2017/08/06 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にルーフェンさんが現れました。
ルーフェン > 山中にて出くわした山賊数名は持ち物を出せと喚き散らす
手ぶらで歩いているのが見えんのか?と問いかければ、会話が通じなかったのか、飛びかかってきた

「あっ」

と言う間に山賊たちを気絶させ、そばにあった蔦で縛り上げれば彼らの懐を漁る
人のものを奪おう、というのだから奪われる覚悟もあるのだろう、という勝手な解釈に従い
彼らの着ていたものを脱がし、懐にあった小銭を救い出したというわけである

「…後生じゃ、下着は残してやる
 服は…臭うな、これは古着屋も買い取らんじゃろう
 武器は…錆びついておる、商売道具じゃろ、これ…」

ぽいぽい、と衣服や装備を草むらへ投げ捨てれば最後に、蔦で縛り上げた山賊たちを引きずり、街道の中央に
捨ててきた…こうしておくと、勝手に巡回中の騎士や冒険者が持っていってくれる
こうしてまた、山賊街道はすこし静かになった……

―――という辺りで山中の散策を再開する
いらぬ体力を使ったので、木々に実った食えそうな果実を収穫しながら山道獣道を進む

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にレイカさんが現れました。
レイカ > 九頭竜山脈も、昼間にはずいぶんと熱い。
木漏れ日の合間を抜けて、熱気がどんどん森の中に浸透していく。

だが、夜ともなれば風が気持ちよく吹き抜けていく。
世間では暑い暑いと寝苦しい夜を過ごしている人がいるようだけど、この森ではそんなことは関係なかった。

私は、いつものように少しだけ…近隣の村で買い物を。
村で狩っている野生動物の皮や骨を加工してもらえる場所で、少しだけ調味料や塩、里では作ることのできないものを交換してもらう。
あいにく、里で動けるのは私だけだから…この役目は、私が担っている。

「…少し遅くなってしまいました…。」

だけど、本当はもっと早く帰るつもりだった。
ついつい話し込んでしまうほど、私は気が緩んでしまっているんだろう。
ここのところ嬉しいことが続いていたし、村でいつもの雰囲気と少し違うと褒められてしまった…。
それがまた、嬉しかったりもして…。

「はっ……い、いけない…。気を緩めたらだめだ…。」

気を緩めたら、油断を生んでしまう。
そうなったら、今度こそ里の皆は終わりかもしれない。
今日は…あのドラゴンは帰ってきているのだろうか。
そんなことを想いながら、私は九頭竜山脈の中、帰路を急いでいた。

ルーフェン > 肉が欲しい。なるべく食いでのあるものがいい
果実などを食べると美味いことは美味いが、どうにも腹に貯まらないというか味気ない感じがする
そんな物足りなさを、量で補いながら、山道を進んでいけば先を歩く生物の気配…
姿勢を低くして地面に耳をペタリ、とくっつければ耳を済ませた

「…二本脚…山歩きには慣れておるな…こちらには…気がついておらんか…
 またぞろ山賊か…?しかし、1人じゃな…、急ぎ始めたみたいじゃが…」

此方の気配に感づいたのか、と思わぬでもないがこんな時刻に山中を行くとはどのような人物か?
十中八九は下っ端の山賊であろうが、そうであれば身包みを剥いで懐から金銭を掻っ攫えば良い
そうでないのなら、こんな時刻、山中を急ぎどこへ向かうのか、尋ねても良い…
どうせ退屈をしているのだから、と慎重に先行者の後をつけ始める
距離を一定まで縮めその後は先をゆく者に付かず離れず、といった様子で後をつけていく…

レイカ > 大荷物を持ってくれる人が一緒にいてくれるならばうれしい。
私も女だし、残念ながら非力なのは否めない。
あまり多くは持てないので、抱えられるだけを布に包み、それを首に巻いてしっかりと。
首が締まらないように両手で少しだけ隙間を空けているだけだ。
こうしていなければ、いつものように木々を跳び移りながら帰れるのだけれども。

「……ん、どうしました?」

だが、ふいに耳につけて理宇髪飾りが振動を発した。
こういう時は精霊の声が聞こえてくる、もしや里に何か?

だが、聞こえてくる声はそうじゃない。
――――後ろから、誰かがついてきていると教えてくれる。
つかず離れずの距離を保ちながら、私の後をついてきていると。

「………山賊か?…また奴らか、本当に懲りないことだ…。」

最近、この山の中には山賊の集団が巣食っていた。
里の近くには来られないように気を付けているけれども…その一味だろうか。
だとしたらここで撃退しておく必要がある…あの里の場所を知られるわけにはいかない。
私はそのままのスピードで、何も言わず歩き続けた。
ただ、帰り道からは逸れてしまう…けれど仕方がない。

もう少し行った場所に、ちょうど木々が生えていない広場がある。
私はその場所まで足を進め…その山賊かもしれない人物を待ち構えることにした。
荷物を隠し、軽く足を踏みしめて―――跳躍。
太い幹の枝に乗りかかり、そのものが来るのを待った。

ルーフェン > 助言するものがいるなどとは知る由もなく彼女の異変に気がつくこともなく後をつけていく

「…む、飛んだか?
 ちっ、此方に気がついておったか…賢しいな、山賊ではあるまい」

先行者の異変を察知すれば僅かに距離を詰めて山中に開けた場所の付近に視線を凝らす
先行者は一度、跳んだきり足音は聞こえないからどこか、そのあたりに身を隠しているハズである
ひょい、と開けた場所に出ていこうものなら相手の思うつぼ…人との戦いには十分過ぎるほどの経験があった

「…開けた場所で待ち構えるなら射手であろうか…?
 まあ良いわ…遊んでやるか…」

人間如きが己を傷つけるなど余程の事がなければあるまい
そんな驕りにも似た自信が開けた広場へ自然と脚を向かわせる…
いつしか、強く風が吹き始めゴロゴロ、と雷が鳴り始め雷光が上空で雲を割る

「出て来ぬか、戦うつもりとあらば相手をしてやる
 そちらからこぬのであれば、此方からゆくぞっ!」

ばきばき、と指先を慣らしながら辺り一帯に響く声は雷鳴にも似て
雷光に照らし出された口元にはニィ、と犬歯を覗かせ笑みが浮かんだ

レイカ > 「………雷?……いや、違う……。」

雨の精霊が近辺にいる様子はない、だとしたら雨雲でも通り過ぎたのだろうか。
だが、其れならこんな怒号を浴びせてくるようなことはない。
相手は相当な手練れだという自信があるのだろう。
その自信を打ち崩せるかどうかは、正直かなり怪しい。

何しろ、天候を操れるほどの大きな力の持ち主。
私がかなうかどうかなんてわからないし、もしかしたらここで死ぬかもしれない。
いや、死ぬなんてそんなことは考えない、なぜなら私には守らなければならないものがあるから。

「……戦うかどうかはそっちの出方次第だ。
天候を操れるほどの力の持ち主がこんなところで何をしているかは知らない。
だが…もし山賊だというなら、ここで始末させてもらう。」

その怒号に、私は返事を返した。
あいにくそんな怒号みたいな声を持ち合わせているわけじゃない。
だから、いつものように殺意を込めて…私は鋭く、上からゆっくり矢を引き絞っていく。

(…狙い、まっすぐ相手と自分を線でつなぎ………そして、打つ。)

訓練に訓練を重ねて、私の弓の腕前は全盛期をもしのぐ。
だが…相手に通じるかどうかなんて正直わからないし、通じないかもしれない。
それでも私は、あの人物がもしも敵であるならば―――。

ルーフェン > ぽてぽて、と彼女の姿は見えないが開けた場所を歩いて行く
相手が射手であれば飛び道具が飛んでくるであろうし、戦士の類であれば姿を見せざるを得ない
全くの無警戒で進む様子は異様でもあり、自信の表れであったかもしれない

「女か、なるほど通りで足音が軽いわけじゃ…」

周辺に視線を向けながら彼女の声を聞く
……――聞いた。どうやら彼女は自分を山賊だと思っているらしい
客観的に見れば山賊から金を巻き上げるなど、山賊と言っても過言ではないような気がするが、
本人からしてみれば襲ってくる連中から巻き上げているだけであってそれは迷惑料みたいなものである
…これもまあ、自分の勝手な理屈なのだが

その辺りを訂正するよりも早く彼女の引き絞った矢が殺意を乗せて飛来する
それを捉えるでもなく、死角から放たれた一撃は見事に命中した……が、皮膚を突き破るには至らぬが
勢いはドラゴンをこかすには十分であったらしく、矢を受けてばたん、と倒れるころり、と矢もすぐ傍に落ちた

「…大した腕じゃが傷つけるには足りんな…
 そこか、返すぞ?受け取るが良い」

矢を受けた部分が少々赤くなっている
イタタ、とそこを擦りながら、もう片方の手で転がった矢を拾い上げればびゅん、と勢い良く投げて返す
投げられた矢は彼女の放つ矢と同じように真っ直ぐ飛び、彼女の隠れた樹の幹を深々と突き刺さるハズ

…そろそろ腹も減ってきたので遊びはこの位にして彼女の誤解を解いておきたい
相手が山賊でないのなら身包みを剥ぐわけにも行かない