2016/01/19 のログ
ご案内:「森」にオーベさんが現れました。
■オーベ > (崖に生える希少な薬草を採取しようと、崖を登坂し始めたことまで覚えている。どこまで登ったかはいまいち定かではないのだけれど、地面に大の字になり、高い木々の隙間から僅かに見える空を見上げている事からどうやら落ちたらしいことは理解できた。意識がハッキリとしてくると身体のいたるところが痛む…周囲を確認すれば折れたらしい木々が散らかっていたから木の枝に引っ掛かりクッションにはなったらしい)…気絶するなんて何時ぶりだろう…(むくり、と痛む身体を起こしつつ、砂漠で脱水症状でオアシスに運び込まれた時か、雪国の峠を越える際に遭難しかかった時か、と思い返せば、今回も命は拾えたか、と安堵した。安堵すれば身体が軋み痛んで立っていることは出来ず、傍の木に寄りかかれば、そのままズルズルと膝をついた)
ご案内:「森」にレティシアさんが現れました。
■レティシア > (満点の星が輝く真冬の夜空の空間が歪み、生まれた裂け目から、姿を現す魔族の女。何かを探すかのように、ゆるっと視線を巡らせ、眼下に広がる森を見下ろすと、口元へと掌を持ってくる。握った拳にふぅっと息を吹きかけて、広げれば、そこから生まれるのは瑠璃色の蝶。「探して頂戴」と一言、囁くと青白く光る瑠璃色の蝶は、ヒラヒラと眼下の森の中へと飛んでゆく。女は背より蝙蝠の翼を出せば、その後を追ってゆく―――最初に男の元へと辿り付いたのは、瑠璃色の蝶。男の周りを、ヒラヒラと舞っていれば、追いついた女がふわりと舞い降りて。蝙蝠の羽根を仕舞えば、木の根元へと寄り掛かって座り込んでいる男の元へと近づいてゆき) ……良かった…ごきげんよう、オーベ。生きていていらしゃって?(ほっとした表情を浮べつつ、相変わらずの挨拶の言葉を向けた)
■オーベ > (自分の置かれた状況を思えば思うほど身体の痛みが増してくるような気がする。一度は立ち上がれたことを思えば、骨に異常はないように思えたが、それもまあ、なんとも言えない。脚も、腕も痛むが一対ずつ繋がっているから安心、と思うことにしてひとまずは打撲、擦過傷の痛みを何とかすることにする)…医術の知識があっても、自分が怪我をしたらわけないなあ…(回復系等の魔術は苦手である。指先で土に触れれば、二の腕近くの文字列の刺青が、肉体の上を動き指先から地面へと文字列が刻まれる。地面へと刻まれた文字列が青白く輝き、呼応するように身体の痛みが麻痺して)…よし…あと少し、休めば平気か…(相手を麻痺させる術を最弱の出力で自分に向ける。効果を確認すれば、相変わらず木に寄りかかったまま体力が戻るのを待つ。外套の内ポケットに採取した小さな果物があったような、と探っていれば目の前に蝶が舞い、見たことのない品種だ、と視線で追っていれば、ふわりと影が降りてきた。一瞬、自分が既に死んでおり告死天使か何かの類が舞い降りたのかと思ったのは秘密である)………レティか、よくこんな場所にいるのがわかったなあ。こんな場所じゃ饗すことも出来ないけれど、よく来たね(痛みは麻痺しているから、へらり、と笑って片手を上げて挨拶することは出来た)
■レティシア > (役目を果たした蝶は女の傍へと戻り、周回すれば、ふわりと青白い光を発して霧散した。相手から、しっかりとした声が返ってくるのが聞こえ、女は安堵のような吐息を零す。しかし、そこから動こうとしない相手の状態に、訝し気な表情を浮べつつ、相手の傍へと歩み寄る。そのまま膝をつけば、相手の身体に何やら魔力が働いている気配に、益々、その表情は曇り) …小屋に行ったのよ。お留守番していたあの子と待っていたけれど、夜になっても帰ってこないし……何だか胸騒ぎがして……一体、どうしたの?(指先を伸ばし、男の頬へと触れれば、その顔色を確認する。いつもより、顔色も悪いような気がして、女にしては珍しく、ひどく心配げな声で問いを向ける)
■オーベ > (彼女が近づいてその表情を視認できる場所まで来れば、こんな表情もするのか、と曇った彼女の表情をマジマジと見た。表情が曇れど、相変わらず睫毛は長いし、眉はきり、と美しいのだが、普段の気の強そうな気配が若干、柔らかくなっているような印象であった)ん…崖の上に生える希少な薬草を採取しようとして、多分…落ちたのだろうなあ。ハッキリと覚えておらんのだが…(視線をすい、と木の上に向ければ丁度自分が引っかかったらしき場所の木の枝が折れており、あそこに引っかかったのだろう、と付け足した。頬に触れられれば、夜の森に冷えた身体には暖かく、暖かい、と零して何度か掌に頬をすり寄せ)
■レティシア > (己の顔を見つめる相手に、「ん?」と不思議そうに首を傾げた所で、相手の口から、「落ちた」との言葉が聞こえる。釣られるように、視線を上へと向ければ、相手が引っかかったらしいという木の枝が見えた。随分と高さがあるし、更にハッキリと覚えていないと耳にすれば、ヒヤリとした物が背筋を滑る。しかし、そんな素振りは見せずに、女は盛大な溜息をついて) …もぉ…何してるのよ…お願いだから、そんな、くだらない事で死なないで頂戴。(きっぱりと厳しい一言を口にしながらも、己の掌へと頬を寄せる男の顔を、今度は両手で包み込む。そのまま、コツンっとお互いの額をくっつけてから、はぁっと今度は安心したような吐息を一つ、零して)
■オーベ > (目の前で盛大なため息を見せられれば、くすくす、と声を零して笑ってみせた。続いて、小さく息を吐きだせば、レティの言うとおりだな、と苦笑して見せて)そうだな、危うく死ぬところだったかもしれないなあ…とはいえ、あの薬草はあまり手を加えなくても病に効くよい薬でなあー…命をかける価値があるものなんだが…(怒られながらも未練たらしく薬草の生えている崖の方へと視線が向いた。彼女との距離が近づけば、視線は彼女に向けられ、零れた二度目のため息に苦笑を浮かべて)…そんなに心配しなくても、君を残して死んだりはしないさ………流石に、君より先におじいちゃんにはなってしまうだろうけど…(心配させてすまなかった、と言葉にしながら軽く彼女の頭を撫でようと腕を伸ばし)
■レティシア > (溜息をつく己を笑う男に対し、ヒクリと片眉を上げて、その表情をねめつける。木に引っかからなかったら、打ち所が悪かったら、本当に死んでていたかもしれないと言うのに、当の本人と言えば、まだ崖上の薬草に未練があるらしい。男の視線を追うように、崖の方を見やれば、本日、何度めかの溜息を零して) …もぉ、そんなに欲しいのなら、あたしが取ってきて差し上げるわよ。だから、無茶はしないで頂戴。……その言葉、余り信用できなくなったわ?(死んだりしないと口にしながら己の頭を撫でる相手から、顔を背けるように、ツンっとそっぽを向く女。本当に心配したのだからと、唇を噛みしめる。しかし、直ぐにフルフルと頭振ると、視線を相手へと戻して) 怪我は?…その様子だと、相当、痛むようだけれど…。
■オーベ > (そんなに欲しいのなら、という彼女の言葉に目を丸くする。肉体労働など似合わない出で立ちの彼女に一働きしてもらうのも面白い、と思ったが、実はあの崖の上の薬草は小屋にまだ少しストックが残っている…そんな事を彼女に話せば、呆れられるか、或いは怒られるかするだろうから、平気だ、と首を横に振る)信用出来ないからと言って、首輪をつけて四六時中、見張ってるわけにもいかないだろう?こればかりは、信じてもらう他無いなあ…(明後日の方を向く彼女を見れば、彼女らしい仕草に表情を柔らかくする。唇を噛みしめる様子は見えないが、本当に心配させたのだろう、と申し訳なく思い、すまない、ありがとう、と視線を戻した彼女に伝え…)打撲と擦過傷はあるが平気…麻痺の魔術を自分に向けて使ったからしばらく痛みも平気だろうさ。ただ、明日の朝は地獄だろうな………(ううむ困った、と唸れば彼女をじ、と視線を向けていれば悪知恵が働く)…ベットの上で身動きが取れぬだろうから、幾日か誰かいてくれれば助かるが…(お嬢様育ちらしい彼女がどれだけ家事をこなせるか知らぬし、やっている姿は想像がつかない。ドレス姿で家事というのもちぐはぐな感じだし、どうするか見てみたい、というちょっとした悪戯心と好奇心)
■レティシア > (女にしてみれば、崖の上なんて、己の翼で、ひっと飛びでゆけるから、そんな大した肉体労働ではないという認識。己の提案に平気だと首を振る相手に、「そう?」と訝し気に首も傾げつつ) …そもそも、素直に首輪に繋がれている、お前ではないでしょう?……信じて欲しいのなら、もう無茶はしないと約束して頂戴…。(相手の表情を再び見やれば、じぃっと見つめて、約束をしろと強請る。向けられた礼と謝罪の言葉には、フルフルと頭を振って、もう良いと柔らかな声音と笑みで応え) ……でも、それだけで済んだのなら、逆に運が良かったのかもしれないわね……え?(こちらを見つめる相手を、キョトンと見つめる。男が思いついた悪知恵なんて気づく訳もなく、相手の呟きを耳にすれば、仕方がないと業とらしく溜息を零して) …誰かって、頼める相手はあたししか、いないのじゃなくって?…いいわよ、当分、付いていて差し上げる。(相手の言葉に、まるで自分が付いてあげるのを、感謝しなさいという雰囲気で了承する。幾日か、男の代わりに家事をやるという事実を判っているのか、いないのか、さてと相手の状態を見やり) …それじゃあ動けないわよねぇ……お前を抱えて飛ぶしかないかしら……。
■オーベ > それは、繋ぐ誰かにもよるな。良い主人であったらば繋がれていても良いとは思えるが、悪い主人ではダメだな………いや、まあレティの言うとおり何れは繋がれてることにうんざりしそうか…(彼女の言うとおりだ、と結局は頷く。彼女がじ、と此方を見て約束を強請られれば、ぽりぽり、と己の頬を指先でかき、無茶とは思わなんだが…と崖の方をチラチラと見やったがこれも結局は、判った、と頷き彼女に無茶はしないと約束するに至った)…方々、旅をしているとこんな経験は二度や三度はするものだけどな…確かに運も良かったのだろうさ(へらり、と表情を緩めていたが、頼める相手は自分しかいないのではないか、と言われれば眼を丸くして)…レティに断られれば、そうさな…愛犬にでも頼む所だが、何分、あれも老犬だからなあ…これまで共に長く旅を強いてきた負い目もあるし、好きにさせたいのだよなあ…(ちら、ちら、と彼女が了承する言葉を口にする間、視線を向ける。了承されれば、そうか、すまないな。と礼を言いながら、内心、はてさて、彼女はどうして家の仕事をこなすのだろうとほくそ笑んだ)…いや、介添えしてもらえれば動くことはできる…森の外まで出れば馬を止めているからどうにかなるだろう。俺を抱えて飛ぶのは難しいだろ…?(なんなら騎獣を呼び出すが?と言っては見たものの…久しく召喚していないので自信はない。とりあえず、森の外まで、とゆらり、と立ち上がれば彼女に支えてもらおうと腕を伸ばし)
■レティシア > あたしは良い主人であろうが、悪い主人だろうが、繋がれるなんて御免だわ。……でしょう?今更、宮仕えに戻る気もない癖に…。(頷いた相手に、己の思った通りだと言うように、クスクスと笑う女。無茶をしないとの約束と、渋々と男が約束すれば、満足そうに頷いて) ねぇ、三度目の正直という、東の方のことわざはご存知?(もう何度も、死ぬような羽目にあった風の男の言葉に、相変わらず危機感も何もない男をチロリとねめつけた。頼める相手が己しかいないと思っていたのに、それを言えば、男が瞳を丸くする。他にも誰か?と眉を顰めた所で、女の愛犬の事を出される。さすがにそれは無理だろうと女は、クスクスと笑いを零す。こちらへと、何だか伺うような視線を向けてくる男に不思議そうに首を傾げて) …あら、無理はしないで……飛ぶと言っても、空を飛ぶ訳じゃないわ……でも、動けるなら……(女は男を抱えて、空間を渡るつもりだったのだが、相手が動けるらしいと判れば、立ち上がり腕を伸ばした相手へと肩を貸しつつ) …ねぇ、お前…あたしが何もできないと思っているでしょう?(ぽそっと呟いてから、男の表情を覗き込み、意味深に、二ィっと朱い唇に笑みが浮かぶ。不意に女は空いている方の拳へと息を吹きかければ、再び瑠璃色の蝶が生まれる。ヒラヒラと舞う蝶に道案内をさせながら、男と一緒に山を下ってゆき――男を小屋へと戻ってから、果たして、家事がどうなったのかは、2人のみが知る事となり)
■オーベ > …俺の思い描く理想の君主が現れたならばそれに仕えるのは吝かではないけれどなあ…君主もそれに仕える臣も結局は人なのだから、結局、嫌気がさすことだろうが…(どうしようもない、と肩を竦めればピシリ、と僅かに背中に痛みが走り苦笑する)知っているさ…ただ、ありがたい事に未だ実感したことはないけれどね(立ち上がり彼女に掴まるようにすれば、触れた部分が暖かく、死ななくて良かった、と内心思う。彼女に確りと捕まれば、すまないね、と礼を告げて)………空間を飛ぶつもりだったのか。あれは理屈がわからんから、人間の俺が一緒に飛んで無事でいられるか不安だぞ…(麻痺している身体が動くか否か、足を踏みしめるようにしながら苦笑を浮かべる。ぼそっ、と聞こえたつぶやき声に、彼女が此方を覗きこめばへらり、と笑い)いや、そうでもないさ…少なくとも、ベットの上ではおよそなんでもできるだろ?(酷い冗談で彼女に返せば、彼女の方を借りゆっくりと山を下って行くのだった………―――数日間の彼女との同居と看護はとても興味深いものであったらしい)
ご案内:「森」からレティシアさんが去りました。
ご案内:「森」からオーベさんが去りました。