2019/01/26 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にグリモアさんが現れました。
■グリモア > 此処は九頭龍山脈。
中腹付近、木々に囲まれた緩やかな傾斜の在る獣道に一人の少女の姿が見える。
微風に小さく揺らぐ緩やかなドレスを身に纏い、其の手には分厚い書物が携えられていた。
普通に見た外見的な特徴はそんなものだろう。
然し見る者が見れば、少女から、書物から、溢れ出す濃厚な魔力が見て取れるかもしれない。
「うぅん、ちょっと眠ってる間に結構時間が過ぎちゃってるっぽいのかな?
あの時は周りの樹とか青々としてたから、えぇっとぉ…半年くらい?」
顎に指を当て首を傾げて考える仕草を取る少女。
実の処は半年ではなく、更なる年月が過ぎているのだが解る訳も無く。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にキニスさんが現れました。
■グリモア > 「それにしても…」
仕草を変えぬ侭、少女は呟く様な独り言を続ける。
「誰か近付かないと反応しないってしちゃったのが仇に、か…
ちょっとだけ寝るつもりが勿体無いなぁ」
歩幅を小さく歩き乍、身体を解す様に右へ左へと曲げてゆく。
因みに少女が進む方向から少しばかり戻れば、何匹かの大型の魔物が倒されているのが確認出来るだろう。
其れ等が少女を眠りから覚ました要因と為ったのだ。
「さてさて、折角起きたんだから何処かに行ってみようそうしよう」
言葉を其処で途切り、歩幅を普通に戻して獣道を進み始めた。
■キニス > 九頭龍山脈の中腹付近。
足場が悪く、林や木々が生い茂るその場所に彼はいた。
木などに手をつき、転倒に十分注意しつつ、その道を行く。
しばらく進めば、何匹かの大型の魔物の死体に遭遇し、驚いた表情を浮かべる
「…先客か…?」
その様子を見て、魔物の死体が続く方向を見る
灰色の瞳で魔力の残滓を置い、ついにその正体を視認する
ドレスを着た…少女?しかも片手には分厚い本か。よくはわからないが興味が湧いてきた。ちょっとばっかし…ちょっかい出してみようかね
「どーも、お嬢さん。お散歩かい?」
獣道を進み始めた彼女に、そう声を掛ける
■グリモア > 「……?」
そんなものは不要だと探知能力の常時使用を行わない少女だ。
近付く存在に気付いたのは声を掛けられてからだった。
進み始めた動き其の侭に緩やかな動きで後ろを振り返る。
其の相手を目にしてから、右を見て、左を見て、右を見る。
其れからやっと自分に声を掛けたのか確認する様に自分を指差した。
■キニス > 「いやいや、君だよお嬢さん…」
キョロキョロと周りを見る彼女に目を細める
こんな獣道にお嬢さんといえば対処は一人しかいないだろう
それに即座に気づかないとは…少し天然なのか?とこちらが困惑する
「そこにあった割と大きめの魔物の死体…あれはアンタの仕業かい?」
くいっと親指で自分の後方を指差し、彼女に問う
灰色の瞳を通して見える彼女の魔力は莫大であり、その持っている魔導書もただのものではない。
彼の長年の経験が、そう告げていた。
となればあの死体は彼女の仕業であるだろうと踏んでの質問であった
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にキニスさんが現れました。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にキニスさんが現れました。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にキニスさんが現れました。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にキニスさんが現れました。
■グリモア > 自分を指した事に依る相手の反応で納得したのか相槌を打つ。
相手からすれば少女一人しか居ないのだから当然。
然し周囲を確りと確認していなかった少女からすれば仕方の無い事かもしれない。
納得したのに続いて質問を投げ掛けられれば、渋い表情を浮かべる。
「散歩をしてるのを聞きたいのか、あの変な魔物を倒したのを聞きたいのか、どっち?」
表情を変えたのは、一方的に続けて質問をされたのが気に入らないからだ。
其れを相手が理解出来るか如何かは、相手次第だろう。
彼が此方を何やら確かめている様に、此方も瞳を通して彼を確かめている。
見た目に反しての違和感を感じたのは御互い様かもしれない。
■キニス > 相手が渋い顔をしたのを見て少し苦い顔をする
しまった。流石に質問攻めが過ぎたか、と彼女の言葉と表情から察して
失礼な態度をしたことを素直に反省すれば
「いや、すまない。興味が湧いたもんでな…そうだな。魔物の方を聞いてもいいですかね?」
彼女にしっかり謝罪をしつつ、そのように問い直す
彼女と瞳を見合わせれば、自分のことを看破されたかのような気配がして
目を細めてジッと彼女を観察する
やはり、この少女…普通の人ではない。
■グリモア > 謝罪と訂正に大きく頷けば其の表情を戻す。
理由は分からなくもないけれど、嫌なものは嫌なのだ。
「うん、アタシを起こしてくれたのは良かったんだけどね。
何か襲って来たし、鬱陶しいから倒したんだよ」
彼へと向けた答えは大した事をしていない口振りだった。
少女からすれば本当にそうなのだから其れ以外に答え様が無い。
だが普通に考えれば簡単に成し得ぬ所業なのは解るものだろう。
因みに少女が何も詮索しないのは相手が普通の人間で無かろうと気に掛けないから。
其れが変わった事なのだと理解していないからだ。
■キニス > 表情を戻したことを確認すればホッとしたように胸を撫で下ろす
あのレベルの魔物を倒す人物だ。嫌われるのは多分良くない
そして彼女のことを聞けば、違和感のある発言ばかりで気になって
「起こした…?なんか、色々気になる単語ばかりが飛んでくるな。…とりあえず、自己紹介しておこう。俺はキニスだ。王都で冒険者してるもんだな。どうぞよろしく」
彼女にまた質問攻めするのは失礼だと思い、自己紹介を実行する
名前も知らない相手にとやかく言われるのも嫌だろう
まずは自分の名前と身分を明かしてから、詳しく彼女のことを知るべきだろう
そうして自己紹介を終えればチラッと彼女の方を見て名前を名乗らないかと期待する
■グリモア > 彼は少女の言葉に所々気になる処は在る様だ。
確かに続けて質問を掛ければ再び不機嫌に為ろうものだが…
「ふぅん、冒険者なんだ?
アタシは……うん、グリモアってしておいて。
云って理解も納得も出来るか分からないけど魔導書だよ。
此れ、解る?」
相手から名乗った事で気分は害さなかった様子。
自身の事をあっさりと答え乍、左手に携える書物を右手で指差してみせた。
言葉から解る様に本名は名乗ってない様子だが。
■キニス > 「一応な。…グリモア。魔導書の方が本体ってことか?」
彼女の言葉とその左手に握られている書物を見て考察を始める
魔導書が適当な人を対象に寄生したり、動きやすいように人の形の傀儡を作ることはよくある話だ
彼女もそのタイプだろうか?と考えつつ、とりあえずはよろしくな、と右手を差し出し握手を求める
「しかし、びっくりしたぞ。本来俺が退治するべき魔物が、いざ着いたらアンタに駆除されてたんだからな。ま、仕事がなくなってありがたい話だけどね」
目を細めて、微笑みつつそう告げる
元々ここに来た理由としては大型の魔族の撃破および撃退のためであった
来た瞬間に敵が死んでる、なんてこちらとしては好都合な話だ
結果的に無駄足にはなったが……彼にとっては、無傷なのに越したことはない
■グリモア > 返って来る言葉に少女は意外そうな表情を浮かべた。
「あれ、アンタ意外と理解在るんだ?
てっきり説明とか面倒臭いのを求められると思っちゃったよ」
少々失礼に当たりそうな言葉では在るが、其れを隠さず言葉にする少女。
差し出される右手に目を向けて少しの間を置く。
其れからやっと少女からも右手を出して握手に応えた。
理由は常時張っている防護の膜を解除する必要が在ったからである。
其の手が離れれば再び張り直される訳だが。
「よく分かんないけど、そんな大層な魔物だったの、あれ?
まぁ、アタシとしては如何でもいい事なんだけどね」
自分にとっては其の存在は如何でも良かった。
害になれば倒すし無害なら放置する、其れだけだ。
偶然に其れが重なった結果なのだと云えようか。
■キニス > 「こう見えても見聞は広い方なんでね。伊達に長年生きてないさ」
彼女の言葉に少し自慢するように胸を張って答える
それから握手に答えてくれた彼女に笑顔を向け力強く上下に振れば
手を離して腕を組む
彼女の周りを纏ってるのは防御障壁か。グリモアらしいな、と小さく呟く
「まぁ、結構強いってか、厄介な野郎でさ。旅人だとか荷物の輸送の際に襲撃されるから倒せっていう依頼が出てたのよ。ま、アンタには関係ないだろうけどさ」
感謝はしてるが、と付け加えれば、頭をかく
しかし彼女、ダウナー系という奴だろうか?
色んなことに無関心というか、自分のことも看破されているのに興味がなさそうな感じだ
ま、無くてもいいが、と心の中で思う
「っと、俺はそろそろ王都へと戻るが……アンタはどこに?」
■グリモア > 「みたいだね、アタシとしては助かるからいいんだけど」
長年生きても、只生きているだけの存在も居ない訳ではない。
其れと比べてしまうのは失礼な気がしないでも無い訳だが。
ちゃんと年月が活きているのは良い事だ、そう思っている。
「如何でもいい事なんだけど、仕事って事は報酬も何処かから出てるって事だよね?
関係無いのは確かなんだけど、知っちゃうと何だかなぁって気がしちゃうよ」
何事も無い事で在ろうと、他からすれば得をする事と成る。
向けられる言葉に少しだけ考える素振りを見せて。
「何処って目的も今は無いんだよね。
でも折角だし、付いてって報酬の一部でも掻っ攫うの面白いかも」
意地悪そうな笑みを浮かべれば、そんな台詞を述べる。
報酬を貰って少女自身に何か得が在るかと聞かれればそうでもないのだが。
■キニス > 「んまぁ、そうだな。ギルドから出てくるが…」
彼女の問いかけにそう返しつつ、何が言いたいんだろうと思いつつ、首を傾げる
なんだか嫌な予感がしてきたと頭を抱えれば
彼女の次の発言に小さな溜息を吐く
「…やっぱり、何もせず金貰うなんて出来ないか。いいぜ。俺に着いてきな。山分けだ」
そう言って手招きをして彼女と王都へ向かう
結果として、報酬は彼女が7割、自分が3割となったのだが
その交渉やら何やらの詳しい内容はまた別の日に語られるだろうか
ご案内:「九頭龍山脈 山中」からキニスさんが去りました。
■グリモア > 労働の対価、言葉に現わすならば其れだろう。
尤も、少女にとって本当に其れが労働と為ったのかは別の話。
彼の言葉に可笑しそうに笑い乍、其の後へと続くのだろう。
其の後の事が語られるか如何かは彼等次第である。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」からグリモアさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にジードさんが現れました。
■ジード > ひんやりとした寒さを感じさせる山中を一人歩く男の姿がある。
物とりや追剥の跋扈する危ない場所だというのに、道行く足取りは確かな物。
掲げたランタンの明かりが、少し開けた場所を示した所でフッと足を止め。
「――よし、休憩にするか」
言葉にするが早いか荷物から小瓶を取り出し、中の液体を幾つか地面に垂れ流す。
と、緑色の煙と臭気が一瞬周囲に立ち込めて消え。
「けほっ。…これがあるからあまり使いたくないんだけどね、この獣除け」
ぱたぱたと手を横に振って煙を払いながら丁度いい大きさの岩を椅子代わりに腰かけて息を吐く。
■ジード > 「追剥の類は基本的に人間だから何とかなるといえばなるんだけど、
野獣の類は説得って訳にもいかないし興奮すると薬の効きも悪いしなあ」
最初から関わらないのが一番だとしみじみ漏らす。
元々さして荒事が得意な訳ではないので致し方がないが少々情けない愚痴も漏れる。
かといって護衛を雇った場合、薬の類を使うと護衛からも文句を言われるのがなんとも面倒だ。