2021/03/28 のログ
イルルゥ > 「…親交なら、普通にお話すればいいのでは?」

わざわざ戦う必要をあまり感じず。
またも困惑を含めて聞き返す。

「なんにしても…繰り返しますけど、私は仕方なく戦っているだけですので…。
よければ、ここの闘技大会にでも出てみればいかがでしょう。賞金なども出ますし」

戦いたいのであればそういった手段もある、と伝えて。

「都合が悪いというか…報酬を貰って帰ろうと思っていましたから。
特に依頼でもなければ、このまま帰りたいので…。親交なら、また見かけたら普通に声かけてください」

と言って、てくてくと歩き始める。
引き留められなければそのまま闘技場を後にするだろう。

ソラム > 「あ、うん」

素っ気なさに唖然としつつも提案には頷くと、少女の後ろ姿を見送るだろうか。

「今度一緒に、依頼、行ける、かな?」

そう呟きながら彼女も闘技場を出るだろうか。

イルルゥ > 少女からしてみれば、依頼終わりにいきなり喧嘩をふっかけられたようなもの。
親交のため、というのも口ごもっているように思え、はっきりとしない。
そのため、まだ、通り魔的な相手だという疑いも少女にとっては捨てきれない。
だから、警戒している。

「…冒険者登録しているなら、できる…と思いますが」

現在少女はソロだが、臨時パーティという手もある。

「なら、それこそまたギルドで声をかけてください?」

いきなり戦闘を挑まれなければ。
それはそれで、態度も柔らかくできただろうが後の祭り。
少しだけ警戒は続けながら、闘技場前で別れよう。

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からイルルゥさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からソラムさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > この時期は、新入りの剣闘士も入って来やすく、その分試合の枠もそちらに割かれやすい。
そうなると、割を食うのはベテランという事になる。
それも、試合が無くとも冒険者の仕事で食いつなげる様な人間は、優先して省かれる事になる。

故に、この道十年のベテランであり、冒険者ギルドともそこそこ繋がりのあるクレス・ローベルクは、問答無用の休暇を言い渡された。
言い渡されて――その休暇明けが、今日の試合である。

『クレス選手は久しぶりの復帰戦ですが、調子を崩してる可能性はやはり高いですね。とはいえ、ファンの前での大事な第一戦。上手くモノにして頂きたいものです!』

そんな、アナウンサーの口上を聞きながら、闘技場の土を確かめるように軽く跳躍する男。
一度、二度と浅くジャンプし、その後はゆっくりと辺りを走ったりして、久々の闘技場に足を慣らす。
意味のない動きに見えるかもしれないが……しかし、これはどちらかというとルーティンに近いものだ。

「(調子は……悪くない。
後は、相手次第だけど……)」

こればかりは、運。
できれば楽なのが来てほしいけど、と毎度の様に思うが、しかしそれが果たされることは少ない。
何時もの様に覚悟を決めて――対戦相手が出てくるであろう、試合場の扉に向き合う。

『それでは、クレス選手の準備も整った様なので、今回の対戦相手をお呼びいたします!
今日の対戦相手は――』

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からクレス・ローベルクさんが去りました。