば)

・・・やってられないわ。

(鉛のように重い身体を持ち上げて、立ち上がりその場から離れよう。戦っても旨味はなく、ただ披露するだけ。ならば、隠れてやり過ごすが懸命か。重い身体を引きずりながらきょろり、と辺りを見渡してみればその部屋は怪しげな器具がごろごろと転がってる部屋。大型の器具も幾つかある。その裏に隠れるようにして息を殺して獣の脅威が通り過ぎるのを待つか)

チューベローズ > ウルフは的確に外部の物の匂いを嗅ぎ分ける。
少女を運びながら遂には部屋の前へ。

「この中に隠れているの…?
ふふ。 私、かくれんぼって大好きよ。」

少女は楽しそうにそう呟き、優しくウルフの背を撫でる。
ご褒美は後で上げるわと、ウルフの耳で囁けば、
扉の前、伏せの格好を取り、少女を降りやすくした。
少女はその手を伸ばし扉を押し開ける。
ギィィ─
響く木の軋んだ音。
そして、後ろ手に閉じれば再び重苦しい軋んだ音が響く。
ギィィィ─ガチャン…

「あらあら、とっても楽しそう…」
少女は拷問器具や、貼り付け台をどこかうっとりとしながら見つめ、しなやかな指先で撫でる。


ぽく、ぽく、とコルクで作られた厚底のブーツが冷たい床を打つ音が響く。
少女は心の底から楽しんでいるのか、体から発する甘い匂いは部屋の外の比ではなく濃く部屋を満たし始める。

「ここかしら…?」

アイアンメイデンを開ければ中から出てくるのは皮膚も肉もすでに朽ち果てた穴だらけの骸骨。
頭は少女の胸元へ。とっさにキャッチしたが、
それ以外の骨が今までの支えを失い、カラカラと床にぶちまけられてしまった。

「あらあら、まぁまぁ、大きな音を立ててしまったわ…」
得体のしれない物が徐々に徐々に相手の隠れる場所に近づいていく。

リリシア > (すぅ、と息を吸い息を殺す。けれども、その身体は焦らされ、弄ばれた既に発情した雌の身体。甘い匂いを周囲に発していればこの遺跡に住み着き、生まれ育った彼ら魔物からすればそれは嗅ぎなれた獲物の匂い。たどり着くのは容易であったことだろう。)

・・・ッ

(ぽく、ぽく、ぽく・・・と、ダンジョンにはあまりに使わない靴音を鳴らしながら捕食者はこちらへ近づいてくる。刀を強く握りしめ、もしここがばれて接敵するならば仕方あるまい。疲れてこそいるものの、その剣術は鈍ることなく。一撃で不意をつき、ここを突破するしかあるまい。 ―ー部屋に満ち始めた、甘い匂いに違和感を覚えつつ。

そして、ガラガラッ、と音を立てて骸骨が床に散らばれば思わずその物音にビクッ、と身体を縮こまらせるか。そして、相手が更にこちらに近づいてくるならば・・・)

来るなら、来なさい・・・一刀の元断ち切ってやるわ・・・。

(そう心の中でつぶやき、刀を強く握りしめる。たらり、と頬を汗が流れ、喉はカラカラと乾き始める。 その乾きは果たして緊張からか。それとも・・・。)

チューベローズ > ヒクヒクっと動く少女の耳。

相手の吐息も、存在をもとらえる。
甘い匂いは催淫の香り。
しかも外の物よりも濃くどこか甘美でさえある。
頭骨を胸に抱く少女、徐々に徐々に相手への距離を縮めていく。

「みぃーつけた…」

物陰に潜み、刀を強く握りしめる相手の前に立つ漆黒の服に身を包む少女、
相手の緊張や恐怖、その全てを介さず満面の笑みで。
ただし、相手の体勢によっては少女の腰から下、ふわりと広がるスカートのみしか見えないかもしれない。

相手が少女の胸に刀を突き立てれば避ける事も無くその身に刀身を飲み込むであろう。

少女がそんな事を何の恐れもなくできるのは不老不死の体故の傲慢。
そして、ある意味ではその身に刀身を受けること自体を楽しみにしていて…。

リリシア > (みぃつけた。その言葉が最後まで紡がれる前に、少女の手は滑り、その刀は鞘から神速の如き速度の居合を放ち、その首を跳ね飛ばそうか。
恐怖も、そして、胸の内から湧き上がる色欲への渇望も、何もかもを・・・刀を振るう喜びと戦意へと変換させながら。その神速が走った時、その顔にうっすらと笑みさえ浮かべ・・・全ての感情を戦意へと変換させよう。何も恐れることはない。この刀さえあれば、私は戦える。生きていける。ここにいるのはちょっとめんどくさいだけのエロ魔神だけ。何も、恐れることなんてないのだから―ー!)

とった・・・!

(そう、そう確信しながら刀を走らせる。相手は完全に油断している様子。ならばこそ、この刀が止められることなんて、あるまい・・・!)

チューベローズ > 少女が見つけた相手の体、追い詰められた相手が居合の構えをとればその刀身が横に滑ることは明白。

首を切られてしまえばさすがに回復に時間がかかってしまう上に、痛みも、快楽も何もかも楽しむことができない。

この先の展開を読みながら刀をどう受け、痛みを楽しむかを考えていた少女にとってそれは、ある意味で最悪の展開。

胸に抱く頭骨を、下から上に突き出せば、刀の側面に固い頭骨が当たり砕けながら跳ね上がる。
そうしながら、同時に少女はしゃがみながら距離を縮める様に、刀を振り無防備な半身を晒すであろう相手の方へとその小さな体をぶつけるように体当たりを繰り出す。

「きゃっ…」

リリシア > (少女に人を斬ることに対しての抵抗感などない。今や人を斬った回数など覚えていないし、明らかに相手は敵意を持っている。なればこそ、一太刀で勝負を決し、その血で喉を潤すべきだろう。
・・・されど、血桜が舞うことはなく。カキン、と硬い音が鳴り少女が抱いていた髑髏が舞うだけとなった。なれば、そのままもう一太刀。今度こそその身体を斬る為に一歩前進し、そのまま刀を振り下ろそうとしたけれど)

きゃっ・・・!

(彼女と同じような悲鳴を小さくこぼす。体当たり、という予想外の攻撃によって少女は不意をつかれ・・・そして、疲労が溜まっていたせいもあってか、そのままこてん、と尻もちをついてしまって。)

チューベローズ > 突きであれば少女も受ける事を選んだであろう。
だが結果はこうなってしまった。
刀を振り下ろそうとした相手、体当たりをすれば体勢を崩す相手の上にのしかかる格好になるだろう。

「あら…リリシアさん…
首を飛ばされるのは嫌だわ…?
もしその刀を差したり、体を切りたいというのなら話は別ですが…」

少女はそこでようやく相手の顔を見て、そんな言葉を囁き、相手の項を撫でながら妖しく囁きかける。
相手の頬を撫でた黒の手袋はぬる…と、相手の肌を滑りゆく。
少女の甘い匂いに混じるのは血の匂い…そして項には一本の朱がひかれる。

少女は血の匂いにも酔っているのか、相手の項にキスを落とし、鋭い犬歯を突き立てる様にかぷりと甘噛みをしようとした。

リリシア > (そのまま彼女に押し倒されて馬乗りにされればそこでやっと捕食者であった彼女の顔を見る。その顔を認識し、記憶と照合すれば、思わず目を見開いて)

ローズ・・・? どうして、こんな所に・・・?

(彼女はこんな場所とは似つかわない。彼女はどこぞの貴族のお嬢様、であったはず。こんな淫猥な場所ではなく、もっときらびやかな場所で輝くべき少女であったはず。なのに、どうしてこんなところに・・・。驚きに目を見開き、動揺する様を見せよう。バーサーカー、なんて呼ばれる程猪突猛進に刀を振るってきた少女であっても、流石に友人を、知人を手に掛けるのは気が引ける。
彼女が項を撫でて、紅を塗り、そして・・・顔を近づけてきても動揺は解けず、困惑したままで。 ―ーその犬歯は、容易く少女の柔肌に、項に届くだろう。)

チューベローズ > 驚きに見開かれた相手の目に少女はコロコロと楽しそうに笑みを零す。

「どうして?遊んでいたの。
ここには色々な玩具があって楽しいんですもの。
そういうリリシアさんは…? 何か探し物かしら…?」

少女は楽し気に笑みを浮かべながら血の生臭さを舌で楽しみ、柔肌に食い込んでいく。
血に酔う少女は相手の項を甘く吸いながら、ゆっくりと犬歯を突き立てていく。
口の中に広がる、相手の血の味に少女の心が震える。

「あぁ… リリシアさん… とっても美味しい…」
項にキスを落としながら相手の体に飢えから覆いかぶさる少女はどこかうっとりとした表情をうかべている。
ぷっくりとした唇は相手の血で赤く色づき、白い肌と妖しいコントラストを生む。

リリシア > え、えぇ・・・まぁ。ちょっとここに、捜し物があるって、聞いて・・・。

(玩具。玩具と言ったか。・・・けれど、ここで見受けられた玩具、と呼べるような代物はどれも 玩具 なんて可愛らしいものではなかった。女体を苛むようなものばかり。一般的なものを更に凶悪にしたような性玩具に始まり、天井に吊るし、身体を吊り上げて自由を奪うもの。様々なタイプの触手によって女を辱めるもの。跨がらせることで快楽と痛みを与える三角木馬。そして・・・先程彼女が使用したアイアンメイデン。 徘徊する魔物に至ってもそうだ。性器が強く発達し、頭が色欲に冒されたかのような魔物ばかり。そんなようなものしかなかったが・・・彼女の言う玩具、とはまさか・・・そんなものたち、なのだろうか。)

っ、あっ・・・!?

(ちくり、と項に痛みが走る。彼女が項に牙を突き立てたのだ。どうしてこんなことを、なぜ?なぜ? 少女の頭は疑問ばかりが駆け抜けて、まともに思考することを許されずにいた。ローズは、吸血鬼であった。そんな単純な結論にさえ至れずに、されるがままになっていて・・・。)

チューベローズ > 「捜し物?」

相手の捜し物には興味がある。
つい問いかけながら混乱してまともに動けない相手。
相手がまさか自分の事を吸血鬼と勘違いしているなどとは露とも知らず…。
血が溢れる項を唇で啄む。
少女の口の中に広がる汗と、鉄の味。


「リリシア… どうしましょう… 私…リリシアが欲しいわ…」

相手の血で赤く色づく少女の唇。
混乱する相手に甘く囁き、顔を間近からのぞき込む。
少女の艶やかな銀色の髪がさらりと落ち、周囲と隔絶する。今二人の前にはお互いだけ…吐息がかかるほどの距離。
少女の手は相手の頬を撫でゆっくりと顔を近づけていく。

リリシア > ・・・っ、だめっ・・・だめよ・・・。

(そう言って否定する。請われれば助けてあげたくなる。欲しいと言われれば笑って抱きとめてあげたくなる。 ・・・元来、そういう性格ではある。けれども、今回ばかりはだめ、と告げる。私と貴女しかいない。けれど闖入者なんていくらでも起こる可能性あるし、そうでなくともこんな場所だ。危険は山ほどある。それに・・・今応えてしまえばもう戻れなくなってしまいそうで。 だめ、だめ・・・と告げる声は弱々しく、刀を握った時の雄々しさはどこにやら。まるで処女のように弱々しく、赤い顔で視線を逸しながらだめ、なんて言っても説得力は皆無だろう。
視線を戻した先にはふっくらと柔らかく、美味しそうな紅の惹かれた唇。だめ、とは言いつつも結局はそれから目を離せずにいて・・・)

チューベローズ > 「リリシア…私の可愛い子…、私の愛しい刀…
なぜ駄目なの…?」
弱弱しくだめとつぶやくその唇が甘く、相手の名前を囁く。
少女の言葉が相手の心に絡みついていく…

少女の掌が相手の頬を包みこみ、自身の方を向いた眼を逸らさせぬ様に包み込みゆっくりと交わす唇。

こんな物騒な場所で交わすにしては甘い甘すぎるキス。
ちゅ、ちゅ、と甘く相手の唇を誘う様に甘く吸い始める。
相手の下腹部には少女のペニスがぐりぐりと押し付け、お腹の上からその熱を伝えていく。

リリシア > (その唇が自分の名を呼ぶ。あなたが欲しい。あなたは可愛い。あなたが愛しい、と。その好意をぶつけられれば、少女の頑なな心も解されていく。受け入れてあげたい。受け入れたい。でも・・・っ、と
彼女とは一度身体を重ねた身。今更その行為を否定するつもりはない。ない、けれど・・・つい身を引いてしまうのは一度刀を向けたからか。
そして、彼女が唇を奪い、吸い付き始めれば、それに誘われるようにいつしかこちらからも求めてしまうだろう。彼女の唇はあまりにも甘く、美味で・・・そして、それをいつまでも拒み続けられる程、少女の身体は我慢強くなく、それでいて既にダンジョンによって火照らされていた。
ぐりぐりと彼女の雄を、ペニスを押し付けられその熱と質量を伝えられれば・・・欲しく、なってしまう。彼女と肌を重ねたい。1つになりたい。彼女を、受け入れたい。そんな色欲に塗れた欲望が少女の芯から湧き上がって・・・いつしか、ついぞ我慢出来なくなってこちらからも彼女のペニスに腰を押し付け、誘うように彼女の下で踊りだし、その唇もこちらからも求め、舌を差し出すようになってしまうだろう。)

チューベローズ > 「ふふ。 まさか私に刀を向けたことを恐れているの?それとも私が嫌い…?」

少女はコロコロと笑いながら甘く、相手の唇を吸い上げる。
ちゅっちゅっと響くキスの音。
相手が下を出して来れば少女の唇が甘く啄み、小さい舌が絡みついていく。
相手の唇を誘い奪う少女の唾液は甘く、まるで蜜の様に相手の中に溶け、染み込んでいく。
くちゅ…ちゅと響く水音。

そして、黒いドレスの中から取り出したナイフでゆっくりと相手の服を裂き始める。

少女の手により、相手の軽装備の服が一枚、また一枚と剥がされゆく。

ご案内:「淫魔の倉」からリリシアさんが去りました。
チューベローズ > 二人の熱く淫靡な夜はまだまだ続いていく。
ご案内:「淫魔の倉」からチューベローズさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 裏通り」にジードさんが現れました。
ジード > 貧民地区の路地裏の一つ。普段はあまり人が寄り付かない用事のある人間や迷い込んだ人間がふと訪れるその場所で、
ふらりと一人の男が無造作に姿を現す。路地の中でも少し広くなった場所を探し当て陣取り、
手にしたカバンを地面に置く。すると機械仕掛けの玩具の様に
パタンパタンとカバンが開いて大小二つの陳列棚を持つ小さな露店が姿を現した。
棚の上に薬瓶やアクセサリーなど商品を陳列し店としての体裁を整えれば胡坐をかいて店の奥に座り込む。

「よし、それじゃあ開店だ。場所の選択が間違って無きゃいいが」

露天の常として場所選びが悪ければ商品以前に目に留まらないのはよくある事だ。
そうでないことを祈りながら正面の路地を静かに見据えるのだった。

ジード > あまり人気のない場所を選んだのが悪かったのか人が訪れる気配のそんなにない状況。
少し残念そうにしながらも根気良く待つことを選択した男はその場でしばらくの間客を待つことになるのだった。
最も、結果としてその苦労が報われることはなかったようではあるのだが。
今日は夜遅くまでそこにぽつんと店が佇み続ける事になるのだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 裏通り」からジードさんが去りました。
ご案内:「奴隷市場都市バフート 地下奴隷収容施設」にフローディアさんが現れました。
フローディア > (奴隷市場都市バフート。奴隷商人の組合、というらしい群れが共同で持っている、という話の地下牢にして地下施設。そこに同じ部族の仲間が囚われている、という情報を手に入れた。しかし、流石に準備もなく突撃する訳にもいかない。作戦を立てて、道具を準備して・・・その後に、潜入を実行した。
夜遅く、見張りが疲れてきた頃を狙って音もなく潜入し、見張りが欠伸をした頃に不意をついて昏倒させ、鍵を奪った。その後に見張りをふん縛り、目につかなそうな所に隠しておいた。
・・・今のところは順調。顔も姿も見られてないし、鍵も手に入れた。後は目的の仲間が捉えられている牢を見つけ出し、助け出すだけなのだけど・・・。)

・・・いた。

(そして、およそ13個目の牢であろうか。そこに目的の仲間の姿を見つけた。自分と同じ銀色の尻尾と狼耳を持つ、同じ白狼の仲間だ。その顔も見覚えがある。ロトゥーリア。その姿を確認できたならば、やることは1つ。 ―ー共に脱出する。)

・・・ロトゥ。ロトゥ。私、私よ。フローディア。

(小さく牢をノックするように音を出して、寝ていたロトゥを目覚めさせる。そうすれば、まさかの来客にロトゥ、と呼ばれた白狼は身体を起こしこちらに近づいてくるだろう。未だ鉄格子越しではあるが、久々の再開に喜びを見せ・・・共に手を繋ぎ、再開を喜ぼう。

・・・しかし、いつまでもここに居座る訳にもいかない。見張りの交代の時間こそまだであるが、ここへは傭兵や貴族達が 味見 と称し、奴隷たちを調教・陵辱したり、不定期に教育に来るものもいるそうだ。彼らに見つかる前に脱出しなければいけないのだけど。)