2016/03/10 のログ
ご案内:「タナール砦」にレティシアさんが現れました。
■レティシア > (月の無い夜空の空間が歪み、裂け目が出来れば、そこから姿を現すフードを目深に被った魔族の女。眼下を望めば、人間と魔族との攻防戦は今宵は既に魔族側の勝利で決着がつきつつあるらしい。辺りには、人間か魔族か、どちらの物とも判らない血の匂いが風に乗って漂ってゆく。魔族の瞳に映る眼下の光景は、幾つも重なった死体の山と混乱する人間の兵士達と、そして勝利を確信して、勢いづく魔族の軍団――) …相変わらずの光景ね…(もう何度、この光景を見ただろう。よくも飽きぬ物だと肩を小さく竦ませると、フルっと周囲を見回して。砦の方へと浮遊したまま向かうと、ストンっと砦の石塀の上へと腰を下ろし)
■レティシア > (砦の高い位置にある石塀の上に、足を外側の方へと投げ出すような姿勢で腰を下ろし、足を組む。そのまま己の膝で頬杖を付くような姿勢になりながら、眼下へと視線を落とす。中立、傍観者を自称している女はどちらの味方をするまでもなく、ただその光景を眺めているだけ。暫くすれば、魔族側の方から歓喜の咆哮が起こり、人間達はちりぢりに後退してゆく) …今晩は魔族側の勝利という訳ね…(それもまたきっと直ぐに、砦の所有者は変わってゆくのだろう。取ったり取られたりを繰り返す人間も魔族も進歩をしない生き物だと、自分の事を棚に上げて女はクスクスと笑う。時折、己の姿に気が付いたらしい人間の生き残りが、矢を放ってくるが、指先をつぃっと動かせば、矢は女へと届く手前で落下してゆく。面倒だとばかりに何やら呟けば、暫く後に下の方で男の悲鳴も聞こえ――。いつの間にか、女の手首から離れていた銀の蛇が壁を伝って、戻ってくれば、女は良くやったとばかりに褒めてやり、再び蛇は女の腕へと絡まって)
■レティシア > (徐々に砦の内部も騒がしくなってくる。幾ら同族とは言え、己の姿を見られては、面倒臭い事になると思えば、砦の攻防戦見物も引き上げる事にした。ふと、己のマントへと鼻先を寄せれば) …血の匂いがついたかしら?…今日はあちらに寄る訳にはいかないわね…(自分の屋敷に戻るかと、腰を上げ、石塀の上へと佇めば、片手を薙いで空間の裂け目を作り出す。そのままスルリとその中へと姿を消して――)
ご案内:「タナール砦」からレティシアさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」にヴィクトールさんが現れました。
■ヴィクトール > 「くたばれぇぁっ!!」
夜の戦場に木霊する雄叫び、それと同時に振りぬかれた刃からは飛翔する斬撃が放たれ、魔物の群れを一太刀のもとに切り裂いていく。
魔族の国に踏み入ってから、体が疼いて仕方なかった。
欲望、それもありとあらゆる欲望が煮えたぎって溢れかえる。
特に破壊と性欲に関しては異常なほど昂ぶっていく。
今日は防衛の任についた仲間の援護に飛び出したわけだが、遊撃というよりは反撃にでているような状態である。
仲間達にも少し離れているように告げて、破壊の意志を刃に宿して、ただひたすらに振り回す。
力だけの破壊は金色の瞳を爛々と輝かせ、虫の息で転がった魔物にトドメと大剣を突き刺すほどだ。
「足りねぇ…! どうした!? 人間見下す割には雑魚ばっかりじゃねぇかっ!!」
俺はここに居ると言わんばかりに叫び、切っ先を魔物達の群れへと向ける。
その奥にいるであろう大将首を求め、挑発を吐き出す。
強い奴を倒したい、戦いたい。
まぁ、それが女なら一層楽しめてなお良いと、ニタニタと笑いながら四方から迫り来る魔物を切り伏せ続けた。
ご案内:「タナール砦」にエミナ・ケーニッヒさんが現れました。
■エミナ・ケーニッヒ > 「ふむ、あやつ、人間にしてはなかなかやるようだ。だが、野蛮な獣め。わが主たちに対して雑魚などとは…少々お灸をすえてやらないとな。」
砦を攻め落とす魔軍の客員剣士として出向いていたはいいが予想に反した反撃を受け後退を余儀なくされた魔軍の中でひとりその挑発に対して殺気立ちながら答えんとする、魔族には見えない少女が独りその自慢の獲物を抜き放って構えて
「おい獣。これ以上わが主の部下を犠牲にすることはできん。私が相手してやる。」
すでに斬り捨てられた勇敢な魔物たちを心の中で弔うと明確な殺意のこもった瞳で男を睨みつけて間合いに入るか否かという地点で立ち止まって
■ヴィクトール > 接近し、斧を振り下ろそうとした魔物の頭を常人離れの握力で捕まえると、ぎりぎりと締め上げながら腹部を大剣でざっくりと貫き、背中から貫通した刃が血みどろになって露出する。
その状態で殺気立った気配に気付くと、そこには人のように見える少女の姿があった。
「偉そうな女だな…てめぇ、負けたらどうなるか分かってんだろう…なぁっ!!」
相手をしてやると偉そうな口利きに鼻で笑いながら刃を抜くと、その死骸を彼女目掛けて放り、更に素早く大剣を振りぬいてご挨拶をかける。
死骸を投げたのは自身の振りぬくモーションを隠すため、そして彼女から見れば、死骸の裏から飛翔する斬撃が一気に迫り、死骸を両断しながら迫ることになるだろう。
横幅3mはあろう長い飛刃はゴゥッ!と風切る音を響かせながら、素早く迫るだろう。
■エミナ・ケーニッヒ > エミナ:
「負けたら私の身体を辱めるのだろう?獣の考えそうなことだ。…くっ、申し訳ないっ…」
自分に向かって投げつけられた死骸とそれに隠れてはいたものの一瞬ではあるが大剣を振りぬかんとする相手の動きが見えたため一瞬のためらいののち投げつけられた死骸に謝りながらも死骸を両断しながら迫りくる斬撃をギリギリのところで体勢を低くしてよけながら相手に肉薄し、それと同時にお返しとばかりに斬撃を数発繰り出し手ごたえの有無関係なしに再び間合いを広げて
「…やはり獣だな。人間では考えられない実力だ」
獣というのはどうも侮蔑しているわけではないらしく先の飛刃が両断した亡骸を横目で一瞥したのちに相手をきっと睨みつけ再び刀を中段に構えなおして
■ヴィクトール > 大剣を振りぬき、放った刃の下をくぐり抜けながら接近する少女に少しだけ感心したように憎たらしい笑みを浮かべつつ、素早く右手を返すように傾ければ、刀身を盾にするように構えて反撃の連打を受け止める。
ギンッ!と甲高い金属音が響き、距離が離れると彼女の動きからスピード重視かと判断していく。
まるで相棒の力を目覚めさせたきっかけの女のようだと思うと、一層少女に憎たらしさが募り、勝手ながらに憤りが力となって彼の魔法を強める。
「辱めるなんてもんで済めばいいけどな…?」
どうしてやろうかと思えば、ニタニタと笑みが浮かびながらこの後の事が楽しみになる。
褒め言葉として獣と言われているのには気づいているのかどうか、そりゃどうもと一言で答えると、大剣を振りかぶりながら素早く迫ろうと前傾姿勢で一気に走っていく。
「…っと!」
そして、大剣の間合いより少し手前で剣は真っ黒な靄に包まれた。
同時に握っていた剣は小振りの双剣へと変化し、今度は四肢に黒い靄がかぶさっていく。
その瞬間、彼の速度が一気に加速し、正面から近づこうとしたところで自分の右手側へと素早くステップしてすり抜けるようにして横薙ぎに並べた刃で切り裂こうとフェイント混じりの攻撃を放つ。
■エミナ・ケーニッヒ > 「ほう、それは想像もつかないな。まあ楽しみにしておくとしよう。」
刀身で斬撃を受け止められても特に悔しさもにじまさず相手の一挙手一投足を見逃さないように精神を研ぎ澄ませていたが魔法の素養がない少女にさえ感づいてしまうほどの魔力の増幅に警戒心を強くしてニタニタと笑みを浮かべる相手に気味悪そうに顔をしかめるも皮肉を返して見せると一気に肉薄する相手にこちらからも肉薄していって。しかし間合い手前で突如現れた黒い霧、そして双剣となったそれに一瞬遅れて気づきあわてて回避するも間に合わず、胸元をかすめるように切りつけられてしまいさらしがほどけて年の割にはそこそこ豊満な胸元が服の切れ目から少しだけ露わになってしまい
「くっ、やはり人間とは思えない…上級魔族、下手をすると下位の魔王に匹敵するやもしれないな…厄介な人間もいたものだ。」