2019/12/25 のログ
■ルヴィエラ > (絵柄を回転させる魔導機械
其処に様々な機構を組み合わせて造られたカジノマシンは
このカジノでも、特に人気の在る遊戯施設だろう
そも、そんな物を用意するだけで其れなりの投資が必要であり
逆に言えば、イカサマの類には酷く敏感でも在ると言う事だ。
一台だけ、異様に当たりを引き続けていれば、当然眼に止まる
だが、其れでも本来ならば、当に声を掛けられていても可笑しくはない
今に到るまで、野放しになっていたのは、何より
「天力」と言う酷く珍しく希少な力を、誰も読み取れずに居たからだろう。)
「――――――其処かな?」
(――故に、態々と己が呼び出された訳だ。
カジノが雇う魔術師も、人間の内では其れなり、で在ったろうが
魔術とは異なる力の属性では、如何ともし難いのは当然か。
何せ、己ですらも、目の当たりにするのは余りにも久方ぶりの事だったのだから。)
「――――――……少々厄介な事に為るやも知れぬね。」
(一言だけ、カジノの責任者へと伝えた後。
ゆっくりと、席に座る娘の傍へと近付いて行けば。
其の背後より、声を掛ける。 ――其の合間、己が正体を感付かれぬ様
魔力の類を、隠しながら。)
「――――……お嬢さん、随分と運が良い様だ。」
■ミューラ > どれだけセキュリティが施されていようとも、万能の力の前では…魔術防護などが施されていたとしても無意味だろう。
周りの目など気にせず、自身の任務のためにイカサマをしていたが。
声をかけられれば、座ったまま、面倒そうに其方に眼を向ける。
「何よ。運が良いと悪いの?」
当然、相手の正体には気づいていない。
そもそも、こんな場所で自分を害せる存在が居るとは思っていない。
相変わらず、彼女のスロットマシンからは、一回転させる度に最高得点の絵柄が揃ったことによるファンファーレが虚しく響き渡り。
じゃらじゃららららら、という音は止まらない。
「へー、随分と狭量ねー?カジノってこうやって楽しむ場所じゃないのー?」
煽る様な事も言いつつ。
決して手は止めない。目標まではもう少しだ。
万能の力でイカサマしているから、バレるはずもないとわかっている。
余程の看破能力が無ければ…イカサマしていることは明らかなれど、どんな方法で、あるいはどんな力でイカサマをしているのかは、わからないだろう。
■ルヴィエラ > 「いいや、そんな事は無い。
運を試すのがカジノと言う物だからね。」
(実際に、世の中には「そう言う事が在る」
イカサマをせずして大金を掴む物が、存在するのだ
だからこそイカサマか、そうでないのかの判断は厳密にしなければならない
とは言え、大当たりを引き続けながら、余りにも平然としている相手の様子を目の当たりにして
此れが真っ当な運だけだと、信じる連中がどれだけ居るだろうか。)
「――――――何、君が其れだけ勝負強いのを見て、提案が在ってね。」
(イカサマは、見破れなければ意味がない。
だが、其れでも、「対処」だけならば、方法がない訳ではない。
提示したのは、とても簡単な事だ。
今、零れ落ちたコインのうち、ひとつを拾い上げれば
彼女の前で一度、軽く放り上げて。)
「―――――表か裏か、もし当てる事が出来れば
君の今持っているコインを倍にしよう。 如何かな?」
(とても――とても、単純な事だ。
此の儘のペースでは、彼女が目的の枚数まで溜めるのに相当の時間が掛かるだろう。
だが――現状の枚数が二倍になれば、目的の数まで貯まるのは、一瞬だ。
無論、手堅さを彼女が選ぶ可能性は在る。 こんな勝負に乗らない可能性も在る、が)。
■ミューラ > 「そう。なら黙ってなさいよ」
つっけんどんに、し、し、と手を振る。
そんなことは無いと肯定するのなら、別に何も言う必要は無いだろうと。
一度、視線をスロットに戻し。
相手が難癖をつけてきても、無視するつもりだったが…
「提案?聞くだけ聞いてあげるー。あ、ちょっと何盗ってるのよ。」
文句や怒号ではなく、提案と言われれば…視線はスロットに向けられたままだが、一応は聞くつもりで。
ただ、コインを拾われれば少しむ、と其方を見るが…
「へーえ?倍ねー…そんなことして負けたら責任取れるの?それともお前がここの支配者?」
今あるメダルだけでも、そのまま換金されるだけでカジノにとってはそこそこの痛手だろうに。
単純なコイン投げで、勝てば倍にしてくれるという提案に、ようやくスロットを回転させる手を一旦止める。
そんな権限があるのか、と問いつつ。
例えコイン投げでも、天力の優位性はあまり揺らがない。
何なら、コインを投げた後、コインを動かして自分の好きなほうにすればいいのだ。
スロットと同じ、明らかにイカサマとわかりながらも、証明できない方法を使えばいい。
「いいわ、乗ってあげる。さっさと投げなさいよ。私は表ね」
必勝だからこそ。あっさりと…『負けた』時の条件など気にせず、ひらひらと手を振って、さっさとしろ、と傲慢に告げる。
■ルヴィエラ > 「では、負けた時の条件だが……」
(相手が、早く勝負を始めろと急かすのと
そう言い掛けて、止めたのはきっと、同じ。
相手が勝負に乗ったならば、其れで充分だ
先んじて、表が出ると即決したのも敢えて気に留めず
一度微笑んでから、コインを親指で真上に放り投げ。)
「―――――……では、勝負と行こう。」
(コインが――地面へと、落ちる。
其の瞬間、己が影の一部が、女の影へと向かって伸びる。
とぷん、と、影同士が一本の線で繋がれば
地面にて、くるくると回転するコインが、どちらか一方に傾こうとする瞬間
――影を伝わせ、娘の身に、脳髄を白に染め上げる程の「快楽」其の物を流し込もうとするだろう。
イカサマの方法が判らぬのなら、イカサマ其の物をする余地を与えない様に
純粋な――運だけの勝負へと、持ち込める様に)。
■ミューラ > (私の質問にも答えないなんて、不敬な奴)
ふん、と鼻を鳴らし。
コインが投げられれば、もう見る必要はないと。
コインが落ちる音を捕らえれば、ちらりとコインを見るだけで事は済む。
ちょろいもんね、と思いつつ…『倍』の元手を増やそうとスロットに触れて。
コインが落ちる音がするなら、面倒そうにちらりとコインを見る。
これで、終わり。任務達成だ。そう思っていたが…
「―――――――っぅ、!?♡♡♡、ぃ――――っ!!♡」
直後、身体を走り抜ける電流のような快楽。
どこを触られてもいないはずだが…元々のその刺激の強さと、天使の体の脆弱さが合わさり。
一瞬で深い絶頂を叩きつけられる。
いきなりの事に声も上げられず…けたたましい音を立てて、スロットの椅子から崩れ落ちる。
直ぐに濃厚な、メスの匂いが辺りに漂い…、天使の股座は一瞬で、失禁したかのように愛液を湛えるようになって。
「あんた、なに…っ、うぁ、んっ♡♡」
絶頂の余韻が抜けず、ねだるように腰を跳ねさせてしまいながら、相手を睨む。
…天力を扱う余裕など無く。少なくとも、彼女の側からの干渉は無いままに、コインは回り続ける――
■ルヴィエラ > (正確には、支配人ではない。
だが――少なくとも負けた場合、責任を取れる程度の立場では在る
だが、其れを伝えても伝えずとも、恐らく相手にとっては「些細な事」
絶対に勝てる――そう思っているからこその慢心
だからこそ、其処に付け込む余地が生まれるのだ
逆に言えば、其れしか方法が無かったとも言えるのだが。)
「―――――……さて、結果は如何かな?」
(刹那、椅子から転がり落ちた娘の身体
現状を理解できず、困惑と共に此方を睨む様相を眺めながら
ふ、と微笑み、指で示すその先――コインが、止まる。
絶頂に腰を跳ねさせる娘が干渉できない其の結果
一瞬、表側が見えた其のコインが、けれど次の瞬間
回転の勢いを僅かに上回らせて、裏面を上向かせ静止すれば。)
「――――おや、運が良い。
……どうやら、私の勝ちの様だね?」
(くすくすと、笑みながらに娘の方を振り向けば。
周囲は、余りにも冷静に、そして、静寂に包まれていただろう。
恐らくは、この勝負の異様さを誰もが感じ取った証。)
「――――さて、其れでは…負けた暁には、君のコインを全て没収させて貰おう。
そして、もう一つ――君の処遇を、私が決めさせて貰うよ。」
(――そして――今になって、告げるのだ。
娘が敗北した、其の時の条件を。
聞く事が無かった圧倒的に不利な条件、其れを告げながら
ふと、傍に居た支配人に声を掛ければ、一度其の場を離れ
カジノの中央、飾られていた件のチョーカーを、そっと手に取り。)
「――――……コインは足りる筈なのでね。
何、もし他に同じだけのコインを手に入れる者が居れば
其の者に譲っても構わない、と言い残して置こう。」
(そして――其れを、首へと、掛けた、なら。
――果たして其の力は、天使たる相手までも、絡め取る事が出来るのだろうか)。
■ミューラ > 相手の立場など関係なく、勝てると確信している、慢心。
だからこそ奸計に弱いことが、彼女の弱点だ。
「――――――っ、っ…♡、ぁっ…!♡」
あまりの快楽に…一瞬でその刺激が引こうとも、刺激に弱い天使の身体は余韻に浸ってしまう。
裏向きにコインが決まったことすら、すぐに知覚できず。
「―――まけ、た…?…っ、ぁ…♡」
相手の言葉で、ようやく負けたことを理解する。
敗北した時の条件を聞いていなかったことを、今更ながらに薄く、思い出し…
「そんな。…何、言って…っ!、いいかげ、んに…しなさい、…っ」
快楽にびくびくと震えながらも。
未だ、その眼は死んでいない。
その相手の言葉に反抗するため、体を起こそうとするも。
動くのは、相手の方が早い。
当然、山のように積み重なったコインに比肩する者など居らず。
そのチョーカーは…男の手に収まる。
「やめ、何する、気……そんな、っっ!!」
ぱちん、と…快楽の余韻に侵されている天使を前にして。
そのチョーカーが、男の首に嵌められるだろう。
瞬間、反抗的だった天使の目がとろん、と緩み――
「あ、あ………、あう…、はい、決めて、ください…。
あなた様が、おっしゃることなら、何でも聞きます…」
その強烈な魅了の効果は天使にも当然…天使の体質故、より強く効果を発揮し。
周りの観衆も、多少憧憬の目を向けている。
そうなれば後は――、男の望むまま、処遇を決められるだろう――
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 」からミューラさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 」からルヴィエラさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にクレス・ローベルクさんが現れました。
■クレス・ローベルク > 「行け!行け!後一回……そこっ……あー、ダメか」
カジノのスロット台で、男が一人興奮した面持ちでスロットを回している。
コインこそ足元のケースにそれなりにあるが、勝ったり負けたりを繰り返しているためそれが増えも減りもしない。
今回は、普通に客としてきている――勿論、その気になればバニーにちょっかいを掛けたり、良い感じの娘に声を掛ける事もあるだろうが、今はギャンブルに熱を上げている。
「くっそー……負けないのは良いけど、勝てもしないってのはもどかしいなー……」
などと言いながらも、スロットを回す手は止めない。
稼ぐのではなく、ただただ刺激を求める――完全に、嵌ってしまった人間の思考回路である。
■クレス・ローベルク > 「小役は揃うんだよなー……スリ―セブンとかが出ないだけで」
ぼやきながら回す。
時折、適当なバニーから飲み物を貰ったりもしているが、それで手を出すことは無い。
これは集中しているのもあるが、何となく好みに合う者が居ないというのも要因としてはある。
いっそ、目を奪う程奇麗な女の子がいれば、ギャンブルから目も逸れるのだろうが。
「別に金を稼がないといけない訳ではないからなあ……」
この間にも、スロットからコインが飲まれ、それがまた吐き出されている。
今のコイン数を数えてはいないが、恐らく少し負けてるぐらいだろう。
「んー、んー……どうすっかなー」