2019/03/25 のログ
■クレス・ローベルク > 「暇って。まあ、俺も暇だから付き合うけどさ」
一応、帯剣している所を見るに戦闘はできるのだろうから、襲われても対応はできるのだろうが。
それにしても、大分挑発的なファッションだ。
女の体は仕事柄見慣れているので、目の毒……とまではいかないが、少々目のやり場に困りはする。
目には刀疵があるとなれば、なおのこと。
「(でもまあ、こういうのは帰ってきょろきょろした方が不自然だな)」
結局そう思いなおして、彼女の目を見て話すことにする。
こうして見ると、結構な美人だ。
目の刀傷も、決して彼女の顔立ちを曇らせるものではないし、寧ろ味の一つとすら見える。
「ああ、作家さんか。
確かに此処は色々混沌としてるからねえ。良いネタにもなるんだろうけど。見た感じ身体鍛えてるけど、それも取材のためかな……っと、こりゃどうも」
勧められた酒を受け取り、そのまま舐めるように呑む。
ただでさえ酔っている頭に更に酔いが加われば、口も軽く回りやすくなる。
男の方も、折角なので、あまり強くない酒を頼むことにする。
「いや、剣闘士。だからほら、服も結構派手だろ?
こう見えて、結構稼いでるんだ。……今は、あんまり仕事がないけどね」
最後にちょっと苦々しい色を乗せて、男は酒を飲み干す。
どうやら、嫌な現実を思い出したらしい。
■ヴァルブルガ > 左目だけが愉快そうに目を細め、作家という言葉にそんな感じですと肯定する。
実際はもう少しお堅い仕事ではあるが、作家という響きにあこがれを感じて。
グラディエイターだと言われれば、目を丸くして。なかなかこうして会って話す
機会のない相手だと思えば目を輝かせて椅子を寄せて。
「なるほど……そのままそれがユニフォームになるんですか?
人とだけじゃなく魔物とも戦ったり?」
生憎紙とペンは二回に置いているが、仕事の時のように質問してしまう。鼻先が近づく
ほどに耳元で、勝敗の決まった試合って本当にあるんでしょうか?なんて冗談めかして尋ねて
■クレス・ローベルク > 「うお、近い近い。急に元気になったな君!?」
女に慣れているとはいえ、初対面の女性と触れ合いそうな距離に近づいてまで、何も感じない程無神経でもない。
「基本的に衣裳は自由だけど、基本、目立つのが商売だからね。
自分自身が広告塔だから、普段から試合着を着る人は多いよ」
あ、俺クレス=ローベルクって言うんだ。名前だけでも覚えて帰ってね――と割と露骨に宣伝しつつ。
男としても、自分の事を喋るのは決して嫌いではない。
だから、自分のことばかり喋るのは良くないと思いつつも、求められればつい答えを返してしまう。
「魔物とはよく戦うけど、やっぱ男は人が主かなあ。
女の子だと、所謂"男性向け"の試合として、触手とか、繁殖力の高いのと戦わされることも多いけど」
"勝敗の決まった試合"についてはまあ……"ハンディの調整ミスが多い"とは答えておくよとこちらも最後は声を潜めて。
闘技場ファンには周知の事実だが、流石に闘技場内部の人間が本音を言うのは憚られた。
「っと、そういえば、旅してるって言ってたけど、なんか面白い話とかある?
大抵の用は王都周辺で済んじゃうから、遠出することあんまなくてさ」
折角作家と話しているのだし、こちらも普段聞けない話を聞いてみる。
ご案内:「とある冒険者の宿」からクレス・ローベルクさんが去りました。
ご案内:「とある冒険者の宿」からヴァルブルガさんが去りました。