2020/08/16 のログ
ご案内:「無名遺跡」に群れ成す小鬼さんが現れました。
群れ成す小鬼 > 発見されて以来様々な冒険者達が踏破を試み、多くの発掘物があるというのに未だに完全踏破されていないとされる名も無き遺跡。
やれ、魔族が内部を改造し拡張しているだとか、やれ遺跡内部が特殊な空間で外から見るより広大であるからだとか言われているが答えを知る者はどれだけいるのだろうか。

ただ、そこに巣食う者にとってはそんな事は大きな問題ではない。

小鬼、ゴブリン等幾つかの呼称がある小さな人型の魔物達もまた遺跡に巣食う者の一種である。
多くはダンジョンに挑むだけの実力があるなら油断さえしなければという話だが、絶対安全、絶対大丈夫なんて油断と慢心をしている者に限ってこの遺跡の罠さえ利用する知性があるゴブリン達に敗北し、男は身包みを剥がされ殺害され、女は殺されない代わりに苗床として凌辱され連れ去られる憂い目に遭うのだ。

遺跡内の斥候を担当しているゴブリンは剥ぎ取って自分達に合うように加工した、襲った際に傷ついたり凹んだりしている鎧や刃毀れした武器を手に武装しながら自分達の縄張りに侵入者はいないか。罠にかかっている間抜けはいないかと探して回り異変の有無を確かめていき。もし侵入者がいても、自分達の縄張りの外、違う魔物等の縄張りに入られた場合冒険者達にとってはどちらにせよ苦難の連続となるがゴブリン達にとっては侵入者の都合など知った事ではなく。

ご案内:「無名遺跡」にレフェーリアさんが現れました。
ご案内:「無名遺跡」から群れ成す小鬼さんが去りました。
レフェーリア > 「…………」
何かの気配がするのを鮮明に感じ取る。単独やパーティを組んでいる冒険者とはまた違った、小さく複数の何者かの気配。
恐らくはこの遺跡の中に住み着いているモンスターの類なのだろう。縄張りに入り込んだならば襲い掛かられるのは間違いなく、下手をすれば女性としての尊厳までも辱められてしまう。

……そこまで理解した上で、彼女は足を踏み入れていく。やがて矮小で複数存在しているであろう、魔物の前へと姿を現していく――

ご案内:「無名遺跡」からレフェーリアさんが去りました。