2017/08/18 のログ
■レイカ > 「大丈夫ですよ、忙しいと言っても…代わりをしてくれる人はいますから。」
そう、代わりを任せられる人は里の中にいるのだ。
私を支えてくれる人たちが、私の代わりをしてくれる。
だから、私のすることなんてみんなの管理と、食事の世話くらい。
後は…襲撃を撃退するくらいか。
「ええ、今はぐっすりと…。
…少しだけ、ネムリ草というものを使いましたけど…ね。」
静かで聞こえないのはいいことだ…けど。
悪夢を見ていないかどうかなんて私にはわからない、だからさとの大人をつきっきりにしている。
彼らが、何か異常があればすぐに伝えてくれるだろう。
それがない以上、今はまだ安心だ。
「ドラゴンに…できる限り、カキョクさんを私たちのことに巻き込むべきじゃないと言われました。
それは…私も同意見です、貴方も自覚しているはずでしょう?」
そう、ドラゴンは強大な力を持っている。
いくらそれが、彼女がしたいといったことでも…人間と私たちのいざこざに、彼女を巻き込むべきじゃない。
この力があればと何度思っただろう…だけど。
私の友達に、危険なことをしてほしくない。
あの人のように、危険なことをするのは…あとは私だけでいい。
「カキョクさんは、いつも通りここと寝床にして、のんびりしてくれていいんです。
ね…ですから…。子供たちの相手を、してあげてくれませんか?」
■火棘 > 「そうか、代わりが務まるのなら、まだよいか」
話を聴いて安心できるとこもある
子供の眠りについても
泣き出すようなのがいないだけ、いいのかもしれない
「眠らせても無限には受け入れられぬのだろう?どうするつもりか」
一晩眠らせることができても今後は?
なにより、他が襲撃されたとなれば他の集落も危険も考えられる
腕を組んだまま、いろいろ考えてたとこに、彼女の言葉と彼の言葉を伝え聴いて
「それで私には関わるなと?
なんために私がココを気に入り脚を向けると思うか
今夜はレイカのとこにいくと先に伝えてきたが
よその雌でも探してるか、寝てるのであろう…
ここに居ない者の話をされても、気が済まぬぞ」
イラっとしたまま感情的な言葉が出てくる
自分が気に入った場所で何もしないとは、頼られていないということにも受け取れてしまう
守るために居たいのに、それを2人から拒まれてると感じ
■レイカ > 「……分かりません、わからないから…考えています。」
本当は…この里で引き取るべきなのだろう。
子供5人で、この世を生きていくにはあまりにも過酷すぎる。
いつ、人間に見つかってバフートに売りに出されるかと思うと…。
それをすると、私は彼らをまた見殺しにしてしまうことになる。
もう、そんなことは嫌だ……。
もっと、力がほしい、何物にも負けないような強い力が。
「………私は……。」
頼りたい、頼ってこの村を一緒に守ってほしいと言いたい。
ドラゴンの加護なんて、そう簡単に手に入る物じゃない、ましてや…彼女はこの里を好いてくれている。
口に出てしまいそうだ…私はとても、誘惑に弱い。
私は、腕を組んでいる彼女に…まっすぐに向けて。
「本当は……カキョクさんにはこの里を護ってくださいと…そういいたいですよ。
私は弱い、この里を護れるだけの力なんて、私にはないんです…。」
いくら精霊の力を借りることができても、私がいない間に襲われたら。
また、私の故郷がなくなってしまいそうで、怖くて仕方がない。
だから…護ってくれる人がほしい。
あの人も、私もいない間に…ここを護ってくれる人が。
■火棘 > 「では、受け入れよ
決断を迷い、後悔するくらいなら
後のことは、代わりの者、大人、頼れるものを使えばいいではないか」
種族差別での迫害や奴隷として扱われる命など、あってはならないと考えてるし
その種という差別で狩る人間がいるというのも気に入らない
「…言わぬのなら、言えぬのなら、いい
私が勝手にさせてもらうからな、文句は言わせぬ
頼まれてもいないことを、私の意思で動くだけ」
竜として若く、下界を全て知ってるわけでもない
感情的な勢いでまずは襲撃した人間を見つけ出し、焼き殺すつもり
「レイカは何も言わずともよい、黙っておれ、知らぬで通せ
ルーがもし何か言ってきたとしてもだ」
もし勝手がバレても
お説教では済まないだろう、共にとは居られず
見限られても仕方ないと諦めるか
竜殺しなる追っ手がかかる可能性もあるし…彼まで巻き添えになどできず
悪い想像が浮かんでしまえば、苦笑気味に笑みを浮かんでしまうけど
「主は、中に入って幼子のとこで休め、もう遅いであろう?」
■レイカ > 「カキョクさん……。……フフッ…ふふふっ…!」
つい、笑いがこみあげてきてしまう。
そうだ、何を迷っていたのだろうか…こんなにも簡単な事なのに。
そうだ、私の周りには頼りになる皆がいるし、カキョクさんだっている。
あの人もいるし、迷って見捨てて後悔して。
保身に走るだけの、弱いひとりぼっちの私じゃない、皆がいるんだ。
だったら…迷うことなんてない。
「…………。カキョクさん、知っていますか?
この森を抜けた街道を、南に逃げていく一団がいたそうです。」
これは…独り言。
そして、他人事のセリフ。
私の友人に対して、ただの世間話のように。
私は、ドリアードやシルフに聞いた、襲撃犯が逃げた先を告げた…。
「…カキョクさんも、もう遅いですから。
お互い女なんですし、夜更かししたらお肌に悪いですよ?」
■火棘 > 「なんじゃ、おかしいことなど、何も言うておらぬぞ」
笑い出す彼女、何が面白かったのか
自分の言葉に思い当たることもなくて
不思議に見つめてしまうけど
独り言と聞けば
くすっと笑い背伸びをするように両手を持ち上げて
「そうじゃ、ルーは良い雄ぞ、
少し小言が耳にうるさいかもしれぬが、レイカとも相性がよいかもしれぬな」
彼女にいい人がいるなどとは知らず
自分に愛想を尽かすかもしれないのなら、彼女をすすめるか
「レイカが空の散歩に付き合ってくれぬからな…
一人で仕方なくいってこよう」
独り言を聞いた街道の方向を見据えれば
腕を伸ばし首を伸ばすように、姿を炎竜へと変化させれば
鼻先を彼女の体に押すようにつけて、中に入って休めと…促し
首を回すように向きを変えれば
大きく長い炎竜は夜空へと飛び去っていく
■レイカ > 「いえ……ありがとうございます。
おかげで…悩みがすこし吹き飛んだ気がしますよ。」
やっぱり、誰かに相談するのはとてもいいことだ。
一人で抱え込むよりも、多くの選択肢を与えてくれる。
今まで、相談できる人なんて一握りで…自分だけで考え込んでいた。
だけど、もう一人じゃないとわかった以上…彼女には、これからも頼りにさせてもらおう。
大きく、長いドラゴンが南に向けて飛んでいく。
これでよかったのか、なんて思ってもいないし…考えてもいない。
そうだ、もう後には引けないし、引くつもりもない。
私は里に戻り…これからのことをみんなと相談することにした。
ご案内:「ミレーの隠れ里」から火棘さんが去りました。
ご案内:「ミレーの隠れ里」からレイカさんが去りました。