2022/11/16 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にクレス・ローベルクさんが現れました。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からクレス・ローベルクさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 「ふー……、流石に四試合連続は中々応えるな」

今日の闘技大会は、飛び込みアリの勝ち抜き戦だ。
昼から夕陽が試合場に差し込むまで戦っていた。
治癒術師のバックアップはあるとはいえ、流石に気力が尽きてきた。

『さあ、いよいよ最終試合!
現在負けなしのクレス選手に、挑戦者は引導を叩きつけてくれるのかーっ!?』

「(微妙に俺が負けて欲しいみたいに言うなよなあ)」

まあ、とはいえ。勿論、負けるつもりは無い。
そういう指示を受けてない以上、此処で五連勝して、実力を示す実績とさせてもらうつもりだ。

「んじゃま、次の相手を待ちますか……と」

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からクレス・ローベルクさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にアストラさんが現れました。
アストラ > ────優勝賞金一千万ゴルド。
挑戦者の条件は女性のみ。
どこの誰が主催したかは知らないが、そんな莫大な報酬に目が眩んだ女冒険者が一人。
アケローン闘技場の舞台の上に立ち、ばんばんと魔術を放って連勝を重ねていた。

炎に風、熱風をまき散らしながら、アストラは歓声の中順調に勝ち星を付けている。
用意されている相手は他の参加者、というわけでもなさそうで、奴隷っぽい男性であったり、こういう場のために育てられた魔物であったり様々だった。

「なにか、作為的なものを感じるのよねぇ……」

まるでお膳立てされているような呆気なさ。
中央の舞台ではアストラの活躍と、その露出が多めの魔術師衣装から覗く豊満な肢体、
細くくびれた腰や、すらりと伸びた手足、何より美しく整った顔立ちを映して流す魔導投影機で、余すところなく見られている。

ともあれ、このまま勝ち進めれば優勝。一千万ゴルド。
そんな大金に目を輝かせてしまうのは致し方無いということ。
他の参加者の試合のため一旦控室に下がった際に、魔力の補充もかねてしばしの休息をとることにして。
長椅子に腰を掛けて、用意されていた飲み物を飲んだ。
それが催淫弛緩剤入りということも知らずに──。

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にボルフライさんが現れました。
ボルフライ > 「やたら目立ってる女がいると聞いてきたが、お前だったとはな」

控室の扉が唐突に開かれると同時に現れる強面の大男。
その男は、彼女にとっては見覚えのあるどころの話ではないだろう。
恨みかそれとも胎に感じる熱か、かつて己の身体を酷使し抜き肉欲に沈ませるだけでなく、母体として命を生み出し抜かせた男。
その男の内包する魔力だけでなく存在感だけでも、どうあがいても勝てぬという絶望を肌で感じられるほど。

ちょっとした戯れを兼ねて強い女を捕らえるための罠として興してみた闘技大会。
そこで勝ち抜いている運の良い女がいると聞いて来てみればなるほど知った顔ではないかと、遊び着てやったのだ。
タイミングよく薬入りの飲み物を飲んだばかりの彼女の前に現れては、相手はどんな反応を見せるだろうか。

アストラ > 「……!」

控室に響いた声には聞き覚えがあった。
その声を聞き、姿を見れば、アストラの体が彼の存在を鮮明に思い出すかのようで、胎の奥が熱くなっていく。
褐色の巨躯に、冷酷無比な強面の男。重圧のような魔力の大きさとその存在感。
肉奴隷に洗脳され、身体を造り替え、彼とその配下の子を産む母胎として使われたこと。
飲んだ薬も相俟って、アストラは即座に武器を取ることすら出来ず、身体を火照らせた。
思いもよらぬ場所での再会に、数歩後ずさる。

「どうして、こんなところに……」

彼がここにいることもそうだが、わざわざ顔を見せにきた意図を探るような視線。
ここですんなり見逃して貰えるとも思わないが、彼と、その魔力を前にすると体が言うことを聞かず発情していく。
切なく胎の奥が疼き、発汗して白い素肌をほんのりと赤く色づかせていけば、男にもアストラの状態が伝わるだろうか。

ボルフライ > 「なんだ、主催者が参加者を労いに来ることはおかしくないだろう」

自分を見た瞬間の彼女の驚いた表情、そしてそのあとの警戒と敵対の表情と行動になり切れない雌の反応を見せる姿は、男にとっては想定の範囲内。
かつてその身体を徹底的に弄んだ挙句、奴隷落ちさせることなく放り出してそのプライドをズタズタにした憎き相手のはずだ。
だがその身体に刻みついた男の味はべっとりとこびり付いてしまっているらしい。

「だがこのまま大人しく勝ち進められても面白くなくてな」

男は妖しく笑いながらじりじりと、彼女が後退るよりも早く近づいては、大きな手で彼女の頬に触れていく。
暴力を振るわれる雰囲気はないが、これから何をされるかなど想像する必要が無いくらいにわかっているだろう。
触れる手から遠慮なく流れ込むどす黒い魔力は、彼女の警戒と緊張をどろどろに溶かしていき、洗脳する必要もなく無防備となっていくだろう。

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からボルフライさんが去りました。
アストラ > 【移動】
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からアストラさんが去りました。