2017/06/09 のログ
■シトリ > 「アンネリーゼ……リーゼが呼びやすいかな? よろしく、リーゼ」
名乗られれば、少女の方を見てニッと歯を見せ、歳相応の無邪気な笑みで応える。
相手は背丈もほぼ変わらず、見た目も幼いし、胸もない。同年代の友人に接するかのような態度で、呼び捨ての名前を呼び返した。
「安物のアイテムはよくない……ってのはうん、他の店でもよく言われたよ。でもやっぱり、何か無いかなって。
オレ、他の冒険者よりその、なんつーか、食が細くてね。食費の分だけ貯金に回せたんだ。
まぁ冒険も結構頑張ったけどね! フフッ……そういうわけでそろそろ、何か装備にお金を使いたいなって……ね……」
頑張りを褒められるような口ぶりに、シトリは得意気に胸を張る。丈の短いシャツの内側で、鳩胸がぷっくりと主張を見せる。
しかし、次に目の前の少女の方を見た時……シトリは得体の知れない感覚を覚えた。
ぞくりと身体を震わせるような何らかの力が、彼女の視線を通じて自らの体に入ってきたような。
だがその感覚は決して悪いものではなかった。甘く暖かな香りが眼底を通して鼻の中に満ちるような、再び微睡みに落ちるような感覚。
シトリはアンネリーゼの放った魅了の魔眼に、まったく抵抗する余地はなかった。
「……ん……んん……オレの、体で、払う? ろうどうと、けんきゅうと、えっち?
えっちなことすれば……魔法のアイテム、おまけしてくれるのか? んー……………どうしよ………」
目を伏せ、考えるような素振りを見せるシトリ。だが思考はまったくまとまらない。
声も、はじめにこの店に入ってきたときと同様に、またしても眠たげだ。しかしその頬はみるみるうちに朱に染まっていく。
「オレ……ん、うん。普通の子じゃないかも。オレもよくわかんないけど。それがどうかした……?
………あっ、う。こ、これは、オレじゃなくても、男ならみんなこうなるから……普通のことだから……」
ぶつぶつと少女の質問に答えてる間に、むくむくと短パンの股間が膨らみを見せてくる。
とっさにシトリは手でそこを隠し、せつなそうにモジモジと腰を捻っている。
■アンネリーゼ > 「えぇ、よろしく。ふふ、お友達が増えて嬉しいわ♪」
年の位は同じほど。気安く呼び合える友人というのも悪くはない。
無論、少女も魔族の端くれゆえに、取って食う気は満々だ。性的に。
「えぇ、安物は何より、使おうとしたときに壊れてしまう可能性があるから。
防御の魔法を織り込んだ指輪があったとして、それが防ぎたい一撃に発動しなかったら、それこそ致命的だから。
そう、そう。道理で。これだけの額を普通に溜めるのは、冒険に精をださなきゃ無理よねぇ」
優しく微笑みながら、しかしその視線は魔力を帯びて彼を篭絡しようとする。
甘い刺激が香りのような錯覚と共に彼へと入り込み、鍵として根付く。
しかし、どうやら思った以上に効きやすかったらしい。どこか眠たげな様子は、魅了に深くかかった証拠だ。
「えぇ、私が研究に必要な素材の調達。これは冒険者としての仕事のついででいいわ。
そして、研究はシトリ君の体を調べたいなぁって。何かが混ざってる気配がするし。
それと、エッチについては……シトリ君を、時々気まぐれに、私の玩具にしようかなぁって」
微笑みは変わらないが、しかしその雰囲気は徐々に研ぎ澄まされて、調教師としての面が露わになる。
性的な事には疎くとも、興味と実感はあるらしい。ならばこの少年を、男娼として商品に仕立て上げるのも悪くはない。
「ん、大丈夫、危害は加えないわ。時々体液とか頂くかもだけど、そのくらいよ?
――あら、想像しただけで催しちゃったの?でも、今夜はお預け。代わりに魔法具は差し上げるわ♪」
取り出すのは綺麗な銀色の短剣と黒いリングだ。リングの直径は指二本ほどで、艶のある黒色のもの。
まず短剣は、彼の望みの魔法具だ。どれだけ使っても切れ味が変わらず、銀の力で魔法を緩和してくれる代物。
そして、もう一つの黒いリングは、というと、それを短剣とは別に彼の手の上に置き。
「これは、この短剣を譲る代わりに身に着けてほしいものなんだけど……。
つける場所は、シトリ君の今大きくなってる場所の根元。ちょっときついかもだけど、おトイレはできるはずよ?」
どんなに射精しても発情が収まらず、絶倫になるという効果を封じ込めたリングは、一度つければ自動で締り、ぴったりフィットしてしまう代物。
彼が誘いをはねのける最後の機会は、ちょうどこの場だ。彼がどちらを選ぶだろうか。
■シトリ > 身体が火照る。口中に唾液が溢れる。何ら興奮するものを見てもいないのに、股間がいきり立つ。
異常な状態……なれど、そんな自分の異常を訝しむ判断力さえも奪われ、ただその甘い衝動に身体をくねらせるシトリ。
「オレの身体を調べる……んー、いいよぉ。オレもまだ、オレのこと知らないとこばかりだし……。
えっちなことも、まだ知らないことばかりで、オレも知りたいし……って、え……今日はしないの……」
もとより、精通したてな上に性的なアレコレも最近知ったばかりのシトリ。
発情の魔法で欲望のタガが外れた今、シトリは少女の発する「えっちなこと」という言葉に興味津々だ。
なればこそ、お預けを食らうと目に見えてがっかりした表情になり、目を伏せて口を尖らせる。
ぴんぴんと痛いほどに張る男の証を懸命に手で覆い隠すが、自慰に至りそうな衝動をわずかに残る羞恥心が押さえ込んでいる。
「んー、おお……魔法の剣。すごーい! もうちょっとでかい剣が良かったけど……これはこれで便利そう。
そしてこっちのリングは……んっ、……おち……んちん……につけるの?
おしっこができるなら、別に困らないしいいけど……つけると、どうなるのかな?」
差し出された2つの魔法具には、色欲に濁る瞳にもわずかに光が戻り、従来の無邪気さで喜びの仕草を見せるシトリ。
見るからに怪しげな黒いリングにも奥せずに触れ、手に持ってまじまじと見つめる。
短剣とセットと言われれば、貰うしかない。アンネリーゼのその口ぶりから、いま付けないと帰して貰えなさそうな感じもある。
さすがに同世代の少女の目の前でズボンを脱ぐほど節操が無くはない。シトリは手に持ったリングをそのまま、そっとズボンの中に差し込む。
テントを張る短パンの股間の中で手がモゾモゾと動いてるのが見え……「んっ」というか細い喘ぎとともに、シトリの背が張る。
きちんと陰茎の根本に嵌めたようだ。
「……つ、付けたよ。なんか締まっちゃったけど。これでいい?」
貰った魔法の短剣を左手で弄びながら、シトリは男の子らしからぬ色っぽい声で問う。
■アンネリーゼ > どうやら期待をしていたようで、露骨にしょんぼりする彼。
その様子に連想するのは、大型のふかふかしたわんこだ。
かわいいなぁ、とは思いつつも、ここで手加減をする気はない。
「えぇ、これでいいわ。もし、シトリ君が私の役に立ってくれたら、その時はちゃんとした魔剣を上げる♪
だから、私の依頼を頑張ってこなすのよう?生活費は別で稼がなきゃだけども」
いいわね?と優しく告げると、あとは目の前に扉を作る。
彼の宿の、部屋に直接繋がる扉だ。それはつまり、今夜の奇妙な出会いの終わりを意味している。
「それじゃ、また来なさいな。私のことを念じて踏み出せば、私の元に来られるようにはしといてあげたから。
再びであったらその時は、たっぷり虐めてあげる。時間が許す限り、たっぷりと、ね?
それじゃ、今夜はごきげんよう。いい夢をみてね、シトリ君♪」
そうして、少年はいつの間にか自分の部屋のベッドの上で目を覚ますことになる。
夢かと思っても、事実だったという証拠が二つ、彼の手元と肉棒の根元に存在していて。
その後、彼がどれだけ発情を我慢して、あるいは耐えかねて自慰や交わりを重ねてくるのか。
どちらにしても楽しみだ、などと悪趣味な想像をしながら、新しい玩具の行く末をのんびり眺めることになる――。
ご案内:「アンネリーゼのアトリエ」からアンネリーゼさんが去りました。
ご案内:「アンネリーゼのアトリエ」からシトリさんが去りました。
ご案内:「平民地区 広場」にメンシスさんが現れました。
■メンシス > 「…ふむ」
昼下がりの時間帯。
平民地区にある広場のベンチに座し、何かの資料を興味深そうに見つめる。
視線を左から右へ、文章を一行読み終えればまた次の行へと視線を写し、黙読をし続けていた。
「泉の底、ねぇ…」
見ていた資料の内容はと言えば、「魔剣」や「神話」や「伝説」などについてだ。
今読んでいる資料は泉の底に眠る魔剣の項目。
どうやら手にすれば水を自由自在に操れるらしいが、ため息交じりに「いいや」と呟けば、次の資料へと移る。
このような資料を何故読んでいるのか。
理由は複数あるが主なものとしては今の装備では力不足だと考えたからだ。
上位の冒険者の中には魔剣を扱う者も居ると聞く。
冒険者としての名声とかは興味ないが、金が手に入るならば魔剣を回収するのもやぶさかではない。
そのため、絶賛自分に合う魔剣の捜索中なのである。
■メンシス > 資料を一枚、また一枚斜め読みしていく。
溶岩の剣。氷の剣。空の剣。雨の剣。
色々と種類はあるがいまいちピンと来るものが無い。というか雷電関係の剣の資料が無い。
「…」
資料を自分の横にポンと置き、ため息を吐く。
例え資料が見つかったとしてもそう簡単に剣自体を見つけられないのは分かっていた。
その覚悟はしていたがまさか目的の剣の資料すら見つけられないとは。
頭を抱え、悶々とする。