2018/06/23 のログ
ご案内:「魔族の国」にサロメさんが現れました。
■サロメ >
「魔族軍の拠点と思しきものを見つけたらすぐに術話で連絡
強力な魔族と出会ったら他の者のことは気にせず、タナールまで全速で後退しろ」
魔族の国、タナールより僅かに離れた道なき道
重装馬に跨った女騎士が数名、一人の将の元、指揮を受けていた
「では散開だ」
そして、散り散りに別れてゆく
──タナールよりも先の調査、特に最近動きの目立つ魔族軍、翼在る獣の存在
タナールにまとまった兵を送り込む以上そう遠くない位置に拠点が在る筈
砦の保全は守るだけでは満たされない、相手の拠点の発見
そして攻める経路を一つずつ潰す──
■サロメ >
「(魔族の国への調査出兵の回数は決して多くはない…出入りしている人間は少なからずいるようだが)」
以前オーギュストが行ったくらいだろうか
その時とは別のルートを指示し、自らもまた馬を走らせる
砦に近いとは言え此方は既に魔族の領内
いつ襲われても対応できるよう、神経を研ぎ澄ます
ご案内:「魔族の国」にラボラスさんが現れました。
■ラボラス > (――魔族の領地、其れは特定の魔族が治めて居る事も在れば
飽く迄魔族の領土であるだけで、誰の手も入らずに荒れ果てている事もある
人間達の領土と近い位置で在れば、少なからず密偵を送り合う事も在るだろう
――今の様に。
そして、女騎士が馬を走らせる事、暫く
突如として、先刻同胞を散開させた方角の一方にて
強烈な衝撃音と、同時に魔力の波が押し寄せて来るのを感じられるだろうか
其れが何を意味するのか、答えは一つだけ。
――戦闘が起こったと言う事だ)。
■サロメ >
「──!」
衝撃音、咄嗟に馬を止め、方角を確かめる
「(…遭遇したか…交戦はするなと指示した筈だが……撤退ができない状況か)」
それほど離れていなければ魔法による術話は通る──
全体に撤退を指示しつつ、魔力の波の発生源を見極め…
「…やむを得ん、か」
その方角に向け、馬を走らせる──
■ラボラス > (訓練された騎士や兵士にとって、指示は遵守すべき物だ
実際、戦闘によって騒ぎが起これば、周囲の警戒は高まる
当然ながら、他の魔族が寄って来る場合も在るだろう。
――だが、其れでも魔術が放たれたのには理由が存在する
そしてそれが、必ずしも彼女たちにとって幸いなモノとは限らない
馬を走らせ、そして将たる女が、喧噪の場所へと到着するなら
其処に広がって居る光景は、幾人かのデーモンと呼称される種の雄に
鎧を砕かれ、肩へ担がれている部下の姿、だろうか。)
『――――――――――!!!!』
(何事か、吠えて居るのは、まるで何かの伝達の様な。
或いは、彼女達が使う術話に近い物だろう
何処かに何かを連絡して居るのだけは確かで在り
逆に言えば、其の一瞬こそが隙でも在る、か
飛び出す先、殆どの魔族は背を向けて居るだろう)。
■サロメ >
「(魔族…!!)」
デーモンの姿を確認するや否や、走っている馬から飛び降り帯剣を一息に引き抜く
「ふっ…!」
主を失った馬が転身し後方へと駆け出す
…短距離なら馬以上の速さかと錯覚するような速度
一気に距離を詰めその背へと正確な斬撃を繰り出す──
魔族の咆哮を直前に聞いていたが、それが伝達であるならば…何もかも行動は速いほうがいい
■ラボラス > (響く咆哮が、次第に遠くへと何かを伝えて行く
だが、其れを遮る様に煌めいた剣の軌跡が、不意を打たれた魔族の背を切り裂けば
咆哮は、悲鳴染みた音色を帯びて、すぐさま途切れた事だろう。
ばさりと、地面に伏せるデーモンの一人を尻目に、残りの二人が女へと遅い掛かる
携えている武器は無く、煌めくのは鋭い爪先による斬撃
ただ速く、ただ重く、掠めれば肌を易々と裂くだろう一撃が
恐らくは、今は地面に転がった女騎士を叩き伏せたのだろうとは、容易に予測出来るだろう
侵入者の撃退か、或いは単に此処を徘徊して居ただけなのかは判然としないだろうが
――女が、タナールの砦について逐次報告を受けているなら
今対峙して居るデーモン達の特徴が、つい最近の砦における人間部隊の撤退戦に於いて
魔族側の「統率された部隊」として報告された者の特徴と一致する事に、気付けるだろうか)。
■サロメ >
振り払う剣に付着したデーモンの血は凍りつき、剥がれ落ちる
「(──何度かこの周辺の哨戒はやった。しかしこのタイプの魔族との遭遇は…)」
初めて、だろう
しかもただ暴れるだけでもなく明らかに意思を持って女騎士を攫おうとしていた
トドメも刺さずにだ
「……翼在る獣、か」
報告書はその全てを記憶している
その内容と合致するのに時間はかからなかった
「此処にいるということは、多少なりとも私の予測も当てが外れてはいないらしい」
遅い来る爪撃を華麗に躱し、距離が開くと同時に剣から氷の刃を無数に撃ち放つ
それを弾幕に低い姿勢で一匹を斬り抜け、残る一匹に巨大な氷柱を出現させ、貫く
上位魔族ならば多少気を使うが、デーモン程度ならば文字通りに、一瞬
冷気を振り払うようにして剣を収め、倒れている女騎士へと歩み寄る
「…気を失っているな」
抱えて、木の陰へと移動させマントをかけておく
…自分の馬を戻し乗せて帰ることはできるが、速度が落ちる
女騎士の気がつくまでは、こうして待つしかないだろうか
■ラボラス > (一介の騎士であるならば、脅威と為っただろう悪鬼も
けれど、其れ等を束ねる将ともなれば、流石に荷が重かったか
強烈な魔力の凝縮が、冷気の槍となって其の身体を貫けば
瞬く間に其の傷口から凍結し、オブジェとなって地に墜ちた
恐らくは、最初に斬り付けられた一体も同じなのだろう
周囲に、鉄錆の気配を漂わせる事無く、静寂が訪れる。
――其れでも、其れまでの魔族とは異なる気配は感じた筈だ
隙を突かれたとは言え、残る人数で「連携を取ろうとしていた」
発揮出来ぬまま切り捨てられはしたが、もっと数が居れば又違った筈だ
部下たる女騎士自体は、決して命に別状は無い
鎧を砕かれるほどの衝撃を受けて、気絶して居るだけだ
だが、恐らくは――其処で、即時撤退すると言う選択を取らなかった事が
次の邂逅を、手繰り寄せる事と為るのだろう。)
――――………そうか、羽虫が潜り込んだと聞いたが…。
(不意に、声が響くだろう。
接近の気配も予兆も無く、既に女の剣の間合いにまでも踏み込んだ場所
その場所に――影は、闇は、集う。
ぼんやりとした輪郭が浮き上がる様に人の形を象り、表した姿は
王城へと招喚された、撤退戦で一度は捕われ、そして生還した奴隷兵の報告に在る
部隊の将を示す特徴、其の儘だろうか。)
―――如何やら其の実、羽虫どころか蜂らしい。
(巨躯に纏う黒の鎧、暗闇にも浮かぶ金の瞳。
何よりも、将たる女が探し求めていた情報の主其の物が
其の目前へと、姿を現した)。
■サロメ >
その背にゾクリとしたものを感じ、即座に剣を再び抜き放ち姿勢を改める
感じた気配の先
闇色の巨躯、金色の双眼
何よりも第七師団副将としての経験と勘が叫ぶ
───こいつが頭だ、と
「…まさか、砦とそう離れていないこの場所で出会うことが出来るとはな……」
頬を伝うのは冷たい汗
経験則は危機感と共に目の前の存在を受け入れる
「──通称、翼在る獣…その一団の長だな?」
しかし瞳は真っ直ぐに逸らさず、目の前の存在を睨めつけた
■ラボラス > ……? ……嗚呼、如何やら其の様だな。
……最も、此方はそう名乗った覚えは無い、飽く迄貴様らがそう呼んでいるだけだが。
(己の存在に、威圧される事無く相対するなら。
其れだけで、ふ、と口元に緩く弧を描いた。
砦の事を口にしながらこの場に居ると言うだけで、少なくとも人間側の侵入者で在る事は間違いない
其の上で――ふと、背後に視線を送る。
其処に、切り捨てられ、或いは氷の柱に貫かれ、絶命した同胞たちの姿を認めれば。)
――――……一介の兵ではないか。 ……何者だ、場合によっては其れなりの敬意を以て…叩き伏せてやろう。
(――視線を向けぬ儘、言葉だけがそう告げた後で。
振り返る其の瞳が、闇の中、明確な闘争の意思を孕んで爛々と輝いた。
一歩、距離を詰め踏み出すのに僅かも躊躇は無く
其処に慢心も侮りも無く――唯、寧ろ、敵を前にした、歓喜にも似た色合いすら滲んで)。
■サロメ >
眼の前の存在がその言葉を終えるよりも疾く、サロメは冷気を纏わせた剣を以って斬り込んでいた
一歩相手がその距離を踏み出した、それに息を合わせるように、氷刃がその首を狙う
名乗らず、話を介さず
敵と認識しそれが格上の存在ならば、ダーティに徹することこそが正道
少なくともこの一撃が通用するなら其れも良し
"敬意"などという言葉を使う魔族、ならばそれに甘んじて、隙をつく
──この場で殺す可能性を少しでもあげられるならば
■ラボラス > ―――……成程、良い。
(如何やら、躊躇が無いのは己だけではないらしい。
言葉を待たずして踏み込んでくる女の姿を双眸に捕えれば
笑みを深め、獣の如くに獰猛な其れを、喜色めいて向け
己が頸を断ち切らんとする氷の刃を、振り上げた右腕に携える黒の刃で
受け止め、そして、弾き返し――)
ならば名も無き一兵として――敗北しろ。
(構える剣の先が、女の胴体を捉える。
其の肩口へと目掛け、鎧ごと貫くかに鋭く突きを放ち
――其れが其の肌を食い破る事叶えば、其の儘地面に突き立て
縫い留めんとするだろう)。
■サロメ >
「──ちぃッ」
氷の刃が弾かれる
単純な力の差は明確…奇襲ならあわよくばと思ったが……
体勢は崩れ、即座に立て直すことは不可能
相手の構える剣が目に入る──容易に回避できるものではない
しかし、気づいている
切っ先gたこちらの命を即座に奪うべく向いてはいないこと
「…ッ、ぐうッッ」
細肩を貫かれ、地面へと刃に突き立てられてしまう
が…逆の手がその掌を己に迫る魔族へと向けられる
「……敗北に…甘んじるつもりは、ない!」
絶氷の魔剣を触媒に、超低音の冷気の波動を撃ち放った
即席の冷凍魔法といえど直撃を受ければ、並の魔物ならばすっかりと氷像に変えることができる
相手が並の魔族でないことは重々承知だが…当てればなんらかの効果を期待はできるかもしれない
そしてこの距離ならばと、その右肩を犠牲にしたのだ
■ラボラス > (冷気の刃――魔法か、いや、恐らくは剣の持つ力も在るのだろう
其れだけでも厄介な物だ、其の上で先刻の剣速ならば、末端の部下達では適わぬ筈だ。
――そう、恐らく、其の肩口を己が剣先が捉えた時に違和感を覚えたのは
其れが余りにも――其れだけの腕を持つ者にしては、容易過ぎた事。
そして、其の違和感が正しかったと気付くのはきっと、己へと向けられた女の片掌に
――決して制止や命乞いなどではない、収束する冷気の渦が、己を巻き込み放たれた瞬間、か。)
―――――……ぬ…う…!
(避ける暇は無い。 至近距離、放たれた波動が途轍もない速度で胴体を凍て付かせ始める
冷気が下へと向かうが故に、先に脚の動きを束縛され、続いて首元までが凍結して行く
女のもくろみ通りに、氷像と為る其の一歩手前まで至りながら、そんなを、金の瞳が見下ろし
―――そして、また、嗤えば。)
――――……そう吠える奴にこそ、敗北は刻み甲斐が在る。
(――一時、強烈な魔力の奔流が渦を巻くだろう。
冷気ではない、ただ、ただ冷たく暗い、闇の奔流。
女の肩に突き刺さっていた剣先が、一度煙のように掻き消えては
縫い留められていた身体は、其の刹那に自由を取り戻すだろう、が
――凍て付いた右腕に纏う氷が、次第に、ひび割れて行く。
ただ、純粋なる臀力のみで、氷の枷を砕き、其の束縛を捻じ伏せ始める、か
其れでも、少なくとも一時的な足止めには為るだろう。
氷が、完全な彫像を形作るには至らずとも――其の暇を、如何生かすかは
其れは何よりも、女自身が判断すること、だが)。
■サロメ >
「な…っ」
刃はかき消え、一瞬姿勢を崩すも後方へと転身し、姿勢を正す
しかしそれが、己が力を集中させ魔法の束縛を破る為だと分かれば顔色を変える
「──力づくでディスペルする気か…!? ゼルキエス、手を抜いていないだろうな?!」
左手に携えた冷気を纏う剣はまるで使い手の言葉に抗議するように淡い光を放つ
つまりは完成された術にも関わらず解呪式を用いず破ろうとしている…要するに格が違う相手だということだ
…このまま押し切るには、準備不足が過ぎる
「…悪いがそれはまたの機会にさせてもらおう」
剣で封魔の魔法陣を描く、それがこの魔族の国でどれだけ効果を発揮するかは知れないが、
凍結魔法に上乗せするように術式を重ね発動させる
時間を少しでも稼ぐ、笛で馬を呼び戻し、部下を乗せ走り去る──
馬も訓練されており、それには数分もかからなかった
「…名乗りが遅れたな。
マグメール王国軍、第七師団副将軍サロメだ。…次はその身を滅ぼすと約束しよう」
馬に跨がり、今しばらくはその動きを封じられているであろう強大な魔族に名乗りを上げる
■ラボラス > ―――……おぉぉぉォォォ…!!
(びき、べき、とひび割れる音が木霊する。
氷へと亀裂が入り、けれど、其の上から更に上書きめいて重ねられた術式に
一時的ながら、渦巻いて居た魔力の奔流が僅かに弱まるだろう
――だが、此処が人間達の領土ならば存在するだろう神の加護は、此処には無い
其れは、魔族が純粋に其の力を振るう事が出来ると言う事――砦で相対するのとは比較にならぬ。
再び、氷に大きな亀裂が入り、右腕が完全に拘束を突破した。
其の片腕が、胴体の氷を引きはがそうとする、其の中で
呼び出した馬へと部下を乗せ、撤退せんとする女の姿を目にすれば。)
―――――……軍団長、ラボラス。 ……愉しみに待っているぞ、貴様と再び逢い見える時をな。
(――女へと、名乗り返す。
己が前から「生き延びた」強者足る女へと、褒美めいて。
己が束縛は、恐らく今暫くの猶予を女へと与えるだろう
其の間に、今はまだ人間が抑えている砦まで撤退出来るならば、すれば良い
――嗚呼、其れでも。 もし女が撤退の最中、一度でも振り返ったならば気付いて仕舞う筈だ
遠くに、氷の束縛を打ち破った黒き鎧と共に
森を取り囲むようにして潜んで居た無数のデーモン達が、女の方を見て居る事に。
まるで、見送る様にただ、二人を捉える無数の瞳の、其の背後に
巨大な、城と言うよりも、要塞と呼ぶべき巨大な砦が、浮かび上がった事に――)。
■サロメ >
「(──…軍団長、ラボラス)」
確かにその眼に見た、巨大な要塞
あれが、翼在る獣と呼ばれる軍勢──
…傷は負ったが、其れ以上の収穫を得た
もう振り返る必要はない。ただただ馬を急がせる
その身で直々に感じた敵方の戦力
砦の駐屯軍、そして王国への報告は少々重いものとなりそうだ
ご案内:「魔族の国」からサロメさんが去りました。
ご案内:「魔族の国」からラボラスさんが去りました。
ご案内:「魔族の国」にエウロペさんが現れました。
■エウロペ > ここは魔族の国の中にある、とある魔王の領地。
荘厳な佇まいの城を中心とした、魔族たちによる町が築かれている。
その様相は王都とどれほど違うのだろうか、一つあげるとしたら行き交う人々は魑魅魍魎としているということだろうか。
「これでよしと」
魔族の国に訪れた理由は単純明快、ただの両親に会いにいっただけである。
たまにこうして顔を見せにいくのだが、相変わらずのいちゃつきぶりを見せ付けられて、入る隙間が無い。
元気そうなのは何よりなので、適当なところでお暇し、王国に戻る前にお土産でも買っていこうかと、露店で買い物を済ませたところ。
こういうところも、王国と変わらないのかな。
ご案内:「魔族の国」にリアさんが現れました。
■リア > 「なんだか久しぶりに来たなぁ~?」
(屋敷の主人から休暇を頂いた。
日々の努力により、それがやっとのこと実って現在に至る。
自分の生まれた故郷でもある口に一度里帰りと言うことで帰ってきた)
「さてと…どうしようかな?」
(来たはいいが、どうしようかまでは決まっていない。
父親が居ればそれはそれで嬉しいのだが、簡単には見つからない。
ならば、この道を少し歩こうかと思った矢先)
「…うわぁ!」
(よそ見をしていたため、エウロペにぶつかってしまう。
体格の為、エウロペの前に尻もちを付くように倒れる)
■エウロペ > 「あら?」
買い物を終えて、さて次はどこに…なんて考えていると。
ぽむん…と何かがお腹に当たったような。
足元を見てみようとしても、豊満なおっぱいのおかげで小柄な少年の姿は見えず。
さすがにそれで見逃すほどじゃないので、すぐに気づいた。
「ぼうや、大丈夫? ごめんなさい、私ったら余所見してたみたいで」
尻餅をついている少年を見つけると、しゃがみ込んで柔らかな手を差し伸べよう。
少年がぶつかったのはこちらのせいだと思ったみたい。