2019/01/14 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にカインさんが現れました。
■カイン > 完全に人の気配が失せ、動物の物音だけが響き渡る山賊街道。
山道の中腹付近にあるぽっかりと明いた空地の一つで、
焚き木を起こして暖を取りながら野営をしている男の姿がある。
「えーと、依頼の品は魔獣のキモに肉、きのこに薬草…此処までは揃ってるな」
依頼されたの薬の材料として必要な素材の入手である。
この近辺で凡そ揃う物だけに、早朝から張り込んでの捜索の甲斐あって仕事は順調に進んでいた。
素材に必要なイノシシ型の魔獣の肉をかっさばいて調理し、昼食代わりの焼串として、
焚き木で炙りながら依頼書と荷物とを交互に眺め見る。
幸いなことによく晴れてくれたお陰で焚き木がなくとも日の当たる場所は温かい。
■カイン > 「さて、日も傾いてきたしそろそろ残りを片づけるか。
小オジキにこのあたりでの塾なんて考えたくもない」
食事を終えて体に力が戻るのを感じながら、
野営の後片付けを済ませればそのまま森の中へと足を踏み入れていくのだった。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からカインさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にエルツさんが現れました。
■エルツ > 「んっしょっと」
九頭竜山脈のと呼ばれる山の中、皮鎧を身に着けた茶髪の少女は、地の雪を払って芽吹き始めた新芽を摘む。それなりに長い時間採取しているのか、脛当てやその下のズボンにも雪や泥で汚れている
「これだけ集まれば、まあまあかな…あとは、なにか鳥でもいればいいけど…ユキノシタだけじゃ腹もち悪いし」
どうやら、食材を現地調達している最中らしい
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にフォーコさんが現れました。
■エルツ > そもそも今は冬場。山菜などは春芽吹くものだから、今夜ある程度の量見つかっただけでも幸運と言うべきか。街道からは少し離れた獣道を、慣れた足取りで歩きながら周囲の物音に警戒する。
仲間がいる野営地まで、遠いわけではないが即座に駆けつけるにはやや距離がある。少し危険だが、人の気配を嫌う山鳥を狙おうとしたら、これがギリギリのライン。
■フォーコ > 純白の山道をブーツで踏み均す。
結局池や森の中ではこれといった出会いはなかった。
私は城へと戻らず散策を続け、漸く人の痕跡を見つけた。
点々と続いている足跡を辿っていくと革の鎧を纏った私よりも小柄な少女の後姿が目に入る。
大きな背嚢もあることからこの辺りを散策に来たのか、それとも狩でもするのだろうか。
となると、相手は何になるのだろうか。
好奇心に駆られた私は足早に距離を詰めていく。
気配などは別段隠していない。
相手がどんな反応を示すか楽しみである。
■エルツ > 「わ?!」
不意に鳥の羽ばたく音がしてそちらへと顔を向ける。どうやら雉がいたらしいが、自分の気配に気づいて逃げたにしては距離があり過ぎる。
となると、他の動物でもいるのかあるいは…人間、それも狩りに慣れていないような類の人種がきたのか。
その思考を裏付けるように足音を耳が捉えれば、腰のカンテラへと魔法で火をつけた。獲物は逃げてしまったのだから、火を消し身を隠す必要もない。
採った山菜はちゃっかりと腰のベルトへと結びつけ落ちないようにして。
「誰かそこにいるー?」
■フォーコ > 人より先に鳥に気付かれてしまったようである。
慌ただしく飛び上がっては遠くへ消えて行った。
そして、少女はその音に驚いた様子。
私の接近に気付いたのか、灯りを備えてはこちらに呼びかけてくる。
「失礼、仕事の邪魔をしてしまったかな。
ちょっとばかり狩をしている様子が気になってね。
私はフォーコ。 良かったら先程飛んで行った鳥のお詫びをさせてもらえるか。」
どうやらこの山で食材を探していたようだ。
腰には山菜らしきものをぶら下げている。
私は己の名を告げつつ、まっすぐ彼女の元へ近付いていく。
■エルツ > 「私はエルツ。
仕事っていうか…夜食の材料集めかな?やっぱり、見張りとかも美味しいものがあればやる気になるし。
鳥の事なら、気にしなくていいよ?獲れたかどうかは、わかんないし」
素直に出て来てくれる相手。この山には山賊もでるらしいと依頼を受けた時聞いたし、仕事自体も、秘湯まで依頼人を護衛するという内容だっただけに、危険人物でないことにホッとしながら、自分からも名を名乗った。
迷いのない足取りは、山歩き自体慣れていなさそうだけど、なんらかの訓練は積んでいるのだろう。足場の悪さにも危なげない様子から、そんな事を思いながら笑顔を浮かべて。
■フォーコ > 少女の名はエルツと言うらしい。
先に名を名乗った私の事を脅威ではないと判断したのかあっさりと名を返してくれる。
見張りと言う言葉が出てくることから仲間が近くにいるのだろう。
「なるほど、夜食の材料を探していたのか。
どうだろうな。 あの鳥は明らかに私に気付いて飛び去って行ったようだ。
君だけならばもう捕まえていた頃なのではないか?」
私は更に足を進め、笑顔の似合う少女の顔をまじまじと眺めていた。
「遠くから見ていて目に付いたのでこうして来たのだが、なかなか可愛らしいではないか。
仕事中でなければ一晩付き合ってもらいたい所だがな。」
女性にも色んなタイプがいるのだが、私の印象としては元気で年相応と言った所。
顔立ちも整っており、愛くるしい。
■エルツ > 「どうかなー?獲れてたら良かったんだけど。鳥鍋、美味しいよね」
正直自分の腕だと半々くらいの確率。そもそも腕のいい猟師だって毎回獲物が獲れる訳じゃないし、今夜は山菜があるから成果としてはそれだけでも良いほうだ。これなら揚げ物かなーなんて呟きを漏らして
「え?
あ…えっと…見張りの交代は、夜明けだから時間はまあ、あるけど…えっと…」
ものすごくストレートな誘い言葉に顔を赤くしながらしどろもどろになる。
まさかこんな山の中でナンパされるなんて思いもしなかった。そもそも街を歩いていてもこんな機会はないのに。
こんな動揺する姿も、外見相応に少女らしいと言えようか。暫く考えて
「ちょっと、みんなに聞いてきていい?」
一人では判断しかねる。そう思ったのだろう。いったん戻る事を提案した。良くてもダメでも返事を伝えに戻るから、と。返事を待って仲間のところに戻ろうか
■フォーコ > 「鍋か。 こういう所で食べる鍋はまた格別なのだろうな。」
鳥は鍋にして食べる予定だったようだ。複数で食べるには分けやすいし身体も温まる。
しかし、腰に下げている山菜だけではそうもいかないようだ。
「心配ならお仲間の安全は私の方でなんとかしよう。
見張り用のゴーレム程度ならすぐに用意するが。」
どうやら反応は悪くない。 赤く染まった顔がそう言っている。
気になるのは今請けている仕事への影響だろう。
私は思案する彼女を楽しげに見つめていた。
「ああ、是非ともいい返事を期待している。」
ここは彼女のやりやすいようにしてもらうことにしよう。
逸る気持ちを抑えつつ、樹の下で待つことに。