2017/08/03 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にカインさんが現れました。
■カイン > 「この雨じゃ流石に獣を追いかけるのは無理だよなあ。
討伐の依頼遂行は明日以降に回すべきか、これだから山の中ってのは」
凶悪な魔物の討伐を依頼されてここまで来たは良い物の、相手は野生の動物である。
夜行性となればなおの事、捉える事も出来ずに今に至っていた。
苦虫を噛み潰したような表情で忌々し気に履き捨てながらも手馴れた様子で絞ったマントを広げて岩に引っかけ、
鬼火を作り出して宙に浮かせることでマントを乾かし始める。
遠目にも目立つかもしれないのもお構いなしだ。
「野伏の訓練でもすべきかねえ。よくこんな環境で生活できるな」
■カイン > 「お。雨やんだな。よし、明日に備えてさっさと野営地に戻るとしようかね」
災難だったと愚痴を漏らしつつ荷物を手早く纏めて、
滴ってくる水滴を払うように手をりつつ外套を纏い洞窟から去っていく。
もっとも、途中出くわした化け物を憂さ晴らしついでに殴り倒して言ったことで余計な騒動を起こしていたのだが。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からカインさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にレナーテさんが現れました。
■レナーテ > 山道外れとなる場所、獣道といった荒れた通り道を抜けた先には滾々と沸き立つ天然の温泉がある。
知る人ぞ知ると言った場所というのもあり、静かでだいたい一人で過ごすことが多い。
綺麗な景色と心地よい温泉を独り占めできるここは、数少ない安らぎの場所だ。
茂みで衣類を脱ぎ、濡れないように近くの岩場で纏めた後、ケープを水除代わりにかぶせ、天然の湯船へと体を沈める少女の顔には、普段あまり見せぬ安堵の表情をこさえていた。
「……気持ちいい」
近くの小川の水が流れ込み、熱いお湯も程よい熱に下がっていく。
岩渕に両腕を掛けて背をくったりと岩に預けながら湯の中で体を伸ばす。
薄く白色に濁ったお湯の中で、普段ならお行儀良くたたまれている足も、少し開き気味に伸ばされ、お湯の中で尻尾がゆらゆらと泳ぐ。
たれ耳も蒸気で濡れていき、時折零れ落ちる雫にぷるりと震えるものの、目を細めた表情は変わらない。
星明りだけでは流石に暗すぎるのもあり、近くにはランタンを一つ置き、その明かりで周囲を照らす。
遠くから見ればその光が目立つかもしれないが…わざわざこんな深夜の山奥に追いかけに来ることもないだろう。
そう思いながら、祭りでの疲れを癒やすように脱力した体が今にもお湯に浮かびそうだった。