2017/07/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」にフィオナさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」からフィオナさんが去りました。
ピング > 目に留まった人に声をかけ、どうにかいけそうか!と思えば少し特殊な事情で無理だった。
申し訳なさを感じつつも、他に、他に居ないか…!と視線を巡らせ。

「プライバシーは守るので、安心!安心だぞぅ!ほらほら、怖がらずに誰か助けちゃあくれませんかっ」

ウィッグや着けぼくろ等の変装グッズもあるから!と寧ろ胡散臭さが増す声かけ。
必死さと、悲壮さだけは際立つ態度だ。

ピング > 結局、時間ぎりぎりになって当初予定していた女性が到着してくれた。
ほっと胸を撫でおろし、密やかに行われるエロな具合の催し物を完遂できたのだとか―――

ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」からピングさんが去りました。
ご案内:「草原」にオーベさんが現れました。
オーベ > さんさんと照りつける太陽の下、山羊と羊が飽きること無く青々と茂る草花を食んでいる
羊飼いと牧羊犬代わりの老いた犬は日光に早々に諸手を挙げて降参してしまい、丘の上に立つ木の影へと逃れた
太陽の下に出れば吹き出す汗も、木陰の中へと逃れれば風が丘の下から吹き込み涼しく、ぼんやりと
考え事に耽るに良い場所であった

「…このあたりにはかつて、丘巨人が住んでいたそうだ…」

ぺらぺら、と古ぼけた装丁の本を木陰に座り込みながら読んでいたかと思えば不意に、
隣で同じように伏せている老犬へと話しかけた。当然、返事が帰ってくるとは思わないのだけれど
ちらり、と此方を見上げたかと思えばふん、と鼻を鳴らして昼寝を再開する老犬に肩を竦めて見せれば、
ベルトに結んだ革製の水筒を手に取り、くっ、と中身を煽る
アルコール度数控えめ、薬草数種を漬け込んだミレー族の作る酒は爽やかな薬草の風味が効いており、
暑い日和には格別である。本を開いたまま、地面に伏せるようにすれば、軽く伸びなどをして
腕を組み身体を木により掛かるようにして、自分も昼寝などしようか、と眼を閉じた

オーベ > 後はそのまま日暮れまでたっぷりと午睡を楽しむ
陽が山間に沈み始める頃、眼を覚ませば羊や山羊を引き連れて森の中へと帰っていった

ご案内:「草原」からオーベさんが去りました。
ご案内:「王都平民地区 草荘庵付近」にホウセンさんが現れました。
ホウセン > 暑さの盛りに近しい季節。
斯様な折に勤労意欲を滾らせる者は少数だろうし、ご多聞に漏れず妖仙とてだらけ気味にもなる。
それでも、後日に堆く積み上げられた書類の山に埋没するのは薄ら寒い光景であり、こうして店主用の執務室で筆を執っているのだけれど。

「何と言おうか、こう…
 儂のような見た目の者は、川なり湖なりで水遊びをしておる方が絵になるのじゃが…」

暗に、その様に遊び呆けたいという意思の表明である。
室内には、ゆるりと冷風が回遊しており、環境的には快適な部類に入る。
無論、魔術とか妖術とか呼ばれる手合いのものだ。
文字を書いた傍から紙が汗に濡れてふやけてしまうのを善しとせぬが故の措置。
…という名目で。
一応は妖仙であることを隠している身の上だけれども、寒暖の前には主義主張を放擲しなければならないらしい。

ホウセン > 店の者には、暑さで平素よりも心身の状態を維持するのが難しかろうと、定休の他に休みを与えている。
勤務者が少なくなり過ぎぬようお互いに調整しながらとの但し書き付ではあるが。
丁度、肇国節の頃だし、羽目を外さない程度に羽を伸ばしていることを期待している。
多少の妬み混じりで。

「茶…と、嗚呼、失念しておった。
 まぁ、如何という話でもないのじゃが。」

小さなシルエットには不釣合いな、大きく重厚感溢れる執務机。
その卓上に転がっている呼び鈴に手を伸ばし、鳴らす寸前で思い止まる。
休みを取らせている反面、残った奉公人は少々慌しく駆け回っていたのを認め、御用聞きの者も残さずに帰宅させたのだ。
故に、この商館には妖仙一人が残っているだけ。

ホウセン > 自分一人ということは、何をしても誰に見咎められることはないのとほぼ同義。
呼び鈴を鳴らす為に伸ばしていた左手をその場に留め、人差し指の先でつぃっと宙に縦の線を描く。
細い指先が通った軌跡が闇を湛えた筋となり、月が満ちるよう線が面となるまで暫し。
ぽっかりと開いた洞に手を突っ込むと、陶器製の茶器と、茶葉の入った缶を引き摺り出す。

「仙人連中が見たら、横着の為に術を使うとは何事か…等とどやされてしまうかもしれんがのぅ。」

だが、自身は妖仙であり邪仙だ。
誰憚ることなく、私欲の為に力を使う事に引け目を感じることはない。
その規模が、酷く小市民的なものではあるけれど。
大ぶりの茶器に適当な量の茶葉を入れ、左手を茶器の入り口に被せて口の中で小さな詠唱を一つ二つ。
ガラガラと音を立てて氷の粒が掌から転がり落ち、みちっと器の中を満たしてしまおう。

ホウセン > 書類を見ながらの片手間で、それでも危なげなく仕度を終えると茶器に蓋を。
もう一度、洞の中に手を突っ込み、今度は細緻な細工の施されている深い紅の杯を取り出す。
王国の言葉に当てはめるとカッティンググラス、作成している辺りの言葉で表すと切子。
取扱商品の一部ではあるが、私用の物も確保しているらしい。
チャックを閉じるよう、洞を空けたのと逆の動作で指でなぞり上げ、次いでもう一度指をなぞり下ろさせる。

「アレじゃな。
 ”ここに四時間置いたものがあります”等と、料理の作り方講座のような真似はできぬが…」

それでも、似たようなことはできるらしい。
茶葉と氷で満杯になっている茶器を、新しく開けた洞に押し込む。
冷たくて、渋み控え目の旨みたっぷりの氷出しの茶ではあるけれど、作るのに時間が掛かるのが最大の難点だ。
常温で放置して、氷が解けきるのを待つ必要があるが故に。
茶器を洞に入れてから、卓上の書類仕事に意識を傾け、一区切りができるまで十分程。
筆を置いて、洞の中から茶器を取り出す頃には、あれだけ放り込んだ氷の大部分が解け、引き換えに分量が六割ほどに減った茶が存在している。

ホウセン > 一度目に開いた洞は、単なる物置として使っているもの。
二度目に開いた洞は、妖仙の意を汲んで時の流れが早回しになっているもの。
故に、この世の摂理を捻じ曲げた空間の中で、氷出しは速やかに行われ完成に至ったのだろう。
超常の能力を極めて小さな範囲で行使するという、大盤振る舞いなのだか吝嗇なのか分からぬ仕儀。
ともあれ、その甲斐あって出来上がった茶をトクトクと硝子の器に注ぎ、口元へ。
湯で淹れた熱い物よりは匂いの立ち上り方は控え目だけれども、口に入れた際の涼感には替え難い。

「うむ、まずまずじゃな。
 これで甘味の一つでもあれば、尚善いのじゃが…」

生憎、甘味の買い置きはない。
執務机の引き出しの中にも、”帳”の中にも。
粋人ぶった妖仙の行動理念により、出会う先々で”巡りあう”ことに重きを置いているせいで、余程のお気に入りでもそうそう買い置きをしないのだ。
少しばかり片手落ちな小休止。
奉公人がいない中でも、それなりに快適に過ごしている妖仙。
誰か急な来客があったとしても、己の領域に誰彼かが足を踏み入れれば察知するのは容易く、今は気を抜いて緩々と。

ホウセン > 結局、解れた集中は戻ることなく、仕事は切り上げ。
簡単な後片付けの後、物理的なものと魔術的なものとで施錠し、己の店を後にして――

ご案内:「王都平民地区 草荘庵付近」からホウセンさんが去りました。