2019/02/07 のログ
ご案内:「ミレーの隠れ里」に火棘さんが現れました。
火棘 > 住処で過ごすときの寝衣、白い着物に赤い帯と緩い恰好で、
里の中の食堂でなにやら作ってる

白い湯気を蒸篭から出しながら
隣では器用にも手慣れた感じで包んでいたりして

小姓竜も周囲で手伝いに飛び回ってた

ご案内:「ミレーの隠れ里」にレイカさんが現れました。
レイカ > いつもの見回りも終わり、里へと戻ってきた。
ここのところ森はとても静かだし、徐々にドリアードの力も戻りつつある。
少しずつ、里を拡張しながら過ごしているミレー族の、結界のない里。

今は、ミレー族の数はおよそ40人というところか。
里を追われて、ここに逃げ込んできたミレー族もいる。
あまり増やすつもりはなかったのだが……、〇で、ここを駆け込み寺にしているかのように。
平穏なミレー族の里は少ない、だからこそ…ここを頼りたいのだろう。

「ただいま戻りました。…何かかわりはありませんか?」

入り口をくぐり、私は見張りをしている人にそう尋ねる。

獣や、はぐれのミレー族ならばまだいい。
ここを探しているわけでもなく、ただ単に迷い込んだだけの冒険者も、場合によっては見逃す。
だが、一番見逃せないもの…奴隷商人がここのところ、この森によく入り込んでいる。

今のところは、ドリアードの結界でここは見つかっていない。
だが、存在はおそらく知られているだろう…。

火棘 > もくもくと湯気をたててる食堂の一角
蒸篭の蓋をもちあげると、また白い湯気が広がり中のものを
大き目の平皿に取り出していく

夜食というか、小腹がすいたので作り出したら…量は大量となった
小姓竜がとりわけた小さめの蒸篭を持つと3種類の点心を入れて
外の防衛兵士のとこに届けに散っていく

レイカ > 「…………あれは?」

煙、だろうか。
食堂、キッチンも兼ねているそこから煙が上がっている、
夕食は、私が見回りに行くときにすでに済ませているはず…。

誰かが厨房を使って居るのだろうか。
見張りの人が慌てていない様子を見ると、おそらく侵入者が現れたというわけではなさそうだ。
だとしたら、里の誰かが使って居るのだろう…そう思っていた。

すると、小さいものが飛び回り、防衛を担っているミレー族のところに飛んでいく。
ああ、そういうことかと私は納得し、食堂へと向かった。

「嗚呼……いい匂いですね。何を作ってるんですか?」

厨房にいたのは、彼女だった。
カキョクさんが作っている物ならば、おそらく蒸したお饅頭だろう。
いいにおいがする、と私は厨房のほうへと向かった。

火棘 > 「んむ?レイカか」

薄皮で包みながら、一口サイズのシュウマイとか、肉まんとか
蒸し餃子もあった、小腹がすいたにしては量も多いのだけど

「毒見でもするか?今蒸しあがったとこだけど」

豆皿にのせた、シュウマイの1つを小姓竜が彼女のほうへ飛んでいく

「なんだか小腹がすいて、夜食と思ったけど…
 どうせ作るなら、大量に作っておこうかと思ったから」

夜の防衛の兵士も、この寒さは辛いのではないかと差し入れを思いついたのと
目が覚めたら小さいのにも食べさせたらいいだろうもの
もしかしたら、読書好きなドラゴンがまた紛れ込むかもしれないことを考えると
大量に必要になったから

レイカ > 「小腹……というような涼じゃない気がするんですけど…。」

さすがはドラゴンというべきなのか、それでも完全に量を間違えただけなのか。
数多くある肉まんやシュウマイの量を見て、私は少し苦笑せざるを得なかった。
数多くあるそれら、明らかに作り過ぎである…。

とはいえ、かなり安定しているこの里だ。
これだけ作ってもおそらく、まだ在庫は限りなくあるだろう。
狩りもそうだが、畑が順調なのが大きい。
小麦も植えることが出来たし、こうしてたくさんの物を作ることもできるようになった。

「…では、せっかくですし毒見させていただきます。
実は、恥ずかしながら私も少し空腹で…。」

見回りした後は、どうしてもお腹がすいてしまう。
別に気にするようなことではないのに、やはり気になってしまう。
毎日動き回っているから問題はないけど…やはり、お腹周りが。

シュウマイは小口で食べやすく、熱々だ。
ハフハフと息をして冷ましながら、私はそれを咀嚼し、飲み込んだ。
肉の甘み、そしてほのかに感じる香辛料の香り。

美味しい、その一言に尽きた。

火棘 > 「毒など入ってないのが残念だ」

里の料理には慣れている
この季節には好むヒトも多いらしいという蒸し料理のイロイロ

「たくさん作ったからな、外の兵士にも持っていかせている
 あとは、小さいのが起きたら温めてやれば、食べるだろう」

ここの里の子らのためと、小さいのが集まるとウルサイのだけど
小さいのの相手をするのも嫌いではないらしい

外からの侵入者は自分と小姓竜がいれば問題もないのだけど
見回りから戻ったのだろう彼女が食べる様子を見れば

「お茶でもいれるか?こっちのも食べてみよ」

にこっと笑みを浮かべ、次に小姓が届けたのは
こしあんを入れて蒸した桃饅頭

レイカ > 「入れるつもりだったんですか?
…まさか、この里を乗っ取るつもりだった、とか?」

なんて、彼女がそんなことを考えているはずもない。
カキョクさんも、奴隷商人にはあまりいい感情を持っていない人物のはずだ。
出なければ、とっくの昔にこの里は、彼女によって滅ぼされているはず。

笑いながら、私は椅子に腰かけた。
彼女の作る蒸し料理はどれもおいしいから、つい作り過ぎてしまう。
あまり肉が得意でなく、小食な私だけれども。

「そうですね、そろそろ交代の時間のはずですし…お茶をお願いできますか?」

彼女は、子供の面倒もよく見てくれている。
そのおかげかどうかはわからないが、子供たちもよく懐いているようだ。
遠くに遊びに行くときも、彼女がいつも付き添ってくれているので…。

「ドリアードの動きも活発になってきました。
もうすぐ、春がやってくるかもしれません。」

そうなったら、どこか近くへお花見にでも行こうか。
そんなことを、私は考えていた。

火棘 > 「んー乗っ取るなら、もっと大きな国のほうがいいな」

フンと笑って返す
もちろんこの里を乗っ取るつもりも、大きな国に興味があるわけでもない

椅子に座る彼女に点心の作り置きの分もすべて終わると片付けをはじめる
その合間に湯のみに茶を入れて、小姓に運ばせる

「今夜は冷えるという…レイカも小さいのと一緒に寝る?
 私も小さいのが寝てるとこで、寝ようと思うけど」

自分がいれば室内は温かくしておけるだろうという考えで

レイカ > 「ふふっ、それもそうですね。」

確かに、こんな小さな里を乗っ取るよりも、彼女ならばもっと大きな国を乗っ取るか。
そんな権力や、力に興味があるとは思えないが。

「今夜だけでなく、もう少し冷える日も多いでしょうね。
ですが、もうすぐ暖かい季節になりますから、それまでの辛抱ですよ。」

いまは食料も、そして住まいも安定している。
ドリアードたちに話して、里の拡張の許可も得ていることだし、もう少し大きくできる。
彼女に話すべきかどうかは迷っているが…いずれ、時期が来たら話すとしよう。
この里を、もっと大きく…ミレー族のよりどころとなるようにしたいと。

「あ、家……私は一人で寝ます。
誰かと一緒だと…どうしても寝付けなくて。」

一人で静かに寝るほうが、私にはあっているらしい。
子供たちと一緒に寝るよりも…私は一人で寝ることを提案した。

確かに、炎の竜である彼女が一緒に寝たら、温かいだろう。
だが、その温かさは子供たちに分けてやってほしいと。

火棘 > 「ヒトは弱いのか強いのか、わからん」

むぅっと、眉を寄せて考えるけど、それは今でもわからない
自然の驚異にも人間同士の戦でも滅ぶとこはあるのに
それでも生き残りだとか、再建だとか…
この里も同じく、守護をしているとはいえ里の者、小さいのはとくに笑顔も多く擦れたのもいない

「そうなのか…では、私も外で眠るか」

手を拭き、片付けも終わり
今蒸したのは、防衛の兵士に配り終え
作り置きは包んで翌朝にと残した

小姓竜も髪の中に戻りキッチンから出てくると彼女の傍で姿を変えて
その肩に乗っかる赤い竜へと

レイカ > 「……私にも、わかりません。」

果たして、人間は強いのか弱いのか。
少し突っつけば死んでしまうのに、こうしていろいろなものを作ろうとしている。
生きようとしているから、強いともいえるかもしれない。
しかし、私はこう思っている…どこまでも、私たちは弱者だと。

だから、より強い力にすがりたいことも、あるのだ。
例えば…目の前にいる彼女、とか。

「外で…ですか?
せっかく中にカキョクさんの家もあるんですから、中で寝てもいいんですよ?」

さすがに、竜の姿ではどうしようもない。
しかし、人の姿ならば彼女が寝るスペースならいくらでもある。
だから、彼女にはそこを使ってもらってもいいのだが…。

火棘 > 肩に乗っかったままの小さくなった赤い竜は、大きな欠伸をして

「まあ、どうでもいい…」

自分に関わりないとこの争いやらには無関心になるけど
ただ、自分のナワバリのようなお気に入りのヒトや場所が関わる時は
全力で向かうだろう違い

「んー…、嵐のドラゴンがいつくるかわからないし…
 そこらの木の上ででも寝ていよう、
 妙なのが近づくならすぐに焼き殺すでもできよう」

彼女の肩に顎をつけて頭を下げる
逆側の肩には後ろ脚と尻尾を乗せているまま
大人しい竜の姿だけど、発言は少し過激に

レイカ > どうでもいい、と言われて少しまた苦笑した。
関心があるのかないのか、時々わからない…。

しかし、ひとつだけいえることはある。
カキョクさんは間違いなく、この里にいてもらわなければならない人だと。

「そうですか……、では何か怪しいのが来たら、すぐに私に知らせてください。」

だが、彼女ばかりに任せてもいられない。
私ができること、この里でできること。

できる限り、自分たちの力で頑張っていこう。
この里を立ち上げたときに、皆で話し合ったことだ。