2015/12/13 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山中にある秘湯」にレティシアさんが現れました。
レティシア > (九頭竜山脈の山奥のとある秘湯…それが最近の魔族の女のお気に入り。時折、獣や梟の泣き声が聞こえる深夜――脱いだマントやドレス、下着や靴は直ぐ傍の岩場に揃えて置いてあり、女は湯気を立てる乳白色の湯へと肩まで身を沈めていて。周囲は暗く、照明の代わりなのか、女の周りには、淡く光る瑠璃色の蝶達が、5、6羽程、ヒラヒラと飛んでいる。女が人差し指を立てれば、その中の一羽が止まり…ふぅっと息を吹きかけると、再びヒラヒラと飛び始める)
ご案内:「九頭龍山脈 山中にある秘湯」にアーヴァインさんが現れました。
ご案内:「九頭龍山脈 山中にある秘湯」からアーヴァインさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山中にある秘湯」にヴィクトールさんが現れました。
ヴィクトール > (ティルヒアでの仕事も一段落が尽き、後続の仲間に任せて、こちらへ戻ってくるようにお達しを受けたのだが…この男、飛んで変えると抜かし、言葉通りに飛んでいた。愛用の大剣の形態の一つ、悪魔の姿を作り出すそれに自分を抱えさせてどこまで飛べるか試してみようと、無茶なことを始めたのだ。そして今、ふらふらしている相棒を見上げ、ひやひやしていた)…あ、相棒? 大丈夫、だよな?(いや、無理だ。そう言うようにぐんぐん高度を下げていく。最後は山の木々というネットに突っ込みながら本の剣に戻り、完全に浮上力を失い、枝のへし折れる音を響かせながら、何かが近付くのが彼女にも聞こえるだろう)ぬぉぁぁぁっ!?(彼女のお楽しみ中の温泉の傍、斜めに落下する男がけたたましく地面に落下し、転がって岩辺に激突するのが見えるだろう)――い、いてぇ…(体中がきしむように痛むが、この男は生きていた)
レティシア > (鼻歌でも唄いだしそうな雰囲気で、ご機嫌の様子で温泉に浸かっていれば、誰かが、こちらへと向かってくる気配を感じる) ――空?(女は訝し気な表情を浮かべながら、視線を夜空へと向けた瞬間に、空から木々の枝を折りながら、盛大な音を立てて、落下してくる者がいる。さすがの女も呆気に取られつつ、落下してきた男が地面へと叩きつけられる様子を目にしていた。さすがに生きてはいまいと思ったのだが、男の声が聞こえてきて、女は菫色の瞳を瞬かせ) …あら、痛いと言うことは、生きてる証拠よ?良かったわね?(落下してきた男の方へと向き直り、相変わらず、肩まで温泉に浸かったまま相手へと声をかけた)
ヴィクトール > (今度から相棒に担がせる時は程々にしよう。痛い反省を得ながら地面に転がる体を、ゆらりゆらりと起こすと、抜身の大剣を背中の鞘へと収めていく)…あぁ、まったく…ん?(死んでいたら痛くもないと納得したように頷くと、ふと人の声がすることに驚いて振り向く。そこには温泉と…銀髪に菫色の瞳をした女の姿、おまけに温泉を楽しんでいる最中。にやっと笑いながらそちらへと歩いて行く、暗闇の中でもギラついた金の目は輝くように目立つだろう)邪魔してワリィな、でもまぁ…仕事上がりに美女の艶姿を拝めたとあっちゃ、運はいいのかもしれねぇや(落ちても死ななかったしと、冗談めかすように笑みを浮かべながら適当なとこ岩へ腰を下ろす。蝶が僅かな明かりとなっているが、もっと彼女の姿を見たい。ごそごそとポケットを探ると、信号弾を撃ち出す銃を取り出す。砦で兄が見せたのと全く同じもの、それに何かを込めると自身の足元へ。ライトブルーの光がそこから柔らかに溢れ、簡易的な照明としつつも…夜の静かな闇を壊さぬ程度と、見た目の割に気を使った明かりだろう)こんな夜中に女一人で温泉って…なかなか勇気のある女だ、山賊が見つけたら飛びかかってきちまうぜ?(心配しているのか冗談なのか、楽しげに笑みを浮かべながら宣う)
レティシア > (己の声と気配に気が付いたらしい男が振り向き、お互いの視線が絡めば、女もにっこりと笑いかける。相手がこちらへと近づいてきても、身構える様子も怖れる様子も見せない。呑気に湯の中で腕を動かして、己の肩へと湯をかけたりしていて。) 別に邪魔ではなくってよ?…仕事上がり?あら、それはお疲れ様ね。(見ず知らずの男へと労いの言葉をかけ、岩へと腰を落ち着けた相手に視線を向ける。相手が何やら、ポケットを探る様子を首を傾げて見つめつつ…その足元へと青い光が生まれれば、こちらからも男の様子がよく見て取れた。女は菫色の瞳を細めつつ、男を値踏みするように見つめ…ふと、一瞬、何やら首を傾げたりして) ……そうかしら?でも、昼間の方が他の人もいらっしゃるから…夜じゃないと独り占めできないのよ。まぁ、怖い……あぁ、そういうお前は山賊?(相手の言葉に乗るように、大袈裟に怯えてみせるもの、直ぐに可笑し気に笑いだし、男に対して、その山賊かと冗談も口にする)
ヴィクトール > そうか? そりゃよかった。 ホントだぜ…隣の国までいって、暴れたはいいけど女が抱けねぇわ飯は微妙だわ、溜まる一方だぜ(肩をすくめながら愚痴をこぼす。値踏みするような視線、明かりでよく見えるようになれば 何かエロい感じだなとかしれっと失礼気味な事を浮かべてしまう。目に見えればになるのだろうけれど、言葉通りひと月近く女をお預けされて欲が溜まっているのが目に欲として浮かんでいるかもしれない)…なるほどな、ゆっくりと情緒を楽しむってやつか。 ははっ、それならもう襲ってるぜ? …んなことしたら兄貴に殴られるけどな(傭兵組合預かりにされてしまった身の上、問題を起こすと鉄拳制裁を食らう。冗談に乗っかりながら笑うも、兄といった言葉だけは半目閉じて苦笑いになってしまう)
レティシア > ――隣の国…あぁ、女王の都ね…。それは大変だったわねぇ…(男の言葉に合点がいったというように、頷いてから、愚痴めいた言葉に女はクスクスと笑いを零した。下心がありそうな相手の視線を受け止めつつ、女の瞳は何かを探るように更に細まる。ふと首を傾げると) …その魔力は後天的?……あぁ、誰とぞを喰ったか…。(ぼそりと呟いた女の言葉は、相手に聞こえたかどうか。しかし、女にしてみれば、そんな男の事情は特に興味はないようで。男の兄という言葉に、誰かと同じような話をしたような気がすると、そちらの方に興味が向けられたらしい) さぁ?情緒と言うのかしらね?…あたしは只、独り占めがしたいだけ…それに、こうして素敵な殿方と出会えるかもしれないでしょう?…あら、さすがにお兄様は怖いのかしら?(半目になってしまった相手の表情が可笑しいとばかりに、口元を抑えて、クスクスと笑い)
ヴィクトール > ありがとよ、つっても…一番大変だったのはあそこの奴らだろうな。(あの王国に残るといった兵士達はどうなるのだろうか。呟いた声は聞き残さなかったものの、それに身構える様子がなければ気づいただけだろうと、気にしないようだ)ぉ、お上品そうな割にゃ、欲しいもんにはグイグイいくタイプか? ははっ、俺が素敵か…ねぇ?(この野良犬と呼ばれたり、悪党と呼ばれたり、ほとほと罵られることばかりだ。褒められたのは珍しいぐらいで、笑みのままに冗談めかした言葉が溢れてしまう。)怖いつーか頭が上がんねぇんだ、一人でほつき歩いてた俺をここまで引っ張ってきて、おまけに先見通してあの国に踏み込んでイイもん拾ってきて、被害はほぼゼロ。あっちにいりゃいいのに、宿が気になるってクソ真面目に往復しちまうのがキズなんだけどよ、そのうち棺桶で寝ちまいそうだぜ(兄とよんだ存在を語る口調はとても楽しそうで、満面の笑みが溢れる。自分とは全くの逆で、慕う理由に値する存在なのだ)
レティシア > …そうね…一体、これからどうなる事やら…この国も暫くは荒れそうね…。(男の言葉に女は同意するように頷いた。湯の中に浸かり過ぎたのか、女はおもむろに湯の中から立ち上がり。男の視線も気にする様子も見せずに、そのまま温泉の岩辺へと腰を下ろした。男に背を向けるような位置で座り、暖まった身体に冷たい外気が気持ちが良いと言うように、はぁっと息を吐きだして) …えぇ、欲しい物は素直に取りに行くわね。迷ってて、後で後悔するのはイヤなの。迷う位なら、手に入れてから、後悔した方が良いと思うのよね。…あぁ、あたしのシュミは変わっているらしいから…。(相手の冗談に乗るように、女も軽口を叩く。湯の中に浸かった両足は、少女のように足首で湯をかき混ぜるように動かしてみたりして。男が彼の兄について語る様子を、菫色の瞳を細めて見つめていたが、幾つかのキーワードを耳にすれば、「ん?」と首を傾げて) ……宿…往復……棺桶……あ……(ここ数日のとある知人との文の交換を思い出せば、女は背中越しに、マジマジと男を見詰める。合点のいったような声もあげながら) …お前は、その兄とやらが大好きなのねぇ…兄弟仲良いのは良い事ね。
ヴィクトール > 荒れそうだな…って、おいおい…んなことしちまうと、食っちまうぜ?(まったくだとこの男も行く末に頷いていると、背中を向けるとはいえ、湯船から体を晒したのだ。目を丸くして驚きながらも、欲望が体を突き動かそうとするのをぐっとこらえつつ、火照った体を冷ます様を眺めていた)いや? 俺はいいと思うぜ…欲しい時にゃほしいって突っ走る。好きだぜ、そういうの(そういいながらも、まさに今突っ走ってしまいそうな自分がいるわけで。一ヶ月近い禁欲に、その艶姿はなかなかに誘惑が強く、足を揺らすのを眺めながら少し喉が鳴った)ん…? なんだ、兄貴のこと知ってんのか…?(ふと、何かに納得したような様子に訝しげに思いつつも、確かめるように問いかけて)大好き…なのかねぇ、仲はいいと思うぜ(こんな自分でも真面目にとり合ってくれるのだからと思えば、柔らかな笑みが零れた)
レティシア > ん?…あぁ、それは違うわ?その場合は、お前が食べるのではなくて、あたしがお前を食べるの。(男の言葉に女は、首を左右に振りながら、訂正の言葉を口にする。冗談なのか本気なのか、女は相変わらずクスクスと笑っている。欲しい物は取りに行くと言う女は、顔を上へと向けて、片手を夜空へと向ければ、何やら掴もうというような仕草をしてみせて) …何も行動しないで後悔はしたくないでしょう?後悔どころか、きっと自分を責める羽目になるのよね…。(半身を捻るように男へと顔を向ければ、見事な女性らしいラインの身体を見せつけるよう。相手の喉が鳴った事に気が付いたのか、口端に笑みを浮かべる。男の兄について、確認するような問いには、コクっと頷き) …首輪いらずの宿の彼…でしょう?…最近は随分とお疲れのようねぇ…。あら、大好きじゃなかったら、そんな心配もしないわよ。それに……(兄弟の事を口にする男が柔らかな笑みを零せば、女はスッと指先でその表情を指さして) 彼の事を話ている時のお前の顔を…一度、鏡に映して見てみるといいわ…。
ヴィクトール > 俺じゃなくてアンタが?(訂正の言葉、何故そんなところを治す必要があるのやらと、答えを解き明かせるほどにまで思考は巡らない。続く問いかけに、そうだなと頷き…誘うように振り返った姿に軽く目を見開いて驚いた。こりゃ誘っているよな、間違いなく…とか思えば岩の上から腰を上げて)…行動しすぎて、男に飢えられちまうのもあるみてぇだけどな?(それはまさに今のことで、瞳に欲情の色がしっかりと映った。彼女の方へと歩み、届けはこちらも手を伸ばして…久しぶりの女体、胸元へ触れようとするだろう)あぁ、そうだぜ…って、兄貴の女…なのか? 弟って知りながら誘うたぁ、エロいんだか…悪戯好きなんだかな。(指差し、その評定を確かめるように言われると、思わず苦笑いが零れた。自分の面をそんなにまじまじ見たくないと、男らしい理由だった)
レティシア > …そう、あたしが。(相手の問いかけに、笑みを深めて頷いた。相手が更に、こちらへと距離を詰める様子にも身を引く様子は見せない。相手の行動を、菫色の瞳を細めて見つめつつ) …でも、行動しすぎて、痛い目にあった事はなくってよ?…あぁ、だから調子に乗ってしまうのかもしれないわね…?(欲で濡れた相手の瞳とお互いの視線が絡まれば、女は首を傾げてこちらへとやってくる男を見上げる。伸ばされる手に抗う様子もなく、相手の指先は女の乳房へと触れる事となるか、一瞬、身動ぎをしてから、更に相手を見つめて) …あら、大好きなお兄様の女と知って、手を出してしまうの?(男の勘違いを訂正はせずに、揶揄うような声音で問いには問いで返した。相手の苦笑いに、そうでしょうともと笑っても見せて)
ヴィクトール > アンタが俺を食うって言うなら…まるでサキュバスみてぇだな(男に対して食らうと言える女といえば、性を糧とする悪魔の一つだろうと思えば、あたっているとは思いもせずにやりと笑う)いいねぇ、その強気…こう、ぐっと捕まえてこっち見ろってやりたくなるぜ(逃げもせず、抗いもしない。柔らかな房に触れれば、久しぶりの柔らかさに、ぞくりと欲望が込み上がる。ゆらりと纏っていた黒い魔力の気配が欲望に揺れ、熱混じりの吐息を零した)……ホント、兄貴の女じゃなきゃ食ってたぜ。でもまぁ、少しゃ男らしい楽しみもしてるみてぇで安心したけどよ(これだけ今にも飛びつきそうなのに堪えているのは、言葉通りに兄の女だと勘違いしているから。むにゅりと房を淡く揉むと、その掌をおろして)俺はヴィクトール、苗字はねぇんだ。アンタは?(簡単に自己紹介をすると、笑みのままに彼女の名を問う)
レティシア > (見事に相手が己の種族を言い当てても、男本人はきっとそのつもりはないのだろうと思えば、女は否定も肯定もせずに笑っているだけ。男の兄は己の正体は知っているのだから、遠からず己の正体を知らされる事になるだろう。己の乳房へと触れる男が吐息を零す様子を見つめつつ、女は指先を伸ばして、その黒髪へと触れようとしながら) ……お前は本当にお兄様が好きなのねぇ…。(明らかに欲望を抑えこもうとしている相手に感心するような言葉を口にした。触れられた乳房を揉まれ、女はフルっと身体を震わせる。離れていく掌に、名残惜し気な表情も浮かべつつ) …ヴィクトール……あたしはレティ。…お前とは、良い友人になれそうな気がするわね…。(相手の名を口にしてから、己の名も告げた。すっかり外気に晒した身体が冷えてくれば、女は再び、乳白色の湯の中へと浸かり)
ヴィクトール > (笑うだけの答えに、アタリかハズレかは分からないが…それがどちらであったとしても、何かあるわけでもない。だからこそ気にせずにいて、黒髪に触れられればその手へ視線を向けてから彼女を見つめる)…みてぇだな、別に俺は穴兄弟ってのをしても気にしねぇけど…兄貴は気にしちまうだろうからな(絶対に挙動不審になると思えて、楽しげに笑う。にごり湯に隠れていく体をみやり、惜しい事をしたなと思いつつも、ぐっとこらえて)レティ…ん? あぁ、アンタが……兄貴に聞いてた通りだったとはな(どうやら彼女の名前を兄から聞いていたのだろう、何やら納得したように呟くとふと、麓の方へと視線を向けた。立ち寄ると言って結構時間が立ってしまったなと、少し行き先の様子がきになり)わりぃ、そろそろ行かねぇと…レティは…まぁ、そんだけ堂々してりゃ、山賊程度なんてこたぁねぇか(魔族と聞いてるし、殺そうと思えば山賊なんて雑魚程度に遅れはとらんだろう思えば楽しげに笑う)
レティシア > …あら、意外と繊細なのね、あのヒト…(相手の楽しそうな笑みに釣られるように、女もクスクスと笑う。種族柄か、別に男の兄弟と寝ようと、女も気にする質ではないが、ここは仲の良い兄弟達の立場を尊重する事にしたらしい。冷えた身体を暖かい湯へと沈めると、自然とほっと息を吐き出す。己の名を告げれば、どうやら男は兄から聞いていたらしい。聞いていた通りだと言う相手を、キョトンと見上げながら) あら、あたしの名を聞いていて?…一体、彼は何と話したのかしらねぇ…。(己の名を知っているという事は、兄の女ではないと知っているのではないかとも思う。兄の方に逢ったら、その辺はしっかりと聴こうと心に誓う。そろそろ行くという男に、女は湯の中で、ヒラヒラと片手を振ってみせ) …えぇ、行ってらっしゃい…あたしは大丈夫だから、お気になさらず?
ヴィクトール > 繊細…つぅか、真面目すぎんだよなぁ。それこそクソが突くほど真面目で…いい時もありゃ悪いところもあるぜ(こんな場所なのだから兄弟で同じ女を抱くのもあるだろうと思う自分だが、兄はきっとそういうのはあまり良くないとまじめに答えるのだろうと浮かべれば、楽しげに笑ってしまう)あぁ、酒飲んだ時に酔っ払って喋ったんだよ、あと、兄貴はアンタと話してると安心するらしい。(数少ない心許せる相手というところか、大丈夫と手を降るのを見ればニッと笑う)おぅ、じゃあごゆっくりな…そうそう、万が一やばくなったら麓の工事現場に行きな。兄貴の女だっていえば匿ってくれるからよ(拠点の建築予定地、いまもそこは工事の真っ只中だ。そんな逃げこみ場所を伝えると、軽く手を降って歩き出す。信号弾の明かりが消える頃には、すっかり黒い影は見えなくなるだろう)
ご案内:「九頭龍山脈 山中にある秘湯」からヴィクトールさんが去りました。
レティシア > …あぁ、確かに…真面目過ぎて、全てを背負いこんでしまわないかと、心配にはなるわね…。(男の言葉に女も心底、同意するように頷いてみせた。己の事を酒の席で語ったという相手に女は益々、一体、何を話したのだろうと眉を顰める。男に逃げ場所を勧められ、笑いながら礼を言う。やはり、男の兄の数いる女の中の1人という事にでもなっているのだろうかと首を傾げつつ、歩き出す後ろ姿を見送って。男の姿が見えなくなれば、辺りは再び静寂に包まれる。パシャンっと水音をたてながら、女はまだ暫く湯浴みを愉しむらしい。その内、十分、温泉を堪能すれば、いつものように、空間の裂け目から姿を消して――)
ご案内:「九頭龍山脈 山中にある秘湯」からレティシアさんが去りました。