2017/07/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」にピングさんが現れました。
ピング > 相も変わらず雑然とした店の中。
今日はそれが何時もよりも酷くなっていた。

店内の一角、常であれば雑多な品々がおかれている奥まった場所が仕切りにて覆われている。
その空間には寝台が設置されており、記録撮影用の魔導具も置かれ。
傍目には見えないが、仕切りの外にはお客様――その全てが男性――が楽し気に雑談しながら待機していた。
その男たちの視線の先には、仕切りの中の様子が映された映像が映し出されて。

兼ねてから企画していた企画の実行日が、本日なのである。

「………いやしかし。こりゃ拙ぃなぁ」

仕切られた空間の中で、撮影されている相手に向かって声をかけたりリクエストをしたり。
そんな如何わしい催しを企画していた、のだが。
既に到着している筈の、メインとなる女性がまだ来ない。

まさかのドタキャンの可能性。
店の中から他の客達の姿は見えないが、今から企画は延期します、等と言えぬ雰囲気なのは伝わってくる。
どうしたものかと唸りつつ、こうなればその辺の女性に声をかけてでも…と切羽詰まった様子で店内をうろうろと歩き回っていた。

ピング > 取りあえずまだ時間は少しある。
やれることをやるべきだろうと、差し当たっては店の外へと飛び出した。

「誰ぞ!誰ぞアルバイトをしてみんかぇ…!女性の方…!女性の方を…!
 簡単で、誰でも出来る高額バイト…!どうか、どうか助けると思って誰か…!」

宴効果で人通りが多いのが救いではあったのかもしれない。
胡散臭いにも程がある誘い文句を口にして、片っ端から女性に声をかけるのだ。
近隣に住む方々からすれば、また何かやってる…と言いたそうな視線を感じたが。
そんな視線は勿論気にはしない。