2021/09/11 のログ
■ロイス > 「う、うぅ……っ」
相手が、大人だったら。或いは悪態を吐けたかもしれないが。
しかし、相手は子供、それも少女である。
尤も弱く、尤も守らねばならない相手。それ故に、男は彼女に抗えない。
それは、彼に刻まれた規範であり、そんな相手が、
「あ、やだ……っ」
その小さな胸に、彼の頭が押し付けられる。
さっきとは違う、弄ぶのではなく、甘やかすという意思。
それに、男は反射的に拒絶の言葉を吐く。
だが、その言葉は甘い。快楽に蕩けきって、抵抗の意思がまるでない。
布越しでは、意識する事さえないであろう、未熟な母性の象徴。
そこに、乳飲み子の様に導かれると、身体が安心してしまう。
駄目だと、これでは逆だと理性が叫ぶが、しかしそれを宥めるように。
「はぐぅ……っ、あ、あっ……」
さっきとは違う、甘い刺激。
なめらかな、シルクの様な手が、昂ぶりをじっくり愛撫していく。
それだけで、全身が蕩けてしまいそうで。
「う、うう……っ!それぇ……ずるい……っ」
ぐりぐり、と。彼女の胸に、顔を押し付けてしまう。
甘えてしまう。縋ってしまう。
それが、彼女に屈服する事なのだと、彼自身解っているのに。
■イグリー > 魔女にとって人間は人形であり玩具だ。
こうして甘やかしてみるのも、遊びの一貫にすぎない。
けれども。無力に呻く声。子供のような駄々。
それらを無様だと嘲る心と愛おしく思う気持ちは矛盾せず同居する。
「ずるいのはあなたよ、ロイス。
大人のふりをしながら、子供みたいに甘えるなんて、
筋が通ってないと思わないのかしらね……」
たしなめるように言う。
小さな胸にぐりぐりと頭を押し付けられて、着衣が緩み、立ち上る香も甘やかさを増していく。
もはや、超自然の力をイグリーは振るわない。
ロイスの心を縛り、そして壊していくのは、ロイス自身の振る舞いだ。
「ほーら、いい子、いい子」
言葉に合わせて、指で作った輪を小さくして、ぎゅ、ぎゅっと雁首を締め付けては緩め、
締め付けては緩める。
性急さのない、緩慢な、子守唄のようなリズムで愛撫を続け……射精を促す。
■ロイス > まるで、叱られたかのように、彼の表情は萎んでいく。
少女の胸に顔を埋め、恥ずかしい姿を守るべきものに見せながら。
それでも、それをやめる事が出来ない。
「う、うう……それは……それはぁ……っ」
君のせいだ、と言える程、彼は身勝手ではない。
そして、今からでもそれを止められるほど、彼の意思は強くない。
寧ろ、叱られて、嬉しくなってしまうような、心の奥が擽られるような、そんな快楽さえ感じてしまう。
少女に浅ましく縋る事が、それを受け入れられる事が。こんなにも抗いがたいなんて。
「あ、あっ……それ、ダメェ……」
優しいリズムで、少しずつ精を精道に押し上げられる。
寒さにも似た射精欲を少しずつ高められるその感覚は、より深く顔をすりつけ、甘える為の導入剤だ。
いい子いい子と褒められるのも、情けなくて、嬉しくて、たまらない。
呼吸は、徐々に荒くなっていき、まるでだらしない犬の様になっていって。
そして、
「あ、ぅっ……!」
勢いよく出たさっきとは違い、勢い自体は短いもの。
だけれど、イグリーが締め付けては緩める指の動作を繰り返せば、その度に精を絞り出すことができるだろう。
■イグリー > 「なーに。
はっきり言ってくれなきゃ、わからないんだけれど……
あなたって、やっぱりだめな子ね」
荒い息遣いをする男の頭を抱きしめる。
呆れたような口ぶりだが、口元には微笑みが浮かんでいる。
もうなにか意味のある反論ができる状態にないのは、わかりきっている。
そうしてロイスが達したあとも、何度も絞る手付きを繰り返して
こんこんと湧き水のように出続ける白濁で、手を汚していく。
もはや吐き出せるものがないとなれば、精をまぶし返すように
広げた掌をくりくりと幹に押し付けた。
手も足も、ロイスの吐き出したものでべとべとだ。
しばらくロイスを胸で抱きしめ続けた後、ふいに腕を離す。
たたえている笑みは、慈母のそれではなく、悪魔の好む皮肉げなものだ。
「お疲れ様。まあまあ楽しかったわよ。くく……
ねえ、わたしを出口まで案内してくれるかしら?
最初にあなたがやろうとしたみたいに、わたしのこと抱っこして」
最後に、“大人の男”に戻るよう求める。
ここでロイスの大人の男としての人格を徹底的に否定し、壊し切ることもできるだろう。
それも悪くないが、そうはしないほうがこの男を楽しめるのではないか。
そうイグリーは考えた。
「言う事聞いてくれたら、また遊んであげるわよ」
■ロイス > 「あっ、ひ、ぁぁ……!」
精を吐き出すたびに、男は情けない声をあげて少女に縋りつく。
少女も、まるでそれを包むように抱きしめる。
二度の射精で、身体はすっかり脱力して、胸の中の温かさは、眠気さえ呼び起こした。
このまま眠ってしまって、甘え切ってしまえば。
ロイスの精神は破綻を来していたかもしれない。
自ら、彼女に隷属していた可能性も十分にあり、それはある意味ロイス自身にとって救いかもしれなかった。
が、イグリーはそうはしなかった。
腕を離され、情けなくも狼狽えた様な表情をする男に、少女は悪魔の様な笑みを見せた。
そして、自ら堕落させた筈の、大人の男としてのふるまいを要求する。
「そ、それは……」
だが、もし本当に大人として言うならば、此処でイグリーには注意すべきだ。
こんな強姦まがいな事をしてはいけない、人をからかうのも大概にしろ――と。
そうではなく、彼女が求める儘に大人のふるまいをするなど。
だが、彼女の蠱惑めいた言葉は、魔術などよりも、よっぽど男の心を縛って。
「わ、わかった……。大人しくしててよ……?」
こんな事は間違ってる。
そう思いながらも、結局流されてしまう。
彼女を負ぶったまま、男は出口を目指す。
何事もなかったかのように。そして、彼女の命令通りに。
■イグリー > 「普通におんぶや抱っこされるのも、なかなか悪くないものね。
わたし、見た目どおりこどもだから」
夢の途中で無理やり目覚めさせられたような、困惑した様子のロイスが、
しかし結局は自分の指図に従って、自らを背負う。
大人の役割に戻ってさえ言いなりにならざるを得ないその姿に、恍惚に笑む。
イグリーの言葉は嘘ではないようで、大人しく運ばれていくだろう。
どの出口へと向かったかはわからないが、例の鉄格子はいつのまにかなくなっている。
「またね、忠犬!」
出口にたどり着けばロイスの背から降り、
手足に残った汚れを気にもせず、悠然とロイスの前から姿を消す。
簡単に壊せるならば、今じゃなくてもいい……
とはいえこの選択はイグリーの気まぐれに過ぎない。
次に遭ってしまったときは、果たしてどうなるかは誰にもわからなかった。
ご案内:「無名遺跡」からイグリーさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からロイスさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にコルボさんが現れました。
■コルボ > 「さって……、お宝はどっかに転がってないかねえっと……。」
遺跡の罠を慎重に解除し、時には素通りし、迂回路を経由して、迷宮の中を進んでいく。
彼のいうお宝とは、女。
それも遺跡の淫猥な罠にかかった探索者。
そうでなくても凌辱出来たらいいなあぐらいの気分。
あるかどうかもわからない、まさにお宝さがしである。
■コルボ > (まー、いればいいかなぐらいだしなあ。)
都合よく手に入らないのがお宝というもの。
そんなことを思いつつ、魔物の気配を感じては身を潜めてやり過ごし、
解除した罠の情報を丁寧にメモして残していく。