2017/09/05 のログ
ご案内:「タナール砦」にケラノスさんが現れました。
■ケラノス > 「――うわ、面倒臭ぇ……」
開口一番そう呟く。今まで放浪者を気取って無職でフラフラしていたが…当然金は尽きる。
で、傭兵の真似事と洒落込んでタナール砦の攻防戦に参加してみればこれだ。
有象無象ばかりだが魔物や不死者の群れ、応戦する人間達。一応今はこちら側に男も属している…が。
「……あー…面倒だから纏めて薙ぎ払った方が早くねーかこれ…。」
見た限り、”魔王”級の相手は近くには居ないらしい。なら有象無象ばかりだ。
勿論、手練れも混じってはいるだろうが、それでも数はそう多くは無いだろう。
むしろ、傍観者を気取って楽するのが正解な気がしてきた。
肩に担いだ長刀を鞘から抜き放つ素振りすら見せず、他の人間達が勇んで魔物たちと激突する中、一人ダラダラと戦場へと進む。
ご案内:「タナール砦」にケラノスさんが現れました。
■ケラノス > 「…魔物に不死者…で、こっちはムサい連中ばかり…と。華がねぇ…美女でも居れば多少はやる気も―っと」
背後から切りかかってきた不死者の一撃を首を傾けて回避しつつ、長刀の鞘で小突く。
…瞬間、不死の存在は一瞬で”蒸発”した。低位も低位、話にならない。
次いで襲い掛かってきた魔物を、これまた長刀を鞘に納めたままで軽く一閃し薙ぎ払う。
足取りはダラダラとしたままで、その歩調も姿勢も変わらない。足を止めるにも値しない。
(……この調子だとヤバそうなのは居ない…か。それでも親玉潰せば後は瓦解すんだろーし…さて)
まぁ、別に自分が倒す必要も無いが。それに他に面白そうな相手が居ればそれに越した事は無い。
「…とかいって、魔王サマとか出張ってきたら面倒だけどな…」
苦い顔をする。魔王にはロクな思い出が無い。むしろあってたまるか。
ご案内:「タナール砦」にケラノスさんが現れました。
■ケラノス > 「…やっぱ光刃ぶっ放して纏めて…いや、砦吹っ飛ばしたらアレか。…まぁこっち側のが巻き込まれるのは別にいいとして」
金が無いから傭兵の真似事をしているが、別に人間側という訳でもない。
かといって魔族側かといえば…さて、どうだろうか。既に没落した剣の一族なぞ錆びた剣でしかあるまい。
「…まぁ、そもそも俺が最後の一本だっつー話だよ…っと」
長刀を無造作に振り下ろす。それだけで直線状の魔物が真っ二つに両断されていく。…一部、ちょうど魔物と交戦していた人間も斬ったようだが…まぁいいか。
「…で、親玉はいねーか親玉…もしくは美女が相手でもいいんだが…むしろ後者だよな」
前者だと潰しておしまいだから味気ないにも程があるな、と長刀を肩に担ぎ直しトントンと叩く。
ご案内:「タナール砦」にエルフリーデさんが現れました。
■エルフリーデ > 「銃士隊の皆様、一斉射! 後に班ごとに散開して後方支援よ。訓練通りにすればよろしくてよ!」
その声と共に、遠くの方から魔法の弾丸が一斉に飛翔する。
炎、岩、氷、圧縮空気、飛び交う弾はそれぞれ違うが、的確に魔物を撃ち抜き、手痛いダメージを与えて押しのけていく。
混戦状態となった最前線を取り囲むように、似たような戦装束を身に纏う少女達が馬で駆けつけ、銃口から魔法陣を浮かべながら魔法の弾丸を放つ。
一斉射撃の合図を出した自身は、前線で妙に余裕に溢れた彼へと近付いていき、拳銃型の魔法銃の銃口を彼へ向けた。
真っ青な魔法陣が銃口から広がり、その後ろには顔を顰めた表情が見えるはず。
「貴方、今の攻撃…味方を巻き込んでたわ。それも構わぬと言ったように見えましたの。何を考えていらして?」
駆けつけた瞬間、彼が長刀を振り下ろすのを見ていた。
明らかに軸線には刃を交える味方が居たのが見えていたはず。
いや、アレだけの一閃を放つ猛者が、分からずに振り抜くはずがないと考える。
他の少女達は、苦戦する人間側の援護に周り、此方を気にかける様子はない。
答えろと言わんばかりに不機嫌が睨みつけ、青光りが周囲を照らす。