九頭龍山脈の奥地、この国の先住民であるミレー族が住む隠れ里が幾つか存在する。
そこではミレー族が仲間とともに暮らしており、この国でミレー族が唯一公然と安らげる場所である。
しかし、これらの隠れ里も王国の人間や魔物に見つけられることがある。
そうなれば、ミレーの者たちは奴隷としての扱いを受けてしまうことになるだろう。
ミレー族の隠れ里は一つだけではなく、一つ見つかったとしても、他の隠れ里がともに見つかるわけではない。
彼らの魔術によって隠されていることが多いためだ。
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参加者(0):ROM(1)
Time:23:48:29 更新
ご案内:「ミレーの隠れ里」からシャルティアさんが去りました。
■シャルティア > オレンジのような果実を発見
ふわりっと浮くとそのまま飛翔してオレンジを取りに
香りもなんか美味しそうだし
「皮をむいて――あむ♪
――すっぱああああああああああ!?」
ぺぺぺぺ!!とつばを吐く少年。舌がぴりぴりするぐらい酸っぱい。
ぽいっと果実を捨て、更に森の奥へときえていって
■シャルティア > ミレーの隠れ里
王国の冒険者でもほとんど寄り付かぬような山中のけもの道、人のような高い背の生き物が通っていないせいで地面のところが踏みしめられてるだけで上の方は草でおおわれてるような道だ。
そこを全力でだだだだだっ!と駆ける小さな影がある。
野犬でもなくイノシシでもない。二足歩行の影――小さな子どもだ。
「ぼーけん!ぼーけん!」
白い貫頭衣を身にまとった小さな子どもだ。膝までの貫頭衣がひらめき、獣道からのびた枝にひっかかりそうだがするりとなめらかにすりぬける。
貫頭衣は汚れも穴ややぶけもない。こんな道を全力ではしっているのにである
「なーんか果物とかないかなー!」
急にピタっと止まって、周囲の木々を見上げる。
少年のような子どもにとっては世界のどこでもが巨大な公園のようなものだ。木があればよじ登るし坂があればのぞいてみるし川があればぴょいぴょいと石や岩を跳んで川をわたろうとするものである
ご案内:「ミレーの隠れ里」にシャルティアさんが現れました。
ご案内:「ミレーの隠れ里」から幽陸さんが去りました。
■幽陸 > 入り口から中に入り込み少し歩いてみたが中々人に会えなかった。単に出会えなかったのかはたまた警戒されているのかは定かではないが、会えない以上は仕方がないかということで自力で王都まで戻ることにした。
「勝手に入り込んで、そのまま何もせず帰るのも礼儀に欠けるからな。」
という訳で里から出る事にしたのだが、礼儀というのを重んじる方だからなのか里の中で一際大きな家の前に道に迷った故帰り道を聞こうと立ち寄ったという旨を書いた手紙と、彼の出身部族の伝統的な保存食(手製)を幾つか置いて里を出る事にした。恐らく里の子供が食べる事だろう。
尚、王都に帰る途中で里の方に向かっていた賊の一団が居たので纏めて斬り倒したが、それはまた別の話。
■幽陸 > 「…まさか、シェンヤン以外でミレー族がこうも大勢暮らしている場所が有るとはな。」
冒険者ギルドから依頼を受け獲物である魔物を山の中で追い掛け回し討伐はしたものの完全に迷って帰り道が分からなくなってしまった形となり、暫くの間山の中をさ迷っていたがいつの間にかこの里へとたどり着いていた。
生まれた国のシェンヤンならいざ知らず、奴隷として扱われているのが当たり前として受け入れられているこの国でこうして平穏な暮らしをしている事に驚くも、王都への帰り道を聞いたら直ぐに帰ろうと考え討伐した魔物を引きずりながら里の入り口の方に向かっていき。
彼にその気は全く無いのだが、元々人相が恐ろしげな上にこの辺りではまず見ない民族衣装に背中の剣、引きずっている魔物とその返り血は完全に危険人物のそれであり、もしミレー族を守ろうと村に滞在している冒険者や、村の用心棒に遭遇でもすればどう考えても危険な事になるのは目に見えている気もする。
ご案内:「ミレーの隠れ里」に幽陸さんが現れました。
ご案内:「ミレーの隠れ里」からロイスさんが去りました。
■ロイス > それから数十分後。
男は、とある小屋の前で、洗濯板に洗濯物を擦り付けていた。
膝をついて、時折「中々取れないな」などとぼやいている。
どうしてこんな事をしているのかといえば、それはミレー族の女性が、沢山の洗濯物をしているのを見つけたのがキッカケだった。
子沢山の家らしく、子供が五人ぐらいいて、それ故に洗濯物も多くあったという訳で。
流石にこれを放置はできないと思い、男が手伝いを申し出たのである。
「まあ、これも此処の人と末永くやっていくためさ」
と嘯きつつ。
男は、洗濯物に精を出している。
■ロイス > その場所は、開拓期初期を思わせるような、小さな村だった。
自給に必要な僅かな畑と、周囲の木をなんとか工夫して作った小屋があるのみである。
小屋は、山間部の斜面を平らにする為か、床下式住居の様な形になっている。
その中でも、ひときわ大きな小屋から、ミレーではない男が出てきた。
「ああ、緊張したあ……」
男の名はロイス。
冒険者であり、同時に幾つかのミレー族を"保有"する奴隷主でもある。
本来ならば、ミレーの隠れ里には絶対に侵入できない、ミレーの敵のはずだが……男に限っては事情が違った。
彼が結んだ奴隷契約は全て名目上のものであり、実際はほとんど放任の形なのである。
王都で生きる彼らが奴隷狩りに合わない為だけに、先んじて奴隷契約を結んでいる。
謂わば、王都で活動するミレー族の保護者と言っても良い立場だ。
今回は、その辺りの説明をする為にミレー族の隠れ里に赴いたのである。
「(変な誤解をされて、ミレー族との関係が悪くなっても嫌だしね……)」
とはいえ、その辺りは取り敢えず受け入れられて。
今は族長の勧めに従って、適当に里の中を歩いている。
細かい条件を詰めるため、後一日二日ぐらいは滞在してもらう予定であるので、その間に里の人達に顔を覚えてもらえとのことだった。
確かに、これからも折に触れて訪問する事になるだろうので、見慣れぬ人間である自分に慣れてもらう事は重要だろうが……。
「本当になにもないんだよなあ、此処……」
強いてあるものを挙げるなら景色ぐらいのものか。
とはいえ、それも流石に見飽きるだろうと考えると、暇の潰しように少し困るのであった。
ご案内:「ミレーの隠れ里」にロイスさんが現れました。
ご案内:「ミレーの隠れ里」からレムリアさんが去りました。
ご案内:「ミレーの隠れ里」から群れ成す小鬼さんが去りました。
■群れ成す小鬼 > (移動落ちです)