2017/07/20 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にルーフェンさんが現れました。
■ルーフェン > 夜半。大きな雷雲が夜空に浮かび夏季特有の瞬雨を振らせながら少しずつ流れて形を崩していく
その雲の中を、大きな影が飛んでおり、人気のない山間部へものすごい速度で降り立つと稲光に
雨に濡れた龍鱗を持つ巨大なシルエットが浮かび上がる
巨大な影は雨に濡れた翼を震わせて水滴を落とせば、くわくわ、と大きく裂けたような口を広げ、
喉なりのような声で何か呟けば瞬く間に消えてその場から巨大な影は消える
代わりに木の陰からひょっこりと小柄な男が姿を見せればくーっ、と伸びをして首を左右に振り鳴らす
「久々に飛んだわ…長く人の姿をしておると元の形を忘れそうじゃな…」
むふー、と満足気に鼻を鳴らせば、ここはどの辺りだろうか?と周囲を見渡した
街道からそう遠くない位置、九頭龍山脈の裾が広がる影の辺りに降りたから人目には付かなかったハズである
着陸した場所は木や大地がしっちゃかめっちゃかになっていたが、まあ、魔物が暴れたといえば
そんな風にも見えてドラゴンが空から降りてきた、なんて正確に現場の状況だけで判断できるのは、
賢者か、竜殺しを生業にするような連中だけだと思われる
そんな事を考えながら、さて王都に戻るか、それとも休めそうな場所を探すか、と色々考えつつ
とりあえずはこの場から離れることにし、ポツポツと夜の森を宛もなく、しかし一応は街道の方へと歩き始める
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」に火棘さんが現れました。
■火棘 > 街道を王都から遠ざかるように郊外のほうにむかい歩く
道すがら明かりもないので自作した篝火を前方に揺らしながら
適当なとこまできたら
道から外れて森の方向へと足をむける
目の前の炎は周囲を燃やすような熱はなく明かりだけのために
ちょっといい気分なのか、片手には細長い枝を握り歩くたびに枝を揺らしてく
もう少し奥だったな、いくつかの目印を見つけては奥へと進み
■ルーフェン > 「―――んっ」
先程まで、竜の姿であったせいか気配には敏感であった
竜の姿をあまり人に晒したくないから余計にである
近づく気配、真っ暗な夜の森にポツリと灯った光源が遠目に見えれば素早く、木の上に飛び上がり気配を消した
息を殺し、気配が近づいてくるのを待つ…近づくに連れてその気配の持ち主がよく知る人物だと気がついた
「火―――……むぐ…」
声を掛けそうになったが、即座に口元を塞いだ
細い枝をを振りながら歩く姿は、普段、不機嫌そう…というか、あまり表情に代わりのない彼女には珍しい事の
ように思え、何をアヤツはあんなに機嫌が良いのだ?と思えばこの先に何かあるのだろうか?と
こっそりと後を付けてみることにした…当然、彼女に気取られぬよう、息を殺し気配を消して、こそこそ、と
付いていく……ふと、なんでわざわざこんな事をせにゃならんのだ?とも思ったが、今は考えまい
■火棘 > ここ最近のいいこと、いい寝床を見つけたから…
1箇所は朝食つきのとこ
もう1箇所は今からいくとこ…
掘り出し物とばかりにお気に入りの場所を見つけたことに満足しながら
街道から大きな木をから森のほうこう、まっすぐいけば岩が3つ並ぶとこ、そこを迂回するように右からまわりこんで、少し登ると
丘の上、背中を山にむけて
少し高くなった丘の真下に見つけたのは、なにかの巣だったとこなのだろう
入口は竜の姿では小さく入れないけど、人ならば3人くらいは並んで入れるとこ
中は天井の高い空洞になって奥へと続き、小部屋のようなとこもある
丘の上から飛び降りて、その入口へ…と入っていく
■ルーフェン > 彼女がずんずん、と森の中を進むうちに丘陵が現れる
あちこち、そこかしこで寝る場所を返る彼女であったから、流石にここまで来るとピンとくる
気に入った寝床でも見つけたのだろう、と…とはいえ、ひょっとしたら偶然、王都辺りで良い男でも見つけたのかも
しれないし、自分にはよく判らないのだけれど綺麗な宝飾品でも見つけたのかもしれない
「おい、火棘…って…いかん、流石にこれ以上は…」
そんな事を考えているうちにひょい、と丘から飛び降りようとする彼女
流石に飛び降りる前に声をかけようとするが、先に彼女が飛び降りてしまえば、
これ以上、気配を消して、姿を見せずに後を追う、ということも出来ない
仕方なく彼女を追って自分もひょい、と飛び降りて彼女を追った
着地すれば流石にバレてはいようが彼女の背後から声を掛ける
「…ずいぶん、上機嫌じゃが何か良い事でもあったか?」
ひょい、と手を上げて挨拶代わり。尋ねながら彼女に歩み寄ってさらに付いていこうとした
たっぷりと久々の空は満喫したし、退屈と言えば退屈なのである
■火棘 > 「わ…」
竜同士の気配を消されてしまえば
気づきにくく、上機嫌でいたため余計、気づいてなかった
入口から中にはいろうとしたときに
後ろからなにか、着地したような音で、やっと気づいた
肩をびくっと竦めて振り返ると
小さく声をもらしたことが恥ずかしいと思うような…相手
「なんだ、ルールーか…もう、見つかってしまったな
この場所、見つけたばかりの寝床」
せめての言葉の抵抗、相手が前に嫌がった名前で呼び返し
指をさしたのは入口のほうで
「ここなら見つかりにくいじゃろ?…ルーフェンに早速バレたけど」