2018/06/25 のログ
■クラリッサ > 「…ふむ」
結界張って引きこもる。
まあ防衛戦ならそれでいいだろう。
ならゆっくり攻城戦の準備をしよう多少時間がかかるが相手はゆっくり待ってくれる。
「はーい、それじゃ砲戦用意してくださいね~」
弓矢、魔法の届かない範囲まで後退。
甲虫を発射する大砲型の巣の準備を始める。
「じゃあもう少し増やしますか」
さらに地面から1万増えて炎に向けて突撃、一斉に自爆して氷の結界を炎ごと吹き飛ばそうとする。
■サロメ >
「交代で結界の維持を」
熱を阻む結界があってこそ、出来る戦術
自分が貫いた分体は地面へと消え、魔王の生んだ分体は地より生えた
ならばその地を、地中を灼熱で覆ってやればいい
超大量の油による金のかかる戦術だ、そう簡単に炎は消えることはない
ただし結界は炎と熱を遮断するのみ
守り一辺倒など第七師団の性には合わないのだ
「地中が焦土化するまでが勝負だ。分体の始末にかかれ」
指揮を飛ばし、自身は屋上から飛び降りる
一見無茶な行動にも見えるがフロートの魔法程度は心得ている
着地すると、爆炎に巻き込まれていない分体の一つに即座に剣閃を浴びせる
地中へと灼熱の及んでいない地面はそう多くない。既に兵隊はあたりをつけ配備を開始していた
■黒須 > 「さすがに、炎の中は行ったことねぇな?」
(燃え盛るもまだまだ増えるクラリッサの分身。
普通に地面に足を付けば自分も燃えること間違いなしの状況下。
しかし、指示とあるならば従うのみである)
「…了解だ!」
(壁を台にしてまっすぐに軍隊の中に飛び込む。
そのまま、着地をするのではなく、分身を土台に行動するのである。
かなりの重量のある体で踏み潰し、地面に消える前に飛び、また一体と虫を潰すように踏み潰していく)
■クラリッサ > 「油もタダではないでしょうに…いくらなんでも必死すぎでしょう」
大砲の設置を続けつつも冷静に観察する。
緩衝地帯を守るにしても正直やり過ぎだ。
「まあ持久戦なら私も得意ですし」
1万づつ、大砲部隊の後方から出現させてサロメも黒須も無視で突撃をかける。
切られたクラリッサは即座に至近距離で自爆。
踏まれたクラリッサも自爆する。
個人は相手にしない、要は砦さえ落せれば問題ないのだ。
「では大砲用意完了…打ち方はじめ!」
大砲から鋼鉄の堅さを誇る砲弾のように丸まった甲虫が発射されて砦の外壁を打ち付けた。
■サロメ >
「…随分な助っ人だな」
ちらりと横目に獣人の姿を見る
普通の人間には期待できないほどの身体能力だ
「(魔力で錬成しているか物理的に産まれているかは知らんが、無限ではないはずだ)」
魔王の分体が生えるエリアは燃え広がり、減少してゆく
砦の外側を延焼するように油を更に撒き広げる
──今ここで砦を落とされるわけにはいかない、金を使って守れるならば守るのみ、である
その思案は、砦壁への着弾音で打ち消される
よもやの範囲外からの砲撃であった
「…ちっ、分体の処理に努めろ!距離をとって戦え!
──私は砲撃部隊を潰す」
剣が煌めき、一直線に灼熱の大地を切り裂く
丁度人間一人分通れるほどのくすぶった大地を駆け、単身、クラリッサの大砲の巣を目指してゆく
■黒須 > 「チッ…潰れるなよ!!」
(横目でサロメを見れば警告の様な一言を叫び、命令通り処理に専念する。
爆破はすぐさま飛んで回避する。)
「…あぁ!クッソめんどくせぇな!!」
(空中で叫ぶと真っ先に地面に着地する。
足の裏が焦げる臭いが充満するがどうでもよかった。
手の届く分身を捕まえては地面に叩きつけ、殴り飛ばし、引き裂き、投げ飛ばしと護身術を無視した単純な暴力を使い、確実に数を減らし、砲撃部隊の方へ進むように行動する)
■クラリッサ > 「はいはい、ガンガン打ちましょう!戦力を直接打ち込んでやるんです!」
多くの砲から放たれる鋼の砲弾。
外壁に当たった砲弾は1メートルほどの大きさの甲虫になって壁をよじ登って砦に侵入しようとする。
1分間に1発だがそれも大量に揃えばそれなりの数を送りこめる。
「では防御態勢、慌てることはないですよ」
砲兵部隊の周りに光の防御壁を張る、砲の射線は邪魔しないように、人は通れないように。
そして砲兵部隊の後方から2人を挟むように5000人ずつ左右から包囲。
そろそろ地面が熱くなったので足の部分は魔法でちょっとだけ浮かせてホバー状態で移動する。
ご案内:「タナール砦」にエイブラさんが現れました。
■エイブラ > (マグメールへと戻る途中、魔王の一人と遭遇して。
状況をかき回してこい、そう命令を受けて渋々とそれを受諾。
元の巨大ダコの姿のまま、指揮官たちが戦いを繰り広げている
のとは反対側にその身を転移させられて姿を現す)
「……仕方ないですね、最終的に被害を少なく出来れば良いので
すが……」
(呟いてまず始めたことは、体内へとたっぷりとため込んだ
海水を漏斗のような口から砦の中へと直接放水をすること。
燃え盛っているところに影響がないように調整しながら砦内に
海水を注ぎつつ、周りに落ちている大岩や大木を砦に向けて投
げつけ始める)
■サロメ >
砦の外では、灼熱の中、魔王の分体との戦いが繰り広げられる
そして砦の中では、撃ち込まれた巨大な甲虫との熾烈な戦いが繰り広げられていた
「ッ……」
両隣は灼熱の壁、走っている間にもその体力は削られていく
──ようやく、その射線が見えた
「な……!」
突如現れた光の壁に、その足を阻まれる
「魔法障壁か…? くっ……」
何度か剣で打ち据えるも揺らぐ様子はない
やむなく足を止め、ディスペルの魔法を練り始めた──
■黒須 > 「たく…時間かかるのか?隊長殿?」
(魔力の壁とかを解除する姿を見れば何とかしようとしているのは無知の自分でもわかる。
回りを囲む大量の分身を見ては邪魔にならぬように構える。
その時…)
「あ…?…良いタイミングだ!」
(突如降ってきた大木や大岩を見る。
それをピンチと考えずにチャンスと思うと、大木を勢いを殺すように掴み取りながら大岩を跳ね返す。
分身に向けて打てば、上半身が飛んでいくのがわかり、大木も折れる。
折れた大木を槍変わりにして投げ飛ばし、大岩も手を添えて回り、分身に投げ飛ばしてはあっという間に全滅させる)
■クラリッサ > 「そんな半端なディスペルで!」
100人ほどディスペルを打ち消すディスペルでサロメのディスペルを妨害する。
魔法知識、魔法に関しては確実に自分の方が上。
ならば打ち消せるはずだ。
予想外の方向から飛んできた大岩には防御が間に合わずに黒須側の5000は半壊する。
「貴方はいい加減…大人しくしてなさい!」
残ったクラリッサの腕から拘束用の触手が伸びて黒須の体を2周3重にも拘束しようとする。
そんあ攻防を繰り広げている間にも砲弾兼甲虫は砦にどんどん打ち込まれて外壁にダメージを与えながら内部へと侵入しようとしていた。
■エイブラ > (ある程度投げつけたところで投擲を辞めて。
海水を流しこんでいき、体長2メートルの魔物の蛸の群れを召喚
して海水の中へと入れる)
「食料と水、武器弾薬のある所のドアを開けて下さいね。匂い
でなんとなく分かるでしょう」
(海水を流し込む目的は飲料水、糧食、武器弾薬を海水で汚染
して飲めないように、食べれないように、物によっては使えな
いことにするのが目的で。ドアが締められていたり蓋で閉じら
れていても、召喚した蛸たちがそれらを器用に開封して海水が
入るようにしていく。ついでにどうやっても食べられないよう
にするために、たっぷりと墨も吐かせて真っ黒にしてしまう)
■サロメ >
「──ッ…ダメ、か」
想像以上に強固な防御障壁
大魔道クラスを数人揃えて同時に解呪でもしなければ到底及ぶものではなさそうな代物だ
ならば敵の砲撃を潰すのは諦め、分体の討伐に注力する
そう考え踵を返す───その視界に飛び込んだのは自らに接近する、魔王の大群
「……ふっ、これだけの力の差を見せつけて尚、怖じけるのは人間の勝手、か…?」
燻っている地面へと剣を突き立て、大きく肩を落とした
王国軍の情報の粋を集め、魔王単騎くらいならば討伐できる戦力を注ぎ込んだ
あらゆる無理と無茶を通し、師団の作戦成功に向けて尽力し尽くした
遠征に必要な食料も、武器も弾薬も、必死にかき集めた
そんな人間の必死を、魔族は嘲笑うようにして踏み潰してゆく
「……所詮、適うことのない夢か? オーギュスト」
燃え盛る炎が消えゆく空を、ただ見上げていた
ご案内:「タナール砦」にガリアさんが現れました。
■黒須 > 「…諦めてんじゃねぇぞ!!隊長殿よぉ!!!」
(怒声にも似た声で叫ぶ。
既に体はボロボロ。息も荒く、毛もダメージを受けては体も疲労を蓄積しているのが一目でわかる。
しかし、膝をつかずに立っている)
「あんたは…食い止めるために来たんだろ…?ならよ…死ぬ気で挑んで…守るのが…騎士じゃねぇのかよ?どうなんだ!?」
(拘束に来るクラリッサの触手を利用して跳ね飛び、ダメージの受けている壁に近づくと、無理矢理壁に足をつけて走りだし、爪を立てて壁を堀、虫を取り除く。
その後、突然現れたらタコの眉間に弾丸のようなスピードでクラリッサの放った虫を飛ばし、仕留める。
その後、再度サロメの元へ到着する)
「…立てよ、隊長殿。守るんだったら…守って見せろよ…?」
■クラリッサ > 「ようやく…ですか」
どうやら諦めてくれたようだ。
残ったクラリッサたちは攻撃をやめ、砲火も停止。
海水に沈んで溺死した甲虫を除いては砦の外、人間側の地面を掘って帰還する。
「じゃ、交渉をしましょうか…もう砦の防衛は不可能でしょう、あなたたちのボスの目当ての魔族は誰です?その方との喧嘩なら私は手を出しません、近隣の魔族にもそう伝えます」
一気に声のトーンを落として
「他の魔族の領地に傷一つ付けたら…私が1000万ほど増えて王国にカチ込みますから」
これは結界がある以上不可能なのだが。
ハッタリは大事だ。
■エイブラ > (どうやら大勢は決したらしい、と考えると
更に海水を大量に、今度は燃え盛っている方に流し込んで
いき消火活動。このまま燃え広がって森が丸焼けになって
も困るだろうと、最後まで全ての火を消して)
「…まぁ、後のことはあの方に任せたらいいでしょうね。
私は私で食料を駄目にするお仕事を続けておきましょう」
(何やら先ほどまで戦っていた方が話し合いを始めたらしい
と気づいて、中途半端はしないで最後まで、コメの一粒、水の
一滴、パンの一かけらまで丁寧に海水と墨で汚染して。武器弾
薬も海水に浸して駄目にして、手入れをしないと錆び錆びにな
るように蛸達を使い汚染していく)
■サロメ >
「──状況を見て判断を下すのが私の仕事だ。命を捨てて壊滅を促すことではない」
冷静に言葉を返す、が。その言葉を悔いに満ち、震えている
己の立場がその足を支え、剣を支えている、ただそれだけだった
「…吸血姫ロザリア。魔族の国の最奥、水晶の谷までの遠征になる。
その為には足掛かりとしてタナールの保全が最優先かつ大前提…だった」
その眼を細める
この状況では、満足に遠征部隊を送ることはできないだろう
……彼は、それでも往くのかもしれないが
「しかしどの道同じことだ。我ら第七師団の在る限りは魔族との抗争は終わらない。
王国への襲撃が可能ならすぐにでもやるべきだな、そう今すぐにだ。やってみせろ、魔王…」
■ガリア > ――その通りだぜ、状況を見て最善の判断を下す、正しい話じゃねェか、第七騎士団副長サマよォ。
だが、そうだな…この場合は如何なる?
(――その声は、副長たる女の直ぐ傍で聞こえるだろうか。
地面に降り立つは騎士服を纏った男一人
特定の騎士隊には所属せず、所属しないが故に「小回りが利く」騎士
そんな男が、女の傍へと近付いて行けば、一瞬にして、巨躯たる人狼の姿へと変貌し
―――獣の咆哮を響かせた。)
「グルル…オォォォォォォォォ―――――!!!」
(其の刹那に、鎮火した砦の背後から、押し寄せるもう一つの隊
この騎士の権限で動かせる最大数の援軍が、一斉に砦の防衛へと乗り込み始めるだろう
そして――戦場へと響き渡る人狼の咆哮が、魔狼の咆哮が
その場に存在するありとあらゆる魔法効果を文字通り須らく――「消し飛ばす」
砦を防備する氷壁も消えるだろう、だが、同時に、魔王側の防護壁すらも弾き飛ばして無防備にするだろう。)
■黒須 > 「あ?…誰…。…?」
(声のする方へ見れば自分と同じ姿の人間がいた。
疲労により、脳がきちんとした対応を出来ずに驚くのみ。)
「ぬぁ!!うっるせぇ…!!」
(突然放たれた方向に耳を塞ぎ、その場にしゃがみこむ。
目も一応ぐっと閉じたため、現状何が起こったかわからないままである)
■クラリッサ > 「…ああ、成程成程、あの子ですか」
ゆっくりと頷く。
あの変わり者のおっぱいの大きい子か。
「あの子ものすごくプライド高いから下手に横槍入れるとすっごくめんどくさいことになるってわかってますから、手を出す魔族なんていません、好きにしてください」
めんどくさそうにため息をついて答える。
ある意味ものすごい無駄骨だ。
「それを最初から言ってください!それを知ってれば最初からこんな大騒ぎしません!」
逆切れ気味にサロメに言って踵を返す。
それと同時に巻き起こる咆哮、消え去る結界。
「ああもう!こっちの目的は果たしました!帰ります!そこの蛸の人も帰りますよ!お礼はいずれしますので!」
大量のクラリッサは地中に消えて、大砲も地中に潜り撤退を始めた。
■サロメ >
「…話にならないと最初に言ったのはそっちだろうが…」
ものすごい剣幕で退去をはじめた魔王にその眼を細める
「あ、まったく…砦は足掛かりだ、使わせてもらうぞ。
それと貴様の領域に足を踏み入れられたくなければせめて名を名乗りその領土を教えてから消えてくれ…」
再び肩を落とす、とんだ喧騒劇だ
「──……思わぬ援軍だったが、砦の保全には有り難いところだ」
なんだか場に増えた狼もう一頭、この場に人間が自分しかいないのではという錯覚にすら陥る
■エイブラ > 「うわぁっ!?びっくりしましたねぇ。
蛸の人って、私の事ですよね…お礼は別に気にされないでいい
んですが…帰るのには賛成ですね。それでは…私が言うのも何
ですが、遠征するならちゃんと食料と水を集めないと駄目で
すよ?お金が足りるといいですが…戦争そのものを止めること
をお勧めします。それでは、これにて失礼しますね」
(突如として現れた人狼の咆哮にびっくりしつつ、帰ります
よと声を掛けられれば頷くような仕草をして。召喚した蛸達
も海へと送還してから、思い切り口から墨を噴霧して。
当たりを一面真っ暗にしてから8本の腕でぴょーんぴょーん
と跳ねるようにジャンプを繰り返して。適当なところで海に
入りこみ、そのまま深海へと逃げ帰っていく)
■クラリッサ > 「煽ったのはそっちが先でしょうが!私は最初に交渉しようとしました!」
だんだん女同士の痴話喧嘩のようなノリになっているが背を向けたまま振り返って。
「情報って財産ですよ、簡単に教えるわけないでしょ…入ったら殺す、それだけです」
そのまま最後の一人も消えていった。
ご案内:「タナール砦」からクラリッサさんが去りました。
■黒須 > 「…あ?終わったのか…?」
(目を開けると嫌に静かになった場を見ては状況を理解し、どかっとその場に座り込む)
「ぬぁーーー!!しんど!!…大丈夫か?隊長殿?」
(革ジャンのポケットからタバコを取りだし、火をつけて蒸かす。
煙を一度吐けば、サロメの背中に手を当てて声をかける)
■ガリア > (――嗚呼、何か話が終わってしまった。
其れならそれで構いはしない、そもそも今回の援軍は第七師団へと追加派兵なのだ
問題は、其の本隊たる第七師団自体が可也被害を受けて仕舞っている点だろうけれども。)
――――……帰っちまったな、ま、其れなら其れで良いか。
おーい、御前ら全員救護だ、怪我人運んで治療させな!
(戦力としての役割が無いのなら、こうするのが一番だ
元居た第七師団の人数に比べれば、寧ろ少ない方では在るだろうが
動けるのが将兵クラスだけ、と言う状況に比べれば遥かにマシだろう)。
■サロメ >
「…あぁ、巻き込んで済まなかった。君には助けられたな…」
振り返り、そう告げる
実際に彼がいなければもう少し速く詰んでいただろう
「だが煙草はやめておけ、まだあちこちに油が染み渡っている」
燃えても知らないぞ、と
くるりと踵を帰して、ガリアへと視線を向けて
「助かる。砦の保全にも人足が要るところだ。
……とりあえず…一旦砦に戻るか」
大きく溜息をつく、とんでもない疲労感だった
──…砦へと戻れば、状況の確認で更に頭が痛くなる
駄目にされた食料、物品の量は計り知れない
これを報告に上げないわけにもいかないのだが……
「…これは次の遠征が失敗したら首が飛ぶな……」
そう、物理的に
ご案内:「タナール砦」からエイブラさんが去りました。
■黒須 > 「あ?別に助けたわけじゃねぇよ…ただのテストだ。
ああ、そうかい…」
(照れ隠しでもなく、自分がこの職に向いているかの確認で参加した喧嘩だ。
そのため、助っ人と言うわけではない。
ただ、この仕事はいつもと比べてかなり良いと思った。)
「…食料は現地調達。水はその辺の物をろ過。武器は接近戦をどうにかするしかねぇかもな?」
(砦の悲惨な状況を見れば、アドバイスっと言うように適当に良い放つ)
「…そうか。それなら、俺も付いていくか?」
■サロメ >
「遠征部隊は私の管轄とは別だ。私の任務はこの砦を遠征部隊が帰還するまで守り抜くこと」
とはいえ、責任は上が取るもの、
作戦が失敗した場合…今回の砦の不備が影響しなかったとは言えない
「3日後の遠征についていきたいならば、好きにするといいとは思うが。
…必要な食料は砦に駐屯する兵達のものだ。集め直す他ないな……」
まだ慌ただしい砦内の一角、溜息混じりに次々報告される情報を整理していた
「報告には修道服の魔王の存在もあげなければ…悪戯に手を出していい相手じゃない。
話は通じる、此方から手さえ出さなければ……しかし、ううむ…」
どう報告を上げるべきか、白い修道服、金髪長髪、碧眼、それだけでは魔王などとは判別できない
他に特徴をあげるとするなら……乳房がかなり大きかった
「(そんなもの報告書に書けるか)」
再び頭を抱える
とはいえ、結局特徴らしい特徴をあげることができず、そう書くしかないのだった
■ガリア > やれやれ…いや、追加支援としちゃ悪くないタイミングって事にしてくれ。
(静寂が戻った砦周辺、残るのは傷を負った兵と、戦いの跡。
まだ砦内部の事は確認出来ていない故に、副長の言葉には是も非も無く頷いた。
放って置いても、連れてきた兵達は砦の中へと進んで行くだろう
たぶん、中の惨状に色んな声が響く筈だ。)
第七師団の立て直しに関しちゃ、こっちに出来るのは少ないが
まぁ、砦がすっからかんにはならんだろーよ。
あ、狼で居る必要ねぇなこれ。
(そういえば…なんだか、同族の気配を感じた気がする。
人の姿に戻りつつ、副長殿の傍に居た男へ視線向ければ
おつかれさん、と労いの声を響かせ)。
■サロメ >
「いや、嘗てない規模ではあるがこれで半数といったところだ。
残りの兵は今頃王都で遠征の準備を整えている」
ガリアの立て直しという言葉にそう答える
兵力自体はそれほど痛手というほどではない
魔王との戦闘を想定して集められた部隊は並ではなく、
あの激戦の中でも大きな被害自体は出ていなかったのだ
「問題は食料と弾薬の確保だな…。
ダイラスまで早馬を飛ばしてでも集めなければならない…。
──うむ、そのほうがいい。狼二人と私が並んでいるのは、中々の光景だ」
珍妙とまではいかないが…絵面的になんだかひどい気がした
背の低い自分が余計小さく見えるし
■黒須 > 「とりあえず、こんな状況で帰るほど、俺は屑じゃねぇ。
遠征が終わるまでは付いていくし、ついでに申請もしたいからな。
好きにして…良いんだろ…?」
(近くも壁を背につけて座り込む
こちらも疲労が貯まりすぎて喋るのでやっとの状態。
もう、両腕両足が動かない)
「ん…ああ、お疲れさん…」
(自分に声をかけてきたガリアに向けて、同じく挨拶を返す)
■サロメ >
「申請…? ああ…第七師団に、ということなら歓迎しよう」
元より傭兵あがりなどの多い一団である、その辺りのフットワークは実に軽い
副将であるサロメが決めたならばあとは将軍への書類一枚だ
──今後の結果次第では、存続が危ぶまれる団かもしれないが
「…君も休むといい。激戦の後だ。
砦の中故、まともな寝台器具は限られているが…私が話を通しておこう」
■ガリア > ―――……嗚呼、成程、全兵力をこっちって訳じゃあないか
なら、食料と物資の調達はこっちでやるぜ、そっちは下準備に気を裂かれてる場合じゃねェだろ。
(もし、実際の兵力に然程問題が無いのならば、此方の担当は補助だ
元より戦力としては斥候隊が多い関係上、寧ろそう行った事は此方に得手もある
いずれにしても、其の辺りは先ず砦内を何とかしてからになるだろう、が。)
なんだ、騎士じゃあネェのか。 ……騎士志望ってかい?
なら、兎角優先して休みな、こっちの舞台はベッドなんて要らんよ、まだ皆元気だ。
(人数は増えた、だが、まずは戦闘に出た面々を優先して休息させるべきだ
砦へと向かいながら、一言声を掛けて)。
■黒須 > 「そうか…そいつは助かったな…。
俺も一員になれるのか…だが、そうだな…。
…なぁ、ちょっとした取引をしないか?食料確保と遠征の付き添いをする。その代わり…一回抱かせろ?」
(ぐったりとしながら壁にもたれ掛かり、サロメに向けて言う。
こんな状況だが、遠征終了後の休息を終えた後に営みをすることを言い出す)
■サロメ >
「ふっ…頼めるならば心強いが、相当数だぞ?」
しかしその言葉は心強い
この砦は防衛するだけでも必死にならなければならないのだ
「──ともあれ、貴殿らには助けられた。改めて礼を言うぞ。…有難う」
姿勢を但し、小さく頭を垂れる
あの場で一度折れかけたものが再び繋がった、実に有り難い
……まぁ、続けられた黒須の言葉には眉を潜めた表情を向けるのだが
「残念だが却下だな。他の取引材料なら君の希望に添えないこともないが?」
見た目通り、お硬いようであった
■黒須 > 「…そうか。久しぶりに、良い女とやれると思ったが…仕方ねぇか…。」
(自分の目に手を当てて、目をつぶると大きなため息を吐く。)
「あぁー…他にはねぇな。酒もまじぃし、他に欲しいものはねぇから、黙って俺の任務を果たすとするさ…」
(そういうと、瞼が重くなりうつらうつらとしていくとすぐにぐぅっと寝息を立てて眠り始める)
■サロメ >
「…やれやれ、寝床を用意すると言ったのに。こんな所で君に寝られては兵達が驚くだろう…」
そう言って肩を竦める
…まぁ、そんな心配を他所に魔王に対し大立ち回りを演じて見せた突然の人狼の助っ人の姿は多くの者が目撃しており、
ある意味では今回の激戦は人狼二人の力で耐え抜いたとも言えるのだ
驚きこそすれど、黒須のことを訝しむ者はもはや第七師団にはいないのだった
■ガリア > 相当数だからこそこっちでやんのさ、全員で輸送隊組んで速攻積み込んでやるよ。
(逆に言えば、其の外の作戦侵攻やらに此方から口は出せないと言う事でもある
立場としては遊撃であっても、自分達は第七師団ではないのだから。)
―――……ワオ、また随分とデカく出たな。
……うっし、んじゃ、こっちはこっちで人員割り振るわ。 何せ新兵上りが多いんでなァ。
(砦へと引き返せば、既に砦内を片付けに掛かっている人員の中から、先行輸送隊を選抜する
時間は夜だが、今から出れば先んじて準備ができるだろう
隣で、何かとんでもない要求していた同族に、思わず小さく笑いながら
――恐らく、同じ人狼として、先に休んだ男の事は己からも証明する事だろう
戦いに於いて、一度でも背を預けると言う事は、そう言う事なのだから――)。
■サロメ >
「貴殿の言葉は随分と頼りになる。…さて私も少し休むとしよう」
立てかけていた剣を帯剣し、踵を返す
「(とはいえ王国への報告も山積みか。駐屯を買って出たはいいが…苦労が耐えんな)」
まぁ、それも自分らしいのかもしれない、と自嘲気味に嗤い、その場を後にするのだった──
ご案内:「タナール砦」からサロメさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」から黒須さんが去りました。
ご案内:「タナール砦」からガリアさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」にヴィンセント・ミラー さんが現れました。
■ヴィンセント・ミラー > 昨日はどうやら大変な一日であったようだ。
城内で魔族の国遠征の発表が行われていたタイミングでタナールにて魔王との戦闘が発生していた。
ボスから命を受けた男は砦の状況を調査しにやってきていた。
既に常駐している第七師団にはボスから知らせが回っていたらしくすんなり砦内へと入ることが出来た。
「こりゃあ、すげえな。」
大規模な戦闘だったらしく片付けはまだ完全には終わっていなかった。
目立ったのが魔族側からと思われる砲撃の後だ。
城壁に壁が空いている個所もある。
「…ああ、今現場に着いた。
ほんとにこれが魔王一人の攻撃なのか?
まるでデカイ軍隊が争ったような跡になっているぞ。」
石が着信を示す。 相手はボスだ。
現場を見た限りの印象と男の個人的な感想も伝える。
公式にはこの戦闘はまだ伏せられているようだ。
対魔族戦のプロが緒戦から苦戦しましたでは誰も納得するまい。
さて、ボスはこの状況を調べて何をするつもりだろうか。
ボスの真意は男には分からなかった。
■ヴィンセント・ミラー > 調査を終えたので引き上げることに。
砦の中では後からやってきたと思われる貴族衆が砦に入ろうとして師団のメンバーと揉めていた。
「あいつら、事前に申し入れしてなかったのか?」
会話内容から察するに今回の遠征に反対の勢力らしい。
砦の状況にケチをつけようとやってきたようだ。
「お疲れさん。」
喧々諤々の中を男は横切り、砦を後にする。
ご案内:「タナール砦」からヴィンセント・ミラー さんが去りました。
ご案内:「タナール砦」にエイブラさんが現れました。
■エイブラ > (昨夜の襲撃から夜が明けてまた夜が来て。
闇夜に紛れる為に仮面以外は真っ黒な衣に身を包み、砦から少
し離れた林の中で砦の観察をしていて)
「どうやら、撤退という選択はされなかったみたいですね。ど
うして戦争なんてしようと思うのでしょうか…人がたくさん死ん
でいい事なんて何もないでしょうに。それに、藪をつついて蛇
を出すことになったらどうするのでしょうか…仕方ありません
ね。余りやりたくはないですが…来て下さい、海の魔、我が眷
属達…」
(残念そうに呟いて、地面に海水を巻きそれを呼び水に眷属で
ある魔船虫を召喚し始める。雑食性の船虫の食欲を数倍にして
生命力、俊敏性、耐魔能力に優れた魔の船虫達が数百、数千と
召喚されてタナール砦へと夜陰に紛れて向かっていく。目的地
は砦内の食糧庫、あくまでも人的被害は出さないようにして戦
争が出来ないようにするのが目的の為に、水と食料をターゲッ
トにする。入りこんだ魔船虫達が食糧が補充されれば補充され
る度に、その食料をまるでゴキ…のように貪っていくことで出
兵させなくするのである)
■エイブラ > (食糧庫を蝕む尖兵として十分な量の
魔船虫を召喚して魔法を解除して。砦へと整然と列を作って
進んでいく彼らを今生の別れと思いながら見送って。せめて中
で繁殖してその数を増やしてくれればと願う)
「…まぁ、海に行けば幾らでもいると言えばいる訳なのですが
こちらの都合で呼んだ訳ですし、一匹でも多く生き残ってくれ
ると嬉しいですね。さて、他に来て貰って活躍できるものと
いうと…………あれ?余りいませんね」
(他に呼べるような、陸上でも活動が可能そうな目立たない生
物は他に何がいましたかね、と木に凭れて考える。カニは駄目
でエビ、ヤドカリも駄目。イカやタコも駄目でアザラシやトド
は陸上で活動出来ても目立つから駄目。いっそ可愛いペンギン
を呼んで戦意喪失、というのも流石に無理だろうから駄目と
意外と条件に合う生き物が少ないことに溜息を零す)
■エイブラ > 「そうですね、今日のところはこれくらいに
しておきましょうか。また何か思いついたら、来るとしましょ
う。出兵してしまわない内に」
(少なくともこれで今日のところは砦への牽制という名の
嫌がらせは出来た。また何か、出兵を遅らせる方法が思いつけ
ばその時はこの地を訪ねてみようと思う。戦争での人死にも魔
族が死ぬのも傷つくのも良い事ではないのだから)
ご案内:「タナール砦」からエイブラさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」にバルベリトさんが現れました。
■バルベリト > なんか、虫がたくさんきた。
食料食い荒らされましたてへぺろ。
上記のような報告書を読んで頭を抱える。
翼竜から降りてみればこれだ。――伝聞の広まる速さもそうだが、どうも魔族側の方がある種の統一した意思を感じられる。
『こっちに来れば容赦はしない』とばかりに。
荒らされた食料庫、貯水場。
水を汲み出す井戸にいたるまで入念に妨害を受けている。
半ば職権乱用にも等しいが、ここ数日で運び込まれた量の食料と水を見て眉を顰める所では無い。
被害の甚大さではなく、単純に数字の量と文字の量に自分の頭が追いつかず頭痛を覚えただけだが。
「いやもうこれあれだ。残ってる食料一旦最寄の駐屯所まで下げとけ。水もな。防衛兵として駐留予定の兵士から随時輸送部隊編成して往復させたほうがマシだわ、ここまでくるなら。」
■バルベリト > 「―――つーか、ここまでされてもやる遠征なぁ。」
ある程度だけ指示を出すが、基本は7師団が纏めるのだろう。
指示に露骨に拒否感を示されるが、まぁやるかやらないかは彼ら次第。
城壁に登り王都側とは真逆、魔族の領土側は夜という時刻の影響もあるが闇の帳が降り、何も見えない。
薄く月明かりに紛れて何かが蠢いている様にも見えるし、それは弱気になっている自分の気持ちが見せる幻なのかもしれない。
ただ少なくとも――ここから先に踏み出す事の意義よりはまだ見える物もある。
「んー、本当にそっち側にいるのかねぇ、団長も。」
ぽつりと呟いたのは、そちら――魔族の領土側に居るか定かではない、己の本来の上司、正規の第八師団長。
変わり者という点では恐らく、自分の知る中で随一の騎士。…騎士?だった存在。
遠征の際には、魔族の目は恐らく遠征隊の方に目が向くだろう。
自分がそちら側に紛れ込むなら好機といえば好機だろうが。
「いやー……?おじさん魔族の国で生きれる気がしないしねぇ。」
■バルベリト > 「怪しいものじゃ有りません、人探しです!なんつってもサックリやられちまいそうだしなぁ。」
師団長の代理であり、正規の師団長達から見れば大分己の力量は低いだろう。
指導力、統率力、戦闘力あらゆる意味で。
そんな自分が魔族の国に踏み込むのはぞっとしない。
平たく言えば自殺願望を持っては居ない。
タナールに来いというのは、このラインを超えてまで来いと言う事なのか。それは救助命令とも取れるが――。いや無いだろう。
積み重ねられた石壁が所々くずれ、鉄の屋台骨が剥き出しになっている。
まだ激戦の爪痕が残されているのか、物が激しく燃えた嫌な臭いも鼻につくが――それ以上に、どうも魔王の本体ではなく、分身だったらしい。
うむ、念写映像を見たが綺麗な女性だった。
そんな事はどうでもいいが。
■バルベリト > 城壁の回廊側、それと兵舎のある方角から幾つかの足音。
余計な事を口走らないように、懐から取り出したのは煙草が1本。
より正確にいうなら煙草の代わりにスパイスやハーブといった精神的な安定を齎す為の香草を幾つかブレンドして混ぜ合わせた――害のない香りを楽しむ為の物だ。
火をつけると蛍火の様に闇夜に浮かぶ紅点。
吸い上げると喉と鼻腔。肺にいたるまでが清涼感ある香りで満たされていく。ぶっちゃけていうとカレーと言ったものを食べたくなるような。
7師団の喧伝された戦力と必要な糧秣をざっと計算。
その上でここのところ連日して行なわれる妨害で消滅した糧秣。不足した分を市場の値段で補給する訳でもないだろう。
――民の不満を高める徴発や、賊まがいの事をしない事を祈るばかりだが。
「見回りお疲れさん。」
通り過ぎていく警備兵に声だけ向ける。
連日の襲撃に夜も眠れないといった様子なのは。正規の7師団ではなく他師団から回されている防衛兵なのだろう。
先行到着している7師団側の兵舎は既に静かな物。タナールで枕を高くして眠れるという精神状態の強さも彼らが精鋭たる秘訣なのだろうか。
■バルベリト > 「もし徴発とかやってんなら―――その日その日を心安らかに過す民にとって。どっちが魔族なんだかわかりゃしねぇ。」
そうは有って欲しくない。等と考えるのは、傭兵ではなく騎士として在った時間が長かった事もあるだろう。
傭兵時代なら、それこそ徴発による悪評なんて戦果で支払えば良いという気軽な借金の気分だった。
足音と気配が遠ざかる。もう少しだけ、この区画の城壁にいるのは自分1人だろう。蛍のように火の粉が舞い、闇夜に煙は浮かび上がり風向きを知らしめるように白煙はたなびいている。
崩れた石の城壁を補強するのは臨時というかその場しのぎの土塁といったもの。
なんでも遠距離からどかどか砲撃を受けたらしい。それだけでこの強固な城壁がこのザマである。
化け物か。いや魔王だから化け物なんだろうが。
■バルベリト > 「あーもーおじさんやーだー。毎日だらだらしていたい。」
膝から崩れ落ちるようにして。城壁は自分の立っているときの胸付近までは高く積み上げられているので、そこに体と腕を預けるようにしてだらーん、と。
腕だけ、ほんの僅かに。魔族の国側に伸ばす様にして――こっそりとメッセージボトルではないが、一つだけ物を落す。
闇夜では光を吸収するが、昼間は光を放つ特異性質の鉱石。
実際にはレーダーの様な物だが。特定の生体反応があれば、離れた場所に――今自分が身につけているとあるアミュレットに反応がある物。
自分でそっちに踏み込めない以上、こういうものに頼らざるを得ないのはなんとも情けない話だが。
■バルベリト > 特定の生体パターンが1つしか登録出来ない点が難点だが、こういう場合の人探しには向いている。
カツン、カツン、と幾度か硬い鉱物が跳ね返る音。光を吸い込む石なので今殿辺りにあるかは判らないが――まぁ跳ね返ってうっかり土塁の隙間に挟まっているというような間抜けな事はないだろう。
出来れば魔族――まぁ、都合良く穏健派というか静観派の魔族と顔だけは合わせたかったが都合良くも行かない。
あまり長時間城壁に登っていて不信な目で見られるのも避けるべきだろう。
城壁をそのままぐるりと一周するようにして――翌朝を待たず、繋いである翼竜に跨りまた王都へと戻っていく。
途中、若干ではあるが寄り道する場所もあるが、それはここで語られる話でもなく。騙られるような内容でもなかった。
ご案内:「タナール砦」からバルベリトさんが去りました。