2018/07/05 のログ
ゼロ > 「やめておこうか。」

 偵察兵なのだから、偵察に徹するべきである、あと……調べるためのものだ。
 今はまず、任務の遂行を優先する、それは変わりはない。
 あとはそのためにどうするかを考えなければならない。
 今の手がかりは図書館だ。
 図書館といえば地図もあるはずだし、詳細な地図があればもっと目的を持って移動もできよう。
 いろいろ迷ったが、結局は同じ結論に帰結するのみだ。

 なら、迷うだけ無駄だ。
 図書館というのなら日常的な噂でも出てきそうなものである。
 少し立派な家を見つければ、そういう事を話す人も出るかも知れない。
 少年は、さて、と町並みを眺める。

 建築様式が違いすぎてどれが立派な家なのか……と首を傾ぐ

ゼロ > とりあえず、手を拱いていては使用もない。
 まずは、地道に調べていくしかなかろう。
 そのうちぶつかったりもするはずであるのだからその時に対処すればいい。
 少年は考えて、手近な家に視線を向けてみる。
 誰もいないようにもみえるので次の家に。

 魔族の国の中、少年は一人未だ彷徨う――――

ご案内:「魔族の国」からゼロさんが去りました。
ご案内:「魔族の国/タナール砦への道」にレフェーリアさんが現れました。
レフェーリア > 一歩一歩足を運び、国の方へと足を進める度に下腹部に刻み込まれた淫紋の疼きが増している様な気がする。
タナール砦を背に置いて、魔族の国へと向かっているのは、れっきとした人間。
自らの意思でその身体を、心を、魔に捧げてしまった豊満な身なりをした女性であった。

「あぁ…ひぁ……ぅ……」

風が吹く度に瘴気を孕んだ風味が自分の身体を悪戯に抱きしめてくるかのような感覚を覚える。
深く切れ込みが加えられたローブの端ははためいて、その内側の彼女の膣肉から、淡い光を帯びる淫紋まで捲り上げてしまうかもしれない。
魔なる神に身を捧げた存在。その上で人間として保ち続けなければならない立場の下で、彼女には何も拒否権は無い。

砦の奪還に向かう魔族達に何をされようと、偶然に通り掛かった魔物が足取りを塞いで来たとしても。
一切の抵抗をしない、行わないという調子の下、国に辿り着けたならばそのまま国で食い物にされても構わないものと。

最後に国内で祀られている神に祈りを捧げて戻って来るだけで十分。そんな調子の下で、彼女は酔い痴れたかの如き惚け顔を浮かべて霧が濃くなった道なき道を進み。

ご案内:「魔族の国/タナール砦への道」からレフェーリアさんが去りました。
ご案内:「魔族の国」にアルテリエさんが現れました。
アルテリエ > (――眼前には農地が拡がっている。
緑がうねる中、ちらほらと屈み込んで作業する農夫達の姿。
牛代わりの魔獣が鋤を引き、その後には種が蒔かれ。
別の一角では紅く色付いた果実が、次々刈り入れられていく。
これで空さえ蒼いなら。多少の誤差はともあれ、人の世と何ら変わらないだろう。

…だが、未だ。今迄通り、普段通り、とはいかない。
先日の王国からの侵攻に、住人達がほぼ城に籠もるか、彼の方の下へと非難していた為に。
どうしても畑地は荒れ、刈り入れは遅れがち。

――心配になって。屋敷を後に、態々見に来てしまう。そんな程度には。)

――――そうか。分かる分は補填するから。
中央に売りに行けないのは…私のせいもある。
此方で買い取らせて貰うとするよ。

(未だ、魔族の国の奥へと向かう街道も、安心出来ると言い難い。
力の弱い民達が。万一人間の残党が未だ残っていて、遭遇したら…等という不安を抱くのも仕方ない。
領主による買い上げというのは、やむを得ない故、でもあるが。
同時に、今後を考えての事でもある。

…あの砦では、もう次の戦が始まっている。
それも、間違いなく、侵攻の続きとして。
万が一に備え。備蓄を増やし、糧食を確保しておくに越した事はなかった。)

ご案内:「魔族の国」にフェゴールさんが現れました。