2019/04/30 のログ
ご案内:「タナール砦」にアーシェロットさんが現れました。
ご案内:「タナール砦」からアーシェロットさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」にアーシェロットさんが現れました。
■アーシェロット > 昨日の謎の黒づくめの女の行方は結局わからずに終わった。
アーシェは一人砦で練習用の木枝をふるう。
ガシュッ、ガシュッ、という、枝が木偶に当たる音が周囲に響いていた。
一振りするたびに薄皮一枚のさらに半分ほどだが、剣が速くなる実感がある。
二振り、三振り、十振り、百振り。
木偶が枝との摩擦で煙をあげて焼き切れるまで、振り続ける。
■アーシェロット > あとどれだけ振れば、あの黒づくめの女に剣が届くだろうか。
不思議な動きをする女だった。まるで重さを感じないように飛び回るため、剣でとらえきれなかったのだ。
焼き切れた木偶をつかみ、廃棄場所に投げ捨てる。そこには焼き切れた木偶が小山になっていた。
■アーシェロット > 愛用の木刀代わりの枝を置き、考える。
剣が届かなかったのは事実である。
しかし、他の手段を使うのも考えるべきなのではないか。
現に仮面を切り捨てた時は、魔法で相手の足を一瞬だが止めた。あの一瞬を産んだのは剣意外であった。
別に剣だけで勝つ必要もない。兵法が必要だ。しかし、それを教えてくれる相手がいるだろうか。
■アーシェロット > 剣の師は母であるフィッツ家当主だ。
ただ、母は、見た目は麗しいご令嬢だが中身は脳みそまで筋肉でできている脳筋である。
まっすぐ行って斬る、しかできない人だ。兵法など聞いても不思議そうな顔をするだけだろう。
きっと自分が悩んでいるこの時間も、あの人は剣を振っているのだろうな、とおもうと、親子といえども違いを感じた。
■アーシェロット > さて、今日もまた偵察に行こう。
偵察は地味だが、着実に功績として評価はされているし、王族がこのような任務に従事することは兵からの評判も悪くない。
気晴らしの散歩も兼ねて、アーシェは翼を広げて空に飛び立った。
■アーシェロット > 周囲を探索する。昨日の戦闘痕もいまだ残ったままである。
ふわふわと、ゆっくりと飛び回る。今日も侵攻の前兆は見られない。
しかし昨日のように不審なものが偵察などに来るかもしれない。注意深く周囲を観察し続ける。
■アーシェロット > 世もすべてことはなし、今日は何もなく、任務は進んでいく。
ご案内:「タナール砦」からアーシェロットさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」にアーシェロットさんが現れました。
■アーシェロット > 今日もアーシェは哨戒任務だ。
竜が手に入らないと、竜騎兵としても統一行動がとれない。
実家では翼竜に乗っていたが、あれは母のものであり、持ってくることはできなかった。
なので今日も自力でパタパタと空を飛んでいた。
■アーシェロット > 空を飛ぶこと自体は苦手ではなく、竜たちと同じ速度で飛ぶことは可能だ。しかし、体力や質量の問題で、戦闘で統一行動をとることは難しい。
なのでアーシェの現状一番向いた任務は、哨戒なのである。
別に不満があるわけではないが、竜は欲しいなぁと思いながら周りを見ていた。
■アーシェロット > 哨戒コースは決まっている。
途中から徒歩になり、とことこと歩いて移動する。
砦から一番遠いその場所。もし何かが起きても砦からすぐに救援は望めない、そんな場所までアーシェは訪れた。
ご案内:「タナール砦」に高位古代竜シュトルムさんが現れました。
■高位古代竜シュトルム > 魔族の国の奥底の淀んで暗い空より、空を、空間を、空気を圧し潰すような音が時折聞こえる。
徐々にその得体の知れない 否 全然隠れる気が全くしない存在が正体を晒す。
角を持ち黒光りする鱗を持ち尻尾もあり 翼もあり 君臨する覇王ならぬ覇竜の様なそれが空を羽ばたく。
図体が明らかにに大きく 王者の行進ならぬ 覇王の動き差乍らに威風堂々と羽ばたく存在がタナール砦付近に現れた。
時々魔族の国とそれに接する砦付近のみで見かける竜だったりする。
ギリギリ砦から見えない場所で飛んでいる つまり一寸知能犯的な分かっている動きをし中。
■アーシェロット > 「何か胸騒ぎがします」
特に何もないが圧倒的な気配を感じ、気を引き締める。
周りにいつもより多く気を割きながら、周囲を見回す。
■高位古代竜シュトルム > えらい大きい竜は暫くの間 飛び回り旋回をしてから、
魔族の国の淀んで暗い空へと飛び去って行った。
特にこれと言って地上に何の被害も齎さなかった様だ。
ご案内:「タナール砦」から高位古代竜シュトルムさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」に竜雪さんが現れました。
■アーシェロット > 「……あなた、昨日の」
目の前に現れたのは侍風の女性。恰好がまるで違うが、顔は昨日の女性と同じだった。
剣を抜き構える。いろいろ工夫はするつもりだが、果たして、今日こそ届くだろうか。
「しっ!!!」
そのまま爆発的に加速し、一気に接敵。大上段から剣を切り下す。
『一の太刀』
昨日よりわずかだが、さらに速くなった斬撃が、竜雪を襲う。
■竜雪 > 急に現れた感じが凄まじくするが 重力道でやってきた口だ。
A地点とB地点を重力の道で一本で結び、それの通過地点がここだっただけ。
再戦希望らしい 一昨日か昨日かは引き分けだった筈。
懲りない小者な角持ち少女 いきなりカウントしたかと思うと、爆発的に此方に向かって接近戦を挑むつもりらしい。
まぁ、言葉無き剣劇による戦働きにより 角持ち少女の臨むままに受けよう。
居合抜刀術の構えを瞬時にすると腰を低くし、一歩をダンと繰り出すと
同時に 何振りも振ったかの様な衝撃波を伴った複数多重の斬撃をアーシェロットに向けて放つ!
防御を敢て捨てているかのような 今回は逃げもしない前進進撃攻撃型をモットーとする模様。
■アーシェロット > 「あああああああ!!!!」
神当流は制圧の剣。引くなど考えぬ攻めの剣。切り合いになるなら受けるまで。
相手より速く、速く、最速の剣を振りおろす。複数の衝撃波がアーシェを襲うも揺るぐことなく、剣をただ振り下ろす。
アーシェの剣が上から竜雪の頭上に迫り、竜雪の刀が居合の位置からアーシェの腰を切り裂こうとし、刹那が交錯する。
■竜雪 > 流派は分からん、モデルになった流派は敢て伏せるが、初撃避けろと云われる吶喊型の剣。
防御面がほぼ心配ない竜雪にとっては願ってもないものだった。
肝心の流派の腕前は…正直微妙だったりする。質より手法が多いので純粋にで言えば極め切っていない。
息遣いも荒くなく、衝撃波と重力波を伴いながら 辺りの地面を抉り飛び散る火花。
幾度となく剣と剣が打ち合い 当たる度に火花と 衝撃を伴うのでその辺の地面や木々は凪倒れるだろうか?
■アーシェロット > 何合と切り結びながら戦況を見極める。
剣自体は、悪いとは言わないが自分より劣るように思える。
特に防御面の隙が多い。
「しぃいいいいいいっ!!!」
一瞬のスキをついて、横薙ぎを繰り出し胴を思いっきり切りつけるも、
布団を棒でたたいたような感触しかなく、そのまま距離をとられる。
とらえたと思ったのに、今の不思議な感触は一体何だったのだろうか。
油断せずに距離をとられた位置から注意深く竜雪を見つめる。
■竜雪 > 防御面に関しては元々の正体が重力竜である。
黒光りする鱗を持ち竜にしては鉄壁の守りの様な頑丈さを保つ。
一枚の鱗で一流の冒険者が持つ事が出来る武器や防具さえ作成可能。
その竜が人型になり 剣を誰かしらより師事を願い収めた剣である。
純粋に剣を極めた者からすれば それは劣ると見受けられるもの。
打たれたが 身自体がくそ硬い為、全然屁でもなかった。
「…何だ?痛いと言えばよいか??」
どすっと痛そうな音だったのに、服はまぁ切れたと思うが、その傷自体はすぐに魔法なのか自動的に修復される。
暫く付き合って貰おう、少しでもこの目の前の少女から 立ち振る舞いや、剣の技を「盗んで」学ぶ為に。
幾らか切り結び結果的に刃毀れしてきた一振りを鞘に納め 予備の刀をすらりと抜く。
すっと片手を招く様に動かして 挑発染みた仕草を。
■アーシェロット > 「……」
すすすっ、と後ろに下がり、撤退の準備をする。
このまま戦ってもじり貧であるのが、今の一撃でわかった。
必ずしも全力の一撃ではなかったが、かなり良い一撃を当てたにもかかわらず、傷一つないのでは、こちらの攻撃はまず通らないと思っていいだろう。
剣の試し合いならこのまま付き合うのも面白いが、あいにくこちらは仕事中だ。あまり時間をかけすぎるわけにもいかない。
隙があれば飛び立てるように、そう気合を入れて竜雪を見つめ続ける。
■竜雪 > 逃がさんよ、と言わんばかりに剣を抜いたが、距離を取られると物理攻撃に遠距離系がない身なので詰む。
剣を素早く俊敏に鞘に納めると 適度な距離の為 何発か彼女に向けて発射した!
大体の狙いは 彼女の体だが、反れて翼とかに当たればなおよし!
目に見える銃撃ならぬ重力弾 弾の元になったのは石ころと串。それを重力で包み込み投げる。
大重量となったホーミング投擲。鳥餅の様な感じに音速を超えた感じに衝撃波を伴って死球よろしく逃がさんよ的に。
■アーシェロット > 「しっ!!」
飛んでくる銃弾を全て切り捨てる。
さすがにこのような攻撃をしてくるのでは空に逃げてる途中で撃ち落とされそうである。
そのまま一気に竜雪に詰め寄り大上段から再度切り込む。
一歩ごとに足元を凍らせて、足場をしっかりさせながら、相手の足もその氷でとらえて切り裂く!
■竜雪 > 『平伏せる事を命じる』
銃弾というか重力球は所詮眼暗ましである。
全てが切り落とされても屁でもないし、昨日の屁でもない、きちんと言霊を結び、
言葉に魔力を重ねて多重で包んだ正式版の重力聖域を発動させる!
切り込んで最後の攻撃とばかりに吶喊してくる彼女を諸共撃ち落として地面にへばり付かせ、
体力の尽きるまで地面とお友達になってもらう魂胆である。
…切り裂かれるギリギリで氷諸共べっちんと重力磁場を弄り圧し潰そうと試みる!
■アーシェロット > 「ちいいいいいいぇえええすとおおおおお!!!」
昨日も受けた魔法であり、しかも今回は強固な魔力が込められた、明らかに威力の高いものであった。
しかし、発動して重力が増したとしても、慣性を殺せるわけではない。
全力の一撃に、さらに竜雪が使った魔法の重力まで利用した今日一番の一撃を、竜雪の頭上に叩き込む。
どごぉ!!! と魔法砲撃が命中したかのような音があたりに響く。
重力に縫い付けられて、崩れ落ちるアーシェの目に最後に移ったのは、頭から血を流しながらも、こちらを見る竜雪。その表情は……
■竜雪 > 直撃諸に受けた、防御面は固いので額から血を流す程度で終わってる。
しかし相打ち覚悟で彼女の体と剣を地面に縫い付ける事には成功したと思う。
ふらっと少し脳震盪を起こしたのかふらつく。が、別起動している重力聖域に支障なし。
『体力の尽きるまで付き合って頂こう』
通常地場の数倍(何かの比による)でアーシェロットを縫い付けて、圧し潰しギリギリの…。
表情としては満足した顔であったが 滴る血を如何にかしろと突っ込まれる様な顔立ちだった。
■アーシェロット > 「ぐぎぎぎぎぎぎぎ」
どうにか立ち上がろうとするも、あまりの重力で立ち上がることもできない。ひとまず体の力を抜こうにも、重力が強すぎてつぶれてしまいそうである。
そのまま、アーシェは体力が切れてしまうのであった。
■竜雪 > 体力の尽きたアーシェロットを暫く地面に縫い付けていたが、
彼女の武器類を接収して安全を確保すると 重力磁場の異常を解く。
徐々に落ち着いてくるが、最低限の動きにくさの磁場異常は彼女にかけたままにする。
見えない鎖 見えない縄による捕獲方法だ。
では、とアーシェロットの体を持ち上げて 俵持ちにすると少し場を移動しようと思い―
■アーシェロット > 「う、あ……」
朦朧とする頭で運ばれていく。
逃げなければと思うも、体が重く動かない。
そのままアーシェの意識は潰えるのであった。
ご案内:「タナール砦」から竜雪さんが去りました。
ご案内:「タナール砦」からアーシェロットさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」にゼロさんが現れました。
■ゼロ > 「……。」
今は夜、魔族の力が一番増していると言われる時間、第七師団の同僚が二度に渡って襲われたという噂を聞いた少年は、その状況を確認するためにタナールへとやって来ていた。
対魔族軍の最高峰たる第七師団の精鋭が二度に渡って遅れを取るとは思えなかった。
戻ってきてみれば、第七師団の面々はまだ健在であり、魔族の軍の襲撃とか、そういったものではなさそうだった。
では、一体何事があったのだろうか、少年は情報を確認するために、いつもの場所へと移動する。
いつもの場所、というのはタナール砦の尖塔である。
そこは見晴らしがよく、遠くからの襲撃なども確認することができる。
夜にも、夜目の効く見張り員がいるのだろうけれど。
少年は仮面の力があり、それで昼間と同じように見えるから、そこに立つことが多い。
ご案内:「タナール砦」にリシェラさんが現れました。
■リシェラ > 月明かりに照らされたタナール砦の屋上。
其の場所の更に人の目の届かなさそうな魔族側の壁沿いに一匹の蝙蝠が舞い降りる。
床へと降り立てば翼を折り畳む様に、其れを再度広げる様にすればフードの付いたローブを羽織る人影と為った。
離れた位置にある尖塔の存在は確認していたが、月明かり程度での此方の確認は困難だろうと思っての事で。
其の目的は大した事では無いのだ。
時に懐かしの魔族の国の地を思い浮かべる事が在れば、こうして只眺めるだけを目的としてやって来ていた。
「……」
微風にローブを靡かせ乍、人影は静かに遠くを見詰める様に佇んでいる。
■ゼロ > 「………!」
声もなく、少年は息を呑む。少年の仮面の探知範囲内に魔力の流れを検知したから。
その魔力は――――人ならざる物の魔力であり、最近うわさになったそれなのだろうか。
少年は躊躇うことなく、尖塔から飛び出す。自由落下の途中で塔を蹴り、方向の調整と落下速度の減衰を行い、砦の屋根へ。
其の儘走り出せば、一歩、二歩、速度をぐんぐんと上げていき、跳躍。
近づいていくに連れ、人に有らざる魔力の濃度を正確に仮面が拾い上げる。
――ダン
――ダン
――ダン
壁を蹴り、跳躍して魔族の国の方面の屋根に――――。
こちらに後ろを向いて魔族の国の方面を見る人影に向かう。
「何者だ。」
腰に穿いている一対の短刀を引き抜きながら、少年は問いかける。
返答次第では、その喉元に一閃を行うために。
■リシェラ > 意外だった。
人在らざる鋭さを持つ聴覚が彼の足音を捉える。
其の位置から、何処に居た者かの予想は立てられた。
然し、其の人影は逃亡を行う事は無い。
其の侭静かに彼の到着を、まるで待つかの様に佇む。
そして、彼からの言葉には緩やかな動きで振り返ってみせた。
フードを目深く被っており、顔ははっきりと見えない。
然しローブに包まれてはいるも、隙間から見える服装は漆黒のドレスで在ると解るだろう。
「すまない、無駄に警戒心を煽るつもりはなかったのだ。
出来れば何事も無かった事としておいて欲しい。
予は、只物思いに耽り乍彼の地を眺めているだけに過ぎないのだから」
小さく開く唇から発せられるのは、年齢的には幼い少女の声であろうもの。
だが然し、紡ぐ言葉は朗々として語られるもの。
目の前で短刀を引き抜く相手を前にして、敵意は無い事を示す様な無防備さで。