2015/12/08 のログ
レティシア > ――ん?(男の髪へと触れていれば、己の手へと、一瞬、擦り寄る仕草に女はクスクスと笑みを零す。しかし、誰かと勘違いしたのか、男が誰かの名前を口にしたのを耳にすれば、女の柳眉の片方がひくりと上がる。男はいつも、女もお気に入りの老犬の事を、”あいつ”と呼んでいるのだから、名前を耳にした事がなく。誰の名だと、女が訝し気に首を傾げた所で、相手が寝返りをうち) ……ご機嫌よう、オーベ…よく眠っていらしたわね…(男が身を起こせば、女は片手を引く。まだ、寝ぼけている様子の相手に女は、少しだけ呆れたように笑いつつ) ――ただいま。…もぉ、そんなに忙しかったのだったら、日を改めても良かったのに…。(どうやら、お疲れの様子の相手に女は溜息交じりに言葉を口にした。ふと思い出したように、ドレスの隠しに手を入れて、そこから琥珀色の石が散りばめられたアミュレットを取り出すと、男へと差し出して) はい、これ…ありがとう…。
オーベ > (愛犬の名を彼女には伝えたものだと一方的に思っていたから、彼女に問いつめられたとしても、不思議そうな顔をしながら首を傾げ、相変わらず美しい眉だな、と思ったに違いないはずである。それはさておき、未だ寝ぼけているかのような瞳で表情を緩める。よく眠っていた、と言われれば少々バツが悪そうにして、かしかし、と寝癖の付いた髪を撫で付け)…いや、折角、帰ってきたのだから早いうちに顔を見ておきたかった…それに、内職で忙しいのは俺の事情だしなあ…(アミュレットを差し出されれば、ん?と差し出されたそれをマジマジと眺め、思案顔を浮かべる間がややあって)…ああ…師匠の…何のご利益もなかったろ?二束三文のお守りじゃ、まあ…そんなものだがな(どういたしまして、と受け取れば、身体を伸ばして寝台のそばのサイドテーブルにそれを置き)………あ、そうだ。久々の再開だ…ん(未だ寝惚けているのか。飛び込んでおいで、とでも言いたげに彼女に向けて腕を広げ、彼女待ちの姿勢)
レティシア > (男の愛犬の名前問題については、女が不機嫌になり、きっと男が謝倒すのがお約束で。その顛末は、きっとまた別の話。ベッドの端に座ったまま、寝癖のついた男の変わりない姿に、女は笑みを浮かべて、見つめていて) …あら、そんなに、早くあたしに会いたかったのかしら?(男の言葉に、にんまりと笑うと女は揶揄うような声をかける。差し出したアミュレットを男が眺める様子に女も、「ん?」と首を傾げて) …どうかして?…さぁ?でも、こうやって無事にオーベに会えたのですもの。意外と効果はあったのかもしれくってよ?………え?(口では何と言おうと、きっと男にしてみれば、大事なのであろうお守りを貸してくれた事に、女は再度、礼を言う。男が何やら気が付いたような声をあげ、己に向けて、両腕を広げる様子に女は菫色の瞳をパチパチと瞬かせる。しかし、身を乗り出すと、トンっと男の胸へと、その身を預けようとして) …なぁに、オーベ…まだ、寝ぼけてらっしゃって?
オーベ > …そうさなあ、その銀髪と眉毛は恋しかったな。戦地に赴くレティの帰りを一日千秋の思いで待ちかねていたわけだ(彼女の相変わらずな様子に此方も冗談半分に返すと菫色の瞳にへらりと笑う表情が写る)…いや、別になんでもない。一応、魔族が持っても平気なんだなあと、今更思っただけ…効果があったなら何より…怪我とかはしていないのだろ?いや、これは心配するだけ無駄かもしれないが…(告げられるお礼に、レティが無事ならそれでいいさ、と返す。ぱちぱち、と瞬く瞳に笑い声を零し)いや…種族は違えど、再会というやつは情熱的な方が良いのかな、と思って…?(彼女が胸に身を寄せれば腕を背中に回しそっと支えて)…ん、どうかな…少し寝惚けている、ということにしておけばあとで思い返して恥ずかしい思いをしなくても良さそうだ…(支えた手の指先がそっと彼女の髪に触れ撫でるように動き…目ざとく彼女の持参したワインボトルに気がつけば、態とらしく視線をそちらへ動かし、喉が渇いた、とポツリと零し)
レティシア > …相変わらず、お前の興味の対象はあたしの眉なのね?…ん、あぁ、戦場には余り近づかなかったわ。何だか、面倒臭くなりそうな気がしたし。(男の冗談めいた言葉に、「よく言う…」と笑って返す。ついで、女王の都の方に行ってみたとも付け加え) …あら、それ魔族を退ける物だったの?もし、そうならあたしには効かないわ。たぶん、あたしの魔力の方が強いのだと思うし…。……怪我?そうねぇ、こちらに戻ってきた時に転んで、両腕を擦りむいた位かしら…。(男の腕の中で、己の両腕を示してみせる。しかし、既にその両腕には痣さえも残っておらず、きれいなもの。そのまま、己の髪へと触れる相手の胸元へと、額を押し付けるようにして) …お前の口から情熱的なんて言葉を聞くとは思わなかったわ。……ん、そういう事にしておいてあげるわ…(本人曰く、まだ寝ぼけているらしい相手の腕の中で、女はクスクスと可笑し気に笑う。しかし、その表情は、どこかホっと安堵めいたよう。己の頭の上で喉が渇いたという男の言葉を耳にすれば、身を離して) …仕方ないわねぇ…ちょっとお待ちになってて?(女は寝台から立ち上がると、己が持参したワインボトルを取りに歩きだす。途中、勝手知ったる何とかで、グラスも2つ手にして、戻ってくると、ベッドサイドのテーブルへと置いて。ボトルの栓を開ければ、トクトクと赤い液体をグラスへと注ぎ) …お前が所望した魔族の酒よ…魔界に生える、龍の目とも呼ばれる真っ赤な葡萄で作るワインね…(「はい」と男へとグラスの片方を渡す。香りは人間界の極上のワインと同じよう。しかし、口当たりは甘く飲みやすいが、アルコール度が恐ろしく高い。女はチラリと男がグラスへと口を付ける様子を伺うようで)
オーベ > レティの眉だから、と思ってもらいたい所なんだが、まあいい………肌に矢傷、刃物傷がついたら、淫魔は商売あがったりになりそうだしな…(戦地に赴かなかったとは言え、色濃く戦いの気配のする場所に赴いた彼女であったが相変わらず美しい辺り、流石だなあ…と感心したりし)…いや、正確には何のお守りかは聞いていないんだが…ふむ、とすると魔除けのたぐいではないようだな………転んだって…レティでも転んだりするのか…ちょっと、想像つかないな…(額を押し付けてくる彼女の髪を撫でながら、彼女がころり、と転び怪我をする様を想像してみたがいまいちイメージできず苦笑する)う…だから寝ぼけてる、と言っとろうが…(彼女の指摘に一瞬、バツが悪そうな表情を浮かべるも此方の声に応えた彼女が腕の中から離れていけば少々、名残惜しく。グラスを取りに行く彼女を待つ間に、着ていたシャツを脱ぎ、新しい物に取り替えて。彼女がグラスを携えて戻りワインを差し出されれば、ありがとう、と礼を告げる)龍の目…そんな葡萄があるとは、世界はやはり広いな…いただきます…(くぴ、と唇をグラスに寄せ、傾ければ暫く味わい、喉が鳴る)ん…旨い…(眼を丸くした後、のどが渇いていたらしくそのまま一息にグラスを開けると、ぷは、と息を吐き)………旨いが、その…強いな(笑みを浮かべつつ感想を述べれば、ボトルに手を伸ばし、更にグラスに注ごうとする。二杯目に口をつけると早くも顔が赤くなり、グラスをサイドテーブルに置き、あぅ…とアルコールの強さに小さく声を零し)
レティシア > あら、判らないじゃない?あたしより、理想的な眉の女性に出会えたら、そちらに靡いてしまうかもしれないわ?……ん、少し位の傷なら直ぐに消えてしまうから大丈夫よ。(女が言う、少し位というのは、どの位なのかは不明だが、さすが魔族、傷の治りは早いらしい。男が、己に渡したお守りが何の為の物か判らぬと言えば、女は片眉をひくりと上げて、首を傾げて) …お前、まさか、あたしで試したのではないでしょうね?……転んだのよ。オーベに鴉を飛ばした後…最後にもう一度、かの国に寄ったのだけど、何かに魔力を吸い取られそうになって…(直ぐに空間に逃げ込んで、こちらへと戻ってきた時に、転がるように転移したと女は説明をする。苦笑を浮かべる相手へと、笑い事ではないと、軽く睨みつけるように抗議して。しかし、己の指摘に男のバツ悪げの表情を見る事ができれば、女の機嫌は途端によくなる。――ワインの入ったグラスを男に手渡し、女もグラスも手にして、再びベッドの端へと腰を下ろす。じぃっと、その様子を見つめていれば、男が一息にそれを煽る。女は、「え?」と瞳を丸くさせる。) 龍の目と言われる葡萄で作られてるから、龍さえも酔わす…とういう異名もあって……ちょ、ちょっと、オーベ?(てっきり、男は一杯目で終わらせると思っていたのに、更にボトルへと手を伸ばした。己が止める間もなく、二杯目を煽る相手に女は、「もぉ」という声をあげて) ……ねぇ、大丈夫?(顔を赤くして、何やら言葉を零した相手の顔を覗き込む。しかし、これも女の策略か。男の顔を覗き込む女の表情は、何だかんだと言いつつ、愉しそう)
オーベ > それは、思い違いだレティ。眉に貴賎はない…ないのだ…難しいところだがな…(きり、と決め顔を作り言い切った。深い意味があるようで、その実、大した意味は無いのだが、専門家っぽく言えばそれらしく見えるだろうという安易な発想であった。傷の治りが早い、と聞けば羨ましそうに見つめるばかり…自分の体は古い戦傷が幾つも残っているからだったかもしれない)…そ、そんな事はない。大体、魔除けならレティも気がつくはずじゃないか?(彼女の言葉にぴくり、と片眉が吊り上がる。無事に帰ってきてほしいから、という理由で貸したのは本心からであったが…どのような効果があるのか自分以外で試してみたくなかったか、と聞かれれば言い淀む所ではある)…育ちの良さそうなレティが転ぶ所がいまいち想像できないのだが………ふむ、今回の戦、何やら裏に色々とありそうだなあ…俺の知る所ではないが…(興味がないではないが、深入りすれば命取りになりそうだ、とすっぱりと諦めるあたり処世に長けているのかもしれない)………龍種って酔うのか?完全無欠なイメージだけれど(次第に思考がふわふわとし、はっきりしない思考に対して、気分は良くなっていく。どこか楽しげだが、心配そうに此方を覗く彼女に気がつけば眼をパチパチと瞬かせ)まだ平気…起き抜けには流石に効くな…(ちょっと、膝かして…と告げればグラスをサイドテーブルに置き、返事をまたず彼女の膝にぱたり、と頭を載せようとして)
レティシア > はぁ?それを言うなら、眉ではなくて、職業でしょう?(無駄に決め顔を作る男に女は呆れた表情を浮かべて、律儀にツッコミを入れる。一瞬、何故、自分はこの男を気に入っているのかと自問自答したとか、しなかったとか。男が見つめる女の肌は、傷一つも付いてはおらず。羨まし気に見つめられて、女は「ん?」と首も傾げる) ……怪しいわ…なぜ、そんなに焦っているのかしらねぇ?……転ぶのに、育ちの良さは関係ないわよ。…本当に。あたしは逃げ出せたけど…あの場にいた魔族達はどうなったのかと思うと…集めた魔力も…。(実験体にされた事を女はほぼ確信した。誤魔化すような相手の顔をチロリとねめつけるものの、南の国での戦の話題を出されれば、意識は直ぐにそちらへと向けられる。実際のあの場に遭遇した身としては、女は当分、近づかないつもりらしい) ……平気という風ではなくってよ?……え?……オーベ?(己が持参したワインを飲んだ男の様子に、まさかここまで直ぐに酔うとは思っていなかったらしい。楽し気に、完全に酔っ払いのそれの相手に膝を所望され、瞳を瞬かせた所で、早速、男の頭が己の膝へと乗る。女は手にしていたグラスもサイド―テーブルへと戻し、膝の上の男の額へと指先を伸ばす。そこにかかる髪を流し、顔を近づかせると、男の額へと口づけようとしながら) ……この程度で酔うとは思わなかったわ…。
オーベ > レティが相変わらずで戻ってきて何よりなことだ(律儀にツッコミを入れる彼女に笑みを浮かべる。長寿な魔族がそうそう変わるようなこともないのであろうけれど)…焦ってるように見えたなら久しぶりにレティに逢えて落ち着かないのかもな?(彼女の追求にそれらしいことを言って誤魔化そうと試みる。正直、あまり自信はないが、淀みなく言い切ってみせた)………言われてみれば、森の奥深くに老いた犬と暮らす魔術師にも躓いたしな?…魔力を吸われた、か…よくわからないけど、危ない戦場なようだな…(睨めつける視線を愉しげに受けながら、南であった出来事を聞けばそんな感想を零す)そりゃあ、寝起きに龍種が酔っ払う酒を、一回の魔術師如きが二杯も飲めばこうもなろうもんだろ………あ、太腿気持ちいい…(すり、と肌触りの良い生地のドレスにそこに包まれた太腿に軽く頭を擦り付け。彼女に髪を梳かれると心地よさに眼を細め、額に唇が近づけばそっと目を伏せ)………魔界産の酒の味、流石と言うべきだなあ(彼女を見上げる。濃い睫毛に菫色の瞳、客観的に見ても美しいと言える彼女がどうして俺なんかを気に入ったのだろう、と疑問に思うばかりで、魔族の価値観というのはどうも難しいなあ…と内心、思いながら彼女の頬に手を伸ばし触れ)
レティシア > ……今日は随分と舌が滑らかなのね?(己の追及を逃れるような相手の言葉に、女は騙されませんと言うように、にっこりと笑って指摘した。しかし、目の前の男に躓いたと指摘されれば、女にしては一瞬、言葉を詰まらせる。しかし、直ぐに笑みを浮かべて) …そうね。鈍い魔術師さまでそれはもう困るのよねぇ…。(口元に指先を添えて、はぁぁと業とらしく溜息を一つ零す。戦場の事を言われれば、同意するように頷きを返して) せめて、寝起きには、只の水にしておきなさいな。…三杯目を飲んだら、目も当てられないのではなくって?(男が己の太腿へと頭を擦りつけようとしても、女は好きにさせるよう。クスクスとくすぐったげに笑いつつ、ちゅっと音を立てて男の額へと口付けて) …あら、今度は火酒でもお持ちしましょうか?…ん?どうかして?(こちらを見つめてくる漆黒の瞳を見つめ返しながら、不思議そうに首を傾げる。己の頬へと触れる指先に今度は女の方が、スリっと擦り寄る番で) …まだ、眠いのでしょう?…もう少し寝たら良いわ…。あたしはまだ帰らないから…。
オーベ > 1人、犬と暮らしているからなあ…言葉の通じる相手がいれば、それはもう放っておけばいつまでだって滑らかなもんさ(一瞬、言葉を詰まらせる彼女の様子に事も無げに笑ってみせるが、彼女も笑みを浮かべれば少し残念そうにし)…手強い相手のほうが愉しかろ?なんでも直ぐに手に入るんじゃあ、有り難みがないってもんさ(鈍い、というのは彼女がよく口にしているので自覚している。自覚した所で改善できるとも限らぬが)…木桶に顔を突っ込む哀れな男が見られるのは間違いないな。魔族の酒は強いな…以後、気をつけるよ…(頬に当てた手に彼女が擦り寄れば、それに応えるようにそっと優しく撫でて)…なんだ、泊まっていってくれるとばっかり思っていたんだが?(ゆっくりと、身体を起こせばそっと彼女の唇に己の唇を寄せていく。彼女が受け入れるのであればそのまま、そっとベッドに押し倒す勢いであった―――)
レティシア > …そうね、手に入らないと思えば、益々、欲しくなるものだしねぇ…。でも、あまり焦らすと、どこかに気が向いてしまうかもしれなくってよ?(到底そんなつもりはない癖に、男の飄々とした言葉が気に食わぬのか、更ににっこりと笑いつつ、張り合うような言葉を口にした) …それは面白そうね…では、今度、持ってくるわ。(哀れな男の想像をしたのか、クスクスと可笑しそうに笑う。気を付けると相手が言っているのに、今度は火酒を持ってくる事は決定らしい。己の頬を撫でる指先に、菫色の瞳を気持ち良さそうに細めつつ) …あら、泊まっていってもよくって?…てっきり疲れているのかと……ン……(身を起こした相手の唇が己のそれへと触れれば、女は瞳を閉じて受け入れて。自分からも身を寄せてゆけば、男の手によって寝台へと身を沈ませてゆき…。その首元へ両腕を絡ませて、更に深い口づけを交わそうとする。………そのまま久方ぶりに逢えた男との逢瀬を暫く愉しむ事となる筈で…――)
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