2015/12/30 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にセラさんが現れました。
セラ > (あからさまに盗賊のアジトと言わんばかりに乱雑な風情の、街道から少し離れた場所に小屋の中。室内に漂うのは、血と臓物の放つ臭気の入り混じる生臭い匂い)

……少しはおかしいと思わなかったのか。

(盗賊の成れの果てを眺めながら、呆れたように呟きを漏らす。街道を歩いていたら、いい獲物がいるぜと浚われたのでおとなしく着いてきたが。夜中にこんな恰好で歩いているのを怪しめと、頭痛を覚えながらアジトまで来たところでお食事タイム。
使い魔達が乱雑に食い荒らした残骸を眺めながら、壁に背中を張り付けるようにして距離を取り、恐怖の表情で武器を向けてる生き残りを眺め)

というわけで、死にたくなければかかってこい。

(次の犠牲者は誰にしようかと、視線を巡らせる。この手の輩は適当に食い散らかしても、面倒が少なくて実によいと浮かべる表情は機嫌よく)

セラ > (恐怖が極まって、窮鼠猫を噛むの逸話のごとく突っ込んできた盗賊の突き込んできた剣先を半身になって躱して、そのまま拳を突き込むと盗賊は血反吐を吐きながら壁へと叩きつけられて崩れ落ち)

ん、む……脆い……

(こうも錬度が低いと、武を磨く練習台にもならぬと眉を顰める。恐怖で追い込んで死兵にすれば、少しは手応えが出るかと思ったがと元が低すぎるのかと気落ちし。
つまらなさそうに、残る面子を眺める。
どいつもこいつも、恐怖に飲まれてるようにしか見えない。
喰うにしても、それほど飢えてないし、食欲をそそる容姿でもない。
実験や研究用の素材に確保するか、捕まえて市場で売って金に換えるか。面倒だから殺して放置か。
腕を組み、どうするかと脳裏に浮かんだ選択肢からどれを選ぶかしばし考え)

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にネスさんが現れました。
ネス > (魔族の国から、マグメールへ向かうために一人の幼き魔王は九頭竜山脈を歩く。ほんとなら、メイドや執事が護衛するものなのだが、今日は皆、人々が暮らすマグメールへ行っているのだ。今日は、魔王連合の一員であるアスタルテとの会合だったため、自身はマグメールへ向かうのが遅れてしまったのだ)

はぁ...、なんでこの私が、一々こんな山を登らなければならないのかしら。

(移動魔法を使えばすぐにでもマグメールへ向かうことができる。しかし、最近はマグメール周辺の警備も厳しくなったのか、少しでも魔力を感じ取れば、警戒を招くことになる。これもティルヒア動乱の影響か。訝し気な表情を浮かべる吸血鬼兼ね魔王は、やがて山賊街道へ差し掛かる)

ん、臭いが変わった...、血の香り?

(あたりに広がる自身の食欲をそそるような血の香り。そして、見知れた者の魔力も感じ取る。背から黒い翼を羽ばたかせば血の香りがする方へ飛ぶ。暗い道の先に灯灯る小屋。この噎せ返るような血の臭いはあの小屋からだろうか。好奇心に駆られた魔王は小屋の扉を蹴破り、中の惨状を見て目を丸くする)

貴女、セラ...

(そこにいた少女を知っている。かつて、神と崇められていた者。自身と同じ夜の化身であり元神。目を丸くしたままの吸血鬼は、拘束されている山賊たちを見つめセラへ言葉を向ける)

まだ、こんなことをしているの?

(あきれた笑みを浮かべ、古き良き友人を見つめる。顔を合わせるのは数年ぶりだろうか。あまり変わっていないセラにかぶりを振る)

セラ > (残りの盗賊達の処遇をどうするのが一番利益になるか、あるいは面倒が無いかなどと考えていたところへ扉を蹴破って派手に登場してきた新しい闖入者。
賊どもの増援かと一瞬警戒の目線を向けたものの、そこに見知った姿を見れば友好的な笑みを浮かべて歓迎するように両手を広げ)

おや、久しぶり。
最後に会ったのは……何年前だったったかな。
まだ――と言われても、もはやこれはわたしの日常に近い。やめるという事はないと思うが。
ああ、そうだ。こいつらが欲しいなら提供しようか?
なに、消え失せたところで気にする者もいまいよ。

(手持ちの菓子を譲るような気軽さで、血を吸うなり玩具にするなりどうだと、盗賊達を指し示しながら、前にあった時と変わらず元気そうで何よりと穏やかな笑みを向ける。
ここ最近、戦争だの何だのと大きな動きがあったので気にはしていたが、杞憂であったようだと安心しつつ)

ネス > まあ、貴方の趣味に関しては、私が口出しすることでもないか。それより、血の臭いが外までかなり広がってる。場所を変えた方がいいんじゃない?

(まあ、どんな新手が現れようと、目の前で友好的な笑みを浮かべる魔王の前では太刀打ちできるわけもないのだが。それに、もし太刀打ちできる人間がここに現れたとしても自身がいる時点で勝負は決まっている。心配するだけ無駄かもしれないな)

んー、そうねー...、正直こんな汚い連中の血液を吸いたいとは思えないわね。壊してしまうの一興、玩具にするのも面白い。

(ネスの言葉に震え怯える盗賊たち。これでもネスは昔に比べて丸くなった方だろう。これが昔のネスならば、有無なしに殺し臓物を片手に人間の死体を弄んでいたはずだ。少し考えるそぶりを見せる吸血鬼は、大きく息をつき、何か思いついたのかニヤリと笑う)

そうね。この者達には一度死んでもらおう。そして、私の魔法の練習台にでもなってもらうわ。

(ニコニコと年齢相応な笑みを見せる魔王は、自身の指を噛み切り鮮血を流す。やがて、呪文を詠唱する。血液は長い剣へと形を変え、ネスはそれを一人の盗賊の首の前で一振り。むごい音とともに飛び交う鮮血を日傘で避ける。無論自身の服には一切血液が付着することはなく、盗賊の首は体から崩れ落ちていく)

セラ > む? 周囲に人家もないからと、適当に散らかし過ぎたか。
臭いにつられて、獣や人が寄ってきても面倒だな。
とりあえずは、外に出るか。

(乱雑に人の残骸が散らばってる室内には臭気がこもってる。このぶんなら、外にもだいぶ匂いが漏れているかと、言われてみれば思い当たり。適当にやり過ぎたかと、少しばかりの反省をし。
室内にこもった臭気が肌や服に移って残るのも嫌だしなと、場所を移るのは賛成と頷く。
可愛い女の子といった容姿の彼女も、見た目に反して実力は疑いなく。敵対的な何かが寄ってきても面倒以上にはなるまいが、面倒は面倒だと)

まあ、食欲をそそらないのは確かだ。
見目が良ければ、少しは考えるが……

(見た目からしてむさ苦しい盗賊達に、冷めた視線を送って肌に口づける気にはなれぬと肩をすくめて同意する。
これが、美少女や美少年なら色んな意味で食指が動かないでもないが、この連中は全くそそらない。せめて、ネスくらいには可愛ければなとじっと彼女を眺めて、残念な容姿と運命の賊達に溜息をつく)

血液の武器化、か。
一撃で切り落とすとはお見事。

(ほほうと、どんな魔法なのかと興味深そうに眺め。
すぱりと首を切る、その切れ味に武器としてはなかなかによいという評価と、さらりと返り血を浴びるのを避ける様子に、やはり手馴れているなと感心して軽く拍手)

ネス > じゃあ、私の新しい魔法の相手になってもらうわね。

(狂気の笑みを浮かべれば、血液を針へと変える。その針にまたしても血液で作り上げた糸を通せば、床に転がる首へ刺し、今度は胴体の方へ針を通していく。まるで破けた洋服を縫い合わすかのように手慣れた手つきで胴体と首をつなぎ合わせていく)

とりあえず、こんなものか。

(ここまでは何度も試した。問題はこれからだ。今度は首をつなぎ合わせたこの人間の死体を蘇生させる。指から溢れる自身の血液で冷たくなった盗賊の死体、腹に魔方陣を描く)

黒魔術...血死-蘇転生-...

(素早く呪文を詠唱した後、魔方陣はまるで生きているかのように動き出し、盗賊の体をえぐる。そして、男の中に寄生するかのよう体内へもぐりこみ傷口は閉じる。しばらくすると男は動き出し、覚醒するが、すぐに心拍が止まり再び死に至った)

やっぱ、だめね...。何度やっても、うまくいかない。

(ため息をつきながらセラを見つめ、自身にあきれるように笑いかける)

セラ > ほほう?

(離れた首と胴を、血糸で繋ぎ合わせて始めると目新しさに興味深そうにその様子を見つめる。
手馴れた仕草は、これを何度もこなしているという事だろう。
見ていれば、血を介して死者を復活させる魔法のようだが、その成果はつかの間のもののよう)

ふむ。見たところ死者復活が目的の魔法のようだが。
再起動するところまでは行っているから、失敗するのは単純に魔力不足とかではなさそうだ。
ま、この場にはあと3体実験体がいるが……足り無さそうだな。
何が失敗の要因か、見当はついているのか?

(死者を起こすだけなら、既存のアンデッド化など確立された手法がある。
それらとの差異に知的好奇心がそそられた風情で顎先に手を当て、死に戻った死体に興味深げに視線を注ぎながら考えを巡らし。
残る盗賊に目を向け、この様子では成功するまでの実験体には数が足りそうにないなと呟くとネスに目を向け、なぜ失敗するのか目途はついてるのかと訊ね)

ネス > まあ、大方見当はついてるわ。この蘇生魔法は、不死身である吸血鬼の血を死者の体へ流し込み、私の魔力に反応する魔方陣を体に刻み付け操り人形にするものなの。ただ、その対象を生ける屍にするのなら、いくらでもやりようがあるけれど、なるべく生存時の状態を保たせたい。そこで考え付いたのが吸血鬼の血液。

(しかし、下へ流し込む血液、魔方陣自身が死者の細胞を傷つけ、再生を促すどころか、腐敗を速めているらしい。血液の量、魔方陣に込める魔力の大きさ、それらがうまく作用しあっていないらしく、自身の魔力に過剰に反応し、母体である死者の体を傷つけているのだとか)

んー、参るわね。残りの盗賊たちにもやってみようかしら。

(一々首を切り落としつなぎ合わせるの面倒になったのか、先ほどの剣で盗賊の心臓を貫く。飛び散る鮮血に目を細め残りの二人も戸惑うことなく殺めた)

これでできなかったら、今日はあきらめるしかなさそうね。

(さっきと同じように死体に魔方陣を描き呪文を詠唱する。しかし、3人共、一度は蘇生するも、完全に息を吹き返すことはなく、再び瞳を閉じてしまう。死体の処理は面倒なのか、闇の空間を作り出し、その空間へ死体を放り捨てた)

はあ、手持無沙汰ね。

(静かになった部屋に友人と二人。改めて再会を懐かしむように微笑む魔王。その笑顔は可憐で美しい)

セラ > 起き上がるところまではうまくいっているのだから、あとはうまく噛み合わせる調整の問題か。
実験体が必要なら、手持ちの奴隷や家畜から回そう。
さすがに、いくらでもとは言えないが使い潰してもかまわない余裕分くらいなら回せるが?

(フレッシュ・ゴーレムの発想に近いなとの感想を抱き。
何が原因で失敗するのか見当がついているのなら、あとはそれを潰していくだけで時間の問題だろう。
残る盗賊を使い潰しても失敗したところで、それでも完成間近とはいかない様子と見定めて長年の友人の新規魔法の完成に協力が必要ならするぞと、言葉をかけ)

ふふ、久しぶりに会ったのだ。積もる話もあろう。
場所を移すなら、そちらの城に行くか?

(相変わらず目の保養になるなと、ネスの顔を眺めて微笑み。
この生臭い匂いのこもる場所は雑談をするにしても、それ以外をするにしてもふさわしくなかろうとどこに場所を移すかと訊ねながらも、久方ぶりの出会いにスキンシップとばかりに抱きしめようと手を広げながら近寄り)

ネス > ふふ、私の一族を舐めないで?実験体ならいくらでも手に入る。それに、きっと、貴方からもらっても足りないくらいよ。きっと、まだまだ必要になる。

(これくらいなら友人の手を借りる必要もない。気持ちだけ受け取るといったように微笑み、血液でできた剣を再び血液へ。先ほど噛み切った指の傷はすでに治る。さすが吸血鬼といったところか、凛々しいその表情は闇に飲まれていく盗賊の死体を見送る)

そうね、でもここじゃ、ちょっと、ね。

(確かに、約数年ぶりの再会だ。幼き魔王はこの山を訪れた目的などすっかり忘れ、どうやら友人とともに魔族の国へ引き返す様子。抱擁といったスキンシップも拒むことせず、受け入れこちらも優しく抱きしめる)

セラ > それだけたくさん必要になるというのなら、完成はまだ遠そうだ。
なにはともあれ、協力が必要になったら言ってくれるといい。できる限りの事はする。

(友人の脳裏では、あとどれだけ実験体が必要と見積もっているのだろうかと。完成までの道程の長さが窺える台詞に、淡い苦笑を浮かべ。
それでも、協力が必要なら惜しまないと告げて)

では、とりあえずは帰るか。
ネスの服などに匂いが移ったら大変だ。

(お互いが触れ合う感覚に、再会を実感して表情を緩ませ。
何はともあれ、まずはここを出ようと手を引くようにして小屋の外へと。
後はそのまま、魔族の国へと帰還の道のりに着くのだろう)

ネス > ありがとう。もしもの時は頼らせてもらうわね。

(苦笑を浮かべる相手に微笑みを見せ、友人の快い協力の言葉にうなずいて見せる。さすが、セラが神だったころからの知り合いだけあり、お互いに笑みが崩れることはない)

そうね。ここじゃいずれ人間に見つかる。

(人間に見つかっても問題はないのだが、あまり得策ではないのだろう。あまり無意味な戦闘は避けたい。ここで魔力を使っても何の得にもならないし、ここを通る魔族と鉢合わせ、戦闘などまっぴらごめんだ。セラに引かれるように小屋の外へ出、そのまま魔族の国へ引き返す。その二人の姿はなんだか姉妹のようにも見えたとか___)

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からネスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からセラさんが去りました。