2017/05/18 のログ
■カタナ > 途中、小腹が空いたので懐から干し肉を取り出して頬張る。無論、用意してきた…訳ではない。
山中を宛ても無くフラついていた時に、偶々見つけた小規模の山賊のアジトの一つ。
そこにちょっと”お邪魔”して来たのだ。ただし、金品には手を付けず、保存食料を少々ちょろまかした程度。
干し肉を頬張りながら、足場の悪い地形を軽装で音を一つも立てずに進んで行く。
とはいえ、元々土地勘もそんなに無い場所の散策だ。今、正直どの辺りに居るのかは分からない。
「……自然は好む所じゃが、こうも同じような光景ばかりだと退屈じゃのぉ」
それでも、山中は山賊に獣なども跋扈している故に、決して安全という訳ではない。
が、この若作り爺からすればこれも散歩の範疇だ。帰りの道なんて覚えていないけれど。
■カタナ > 「……しかし、どの辺りじゃろうかの?…同じような景色ばかりで皆目分からん」
フと足を止めて。瞳は閉じたままで周囲をそれとなく見渡す。
目を閉じてはいるが、普段から行っている事なので、残る感覚で外界の様子は凡そは把握出来る。
(…まぁ、野宿していくのが妥当と行った所かのぉ。便利道具や魔術も無い事じゃし)
こういう時、剣術しか能が無い人間というのは不便だな…とは思わない。
何か一つ、一芸にさえ特化していれば、ただの人間でも案外何とかなるものだ。
これ以上歩き回ってもしょうがないので、適度な木陰にて足を止める。
携えていた古びた刀を抱くようにして肩に立て掛けて腰を下ろし。
「……うむ、まぁこういうのも悪くは無い」
人生、何が起こるか分からないから面白いのだ。遭難じみたこの状況も至極楽観的に考える。
■カタナ > 幸い、そんな寒くは無いので焚き木をする必要も無い。そもそも、こうして何も無い方が周囲の変化も判り易い。
「…まぁ、こんな時間にこんな場所をフラついてる物好きなどそうはおらんじゃろ……いや、どうじゃろうな」
案外多かったらどうしようか。愛用の刀を抱くようにして座りながら、瞳を僅かに薄目程度に開く。
…夜目が利くのもあり、鬱蒼とした木々とその隙間から見える夜空。
時折、吹き付ける夜風、そして草の匂い。矢張り何だかんだで自然に囲まれるのは悪くない。
「…さて、一眠りするかのぉ」
朝までやる事も無い。そのまま、ゆっくりとまどろみへと落ちて行く。そして、中身ジジィなので朝は多分早起きだっただろう。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からカタナさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にカインさんが現れました。
■カイン > 夕方が終わり、夜の帳が山の中を包み始める時間帯、
皆危険であるということを知っているからか完全に人気のない山道の只中。
その中を一人旅装の男が歩いていた。誰が見ても分かる程度に武装はしている物の、
山賊が出ると言われるような場所を歩き回るにはあまりに心もとない装備と見えるも当人はどこ吹く風。
「ココらへんを通るのは初めてだな。…山賊の根城でも見つかりゃ良いが道沿いには流石にないよなあ」
男の物騒な言葉とは裏腹に手にしているのは地図だった。時折周りを見回しペン入れをする様子は、
それこそ状況と格好が物騒なものでなければ登山客かなにかのようだ。
■カイン > 「山賊稼業が多いってのは国があれてる証拠な気もするが退治されても退治されても後を絶たないってのは、
余程此処を通る人間が色々な意味でオイシイんだろうな。そりゃ要所だが」
少し含みをもたせた言い方をしながらも肩を竦めて周辺を見回せば、目にうつるのは静かな山中。
しかしこの山では連日血なまぐさい出来事がどこかで起きているのはこの国の人間なら割と周知の出来事。
それが獣同士の縄張り争いのようなものであれば話は変わるのだろうが、
「人間同士の問題になると金も人もものも動くんだから怖いもんだ」
言葉とは裏腹に全く怯えのない声。どこか楽しげにすら言い放ち、
少し開けた場所にでたのを幸いと近くに張り出した岩の上に腰をかける。
空を見上げてみれば日が傾いた空がゆっくりと染まっていくのが見え。
■カイン > 「そろそろ頃合いだな。さて何か引っかかると良いが」
暫く地図を眺めたり周囲を眺めたりしていたものの、気がつけば日が
とっぷりくれ始めたのを見て地図を丸めて立ち上がる。
外套を羽織り直し腰の剣を軽く鳴らして闇の中を歩き出す。
危険な道程だとはつゆも感じさせぬほどしっかりした足取りで、下山を続けるのだった。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からカインさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にルシェーニさんが現れました。
■ルシェーニ > ダイラスから旅立ったルシェーニは、
王都を目指すべく山賊街道を北上する。
山賊街道と呼ばれているだけの事はあるようで、
道端に小さな墓が建てられていたり、白骨死体が転がっていたり…
「整備されている街道なのに、これほどにも治安が悪いとは… 嘆かわしいことです」
小さな墓に手を合わせ、短い黙祷を済ませると、
旅を再開する…
■ルシェーニ > 昼にダイラスを発って半日ほど歩いた頃、
日がすっかり傾き、夜の闇が辺りを包む。
「…」
ルシェーニは手頃な窪みに入り込むと、
中で火を起こし、闘技場の賞金で購入した食糧を炙って食べていた。
静かだ。
火が弾ける音、獣が動く音、風の音…。
自分の心臓の音まで響いてきそうなぐらい、静かだ。
なんなのか。
悪名高い山賊街道とはなんだったのか。
山賊の一組や二組、上から奇襲してきてもおかしくなかったのに。
平和すぎて張り合いが…
「…はっ、いけませんいけません。自ら襲撃を望むとは…」
ルシェーニは頭をブンブン振り、邪念?を払う。
「しょ、食後の運動をしなければ…」
食事を終え、腹筋を開始するルシェーニ。
■ルシェーニ > 「ふぅ… 今日はもう休みましょう」
トレーニング、そして軽いストレッチを終え、
ルシェーニは眠りについた…
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からルシェーニさんが去りました。