2021/05/08 のログ
■スピカ=キャスタル > *ここでお出ましかい?何か持ってるのは気付いていたけど注射器まであるとはご丁寧な事だね。まぁいいさ。甘んじて受けようじゃぁないか。と言うよりは回避する手立てが無いね。無理に抗って離脱機会を逃すなら受けてでも距離を置こうか。*
首筋に針を受ける。皮膚を貫き体内に異物が押し入る感覚に舌打ちしたくなるがそれは抑える、悪態をつく暇があるなら行動するのみだ。
幸いにも相手はこちらが引く上着を振り払うことは無かった。
であればそれを起点にクレスの腕を逆上がりの容量で上に抜け肩を踏み台にし蜻蛉返りをうつ。
綺麗な半円を描き数メートル先へ着地する様はさながら猫のようであった。
「うん?何やら煩いね。集中が乱されるのを感じるよ。」
ここでクレスにとって僥倖だったのは彼女の感覚が元から耳尻尾により鋭敏化されていたことだろう。
試練の媚薬により相乗効果で極限まで鋭敏化されてしまった彼女の感覚、取り分け聴覚に至っては互いの鼓動はおろか観客のざわめきや息遣いに至るまで全てを知覚してしまい情報過多によるノイズが彼女の判断力を著しく低下させていた。
■クレス・ローベルク > 「(試練の媚薬の効果にも個人差はあるけど……彼女の場合、相当だな)」
感覚の鋭敏化と言っても、大抵の場合、ちょっと感触が強くなったりする程度。
人によっては、寧ろ強くなる事もあるのだが……彼女の場合、魔術によって感覚強化を受けているからだろうか。
何処まで"そう"なのかは解らないが。
「(銃でもあれば、音で隙を作ることもできるんだけど……)」
残念ながら、そんなものはない。
下手にリーチが長い武器を持つと、相手を完封"してしまう"恐れがあるため、敢えてそういう武器は持たない様にしている。
よって、男の勝ち筋は、もう一度彼女に近づいて、媚薬を打ち込む事のみである。
「まあ、考えててもしょうがないか……)」
必要なくなった衣服を腕から取り払う。
持っていた剣を鞘に納めると、今度は無手で吶喊する。
それどころか、腕さえも使わない。
男が行うのは、右肩から彼女に対して衝突するショルダータックルだ。
「(何度も投げられる訳にも行かないからね……。とにかく、相手の体勢を崩す。一度でも転ばせれば、勝つのはこっちだ!)」
■スピカ=キャスタル > *まずいなぁ、非常にまずい。感覚の鋭敏化に体温上昇、血流促進…。こうノイズの多い状態で【元気】になっちゃうと魔力の制御にまで手が回らないなぁ。少し発散しないと文字通り【自爆】してしまうかな。*
「魔力が練れなくとも体内の魔力が掻き消されることは無い、か。実に厄介だよ。抑えが効かなくなってしまう。まぁ、何かあったら責任は全てキミに押し付けるとして。やるだけやってみようか。」
突撃してくる相手を見据え、距離が詰まってきたところで行動を起こす。狙うは相手が突き出している肩の中心部、より小さな力で大きな力を穿つ為には範囲を狭めること。この際攻撃への対処は全て捨てる。こちらも攻撃あるのみだ。
「折角いい身体してるんだ。しっかりとボクを受け止めなよ?」
跳躍、そして落下の重力と自身の全体重を全て右の踵に集中させた飛び蹴り、純粋な力で勝てないのであればあるだけ全てを小さな一点に集中させ突き崩すのみだ。
「避けるなんて無粋な真似はしてくれるなよ?もしコレを受け切ってなおキミが健在ならボクは打つ手無しさ。ボクの降伏…あるいはキミが望む勝利の形にするかい?まぁ、どちらにせよカッコイイところ見せてくれよ?」
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にスピカ=キャスタルさんが現れました。
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■クレス・ローベルク > 流石に、この一撃で勝負が決まるとも思わなかったが、しかしとにかく攻撃しなければ始まらない。
そう思って、一撃を与えようとした所、直撃の瞬間に彼女の姿が消えた。
「しまっ……!」
体重を前にかけながら突進するショルダータックルは、それ故にはずれれば、制動の為に止まらざるを得ない。
そこに、体重をかけた空中踵落としが着弾する。
「い、ぎっ!?」
ゴキィ、と嫌な音が聞こえた。
幾ら彼女が幾らか体重が軽いと言っても、思いっきり勢いを付けた右肩へのそれは、男の肩の骨を剥離――つまり脱臼させた。
この状況が、もう少し早ければ、或いは此処から彼女の巻き返しもあり得たかもしれない。
だが、既に彼女は一回目を受けており、そして反撃を受ける覚悟を、当然男は固めている。
「これで――」
左腕で、彼女の足を絡め取り、そのまま諸共倒れ込む男。
身体全体で彼女の足を抑え込み、その左手には、媚薬注入器が握られている。
彼女が跳んだ時点で、既にそこまで見越して、予め引き抜いたものだ。
「終わりっ!」
脛の辺りに媚薬注入器を押し当て、媚薬を注入する。
これで二度目――発情の効果が発生するはずで。
■スピカ=キャスタル > 「あー。なるほどね。その手のモノだったのかい。」
2度目の投薬、全身が熱を帯び彼女の頬は桜色に染る。
効果は既に発揮されているようで彼女と密着している状態のクレスの鼻腔には女性特有の甘酸っぱい香りが届く。
しかして彼女は見た目には発情そのものといった体だがその表情、声音は至って変わらず。緩慢とだが動いて見せた。
「済まないね、まさか諸に受けて来るとは思ってなくてね。少し痛むよ?」
クレスの肩に左手が添えられメキ…と軋むような音と共に激痛が走るだろう。
しかしそれで脱臼した肩はハマり問題なく動くようになるはずだ。
「さて、それでクレス君。ここからどうするんだい?場外では無い、そしてボクもまだ【ギブアップ】は宣言していない。勝った気になるのは尚早なんじゃないかい?」
この状況を楽しんでいるかの口調に加えクレスの眼前でフリフリと振られる彼女の尻尾。
見え見えの煽りではあるが…
■クレス・ローベルク > 「(効いてない……?)」
いや、効いてはいる筈だ。
現に、彼女の動きは緩慢だし、匂いも甘い。発情した女性特有の匂いは、偽れるようなものじゃない。
だが、その表情も声音もまるで平常そのものだ。
「俺だって避けられない攻撃ぐらいあィっ!いっつううう……!」
彼女への口答えは、途中から激痛への悲鳴へと変わる。
だが、それでも悶えたりはせず、多少膝が下がった程度で済んだのは、痛覚に堪える訓練をしているからだ。
しかし、肩の脱臼はこれでいいとしても、まだ勝負は続いている。
「おいおい、そっちこそ、ギブアップしなくていいのかい?
言っとくが、流石に三回も媚薬を打ち込まれれば、今みたいな余裕はカマしてられないよ?
俺としては、自ら痴態を晒す前のギブアップをお勧めするけどね」
と言いつつも、外れた右肩から先を確かめるように、手を握ったり開いたりする男。
言葉とは裏腹に、そうはしないだろうと確信している様でもある。
それが証拠に、男は右手に剣を、左手に媚薬注入器を構える。
剣は彼女に向けて構え、左手の注入器は逆手に持つ。
右手の剣で相手を崩し、左手で確実に打ち込む構えだ。
「――さあ、最後の勝負だ」
■スピカ=キャスタル > 「おや?ギブアップすれば見逃してくれるのかい?お優しい事だね。でもね。見てご覧よ、周りの観客達の阿呆面をさ…コレは一種の【ショー】なんだろう?」
無論見ずとも彼女には分かる。その常軌を逸した聴覚は観客の荒く期待するような息遣いも、カチャカチャとベルトを緩める音も。
「それともあれかい?クレス君はそんなモノを使っても女の子1人満足させる自身が無いのかい?」
そう言って彼女は組み伏せられた状態でも自由に動く尻尾でクレスのズボン越しから器用に股間を撫で上げると僅かに潤んだ双眸で見つめるのだった。
「最後の勝負…ね。もしこの先をするんだったら。悪いけど先に脱がせておくれよ?皺になるのは嫌なんでね。」
■クレス・ローベルク > 「って、おいおい。勝負ってそっちか。先に言ってくれよ」
先に言えよな、と言って、男は剣を捨てる。
ついでに、媚薬注入器もホルスターに仕舞う。
別に、
此処で三度目を打ってもいいが、この余裕も彼女の魅力だ。
事実上、こっちが勝ったようなもの――仮に此処で騙し討ちされても、十分迎撃は間に合う。
男は、彼女を離すと、距離を取る。
「ゆっくりでいいよ。どうせ映像に録るんだし……脱衣シーンも、割と人気があるからね」
■スピカ=キャスタル > 「切った張ったがしたいならわざわざ肩を治してやったりしないさ。まぁでもそうだね。残念ながらボクの力及ばずではあるかな。」
彼女がぱさりと導衣を落とすとその隠されていた(想像以上にはある)胸が露になる。
彼女は衣服を律儀に畳むと場外の芝へと畳んだ衣服を置き、ついでと言わんばかりに足を着ける。
「これで形式上もボクの負けだね。ボクに賭けてくれては人はゴメンよ?」
そして再び場内へ戻ると。
「あ、そうそうクレス君、折角だから1つ拝借しておいたよ。」
と言い尻尾で掴んでいた注射器を振ってみせそのまま二の腕へ突き刺す。
「んー。確かに効果は凄いけど全く動けないって程じゃぁないかなぁ。魔族に囲まれて魅了漬けにされるよりは手心があるんじゃないかな?」
そう言って彼女は歩を進めるが彼女の太腿を伝い地面に染みを作る粘性を帯びた体液が確かに効果が出ている事を物語っていた。
「はぁ。存分に見てくれ給えよ。生娘程面白い反応じゃ無いがね。」
と言うと彼女は手を秘裂に添わせ割広げて見せる。小さくひくついた割れ目にツンと張った陰核が投影装置で大きく映し出され、観客席のあちこちで悩ましげな呻き声が上がる。
■クレス・ローベルク > 「偶にいるけどね、治してやるからもっと戦えって言う人……」
等と言いつつ、彼女が脱いで行くのに任せる。
そして、場外に足を着けるのを見ると、ふぅ、と何処と無く力を抜く。
幾ら彼女が自分から誘ったとは言え、負けが確定するまではハニートラップを警戒しない訳にはいかない。
これで、後は楽しむだけかと思っていると、彼女がいつの間にか盗っていた媚薬を自分の腕に打ち込んでいた。
「いや、そのレベルの発情を普通の人に打ち込んだら、下手すれば廃人になるからね……?手心じゃなくてリミットだよそれは」
薬液を濃くすれば、幾らでも発情の度合いは高められるが、媚薬も一応は"薬"なのだ。
適量という物があり、それを超えたら身体にも悪影響が出る。
男が提供しているのは、あくまでも快楽に負ける戦士というコンテンツであって、戦士が快楽で破壊されるというものではないのだ。
「さて、それじゃあ、映像用のサービスシーンも撮れただろうし……そろそろお楽しみと行こうかな」
と言いつつ、彼女に近づいていく
■スピカ=キャスタル > 「そんなバトルジャンキーはとっとと場外に脱兎すべきだよ。んっ、流石に腰が抜けそうだね。」
先程よりかは余裕を失ったかに見えるのだが依然として彼女お気に入りの耳と尻尾は楽しげに揺れている。
「どーぞどーぞ。今宵のボクはキミの奴隷みたいなもんさ。まぁ、被害なければ逆襲するかもしれないけどね。」
互いに歩み進めその距離は手が触れ合う距離まで詰まっていく。
「さて、どこから味わうつもりだい?」
■クレス・ローベルク > 「まあ、そうなんだろうけどねえ」
そう言いつつ、男は彼女を上から下まで見遣る。
正直な話、身体的には既に快楽に染まりつつあるはずであるが。
だからといって、此処で逆襲されては格好がつかない。
「(彼女が考えつかない方法で、彼女の余裕をなくす必要があるな。となると、彼女の姿格好と合わせると……演出的には――)」
うん、と考え、男は、スタッフらしき黒子の男を試合場に喚び出して、何かを指示する。
それから少しすると、ふかふかとした、柔らかいソファが一つ運ばれてくる。
男は、その近くまで来ると、周囲に一礼し、
「さあ、皆さんお待たせしました。
これより、スピカちゃんに対する敗北ペナルティ――『一日飼い猫体験』を執り行いたいと思います!
そんな訳で、まずはこの首輪を――」
そう言って、男は彼女に猫用の首輪をかける。
尤も、首のサイズは人間用に合わせてあるが――ご丁寧に鈴まで付けた、これぞ猫の首輪といったもの。
そして、その上で、彼女の手を引いて椅子に座り、ぽんぽんと膝の上に乗るように指示する。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にスピカ=キャスタルさんが現れました。
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■スピカ=キャスタル > 「はーん。なるほど。まぁ確かにボクのナリからすれば分からなくもないかな?」
手招きされるがままクレスの膝の上へ…普通であれば座るのであろうが彼女は身体を丸めて4つ足でちょこんと収まる。
とは言え彼女は特段小柄な訳では無いのでお互い少し窮屈にはなるのだが…。
「流石に【重い】なんて言ってくれるなよ?ボクだって一応【乙女】だからね。」
なんでもないやり取りに見えるがスピカはと言うと平静を装っては居るがバッチリ発情状態継続中なのでクレスに襲い掛かりそうになるのを堪えてはいるのだった。
■クレス・ローベルク > 「わざわざ自分で耳と尻尾を作り出すぐらいには、好きみたいだからね。大丈夫、どっちかっていうと軽い方だよ」
等と言いつつ、それじゃ、「早速触っていくかな」と言って、まず触るのは、意外な事に性的な場所ではなく、頬だった。
掌で、まるで本当に猫にそうするかの様に撫で回す。
愛撫と言うよりは、スキンシップに近い、が――
「猫と言ったら、此処も定番だよね。
ほら、顎をこしょこしょしてー、首筋をナデナデ」
首筋の中でも薄い所を指の腹で撫で、顎をごにょごにょとくすぐる。
敏感な身体なら、ぞくぞくとした感覚が広がる事だろう。
とはいえ、ある意味、恋人との交わりでは定番だが、発情中の身体には物足りない愛撫。
そもそも、飼い猫にエロい事をする飼い主などいない。
飼い猫体験という名目と、客のニーズは合っていない――そしてそれは、スピカ自身の欲求に対してもそうである。
「(とはいえ、此処で終わりって訳じゃないけど)」
彼女が此処で反撃する場合も、そうでない場合も、両方考えてはいる。
さて、彼女はどう反応するだろうか。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からクレス・ローベルクさんが去りました。
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