2017/06/08 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中の温泉施設」にレフェーリアさんが現れました。
■レフェーリア > 「…………」
温泉宿はあちこちにあるが、ウチの所がきっと一番安くて一番小さい温泉宿さ――
主人の自虐も含んだ言葉に嘘偽りが無い様に、取った部屋はベッドで殆ど埋まった細長いもの。
其処に荷物を置いてから、向かった温泉には簡単な脱衣所があるばかり。
先ほどまで通った道も平然と見ることが出来るのだから驚きだ。丸見えであり、動物の類まで訪れるかもしれないが。
既に部屋を取った以上、浸かれる温泉は此処しか無い。首輪を残して衣服を籠へと放り込み、豊満な裸体を曝け出してから、
「はぁ……あぁ……」
まだ日が沈みきっては居ない夕暮れ時、一人で温泉の中に身を沈めていく。湯の質は流石に極上で心地良い声が溢れる。
山を越えるにはまだ掛かるだろう。それまでに何か移動手段か、それとも金銭を恵んでくれる様な相手が来てくれないだろうか、
……またはこの火照りを発散出来るならば、と自然と疼く身体を前に考えている。精気は自然と不足していた。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中の温泉施設」にジアさんが現れました。
■ジア > 「うーん、いたた…」
ある日は工房で働き、ある日は港で荷運びをしと肉体労働で日銭を稼いでいた少年。
腕に違和感があるとわかったのは、工房の親方に効率が落ちていることを指摘された時だった。
そうしてやってきたのが、山中にあるが値が張らない温泉宿だった。
柵も何もない道を歩いてくる姿は、相手にも見えたかもしれないが、少年の方はそこに温泉があるとも知らないため、気付くことはできず。
「えっと、一泊でお願いします…あ、温泉はあっちですね、ありがとうございます」
やや皮肉げな宿の主人には、それ以上機嫌を損ねないように愛想笑いをしながら丁寧に話す少年。
案内された部屋は、ベッドがあれば上等なものだと考えて、簡素な荷物を置いて脱衣所へ。
「わっ、誰かいるんだ…し、失礼します」
そこに置かれている衣服を見てようやく、混浴であると理解した少年は少しどぎまぎしながら呟く。
手に持っていたタオルを腰に巻くと、控えめに声をかけながら脱衣所を出て温泉へと向かっていく。