2015/12/24 のログ
ご案内:「魔族の国」にネスさんが現れました。
■ネス > さて...、そろそろ城へ戻ろうかしら。
(久しぶりの獲物。魔族の国へ迷い込んだ人間だったらしく、哀れで可哀想な人間だと、せめてもの報いか死体を残さず闇の空間へ放り込む。口の周りに付着する血液をハンカチなどで拭き取り、立ち上がる。血液も十分にとることも出来たし、そろそろ帰らねば)
今日は静かね。いつもなら、領地の違う魔王同士の共食いとか見れて面白いのに...
(1つ、つまらないと。透き通るような綺麗な声は響くことなく消えていく。背から黒い羽を生やし、宙へ浮く。今夜は三日月。月明かりに照らされながら居城のある方へ飛んでいく。何か面白いものはないか、そんな思い出あたりをキョロキョロと見回すが、今のところは面白いものなどなかった)
まあ、この時間だし、暇つぶしになるようなものはないか。
(居城まではまだ少しある。この帰路の途中で人間を見つけることが出来ればいいのだが、人間でなくても彼女にとっての玩具が見つかればそれでいいのだ)
ご案内:「魔族の国」にエデルガルトさんが現れました。
■エデルガルト > 寒々とした光景の続く魔族の国。暗褐色をした岩の隙間に這うように黒い枯れ木めいた植物が荒涼を強調する。風に吹かれてからからと転がる何かの骨を、ぽん、と蹴飛ばすのは裸足の足先。直接地に触れてなお白さを保つそれが、もう一度、骨を蹴飛ばせば、それはころころとドレスの少女の前方へと転がっていって。
「…だぁれ?」
少し間延びした緊張感のない言葉が、細い蔦の様な髪のかかった白い肌、赤い唇から紡がれる。
魔族であることを示す赤い瞳、そしてふわりとただよう怠惰の魔力のこもった香りを纏った女は、少し離れた人影を、誰だろう、と訝しがるように、少し首をかしげながら見守って…。
すん、と小さく鼻を鳴らせば、「血の匂いがする…」と、ぽそり、呟いた。
■ネス > ん?あれは、骨?
(暫く魔族の国上空を飛んでいたが、地上で転がる白い骨を見れば首をかしげながら低空へと。暗闇にうっすらと浮かぶ人影に警戒を抱きながら近づいていく。どうやら、少女らしいが、もっと近づかなければ顔はよく見えないな。血の香りを漂わせる幼き魔王は見知らぬ人影の顔を確認するために黒い羽を羽ばたかせながら近づいていく)
...誰?
(彼女の前へ降り立ち、漆黒の羽を背へ引っ込ませる。自身より少し幼さが見える彼女を見つめ、声かける魔王。周りに漂う香りや魔力からして人間ではないだろう。ならば、警戒するに越したことは無い。凛とした涼しい表情のまま彼女を見つめ、長い髪を耳へかける)
■エデルガルト > はさりはさりと近づいてくる人影を、茫と見上げる女は、赤い瞳をぱちくりさせて。
「私…?私は、エデルガルト。…あ、えっと、『怠惰』のエデルガルト、です?」
相手がおそらく自分よりも格の高い存在であることに気がつけば、とってつけたように敬語を付け加え、「あってる?」とばかりに小さく首をかしげる。
すんすん、と小動物のように小さく鼻をひくつかせ、少し考えるように、眉間に皺を寄せて…。
「誰か、知ってる人、の匂いが、する、よ?」
凜とした近づきがたい雰囲気に、少し、怖じ気ついたかのように、えっと、と視線を逸らして…。
自身の頭に手をやれば、ぽん、と其処に生まれた赤い果実。林檎のように爽やかな香りを放つそれを、おずおずと、献上するように、両手で指しだして…。
■ネス > エデルガルト...、聞いたことない名だな。
(どこかで聞いたことのあるワードに思い当たるふしがあったのか、唇に指をあてがうという考える仕草を見せる。何故か敬語の彼女に、自身より身分は下の魔族か、と素早く分析をし、警戒を一気に解く。そして、小動物のように匂いを嗅ぐ仕草に首をかしげる)
...ん、私は貴方のこと知らないけれど。
(自分から彼女の知っている香りがする。誰の香りだろうか、暫く思考を回してみるも、わかるわけもなくもう一度彼女を見つめる。ネスが近づくと少し怖気ついた彼女。確かに、自分ほど馬鹿でかい魔力を持ったものが近づいてくれば、魔族のものであっても怯えるのはおかしくない)
あら、くれるの?ありがとう
(彼女から両手で差し出された赤い果実。それを少し嬉しそうな表情を浮かべ受取れば、彼女の怯えを取り除いてあげる意図もあってか、彼女の頭を撫でる)
■エデルガルト > 「はじめて、会う、から…。はじめ、まして?」
相手が警戒を解くのを感じれば、少し、ほっとした様に息を吐いて。
「えっと、…カレリアの、匂い?」
私の、好きな匂い、と呟くように答えるも、見つめられる視線に、責められているような気がして、びく、っと首をすくめてしまう。
「う、うん、あ、甘くて、おいしい、から…」
受け取ってもらえれば、ようやく、ほっとしたように。続いて頭を撫でられて、ほう、っと嬉しげな、蕩けるような無防備な表情を浮かべれば、ふわふわと、廻りの者に多幸感をもたらす控えめな甘い香りをひろげていこう。この魔物の国、ではほとんど意味をなさない香りではあるけれども。
■ネス > 初めましてね。
(安心したように安堵の息を付く彼女に相変わらず凛とした表情は崩さない)
あら、カレリアのこと...知ってるのね?カレリアは私の専属メイドよ。
(意外と顔が広いカレリアのことだ。あまり驚きはしないが、好きな匂いと言われればそれにはうなずける。自分の言葉にビクッと首をすくめる少女に、臆病なんだなと少し申し訳なさそうな表情を浮かべ)
ん、ありがと...はむっ、ん....、美味しい
(彼女からもらった赤い果実を、共に真っ赤な唇へと。カプッ、そんな音を立たせながら果実を口へ。爽やかなみずみずしい香りと甘味が広がる。頭を撫でられ嬉しそうに惚ける表情を見ればこちらも頬を緩ませる。ふわふわとした多幸感溢れる香りが鼻腔を漂えば不思議な少女だなと母性感を擽られる)
■エデルガルト > 「やっぱり、カレリアの、事、しって…?せんぞくめいど…?んっと…もしかして、夜の、魔王、様?」
美味しい、という言葉と、優しい頭を撫でる手つきに、嬉しげに表情を蕩かせる。ふにゃりとした表情でネスを見上げながら
「あは、んふ、ふふ、嬉しい。えっと…、」
名前を聞いても良いだろうか、名を呼ぶのは不敬にあたるだろうか?迷うような視線を向けながら、「なんと呼べば?」と問うように、少女の瞳を、少しぬれた瞳でみつめて…。
■ネス > そうよ。私は夜の魔王。ペストとも呼ばれてるけれど...
(ペストと呼ばれていたのはそう百年前の話だ。その名を知るものは少ない。果実を食べる自身に向けられるふにゃりとした表情。それを心の中で可愛いと思えば、すっと静かに彼女の頬をなで上げる)
ネスでいいわ。
(名前を問われれば、一言。彼女の濡れた瞳を見れば少し体を下げ、目線を彼女へ合わせる。少し姉的な大人びた笑みを浮かべながら彼女の頭をなで続け)