2016/01/07 のログ
Dr,ジェラルド > 『ふぅん。成程ね…………刺激を快楽に自動的に変換して
無茶な攻めにも耐えられるように身体を微妙に作り変えているのか。』

(触手での攻めをしながらの触診というところか、何かと納得しつつ。
中を責めているのとは違う、人の手の形をした触手が十本ほど現れ、マユズミの両脇と膝裏に絡みつき身体を持ち上げ、その痴態を見上げるようにしようと。両手の自由は効くが、空中でM字に足を開いて見上げられている感じだ)

『強くね……例えばこんな風に?』

(中の触手、一度その動きを止めれば、中で手の指を広げたように花の花弁が開くように先端を広げていけば、中から先端部分だけが普通の身体では耐えられないくらい横幅に広がる。その開いた部分からさらに細かい極細の触手が無数に生え、両方の穴を広げながら奥へと侵入していく)

『…………けどね、あんまり喜ばれても興ざめだ……やっぱり、中の触手と子は両方とも、摘出してしまうことにしよう。取り出して、君の目の前で、ゆっくり解剖してみようかな?』

(と、身体の奥へと触手が進む感覚を与えながら、ゆっくりと言い聞かせるように言ってみる。実際は、あまりそのつもりはない、どんなリアクションをするのか見てみたいだけだ。それでも極細の触手はその命が存在する場所へと暴れるようにしながら徐々に潜っていけば。真実味は増すか)

マユズミ > 「んっ……これ、丸見ぇ……♥」

持ち上げられ、脚を広げられて見られれば、それだけでも瞳と秘所を潤ませる。

「ぃ……ぉっ……♥」

ぼごん、と中で拡張する感覚。
普通なら耐えれるどころか発狂、死ぬかもしれないそんな刺激だろうが、彼女にとってはそれも快楽へと変換されていく。
みちみち、と拡張され、奥へと更に進んでいくのを感じれば、それらを締め付け、その快楽を増そうと、ナカは蠢いて。
極細の触手の微妙な動きは彼女の壁を刺激し、その刺激に更に涎を、ミルクを、蜜を零す。

「ぇぁ……だ、めぇ♥……そん、な事したらぁ♥、お、まえ、ころっ♥んぉっ♥」

子を摘出されると言われれば、それには反応するも、最後まで言い切れず、嬌声へと変わる。

「だめっ♥……それ以上はだめぇ……♥」

それを成す為に奥へと進んでいく感覚に、悦んでいるのか、懇願しているのか、わからない、そんな口調で。

Dr,ジェラルド > 『おまえ?……ん~?ボクの想像力がおかしくなければ、殺す……。
そう言おうとしたのかい?……そういう事言うと、ムカッときて手元が来るってしまうかもしれないというのに?』

(言葉の間、両穴へと押し込まれた触手からドクドクと液体が流し込まれる。精液のような生易しいものではない、感覚は、ドロドロした熱湯のような感覚。実際は、決して高温のモノではなく、感覚器官を誤作動させる幻覚剤に近い物。効能としては、「非常に暗示にかかりやすくなる」である)

『さて、手術……開始だ。この液体はまず、君の中の二つの命、その抵抗を著しく弱める為のものだ。これだけで死んでしまうかもしれないけどね。』

(言葉の嘘、これから幻覚剤の作用で、ありもしない現実をマユズミに見せるべく)

マユズミ > 「ぅぇ……?んんっ」

滾々と流し込まれる液体。
精液などと比べれば非常に熱く、中を焦がされるようで。

「ぁ……ぇっ……ぁぁ」

ジェラルドの言葉に、途端に弱い顔を見せる。

「だめぇ……やめっ、流すのやめてぇ……」

身体をくねらせるが自由を奪われているので、ただ身体を揺するだけ。
さっきまでの蕩けた顔はどこへやら、泣きそうな顔で懇願する。

Dr,ジェラルド > 『ん?……嗚呼、安心したまえ。まだ生きているようだ。』

(再び、両穴の触手は激しくうごめきはじめ、快楽を与え始める)


『さぁ、いよいよ摘出だ。ゆっくりと出てくるのがわかるかな?』

(実際はただ犯しているだけなのだが、マユズミには膣穴と尻穴の両方から、何かをゆっくり引きずりだしている感覚が感じられるかもしれない)


『で?どうするんだっけか?……ボクを殺すって?
やってみても良いけどね……どっちにせよ、君の子は解剖して、パーツに分けて新薬の材料にすることにするよ。』

(ぞろりと、無数の触手が現れる、その先端は手術道具のようなものも、まるで拷問器具のように工具じみたものもある。それは現実のものだが、まぁ、リアリティは追及してみようという試みだ)

マユズミ > 「んぁっ……いまっだめぇ♥」

快楽に弱い身体はまた快楽が与えられれば悦ぶようにそれを貪り始める。
幻覚の効果も相まってか、更にその快楽に敏感に喘いでいく。

「だめっ♥あっ♥あっ……♥だしちゃぁ♥」

快楽と危機感でぐずぐずの声。
引きずり出される感覚に自由になった手で押しとどめようと腕を動かして。

「ごめん、なさいっ♥そんなこと、しま、せんからぁ♥戻し、てぇ♥」

手術道具らしきものを並べ立てられ、快楽の混じった甘ったるい声で謝りながら。

Dr,ジェラルド > 『邪魔なその手……そろそろ動かなくなってきただろう?薬のせいでね』

(何もしていないが、暗示がどの程度効いてきているか確かめる為の言葉)


『大丈夫……もうあと少し引っ張るだけで摘出完了だ。
僕は、魔族の中でも、腕利きでね。
ほら?もう、頭が見えてる。』

(単に激しく、先ほどから二つの穴を犯しているだけなのだが、マユズミにはどう見えているだろうか?)

『それに、引き抜くときはキモチイイらしいよ?
ザッとそうだな…………今までの数十倍?』

(ピタリと止める触手の動き。そこから言葉を並べていく。ゆっくりとその二つの触手を抜くような動きを始め)

マユズミ > 「ぅ……」

言われれば、腕からがくんと力が抜けるような感覚。
どうやら効き目は抜群のようで。
元々快楽に溺れていたせいもあってその辺りの抵抗は全くなく、と言う所であろう。

「だめぇっ♥ひっ……ぃぎっはぁぅ……♥」

ただ激しく快楽に溺れ、それでもその頭が見えているという言葉に腕を動かそうとするが動かない。
そもそも、未だに妊娠しただけで、それほど育っていないはずでもあるのだが、それを今判断する力は無く、そして彼女に宿るのはどちらも人の子では無い故に、どういう状況でどうなるか、彼女にもわかっていないと言う事があった。

「じゅう……」

十倍も気持ちいい、と言われ少しだけ反応して。

「でもっ♥だめぇ♥だめ、だからぁ♥」

抜かれて行く感覚にまた声をあげて止めて、と懇願を続けて。
それでも、快楽に蕩けた顔では説得力の欠片も無いのだが。

Dr,ジェラルド > 『……ほら、やっぱり君は……我が子より性欲が勝るようだ。
ああ、なんて卑しい牝犬だろうね。
抜いた後にイキ来るって壊れてしまわないかな。まぁいいか

では、引き抜くのにカウントダウンしようか?』


(ここで、触手は一層激しくうごめく、中を広げてかき回しながら)


『ごぉ~…4……サン……おっと?』

(カウントダウンの3で不意打ち気味に暴れまわる触手を乱暴に引き抜く。そのまま拘束を時、マユズミの身体の拘束を解けば地面に落としてしまうだろう。さて、どうなるか、観察だ)

マユズミ > 「そんな、こと……なっ♥……だめぇとめっ……」

更に中で蠢く触手の動きが激しく、そろそろ限界に近い彼女はそれに敏感に身体をくねらせて。

カウントダウン中、不意に拘束が解かれ、そして全ての触手が乱暴に引き抜かれ、地面へと落とされれば。

「イッぁっぁぁぁっ♥」

引き抜かれた瞬間、実際は無かったとしても、想像した10倍の快楽をあたかも本当にそうだったように身体は受け取り。
その快楽にびくんと身体を大きく震わせ。

「ぁ……だ……ぁぁ……ひっ♥」

口を、脚をだらんと広げたまま、身体は震え続け、絶頂したのだと彼へと伝える。

「ごめん、ね、ごめん……♥」

まるで引き抜かれた子に謝る様に、声を出しながら。
それでも口調は甘ったるく。

Dr,ジェラルド > 『最低だね君は……我が子の命が絶えるその瞬間に、はしたなくイってしまうとは。』


(言葉で責めるように告げながら。ウゾウゾと触手をうごめかせ)


『…………ああ、駄目だこりゃ、使い物にならないな。
返すよ。』


(ここまでしておいて、無下に、あっさりと摘出した子を返すという。
実際には、切り離した30cmくらいの蛇のような触手をポイっとマユズミの身体に2本、投げつける。その触手の形状は男性器のそれだが、先端は口のように開いてウゾウゾとうごめきながら。マユズミが体を近づければそこに吸い付いたり、中にいれればピストン運動したりと、性的に遊ぶには良い感じだが。)

マユズミ > ジェラルドの声に反応出来ず、ただイった後の余韻に震えぶつぶつと謝り続けて。

「ぁ……」

放り投げられ、マユズミの身体へと落ちる触手。
身体に吸い付く触手を手に取り。


「ん……ぅぅ♥」

それを自分の両方の孔へと押し込む。
触手はぐにゅぐにゅと身体を滑らせて、彼女のナカへと。
それは摘出された我が子を身体に戻す行為で。

「ごめん……ねぇ、んっ♥」

謝り、ナカを進んでいく触手の感覚を感じて行く。

Dr,ジェラルド > 『…………ふむ…………ふむ……もぅ、ダメかな?』

(まともな返事は返ってこない。あとは観察するようにマユズミを見下ろすだけで。蠢いていた触手たちはマントの中へと姿を消していき)


『それで、僕を殺したいかい?……それともまだ犯されたりないかい?』

(最後に、問うてみよう。どちらにせよ、食事も遊びも一通り満足したようで。たぶん、どう返事しても。これ以上何かしようとはしないだろうけど。あとは、言葉遊びくらいで。それでも、彼女が中へと押し込んでいる触手は彼女ので前後にうごめき始めるだろう。死んでいるわけではないむしろ元気だ)

マユズミ > 「んぁ……ぁ……んふぅ……♥」

今までよりは遥かに小さな快楽でも、彼女は淫らに身体をくねらせる。
少しずつ動きが激しくなる触手に、また嬌声を少し上げて。

「もっと……いいよぉ♥気持ち……♥」

ジェラルドの言葉は耳に入っているが、既に殺すという感情は無く、今はただ、快楽を貪る雌で。
流石に刺激は足りないので、自分の指を秘所に当て、入り口を擦り、クリストスを摘み、自慰行為を始める。

恐らく、正気に戻るのはしばらくかかるだろうか。

Dr,ジェラルド > 『…………まぁ、また正気に戻ったら遊んであげようか。
そのままそこで自慰行為にふけっている良い。』

(店の裏なんてこんな場所、いつ誰がくるともしれないが。
それでも、どうにかしてあげようという気はなく)


『次からは、君を牝犬と呼ぶから。
そう呼ばれたら、ワンと鳴いて尻を振るんだよ?
いいね?』

(最後に少し、戯れ程度に暗示を残して行こうか。
どれくらい効果があるかは不明だが、牝犬という単語をキーワードとして残し。その存在感が薄れていき、すぐに気配すらも残さず、消えていくんだろう)

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”酒場の裏」からDr,ジェラルドさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”酒場の裏」からマユズミさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にベリルさんが現れました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にユニさんが現れました。
ベリル > 「……ッ」

こぼれる舌打ち。この街の雰囲気が気にくわなかった。
あふれる喧噪。どいつもこいつも、どこか現実から離れたような顔をしている。
それが、いいようもなく気にくわなかった。
最も。何より気にくわない事は、自分における何かなのだから、それは八つ当たりに近いのかもしれないが。

大通りなのに人目を避けて歩く。この浮かれた街では目立つ陰気なツラ、恰好ではあるが。
今更、注視されることはないだろう。誰もが、どこか遠い場所を見ている気すらしている。

本来ならこんなところ、来たくはない。だが、食い扶持を探すことに贅沢を言える身分ではない。冒険者ギルドでも、選択している余裕のない自分、だからこそこんなところへ足を運んだのだ。

「……いい身分だな、依頼人ってのは」

……今はもういい。その用事は済ませた。

ユニ > 「ふーんふー」

鼻歌なんぞを歌いながら、ゆったりと歩く。
彼女はこの雰囲気が非常に気に入っている。
どこも彼処も淫蕩、欲望に渦巻いていて。
左を見れば酒をかっくらい、陽気に笑う男達。
右を見れば客にしな垂れて今宵の相手を定める女達。
無論裏路地などに入れば陰謀、暴力の渦巻く世界すら拝めるだろう。
それはまるで人間の汚く、それでいて尊い、そんな縮図。
七つの大罪の意味がひっくり返らんとするそんな世界だ。

久しぶりに来たが何一つ変わっていないその街の様子に懐かしそうに息を吸い込んだ。

「……ぉ?」

ひょい、っと視線をある一点に。
そんな世界に置いて。
陰気な顔で早足に。
さっさとこの世界を抜け出そうとしているような。

「あっら?」

それは見た覚えのある顔。
以前に遺跡で出逢った男の子。
にた、っと笑ってゆっくりと彼の移動する先へと先回りし。

「おにーさん、買ってかない?」

営業の甘ったるい声でわざと声を掛けた。

ベリル > 歩きながら、少しだけ思う。
腹が減ったと。僅かばかりに視線を動かし、少しだけ。
ほんの少しだけ、それが満たされる場所でよかった。
長居はしたくない。だが、それも贅沢なのだ。

引きずる左足を。正常である右足を。
その場で止める。
なんとも、物好きな……いや、それとも己がカモにでも見えたか。
億劫そうに、わずかに逸らされていた視線を上げ、その声の主を認めた。

「……ぁ?」

その声と、その目の前の主に覚えがあった。確か、そう。

「アンタ、ユニ……だったか」

どこまでも怪しい女。それさえ覚えているなら、十分だろう。

「……呼び込み? ご苦労なことで」
だが、彼女は確か、王都、と言っていたはずだ。
なら、これは彼女なりの冗句。趣味の悪さには苦言を漏らしたいところだが、少しだけ乗ってやる。

「売ってくれるなら考える」
そうだとしても、ここまで不機嫌そうな声におもしろみもないのだろうが。

ユニ > 声を掛ければ流石に止まる。

「そーそー、ユニさんですー」

にこにこと笑いながら。
ベリルが覚えていた事に少しだけ笑いつつ。

返ってくるのは相変わらずの不機嫌な声。
ノるならノるでもう少し声の口調というか、そういうのでノッてくれてもバチはあたるまいと思いながら。

「じゃあこれぐらいで?」

一応続けてみるというチャレンジ精神である。
提示された金額はほぼほぼ相場、と言う所。
まあ、大方返事は分かっているのだが。

ベリル > 頭をフードの上からかいた。
はたから見ても分かりやすく、そして自分自身でもそれはよく理解できるほど、渋面を作っていた。

何度思ったかはわからないことだが、この目の前の彼女は、ほんとうに。
よくわからない奴だ。

「……バカめ」
それとも、彼女の本質は、ただそれを求めるだけとでもいうのか。
幾ばくかの不快感。
自分の価値観の狭さに気づき、殊更顔をしかめる。
だが、今はいい。こんなところで考える事でもあるまい。

「アンタも、この街に用事か」

ユニ > 露骨に歪んだ顔に、あ、これは。
そう思っていた矢先に。

「ですよねー」

やっぱりと言うか何というかあっさりとバカ扱いされちぇーっと口を尖らせる。
前に会った時もずっと不機嫌であったが、前回よりもはるかに不機嫌層だ。

「用事というか気が向いたから」

甘ったるい声はやめて何時も通りの口調へと。
彼女の行動原理の一つである気紛れであった。

「強いて言うなら贔屓にしてる店があるから其処に顔出しにカナー?」

ふふーん、と軽い声。
彼と対比して彼女の顔は明るく、うれしそうだ。

ベリル > 「気が向いたらな」

自分に、そういう欲がないわけではない。ただ、気にくわないのだ。
だからこれは方便でもあるし、真実でもある。
その真実が確約されるかどうかは、誰が知っているかなど分かりはしないのだが。

眉間をもみほぐし、息を吐く。どちらにしても、半眼であることが常なのだ。
不機嫌そうな顔つきは消せはしない。

「……そうか。……アンタは、何処にでもなじめそうだな」

辺りに目をやる。……いくら大通りとはいえ、いつまでも立ち止まるなど視線を少しだけ集めるだろう。

「ユニ、アンタ。ボクは腹が減っている。……どこか教えてくれ」

ユニ > 「一生向かなさそうな気がするんですけど」

ま、いっか、とあっさりと流せば。
相変わらずずっと不機嫌で疲れなのかなーなどとおもいつつ。
口に出すことは無い。

「馴染めてるならいいんだけどもねー」

紛れている、と言うのが最適な彼女にとって馴染めなければそれは淘汰の対象であろう。
時折同じように会う事もあるが。

辺りを少しばかり気にし出したベリルを見ていれば。

「ん。じゃー適当にゴハンいこっかゴハン」

ベリルが不機嫌な顔なのはもう常なんだろうと言う事で余り気にしないようにしたようだ。

ベリル > 「ボクに禁欲の気はない」

別に深い意味などない。ヒトとして、当たり前のことだ。
馴染む、それが前提条件、そんな人物もいる。
当たり前だが、その事に少しだけ感慨がわいた。
だから少しだけ、余計なことを言う。

「あんたはバカだが、賢くないわけじゃないだろう」

また一つ、ため息。たまに襲う余計な事をするこの脳味噌を何とかしたいと願いながら、今更だろうと嘲笑う。

「任せる。……うまいところなら」

ユニ > 「それならいいけど」

何がいいのかはよくわからなかったが。
まあ人としての欲がしっかりあると言うのはいい事だ。

「あら、ふふ、褒められた?」

ちょっとだけきょとんとした後。
嬉しそうに。
引っ付こうとちょっとだけ近づこうとしてみる。

「まあ大体どこでも美味しいけど。量が多くて安いトコでしょ」

同じ冒険者だ、安くて量が多い所がいいのは万人共通、と言う所でだろう。
それならあの大衆食堂かなー、と指刺しながら。

「まーちょっと人多くて五月蠅いけどそれでいーなら静かで美味しいトコも知ってるよ」

そこで言葉を止める。
値段はお察し、と言う事だ。

ベリル > 「……バカを褒め言葉と取るのか」

鬱陶しそうに近寄ってくる彼女を睨むが、積極的に距離を離すことはしない。
それこそ、今は余計なことだ。読めない彼女に過剰反応を期して、図に乗らせるものでもない。
……もしかしたら、そもそも間違ってるのかもしれないが。
クソガキめ、と自分に毒づき。

自らの手持ち金を思い浮かべる。
……贅沢は言えない、贅沢は言えない筈だ。

「……静かなところ」
後先を考えるべきだ、と。遅れた思考はそう言っていた気がした。

ユニ > 特に距離を取ろうとしなかったのでひとまず横にぴったりとつく。
何かや色々と考えているようだが彼女は何一つ難しい事は考えていないのである。

考えれば考えるだけドツボに嵌ると言う奴だ。

Okが出るだろう、と思って歩き出そうとすれば。
大よその予想を外し、静かな所と。
それほどまでにこの街の喧噪がお気に召さなかったのか、と少しだけ
思いつつ。

「いいの?」

とりあえず確認する。
これが行先を変更する最後のチャンス―――なのかも知れない。

ベリル > 「……………」

コンコン、自らのこめかみを指先で叩く。
なにもしてないのに彼女のペースだ。

気を使われでもしているのか。
むしろ、彼女のそうした、珍しく皮肉げに笑う。
自分では、苦笑のつもりだったのだが。

「……よっぽどなんだな。やめとくよ、そういうなら」

冷静になった、とでもいうのか。
よほど気が滅入っていた、そう言い訳することもできるが。

「任せると言ったからな」

ユニ > 笑う彼を見ながら。
彼にとっては苦笑なのだろうが、どうみてもそう見えない笑いである。

「まあよっぽどかなー。んー」

ひょいともう一度指差し。

「一食したらあそこで七日間はお腹一杯食べれるぐらい?」

だからまー、よっぽどかな?と再度軽く首を傾げながら。
少なくとも、ベリルにも彼女にもお勧めできない金額ではあった。
その分、味と静さは極上ではあろうが。

「じゃ、いこっかー」

こっちこっちとさっき指差した食道へ誘い、足を進めていく。

ベリル > 「よっぽどだ」

理性と感情、どちらもいいも悪いとも言えないが、社会的に見れば、理性は余程重要視される。
この隣にいる彼女は、それをうまく折り合っているように見える。
そうは見えなくても。

「贅沢は言えないのさ」

改めて、そう宣言し、指さす先、彼女へと続く。
その後どうなったか等、自分はこの顔つきは崩せないのだろうな、と予想を付けながら。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からベリルさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からユニさんが去りました。