2015/10/11 のログ
ご案内:「丘陵」にオーベさんが現れました。
オーベ > (敗残兵の列が街道をゆく。兵たちの顔色は一様にして暗く、怪我を負っていないものを探すほうが困難なほどであったが、ようやく故国へ帰ることが出来る、という事だけがその一群の最後の心の拠り所のように思えた。馬上にあってすれ違いながらその様子をつぶさに眺めていたが、兵卒たちの陰気さに、心苦しさを覚えれば鹿毛馬の脇腹を軽く脚で小突き歩速を早めて、早々にその一群から離れ、僅かに街道からそれ丘陵に駆け上がっていく)…どう、どうどう…(丘の上まで登り、鹿毛馬から降りて手綱を引くようにして見晴らしの良い場所まで少し歩く。戦場を見渡せる位置までくれば、そちらへと視線を向ける)
オーベ > (軍旗がたなびく天幕が点在している戦場から乾いた風が鉄と肉の焼ける匂いを運んでくる。フードを目深に被りなおしながら懐から筒型の遠眼鏡を取り出せば、戦場の様子を眺める。統一のなされていない装備の小勢同士が争っている…大局には影響のない傭兵同士の争いだろうか、と首を傾げていれば、争っている一群の横合いからまた新たな兵が現れ、小さな小競り合いは混沌としていった)これは、泥沼だな…墓場が幾つあっても足りず、国家は衰え、満たされるのは傭兵の懐ばかりか…いや、先に雇い主が倒れてしまうかな?(人事のように呟けば、遠眼鏡をおろしてかけ紐を首に通し、筆と纏められた紙束を取り出せば、遠くに見える軍旗の特徴や、小競り合いの大まかな成り行きを記していき)
オーベ > (観戦武官の真似事は一種、趣味のようなもので。何れは諸国を巡った記録やほうぼうで見た戦場の記録を一冊の本にまとめてみようか、と思いたち故郷を出立してから続けているライフワークの1つみたいなものであった。内容はそう固いものばかりではなく、どこどこのアレが絶品だったとか、そこそこの娼館には気のいい女が多かっただとか、様々な所見が書かれている日記のようなものであった。ページが増していく事に、何だか楽しくなっていき、今では日長一日、記憶を頼りにこれまでの事を書き記す事もある)…呪いの所為とはいえ…旅にでたのは正解だったかもしれないな…(苦笑交じりに呟けば筆を止め、また遠眼鏡で戦場を見渡す)
オーベ > さて…これくらいにしておこう…(長々とその場に留まり、戦場を観察し、その様子を書き記していたが、ぶつかり合っていた軍勢がどちらからともいうことなく、退却していくのをみれば、筆と紙を懐へしまい。乗ってきた鹿毛馬の手綱を取って)…端とは言え戦場だしな…斥候にでも見つかれば言い訳が大変だ(それ、と馬の脇腹を蹴れば丘陵を駆け下っていくのだった)
ご案内:「丘陵」からオーベさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区(商店街)」にテルヴェさんが現れました。
テルヴェ > 「ええと……トマト5個、バジル2束、アンチョビ瓶、腸詰め300g……これで全部、かな」

たっぷりと膨らんだ布袋を両手でしっかりと抱えながら、商店街を歩くテルヴェ。
彼は冒険者であり、今は平民街の小さな宿『白檀の棍棒亭』に身を寄せている。また、冒険者としての依頼もそこで受けている形だ。
そして今日のクエストは『おつかい』……そう、正真正銘のおつかいだ。
宿の主人が晩飯を作るのに足りない食材を買ってくるよう、依頼されている。報酬はたったの50ゴルド。
……それでも、1日無収入よりはずっとマシだ。冒険者の最初期なんて、だいたいこんなもの。

「……はぁ、まだまだアレを買うには遠いなぁ……」

一応、テルヴェはコンスタントにクエストをこなしてはいる。身の丈にあった、初歩も初歩といえるクエストばかりだが。
先日も、街道近辺に現れるスライムの討伐依頼を無事成功させ、1000ゴルドを得た。……いや、あまり無事とはいえない旅程ではあったが。

テルヴェ > 街道でスライムを探しに川に近づいたところで、妖精のティネさんと出会い。
水に濡れた装備を乾かしている間に、黒塗りの馬車がやってきて……。実のところ、そこから暫くの記憶がおぼろげだ。
いつの間にか意識を失っていたテルヴェ、次に気がついた時には川のほとりにて全裸で寝転がっていて、スライムに下半身を包まれていたのだ。

「………はぅ」

思い出すだけで怖気が走り、そして……股間に血が集まり出すのを感じる。
スライムは彼の股間から臀部にかけてをすっぽりと覆い、半透明のジェルの内部では陰茎が左右にぴょこぴょこと振られながら白濁液を噴出していた。
意識を取り戻してから現状を把握するまでに実に1分。
その後はもう半狂乱でショートソードを握り、けれども自分の大事なソレを切り落とさないように慎重に、スライムの核を突付いて行ったのだった。

「スライム相手にあんなに錯乱するなんて、やっぱり僕は臆病だなぁ……」

テルヴェ > まぁ過程はどうであれ、スライムは倒した。
その後も街道沿いの小川周辺で何匹かのスライムを見つけては討伐し、物証として核を袋に詰めて持ち帰ったテルヴェ。
核は研究や錬金術の材料になるらしい。

テルヴェの身体の秘密は、宿の主人には打ち明けてある。彼女……通称《おばあちゃん》はこう言っていた。
 「アッハッハ、お前が極度の早漏じゃなかったら、今頃足が喰われて無くなってただろうね!」
……すぐに射精してしまう体質ゆえに、スライムの気がそっちに移り、意識のない間に身体を喰われることを免れたらしい。
彼女は「またスライム討伐が来たら優先的にアンタに頼もうかねぇ?」とも言っていた。相性がいいと思われているのかもしれない。御免だけど……。

……さて、宿の主人の言で、ひとつ心配になったことがある。
小川で出会った妖精、ティネさんだ。あの子はあの後どうなったのだろうか。テルヴェの記憶では、自分より先に気を失ったように見えた。
先に意識を取り戻して去っていったか。あるいは、魔族の少女に拉致されてしまったか。
……最悪のケースとしては、スライムの餌食になってしまったか。
少なくとも、手がかりとなるものはその場にはなかった。心配である。

テルヴェ > ティネさんについては、他にもいくつもの可能性がある。
1つは、後から黒塗りの馬車でやってきた魔族の少女とグルであったということ。
あの少女の指示でテルヴェはティネさんに跨がられ攻められる形となったが、結構乗り気に見えた。
もしこの説が本当ならば、彼女は無事であろう……そして、あまり責める気は起きない。まぁ、この世界では騙される方が、弱い方が悪いのだ。
とはいえこれはかなり穿った見方であろう。

もう1つは……あの小川のほとりで起こったこと、妖精の少女に出会ったこと自体が、自分の見た夢や幻だったのでは、という説。
なぜあんなに治安のいい街道に、あれほどの魔物の群れを連れた魔族が現れたのか。不合理、いや不条理だ。
それに不条理というなら、屈辱的な責めの記憶の中で最後の方に残っている場面……。
妖精の小さな小さな身体に、テルヴェの(そう度を超えて大きいわけでもないが)陰茎が深々と刺さり、輪郭を変えていき……。
射精を受け止めきれずに、穴という穴から精液を噴射する妖精の姿……。
現実離れした体験だった。それゆえに、『体験した』という感覚そのものが希薄だった。そこで意識を失い、次の覚醒時に感じたスライムの肉感の生々しさが、ギャップにさらに拍車を掛けた。
……もしかして、ティネという名の妖精自体、居なかった、出会ってはいなかったのでは、とさえ思える。

「………うぅ……」

回想を重ねるうちに、布の服の内側でモリモリとそれが膨らんでいくのを感じる。
テルヴェは前かがみになって、買い出し品の入ったバッグで腹部を隠し、露天と露天の間を縫って路地裏へと隠れた。

テルヴェ > 「……そ、そうだ。この路地の向こうの区画には眼鏡屋さんがあったハズ。見ていこう」

思い出し、ボソリと呟く。
テルヴェはちょっとした理由により、軽度の近眼が入っている。ちまちま活動する分にはあまり問題はないが、弓を本格的に扱うには不安材料となる。
いまテルヴェが必死に冒険をこなしてお金を貯めているのは「眼鏡を買う」という目標があるためだ。

眼鏡は比較的高級品である。冒険者ゆえ、過度の装飾やデザインはいらない。しかし丈夫さやメンテナンス性は求められる。
そういったのを加味した上で一番安価な眼鏡を注文すると、だいたい3000ゴルド程度だということだ。

「……はぁ、高いなぁ……。ショートソード何本分だろう」

宿に預けているお金はようやく3000ゴルドを越えたあたり。しかし生活に余裕を持たせるために、貯金をすべて使い切るわけにも行かない。
だいたい、もう3000ゴルドは稼がないといけないだろう。夢は近づいてきてはいるが、まだあと4,5歩といったところか。
次の目標は何にしようか……。

とにもかくにも、先日あった衝撃的な経験?を頭の隅に追いやるべく、今の目標について思考を巡らせながら、壁伝いに暗い路地を歩いて行く。

テルヴェ > 「………!」

不本意な勃起を庇いながらおぼつかない足取りで裏路地を行くテルヴェ、その目の端に、怪しげなものが止まった。
……精液が数滴、路地の壁にへばりついている。

「………うぅ…」

苦い顔をするテルヴェ。乾き始めていて匂いはないが、褐色のレンガに刻まれた白い跡はかなり目立つ。
しかも周囲をよく見れば、黒く変色し始めた血の跡もポツポツと。ごく少量なので、命に関わるものではないであろう。

北方の小村から、冒険者として本格的に始業するためこの街に来たのが2ヶ月ほど前。宿に入り、一番に《おばあちゃん》に忠告されたことがある。
 「痛い目を見たくなかったら、この街は夜に歩いちゃいけないよ。どんなに明るい場所だってね」
……実のところ、貧民が集中した区画じゃなければ大丈夫だろうとタカをくくってたフシはあった。
しかしそんなことはない。一歩路地裏に入れば、こんなに賑やかな商店街にだって、性と犯罪の匂いはこびりついている。
これは単なる交尾の後なのだろうか、それとも強姦? ともかく、あまり注視して気分のよいものではない。

……同時に、もうひとつの感想がテルヴェの頭をよぎった。

(……少ないなぁ)

壁についた白い筋もまた、気温が高くなるに連れて乾き始めてはいるが、それにしても、テルヴェ基準から見れば「量が少ない」。
普通の人間が1回に出す量はせいぜいこの程度だ、ということすら、実は最近知ったばかりだ。そしてまだ実感もない。
自分以外の人間が射精する光景は見たことがないのだから、仕方がない。

ご案内:「王都マグメール 平民地区(商店街)」にティネさんが現れました。
ティネ > 「ゲヘヘヘ、ボーヤ……こんなところをうろついてたら
 悪いおじさんに襲われちゃうぜ~」

わざとらしく下卑た、その内容にはまるで合わない高い声がどこからか響く。
続いて、テルヴェの頭上に、小さく軽いものがぽすりと落ちてくる。
蝶の羽根を広げたティネであった。

「……えっと。こんにちは。ティネだよー」

……と、一転して若干気まずそうに挨拶。
彼女のほうでも、テルヴェに黙ってあの場を去ってしまったことは
申し訳なく思っていて、できれば会って話をしたいと思っていたところであった。
……この登場のしかたは、薄暗い路地をうろつく様子を見て、悪戯心が湧いた結果である。

テルヴェ > 「ひっ!? や、やだ、すぐ去りますから襲わないで……!」

掛けられた声にビクッと肩を竦ませ、半ば転びそうになりながら声の発生源のほうを振り向く。
……しかし、すぐにその声に聞き覚えがあったことに気付き、同時に妖精の姿が眼前を覆う。

「……てぃ、ティネ……さん?」

頭が混乱する。魔族とグルだったのでは、あるいは存在自体幻だったのでは、などと詮なき想像を巡らせていた直後だけあって、仕方がない。
しばしポカンと口をひらき、目を瞬きながら、羽根の生えた小人の姿、路地の向こうや後ろなどに所在無げに視線を移したあと……。

「……ぶ、無事だったんだね、ティネさん!」

目を細め、笑顔とも泣き顔ともつかぬ表情で叫ぶ。ドサリと荷物が路地裏に落ちる。
テルヴェは妖精のほうへ手を差し伸べ、しかし自分から触るのにはまだ躊躇があるようで、受け止められるよう手でおわんを作る。

「よかった、あんなことがあった後でいつのまにかいなくなってたから、僕、いろいろ悪い想像もしちゃって……うう……」

ティネ > 期待通りに驚くその様子に、満足したようににゃははと笑い。

「ん、まあ、おかげさまで……命はあるよ。
 テルヴェくんこそ、元気みたいで、よかった」

テルヴェの手の中に収まって、居心地良さそうに身を丸める。

「ごめんね……黙っていなくなっちゃって。
 ボク、あの時のこと、いまいち覚えてないんだけど……
 たぶん、すごいことしちゃったと思うから、
 嫌われちゃったかと思って」

言って赤面し、恥ずかしそうに手の中で身をよじる。
性的な行為にそこまで抵抗はないティネではあるが、
理性を手放した姿を見せつけてしまったかと思うと、やはり羞恥は強い。

「……ところで、気分悪くなってたりしない? 大丈夫?
 なんなら回復の魔法でもかけてあげよっか?」

案じるような表情と声。
おぼつかない足取りで歩いていたことを言っているのだ。

テルヴェ > 「すごい、こと……」
手の中に体温を感じる。あのときも感じていた体温。魔族の手から守ろうと、必死に庇って……庇った? 本当に?

……その、丸く愛らしい瞳。長く伸びた耳。つややかな唇と鼻。
それらすべての穴からおびただしい量の己の精液を噴射しながら悶えるシーンが、唐突にフラッシュバックした。

「………ッ!!」

目を逸らし、同時に路地の固い地面に膝をついてしまう。涙がポロポロとこぼれ、膝の傍にシミを作っていく。
ティネさんを包み込む手を頭の上に掲げ俯くその姿は、どこか懺悔のようにも見える。

「僕こそ、ゴメン……!
 あのとき、僕がどうなってでも魔族からキミを守らなくちゃいけなかったハズなのに。
 僕、何もできなかったどころか、魔族のいいなりになって……キミを、無理やり………うああぁぁ……ッ!!」

妖精の小さな身体を大量の精液で汚したうえ、陰茎どころか指さえ入るはずもない膣に無理やりねじ込み、体組織を破壊して穴だらけの精液袋に変えた……自分の手で。
……そのときの記憶が曖昧であるがゆえに、すべて自分の責任であると勘違いしているようだ。

「お願い、僕のほうこそ、嫌いにならないで……! お願い……ッ。
 なんでもするから……ティネさんの言うこと、なんでも聞くから……」

気分が悪いか、という問いにも答えず、嗚咽と悔悟の声を漏らし続けるテルヴェ。
その股間では、固い布地のズボンを押し上げて、内部の肉棒がパンパンに張ってテントを作っているのが見える……。
泣き、過ちを悔いながらも、同時にそのときの光景のフラッシュバックに再び興奮を覚えているのだ。

ティネ > 「わわっと……」
懺悔するように膝を付く動きに、少しバランスを崩す。
そのまま悔いと罪悪感に満ちた言葉を清聴した。

(無理やり……)

あの顛末を、ティネとて完全に忘れきっていたわけではない。
熱を持った柱が、もずの早贄の如く自分の中心を貫き。
溶岩のような止めどないほとばしりで、臓腑が満たされていく、
おぞましくもたえがたく幸せな感覚……。

曖昧な記憶を、彼の懺悔がつなぎ合わせていく。
そして、一心に許しを求めるテルヴェの姿。
快楽と恍惚に満たされた回想、そして……自分よりも
はるかに大きい存在が無様に跪いているその姿が、ティネの何かを焼き切った。

テルヴェの手からするりと抜けだして、着地。
テントを張る、その下へととことこと歩いて行く。

「どーして、謝ってるのにそんなにしちゃってるの?
 ……何を期待しちゃってるのかなー、テルヴェくんは」

意地悪な笑顔を作り、猫なで声を出す。
布越しに、張っているそれをポンポンと小さな手で叩く。

テルヴェ > 「ひゃうッ……!」

手の中の妖精の姿が唐突に消える。跪く身体の内側に入ったのだろうが、涙で視界をぼやけさせたテルヴェでは追いきれなかった。
当惑するのも少しの間だけ、次に股間に走った刺激に、テルヴェは全身をびくっと戦慄かせ、目を見開いてまだ明るい空を見上げた。

びゅるっ……。
テントの突端を叩いた瞬間、鈍く湿った振動がそこを走ったのをティネさんは感じ取れるだろう。厚い布越しに少し触っただけで、射精してしまったのだ。
間を置かずして、テルヴェの下半身全体がカクカクと力無く震え始める。

「うっ……あ……違うっ、違うの、これはぁ……。
 期待してるとか、そういうのじゃなくて、その……あああ……」

言い訳を自ら咎めるように、性器から媚信号が発せられて背骨をつたい、脳を揺らす。
熱いモノをズボンの中に吐き出す感覚と、男として最悪クラスにみっともない現状への絶望感とで、腰の震えがどんどんと増していく。

「僕はこんなこと、期待してない……ッ!
 ティネさんに苦しい思いさせるなんて、そんなことはしたくない……! してないのに……なんで……。
 ……僕は……最低の男だ……うう……」

足から力が抜け、へたりこむテルヴェ。体勢がかわり、シミを浮かべ始めたテントがなお目立つ形となった。
赤く充血した目で、ティネさんを見下ろすテルヴェ。意地悪な笑顔が目に入るが、それもすぐに先日の、精液噴水と化した異形の姿で塗りつぶされる。
……そのすがたに、ひどく興奮を覚えたのだ。その時のヴィジョンが張り付いて、なかなか消えてくれない。

ティネ > 「ええー、もう出しちゃったのー?」

素の驚き半分と、嘲り半分の素っ頓狂な声を上げる。
ズボンに染みだしたシミの上に抱きつくようにして、上から全身で擦って
すんすんと鼻を鳴らす。懐かしさすら覚える匂いだ。

「口ではそう言ってるけど、このおっきいおちんちんを
 ちっちゃなボクに突っ込みたいって思ってるんでしょー?
 身体はそう言ってるよぉ」

へたり込んで、ピンと張ったテントを見せつける、誘うようなそのポーズは
ティネにとってあまりに卑猥に映り、理性を限りなく希薄にしていく。

「ほらほら、下降ろしてよ。言うこと聞くんでしょ?
 出して出してー、って言ってるよ、テルヴェのおちんちん」

熱に浮かされたような表情で、そう命令する。
実行しないなら、このまま布地越しにもどかしい愛撫を続けるだろう。

テルヴェ > 「あうう……」

言うこと聞くんでしょ、と釘を差されれば、テルヴェは反論の言葉を持たない。
震える臀部をなんとか持ち上げ、ティネさんの見上げる目の前でズボンの縛り紐を解き、下ろしていく。
白昼の、商店街の路地裏だ。通行人や、両隣の住人の目に留まるかもしれない。しかし、このままシミ付きテントをぶら下げて帰るわけにもいかない。
なにより、済まない気持ちでいっぱいの相手、ティネさんからの命令だ。従うしかない。

「………ふぁ♥」

下着ごと下ろしたズボンの端から、桃色の肉塊がこぼれ落ちる。先端からは涎のごとく白濁液を散らし、糸を引いて雫を垂らす。
血管の浮きも色素沈着もあまり見られず、グロテスクさは薄いといえる。また、完全勃起でないせいもあるだろうが、弾力を保っているようだ。
むわ……と、濃密で若い精液の匂いが路地裏に漂い始める。

「……うう……思ってない。突っ込みたいとか、思ってない。というか、無理だよ、そんなこと。
 お願い……ティネさんの言うことは聞くけど、お願いだから……ティネさんの苦しくないことにして……」

涙を流し、鼻水を垂らし、それらを越える量の先走り液をも撒き散らしながら、テルヴェは懇願する。
妖精にちんぽを突っ込むのは非常識、かつ非現実的な行為で、相手に強い苦痛を強いる行為なのだ……常識的には。

ティネ > 命ぜられるがままに下半身を露出し、
液体という液体を顔や性器から垂れ流す無様な姿に、身震いするような興奮を覚える。

「そーだね。
 じゃあそうだなー、テルヴェの苦しいことにしてあげよっかなー」

にこりと太陽のような微笑みを見せて、
飛翔して色鮮やかな肉の柱へと飛びつく。
若い雄の濃密な香りと湿度は、ティネの尺度では巨大な海棲生物をも想起させた。
カウパーと白濁が、ティネの着衣を汚し、張り付いて素肌を透けさせる。

「えへへ、テルヴェのおっきいの、すっごくいやらしいよぉ……♪」

蕩けたような声を上げながら、今度は全身で直接愛撫する。
絹と素肌の感触がテルヴェの肉棒を撫で、時に小さな手や舌が這いまわる。

「んしょ、っと……」

さらに体勢を変えて、白濁を放出する先端部分に直接口を付けてキスをする。
噴き出す精液に顔が直接浴びせかけられてもお構い無しだ。
手は完全勃起していない皮の内側、カリの裏に直接突っ込まれ、くにくにと弄り始める。
枝のような手、それよりも細かい指が、内側で蠢く……

テルヴェ > 「うん、僕が苦しいのは全然構わないから……痛すぎたりするのは嫌だけど」

自らが今最高潮に無様な状態にあるのはわかるが、その姿に恍惚の表情を浮かべるティネさんを見れば、決して嫌な気持ちではない。
テルヴェが自分をサドだマゾだと自覚したことはないが、それこそ生まれた時から刷り込まれてきた習性である、彼にとってごく自然な感情だ。

だからこそ、こういう時は相手の方に気が行ってしまう。
着衣のままで……そう、先日川に流されそうになったのを拾ってあげた服で……そのまま自分の陰茎に抱きつく様には、驚きに目を見開く。
と同時に、ざわざわとした布と、その奥にある肉の柔らかさと熱さがないまぜになって、むっちりと太った竿の腹に伝わってくる。

「……んあっ……♥ だ、だめ、汚れちゃうから……そんな……!」

甲高い嬌声が裏路地に響き、テルヴェは慌てて唇を噛んで声を抑える。
服越しに感じる肢体の愛撫は、前回裸でやられたソレとは違ってもどかしさを伴う。
その感覚に悶々としているうちに、舌や唇、手の感触まで混ざり始めれば、テルヴェはまるで身体を快楽で解体されているような錯覚を覚え始める。

「らめっ……そこ、汚いから……手を入れちゃ……っあああ!!」

未だ剥け切らない皮の中に手が侵入してくると、自分の指よりも細いはずのソレの5本の指の動き、媚神経を削る指紋の感覚までもが如実に裏筋で感じられる。
身体の奥底で作られる精液とどっちが汚いかといえば自分でも甲乙は付けがたいが、布越しに触られるだけでイク早漏である。皮の中は入浴直後でもないかぎり不衛生であると言っていい。
しかし、気持ちいいのは確かだ。手が裏筋をひっかくたびに、鈴口からは真っ白なゼリーがこぽりと生み出され、服を汚す。

ティネ > 「うふふ、テルヴェくんのならいくら汚れたっていいよ。
 ほんと、すごい量出すなあ。ボク、キミのミルクで溶けちゃいそう」

腕の片方を抜いて、生成されたゼリー状の精液を手でつかみ、頬張る。
まるで極上の甘味を食しているかのように顔をほころばせた。
小さな自分の一挙一動に相手が喜び、震えてくれるのがわかるのが、すごく嬉しい。
理性はとうに姿をくらまし、テルヴェへの罪悪感も、
虐めてやろうという考えすら、情欲の前に漂白されていた。
股間からはたらたらと愛液がだらしなく漏れて竿を濡らしている。

「んしょ、……っと!」

両脚はしっかりと陰茎をホールドして、振り落とされないようにして、
両腕で力を込めて、包皮を一気に全部剥いてしまう。
ぷりん、と、亀頭の全容が顕になる。
敏感なカリの部分にくちづけをして、恥垢を舐めとる。
ちゅるちゅる、と小さく品のない音を立てた。

「ふふふー、逆に“挿れられる苦しみ”を味わってもらおっかなー」

精液を吸って鈍重になった着衣を脱ぎ捨てる。べしゃり、と、テルヴェの足元に落ちる。

「それじゃ、しつれいしまーすっ♡」

楽しそうな声とともに、尿道に片脚を強引に突き入れた。

テルヴェ > 「くうううう……ッ!」

自分以外の手で(この場合は全身だが)露茎させられる感覚はいつまで経っても慣れない。まるで自分の最後の城壁を、たやすく明け渡しているかのような。
屈服感、敗北感、それに伴う恍惚。相手は自分の陰茎ともそうサイズが変わらない妖精。沸き立つ感情もひとしおだ。
剥かれた亀頭は先端は薄桃色だが、カリに近づくにつれて白い垢が点々とこびりついており、精液を煮詰めたような独特の香りを放っている。
裏筋のあたりだけはティネさんの手が暴れまわった跡が残っており、汚れは薄い。
見るたびにうんざりする汚れっぷりだが、それに躊躇なく舌を這わせている妖精の姿を見ると、もう驚くのも疲れたという様子で、眉をひそめる。

「……うう、ティネさん、へんたいだよぉ……。妖精って、みんなこうなの……?」

とはいえ、言葉に表しようがないほどに気持ちいい。
カリの下部を小さな舌が這いまわるたびに、テルヴェは詰まった嬌声を上げ、新鮮な精液をゆっくりと溢れさせる。
弾力に富む粘液を吸い立てられ、尿道から引きずり出される感覚には、脱力したはずの尻が浮いてティネさんを弾き飛ばしそうなほどに痙攣を見せてしまう。

……そして、ティネさんが全裸になり、亀頭の上に陣取るのを見れば、またしても前回の情事の様がフラッシュバックしそうになる。
その可愛らしく儚い肢体がいびつに歪み弾ける姿はもう見たくない……が、細くしなやかな足が鈴口に触れると、思考回路は一気に混乱を始めた。

「ちょ、ま、まって、え」

つるん。
ティネさんの脚は、ぬめった肉穴に容易く呑み込まれた。まるで履き慣れたレギンスのように粘膜が形を変え、脚のラインを包み込む。
すこし遅れて、足の裏に熱い粘液が突き当たり、追い出そうと圧を掛けてくる。

「あ゛っ!? ぅ……うああああああああああああ!!!」

テルヴェは白目を剥きながら仰け反り、半狂乱な嬌声を喉から絞り出し始めた。下半身が激しく痙攣し、手がティネさんを抜こうと宙をつかむ。

ティネ > 「そのへんたいにほーしされて気持よくなっちゃってるのはどちらさまかな~」

テルヴェの知るよしもないが、
そもそもティネはナチュラルボーンフェアリーというわけではないため、
実際の妖精の変態性は不明である。


「うひ、ひ、いひひひひ、えひっ、ひっ♡」
足を包み込む淫靡な感覚と、足裏を突く熱い精液と、大地震のようなテルヴェの痙攣が
全身を、性感帯を刺激し、だらしなく舌を出してよがるティネ。
足指をこね回すように動かすと、快楽が足から全身へと駆け抜ける。
脚が陰茎と化してしまったら、こんな感じなのだろうか?

「えへへへへ……♡」
テルヴェの狂態に構わず、
狂った期待と欲情に目をらんらんと輝かせ、さらにもう片脚をずにゅ……と差し入れる。
快楽の電撃が二倍になり、身を仰け反らせて悦びに打ち震える。
追いだそうとする粘液の圧力に逆らい、さらに脚を深く沈めていく。
……全身を沈めようとしているかのように。

――しかし、いくらティネが小型だからといって、テルヴェの尿道に
身体が収まるはずもない。

……驚くべきことに、いつのまにか――精液にまみれたティネの身体はさらに縮んでいた。
最初にテルヴェが目にした大きさの、半分以下にまで。
本当に精液に身体が溶けてしまったとでも言うのだろうか?

「テルヴェくんのなか、すごくあったかいぃ……♡ ヘンになっちゃうよぉ……♡」

異変に気づいているのかいないのか、半開きの口から、よだれをだらだらと垂らしながら。
ティネの身体は、テルヴェの身体の反応と意思に逆らい、
どんどん容赦なく尿道に身体が沈み込む――
今や肩の下までが食い込んでおり、
このままでは本当に全身が入り込むかもしれないように思える。

テルヴェ > 「ひぎっ!! だめ、ダメっ!! それダメっ……おしっこ出る、おしっこ出るからぁ……!」

妖精の脚に蹂躙される尿道、押し返される精液の濁流。放尿に近い快感だが、それが終わらない。
テルヴェはまるで幼児退行でもしたかのように児童語を連呼し、侵入者を抜き取ろうとするが、腰も視界もガクガクと震え、手がティネさんを捕らえることはなかった。
痙攣と涙で揺らぐ視界の中で、ティネさんの嗜虐的ながらも色気に満ちた表情だけが、くっきりと彼の目に焼き付いていた。

テルヴェの陰茎は最大まで勃起しきった後もある程度は柔軟性を保つようであり、それは尿道の中からかき回すことで顕著となる。
ティネさんの脚の動きに、尿道の粘膜も周囲の海綿体もねっとりと連動し、それでいて緊張感も感じさせる脈動を断続的に脚に送り込んでくる。
意図せず、足全体をマッサージしているような形だ。

そして……これはまたしても、幻なのだろうか。
陰茎にオーナメントの如く突き刺さったティネさんのシルエットが、さらに縮み、さらに深く沈んでいっているような気がする。
同時に尿道の拡張感も強くなっていく。不思議と痛くない。
まるで、射精を逆再生しているかのような光景と感覚で、時間が逆に動くという奇跡がこの路地裏で起こっているのではとさえ錯覚してしまう。

「ひっ♥ ぎ♥ ぉ…………っほおおおお♥」

腹膜が無意識にひきつり、内臓が蠢く。まるで、侵入者をその中に受け入れる準備をしているかのように。代償として肺が潰れ、今まで出したことのない声が吐かれる。
手の中に感じ、竿全体で感じてたティネさんの体温と肉感は今や、自らの陰茎の中に埋もれている。不条理。不可思議。異常事態。

(……そうか、やっぱりティネさんは怒ってたんだ。今から、僕のだらしないちんぽを中から食べちゃうんだ……)

味わったことのない拡張感と快感の奔流に、脳が混線を始める。涎がダラダラと口の端を濡らし、服の襟を湿らせていく。

「はひっ……ティネしゃん……ティネしゃぁん………あったかい……?
 こわして……僕のおちんちん……ティネしゃんの棲みやすいようにしていいよぉ……♥」

自分でも理解できない言葉を、口走っていた。

ティネ > 両手で手を回して抱えられる程度の大きさだった亀頭は、
今や手を伸ばしても両端に届かない。
その奇妙な変容を、ティネは疑問に抱くこともなく受け入れる。

「うんっ♡ 棲むっ♡ 棲んじゃうっ♡
 ボクを孕んでよ、テルヴェくぅんっ♡」
理解不能なはずの言葉に、壊れた調子で返事をして。
さらに腕を納め、深く深く、肉の管の中へと潜降していく。
やがて――ティネの姿は、亀頭から消える。
目を凝らせば、豆粒ほどの膨らみが、テルヴェのペニスにできていることがわかるだろう。
それがティネだった。

もはやティネには何も見えない。
全方位からの肉圧を、両腕で懸命に押し返し、拡張しながら、
精液の流れに逆らい、奥へ奥へと潜っていく。生命の根源へと。
精子の一匹一匹の存在を、肌で感じる。全身が、彼に包まれている。
もはやティネ自身がテルヴェだった。

心地よい肉の蠕動と、蠢く粘液に、ティネは幾度も達した。
膣に収まる陰茎になったら、きっとこんな気分なのだろう。

(こんなに小さくなっても、まだ、ボクのこと感じてくれてるのかな……♡)

そんな呑気なことを考えながら。
やがてティネの身体は、精管を通り、白濁の海へと沈み、精液へと、“溶ける”。

テルヴェ > 尿道を広げる圧が、徐々に弱くなっていく。
溶けている、という実感はない。どこか、ティネさんが長く長く伸びて、触手のようになって体内に侵入してきているような感覚。

「ティネ……しゃん……?」

やがて、彼女の『物理的な』存在感が、陰茎の中からも外からも消失したように感じた。
一抹の寂寥感が、涙と涎に濡れた頭を駆け抜ける。しかし、すぐに感じる。自分のペニスが、性器が、今までとは違う何かになったことを。
……そこに、確かに彼女を感じる。彼女が自分の性器の住人に……否、新たな管理者になったことを。

「………あはは……アハハハ……取られちゃった……!
 僕がダメっ子すぎるから、おちんちん、ティネさんに取られちゃったぁ……!
 いいよぉ、あげる、ティネしゃんにおちんちんあげりゅ……! 僕もうこんなのいらないから……」

奪われた。所有権を書き換えられた。実態は『共存共生』なのだろうが、テルヴェのマゾ脳はそのように受け取ったようだ。
なんと心地よい略奪なのだろう。可憐な妖精ひとりも守れなかったダメな男の子として、男の証をまるごと差し出す。その甘美なること……。

テルヴェは前のめりに倒れこみ、すでにしこたま放出した精液の海に頬をうずめる。
そのまま尻を青空に向けて突き出し、くねくねと振りながら両手で陰茎を鷲掴みにし、優しく搾り始める。
自慰の時に決まって取るポーズだ。竿から胎内へと伝わる刺激にも、平時と変わるところはない。
……しかし、今はその性感を、ティネさんと共有しているという実感があった。

「ティネしゃん、きもちいい? きもちよくなって! もっと、もっと!
 僕はどーなってもいいから、ティネしゃんいっぱいきもちよくなってぇ!
 しこしこびゅーびゅーしてあげるからっ、何時間でも何日でもっ! ティネしゃん、すきぃ……♥」

これまでにも増してめきめきと張りを増していく陰茎。その奥で、魔族に施された淫紋もまた、これまでにないほど煌々と光を放ち始めている。
純粋な生命力が腹腔内に満ち、睾丸へと伝わる。異常なまでに活力を高められた精子の一匹一匹が、自ら体外へと出て行かんばかりに暴れまわっている。
この状態になればもう、テルヴェの射精は最低1時間は止まらない。そして異常賦活された精子は、同化したティネさんをも責め苛むであろう…。

ティネ > (あ……ぐ……ひぁ、あああああっっ!)

そのときティネは一匹の精虫であり、
またテルヴェによって扱かれるペニスそのものでもあった。
淫紋によって高められた快楽と活力を、さらに自らの存在を触媒として干渉し、より高めていく。
荒れ狂う海の中、揉みしだかれ、ぐちゃぐちゃにされ、責めさいなまれ、沈んでいく、どこまでも沈んでいく。

(とけちゃう♡ ボク♡ とけちゃう♡ バラバラになっちゃうよぉぉぉ♡)

人の身では到底経験し得ない、筆舌に尽くしがたい法楽――

どれぐらい経ったろうか、
続く射精の中――ふいに、尿道をくぐり抜ける異物感。
テルヴェの創りだしたであろう白い湖の中に――
元の姿に戻ったティネがいつのまにか沈んでいた。