2016/10/26 のログ
■ハナビ > 「ふーん…」
確かにお互い好きならそれでもいい ただなんか胸に引っかかるような感情を覚える。
その疑惑は早くも解消されることになった。
恋人、と呼ばれればそりゃ嬉しいが、ジトーっとした目を向けて。
「やだ」
プイッと顔を背けて拗ねた。尻尾でおそらくダメージを受けたであろうカナムの身体を巻きつつぐいっと引き寄せて
「そんななんとなく恋人なんて、やだ」
意外にも乙女チックなところがあったらしい
ジーっと見つめつつ身体を密着させた
■カナム > 「え、えぇ…そっか…」
やだと言われて少し傷付く
そんな傷付いた自分を慰める様に尻尾が巻き付き抱き寄せられ
「っ…何となくじゃないよ、僕はハナビが大好きだから恋人が良い
さっきは少し誤魔化したけど…恋人になりたいのは嘘じゃないよ
超至近距離のハナビにきちんと告げる
いつもの好きよりも熱のこもったセリフ
恥ずかしくて顔が熱くなりそうなのが自分でも分かってしまう
■ハナビ > 「うーん もう一声!」
当然悪い気はしない むしろ嬉しいがここでOK出すのをぐっと我慢。
せっかく女の子に産まれたのだから一度は言われてみたい言葉。
付き合ってくださいとか恋人になってくださいとか 少女漫画のような言葉に憧れがあるのか
嬉しそうな笑みを浮かべるももう少しだけ待つことに。
絡めていない尻尾はパタパタ振られている
■カナム > 「も、もう一声って…」
むぅ、と頬が脹らむ
これでもかなり恥ずかしいのを頑張っているのに
けれど機嫌よく尻尾が揺れている…ここは踏ん張らないと
「愛してる、ハナビ…絶対幸せにするから僕と一緒になって欲しい」
告白なんて慣れていない
しゃれた文句も言えないのでハッキリと思っている事を口にした
大好きだから一緒に居る、思えばそれを初めて言葉にした
■ハナビ > 「ふふっ、カナム それじゃ恋人を通り越して結婚の言葉だよ」
クスクスと笑いながら抱き寄せていき、顔を近づけて唇と唇を重ね合わせる。
いやらしいエッチなキスではなく、愛情を確かめるようなしっとりとしたキス
「僕も、好きだよ…いつも迷惑かけてばかりだしこれからもだけど…こんな僕でよければ、ずっと側にいてください」
少々恥ずかしかったのか顔を赤くして照れ隠しに強く抱きしめ返す
■カナム > 「……だって、しょうがないじゃん…」
告白なんてしたことないので勝手がわからなかった
そこを指摘されて恥ずかしい…穴が有れば入りたい
と、そんな悩みはハナビのキスで吹き飛んでしまい
「…うん、もちろん。勝手に居なくなったりなんてさせないよ?」
抱きしめられながら笑みを浮かべる
戦いのときの壮絶な笑みではない、極稀にしか浮かべない子供らしい笑顔
ハナビの表情は見えないがきっと真っ赤なのかもと考えるとまた小さく笑ってしまう
「じゃぁ、帰ろハナビ。それでその後は恋人らしい事をやってみたい!」
抱きしめられたまま声をあげる
折角だから恋人らしい事をしたい、具体的な案はないけれどきっとそれはとても楽しくて幸せな筈
ご案内:「タナール砦」からカナムさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」からハナビさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」にジャークさんが現れました。
■ジャーク > この、腐敗役人ジャークという男は何処からともなく情報を仕入れ、
何処からともなく資源や物資を仕入れて、自身の楽しみに用いる。
しかしながら、如何に情報や潤沢な資源があっても、楽しみの結果に実る事は必ずしもイコールではない。
魔族の進路や騎士団の進路は、この男にはどういうわけやら筒抜けなようで。
「……そろそろ、見つかって欲しい物だがなァ…。」
何度目かのタナール探索。
相変わらず自身は全く何もしないで煌びやかな人力車に乗ってふんぞり返っている。
単に捕まえる奴隷候補の品定めをする、という役割である。
ただ、何度も何度も失敗していては面白くないので、多少なりとも策は取った。
タナールの戦闘が予測される区域に聖銀のトラバサミやら、魔力を紛失、吸収させる毒霧やら、
重力魔術を組み込んだ落とし穴やら、
様々なトラップ、と言う物を事前に仕掛けさせておいたのだ。
主に魔族に大きく効果のある高価な物を選んだが、人間にだって効果があるわけで、
しかしながら今更言うまでもないが、人間が捕まった所でどうということはないというか、
寧ろ得物が増えるだけ、と考えるのがこの悪人の思考回路であった。
はてさて、不機嫌な貴族の乗る人力車を背に、せっせと衛兵達が罠をひっくり返して調べる、
彼等の行く先には、果たして―――
ご案内:「タナール砦」にクラーラさんが現れました。
■クラーラ > 病み上がりに砦を守る兵士の鍛錬に出向かされたわけだが、出向いて間もなくして魔族の進行を受けてしまう。
新兵を守りながらの戦いに巻き込まれ、彼等を遠ざけるために敢えて一人で派手に暴れたはいいものの…想定外の罠を踏んでしまう。
魔力を拡散させてしまう霧に、魔法と魔剣の力が上手く働かなくなってしまった事。
相手側の魔族も同様のことで、肉弾戦の醜い闘いとなっていき……。
「はぁ……っ、はぁ……っ」
スピードと技、それを活かす魔法。
三すくみが潰されながら、どうにか辛勝した女は大広間の中で両膝をつき、魔剣を杖のように床につきたて息を切らしている。
外傷は少ないものの、ギリギリの戦いをくぐり抜けた結果、集中力と体力を大きく消耗し、フラフラの状態で扉が開く音に気づけばそちらへと視線を向ける。
「……っ」
現れた一団は見覚えのある男の顔で何者かが分かる。
疲れの見える顔で、嫌悪の表情を浮かべながらふらふらと立ち上がるも、彼等の誰が見ようと、先日のような魔法と剣技を操る鮮やかな立ち回りは難しいと分かるはず。
■ジャーク > どっかりと砦を爆進する人力車。
その先でせっせと罠の調査をする衛兵達。
落とし穴はさんざんひっくり返してハズレ、
トラバサミは雑魚の吸血鬼がかかっていたが外見が男だったので皆して興醒めした後に捨ておいた。
それから、その次は魔法をかきわける毒霧のトラップの地点へと進行する。
先行していく兵士たちが扉を開け、その先で一行が目にした物…それは。
「……ム。おい。キミ達、アレ…何だか見覚えがないかね?なぁ、レイモンド君。ふはははは……。」
それに乗った物理的に上から目線で見覚えのある格好の、見覚えのある女の姿を見るジャーク。
傍らに魔族の屍が落ちている。
それから、絵に描いたように疲労困憊アンド満身創痍な様子だ。
最早物理も魔法もロクに使えなさそうである。
肩を揺らしながら大層愉快そうに笑うジャーク。
それも仕方ない。この間あれだけ痛手を喰らわされたのだ。今に仕返ししてやろうと考えれば笑いが止まる筈もない。
レイモンド君、と呼びかける声に返事はない。
「…ん?ああ、そうだ、彼は今休養中だったな。
ええっと、キミは見たことがないか、ウィンダート君。」
ジャークの横に居るのは、前居た魔術師とは違って、二振りの剣を構えた二刀流らしい剣士であった。
さてそれは兎も角として、この状況であれば、概ねやる事は一つしかない。
棚から牡丹餅である。
「捕えたまえ…今日は最早抵抗が出来るまい。」
先述したとおりであるが、
このジャークという男は、魔族狩りに来たけれど、結局のところ人間だろうと良かったのである。
捕まえてしまっては、檻へ入れて自分のペットと言う名の性奴隷へと。
そうすることがまるで生甲斐の様な男なのだから。
いつしか持って居た豪華絢爛な異国の団扇の様なものをクラーラへ向ける。
衛兵は、命令通り彼女を捕えに動くだろう。
捕まってしまえば、何をさせられるか、何処へ連れ込まれるやら分かったものではない。
■クラーラ > 「……」
ゲスな笑い声が酷く癪に障る。
嫌悪の表情を浮かべたまま、彼等の方へと無言のまま切っ先を向けた。
前回は魔法を使い、多勢を相手にしもてどうにか出来たものの、今回はそうも行かない。
魔術師の代わりに現れた、新たな右腕を一瞥して確かめると、ゆっくりと後退して逃げるために距離を取ろうとする。
「どうかな……窮鼠猫を噛むって、いうよ」
強がりを紡ぎながら、取り囲んでくる兵士達を視野に収める。
捕まえようとすれば、当て身で相手の動きを制してから一太刀浴びせるカウンターを叩き込むものの、電熱の破壊力を失った剣は、金属の鎧を裂くことは出来ず、叩きつけるぐらいにしか出来ない。
「このっ……!」
小さな動きで、突きを主体にしたカウンターに切り替えるものの、捕まるまでは時間の問題。
数人に多少の打撲を与えながらも、背後から組み伏せられ、重なり合うように押さえ込む兵士達によって、とうとう掴まってしまう。
魔剣がガシャンと床に転がるものの、前回と異なり鞘には収まらない。
悪戯に兵士が触れるなら、剣自体から発する熱で軽いやけどを掌に与えるぐらいはするだろう。
取り押さえられた女はと言うと、離せと言わんばかりに藻掻いているが、力はそれほどないため、無駄な抵抗にしかならなかった。
■ジャーク > 戦いは、それ程長くかからずに収束していった。
ジャークとしては大方狙い通りの勝ちの掠め取り方だった。
魔族と言うのは、どうにも単体で大きな戦力である。しかし、無敵ではない。
疲弊させて、魔力を尽きさせたところを、取り囲んでは袋叩き。あとはテイクアウトだ。
もっとも、今の得物は魔族ではないのだが。概ね魔族と言って差し支えないくらい戦力があったので、僥倖としておく。
「はははッ!やはり戦は勝ち戦に限るな。
そうだそうだ、ああ、それと近くにいるキミ達は今だけ限定で触り放題だぞ~!」
まるきり抵抗も(前回に比べれば)出来ないまま取り囲まれ掴みかかられるクラーラ。
それを見て数秒すれば大笑いするジャーク。
気分が良いので部下の皆にも今日の戦利品を分け与えておくとしよう。
ニッコリ屈託なく笑うジャークは、いつもより表情の悪人度数が下がっている。
けれどいつも通り、もしくはいつも以上に悪行をしているのだけれど。
あちらこちらから羽交い締めにして動きを止める衛兵達。
セクハラの手付きも沢山わらわら。
思い思いに中々引き締まってるだの胸あんまないだのと汚い言葉が飛び交う。
「ん、その剣は…。」
『あつぅい!』『熱いですよ!この剣触れません!』
「いや…それならそれは捨て置け。構わんさ…。」
ジャークは剣を集める趣味はない。
別にそれを取る必要はないと、衛兵にそういっておく。
「さて、と…そいつを連れ帰ろう、ふははは…。逃げられん様にしておけよ?ほれ。」
やっと人力車に乗ったジャークが動いた。
金持ちにしては随分貧乏くさい荒縄が投げられたのである。
しかしながら、その見た目に反してごつくて頑丈で太いのだ。
引きずる様にクラーラを人力車の方へ連れて行く衛兵達。
一通り満足に触り終われば縄で身体を縛り付けようとするだろう。
そのまま口元を塞ぐ猿轡を噛ませようとしたり…完全に拉致のそれだ。
もし、事が成ったら人力車に担ぎ上げて、乗せられる事だろう。
■クラーラ > 「なっ……! ホント、クズね…」
欲求で力を焚き付けながら扇動する男の言葉に、遠慮なく罵る言葉を吐き出しながら抵抗を続ける。
とは言え、力では抗うことができず、羽交い締めにされたり、引き倒されたりしながら体中を遠慮なく触る掌に、触るなと不機嫌声で抵抗しつつ、もがき続けた。
――ただ一つ、胸がないという言葉が聞こえたときだけは違う。
羽交い締めを強引に振りほどいて、その言葉を発した兵士を全力のパンチで地面へ叩きつけるように顔面を殴りつけた。
「……死ね」
勝手に触っておいて、何が小さいだと怒り全開で殴ったのはいいが、総身の力を使い果たしてしまい、後はされるがまま抑えられてしまう。
「触らないで…っ、来ないで、来るな……っ!」
ジタジタと藻掻きながら荒縄で縛り付けられると、身体を揺らして逃げようと藻掻くほどに体力を失う。
猿轡を噛ませようとすれば、嫌だと顔を左右に振って逃げるものの、抑え込まれて封じられしまえば、どうにもならない。
荒くなった呼吸を繰り返しながら、ぐったりとした身体は人力車の上で先日のことが嘘のように大人しくなっていた。
■ジャーク > 「クズで結構…つまらん褒め言葉だな。」
異国デザインの金箔の貼られた扇子で自身を仰ぎながら鼻で出す、下衆同然な笑い声。
こういう砦や遺跡などはワクワクするのだが、しかしそれはそれとして湿気が籠って熱いのだ。
『アヴェッ?!』
「………ム!?」
胸への言及の覚醒で驚く。先日の様に、また死人が出る様な一撃を想起すれば、
兵士共々、一向は気が引き締まり、すぐに緩んだ。どうということもなく。
衛兵が情けなく顔を抑えて凄い泣きそうな顔でこの世のありとあらゆる貧乳への恨み言をぼやきながら膝を付いた。ああ無情。
クラーラは両手両足を荒縄でぎっちりとくっつけて縛り付けられていき、
大声で助けも呼べぬ様に猿轡できっちりと。
「ククク…それじゃあ女、私を知っているのだ。この後どうなるかは…分かるよなァ?
ふははは…恨んでも構わんが、相応に覚悟はしておくことだ。」
それなりに幅広い人力車の構造。
さておき、仰向けにぐったりと、物理的な意味で手も足も、付け足しては口もでないクラーラへ、
大層楽しそうに、にっこりと顔に皺寄せながら見せる悪人の笑み。
近くで見れば、尚の事ジャークの人相の悪さがくっきりと伺い知れよう。
相変わらずお気に入りの紫色に金と黒、といった貴族らしい服装も、尚の事厭味ったらしく見えた事で。
ジャークの側も、改めて今日得た獲物をじっくり観察したり、無遠慮に顔の触り心地を確かめたりしながら。
この間は派手に一戦交えたが、傷物になっているわけでもなく、一安心。
「さぁて……こいつはどうしてやろうかねェ…今から楽しみだよ…。
よし、私は一足先に引き上げるよ。良いものが手に入ったのでな。
そうそう、残りの罠もチェックしておきたまえ…
もし気に入った雌が居たなら、魔族以外はそいつは早い者勝ちでキミ達の取り分だ。さァ!急げ急げ!」
この女をどう調教するか、今日は捕った狸の皮算用で、人力車に帰還の号令をかければ、
タナールから帰路へついていく。
門番であれ、なんであれ。元々こういうヤツだと検問やら門番にも知られているのだ。
ジャークの拉致行為を見たところで、誰として咎めよう者はそういるまい。
ゆっくりと、クラーラが何処かへ拉致され調教されるまでの猶予期間が過ぎていく―――。
■クラーラ > 「死ね……! 胸のことばっかりいう男は皆、死ね!」
取り押さえられる最中、これでもかと小さな胸を否定されれば、表情の変化が乏しい顔に明らかな怒りを浮かべた。
……それこそ、そこの悪党の戯言を聞いたときより、怒っていたかもしれない。
手足を縛られ、口を封じられて人力車に載せられると、彼の満足げな言葉に、睨みつける視線で答え、視線をそらす。
こうして近距離で見れば見るほど、悪趣味な色使いに下品なデザインと、見るに堪えない。
戦う仕事をしている割には白い肌は柔らかく、絹のようにさわり心地がいいかもしれないが…触るなと言いたげに頭を振り、隙あらば頭と床の合間に掌を挟ませて叩きつけようと藻掻いたりと、手足以外も癖が悪い。
(「……」)
殺されはしないとしても、死んだほうがマシなぐらいの屈辱は有り得そうと思うと、悍ましさに悪寒が走る。
剣は後ほど軍が執務室に送るだろう、しかし……女の身が何時戻るかは、今はわからぬまま砦から連れ去られてしまう。
■ジャーク > 『おっぱいには夢と希望が詰まっていると言ってくれたボクのおばあちゃんは母性的なおっぱいをうぐぐぐぐぐ……ッ。』
鼻血を垂らしながら悲愴感に包まれる衛兵。
剣を持ち、鎧に兜まで纏っていたと言うのに、情けない。
あんな細身の女だというに、一体何処からあれだけの馬力を出したのやら。
「クク、随分生きが良い獲物だ……生きが良すぎて、これでは落ち着いて触れんな。
少しばかり、甚振ってやらんとなァ……。」
これが、この国でよくある腐敗政治、腐敗国家の権化の様な男である。
跳ねるように頭を動かし、縛られ、黙らされ尚も仕草と行動で抵抗する彼女には、憫笑すら浮かべる。
釣り上げられた大きな魚そのものであるな、と大笑い。
彼女が何処でどうなるかは、今は誰も知らない、
人力車がただただ何処へやら、向かっていくのだ。
ご案内:「タナール砦」からクラーラさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」からジャークさんが去りました。