2019/02/10 のログ
クレス・ローベルク > 「そりゃ、興行主だって損失は被るよ!?弁償もしてもらうだろうよ!?
でも、損失を被った興行主が次から此処利用しなくなったら困るのは結局俺達なんだよ!?
そりゃ何も考えなしに魔族を出場させたのは正直馬……あっぶね!?」

危うくスポンサーの悪口を言いかけた所で口を抑える。
彼女にとっては、どうでも良いことだろうなと想うが、しかし意外と彼女はこちらの言葉を真摯に聞いてくれていた。

「一応言っとくけど、結果的にはともかく、意図して殺すのは駄目なルールだからね……?
いや、別に慮ってるつもりはないけど、生活かかってる試合で対戦相手が集中できてなかったら、そりゃ"ちゃんとしろ"ぐらい……って俺馬鹿じゃねーし!元貴族だし!平民の三倍ぐらい教養あるし!」

何でいきなり罵倒なんだよー、と頬を膨らませる。
人の好意というか、評価に、変な所で鈍い男だった。
しかし、ともあれ彼女の身体から力が抜けたならば、相手も落ち着いたのだろうと判断する。

「(よし――ここから仕切り直しだ)」

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待ちを選択し、こちらを伺ってくる彼女。
だが、男もまた、体力の限界であった。
流石に表には出さないが、恐らく自分もそうそう持つまい。
すり足でじりじりと、お互いの距離を詰める。

「(まー、こうなった以上、何とかやるしかないよね)」

そう思考した瞬間、男は動く。
ステップで彼女の右側面に飛び込む。
そこからの頚椎への手刀はフェイント。
右手刀の手は、そのまま一本指を立てた何かをひっかく形に変化し、

「(まさか、あのシリアス風味から――)」

つぅ、と背筋を緩くひっかく。
普通なら、あまり大したことのない悪戯だが、薬で昂ぶった身体ならば、それなりの"ダメージ"が期待できる攻撃。

「(セクハラ攻撃に行くとか誰も想うまい……!)」

ロザリンド > 「……なんと申し上げるべきなのか」

若干、商売というべきか、
金銭的なひっ迫感を感じるのは気のせいだろうか。
戦うのにも様々な理由があると思うけれどもしかすると本格的にお金に困っているのかもしれない。

「……わたくしの言葉選びが間違っておりましたわ」

そして少しずれた返答には困ったように一言。
別にそこまで罵倒するつもりはなかったのだけれど
もしかすると何かトラウマに触れてしまったのだろうか。

「っと」

そんな事を意識の片隅で考えていると待ちの姿勢に焦れたのか相手が動いた。
飛び込んで来た相手の手が首元へと振り下ろされる。
体格の違いからリーチは若干相手が長い。
手刀で首を抜きに来る当たり手加減されているのかもしれないが……
流石に首元や背後を取らせるわけにはいかない。

「ふっ」

右手で枝を払うような力で軽く払いながら
流れる様に体を入れ替えて受け流す。
常に意識の真ん中に相手をとらえ、距離を一定に保つ事
それだけをただ意識して。

「……っ」

が、思ったよりも軽い力で首元に延ばされていた手は直ぐに元の軌道をたどろうとする。
躱したそれが僅かに首元に触れるとぞわりと総毛だつような快感が走った。
それを噛み殺す様に浅く息を吐きつつ側面に回り込んだ相手の軸を観察して。
刹那、身長的にも上回る相手の懐に潜り込む様に左手で相手の腹部へ正拳突きを放つ。

クレス・ローベルク > 「が、はぁっ!」

飛来してくる拳をまともに受けて、男は一瞬くの字に折れ曲がる。
だが、そこを敢えて、脚を肩幅に開き、ノーガードで堪える。
まともに直撃したせいで、ばきばき、とあばらが折れる音が聞こえ、最早そう長くは保たないだろうと想うが、
しかしそれで問題はない。
男は、ロザリンドにがっしりと組み付く。
勿論、彼女の腕力で直ぐに剥がされてしまうだろうが――その一瞬で問題はないのだ。

「戦闘用愛撫術――」

素早く左手を彼女の股座に――散々暴れたお陰で、分厚いスカートの上でも、何処が彼女の性器なのか、大体の辺りはついている――潜り込ませ、そこを力を入れすぎない程度に強く押す。
前回とは違う、明確な性器への愛撫だが、効果は果たして。

ロザリンド > 「……っ」

打ち抜くつもりで打ってまともに入っても倒れるに至らない。
意識を刈り取っても可笑しくない一撃は体を揺るがす程度に収まる。
最早お互いに動きに精彩を欠いている。
ここまでくると何方が先に相手を仕留めるかの勝負で
相手の行動をノーガードで受け止めつつ自らの一撃をねじ込む。
これはプライドをかけた一種のチキンレース

「倒れて、くださいまし!」

がっしりと組みつかれるに合わせて
手のひらを上に滑らせるようにしながら一歩踏み込み
打ち上げる様に相手の鳩尾に肘を振り上げ叩き付ける。
東洋の型で言う”裡門頂肘”。
こうなれば一瞬で連撃を叩きこむつもり。
元より距離を離すつもりはない。が……

「――~っ♡」

ぐにっと埋まりこむ指先の感覚にかくんと膝が崩れた。
辛うじて嬌声を上げる事は耐えても
相手の胸倉を掴みながら座り込む様に体勢を崩して

クレス・ローベルク > 「(じょ、冗談じゃねえ、この娘、この体勢からカウンター狙ってたぞ……!)」

ただでさえこちらは肋が折れているのだ、そんな所で攻撃を食らえばひとたまりもなかっただろう。
しかし、問題は他にある。一見、ただ体勢を崩しただけに見えるが、これはもしかすると……

「(いや、此処で弱気になっちゃだめだ!)」

胸倉を掴まれ身体が下に流れるが、それを逆に利用し、彼女の胸に飛び込む。
今度は、先程の刺激で勃っているであろう乳首を、親指と人差し指で抓り伸ばす。
相手に思惑が有るにしても、強い快楽を与えればそれは不確かになる。
そう読んでの、攻めの愛撫である。

ロザリンド > 「~~!」

自分が声を上げそうになったと気が付きかぁっと朱が差す。
冗談みたいな話、此方は順当にノックアウトを狙っているのに
あちらは此方を手管で落とすつもり。
そういう戦い方なのだろうけれど此方からすればふざけているのかと困惑を隠せない。
そして癪な事に薬で昂った体にはそれは中々有効で……
足に限らず全身の力が抜けていく。。

「そんな、のずるいですわ」

掴んだ場所を支えにしながら、縋るように頽れて。
それを畳みかける様に伸ばされた腕が乳首の先を抓り上げる。
普段ならば真顔で一蹴したようなそれはやはりぞくりとするほどの快感を興して……

「ぁぁ♡」

そんな乱暴な愛撫にも関わらず、確かに声が漏れた。

クレス・ローベルク > 正直、折れた肋骨の痛みで、息をするのも辛い。
至近距離で嗅ぐ彼女の匂いに、正直頭がくらくらしそうだが、骨の痛みで現実に引き戻されているのは良いことなのか悪いことなのか。
ともあれ、ようやく。

「可愛い声を出してくれたね……?」

考えてみれば、二回目の薬を投薬してから、次の愛撫までが長かったのは彼女が初かもしれない。
しかし、だからこそ油断はしない。

「むん!」

最後の力を振り絞り、力が抜けた彼女の身体を押し倒す。
腰の上に跨ってしまえば、幾ら彼女でもどうにもなるまいという判断だ。
そして、右手で、【試練の媚薬】を取り出す。
三度目を投与すれば、薬が抜けるまでの間、戦闘などできない――余程意志が強くない限り、そもそも戦闘など放棄し、自慰やおねだりなどを始めてしまうレベルの強力な発情効果を齎すレベルの効果を発揮する。

「うん、僕はずるいよ。
ずるくて、弱くて、卑怯者。英雄でさえないそんな俺に――君は今から、エッチに可愛がられてしまうのさ」

そう言って、首元に三度目を注入しようとする――

ロザリンド > 「ぁ、っ、ふぁ」

胸元を愛撫する感覚にくらくらと意識が揺れる。
口の端から零れていく声をどこか遠くで聞いているような
快感に茹だったような思考の中、
肩を押される感触と共に体が傾いていき
ばさりという絹音と共に仰向けに押し倒される。
酷く青い空と周囲の期待と欲の混ざった歓声。
そんな中で腰を押さえつける様に跨った相手の言葉だけが
やけに明瞭に届いて……我に返った。

(こんな大衆の面前で?わたくしが?
 ……冗談ではありませんわ。)

そんな怒りにも似た焦燥が沸き上がる。
先程よりも羞恥に近いそれは、自らの中に残る乙女としての矜持。
芯のある精神を持つものは嫌いではない。
軽い関係に身を委ねる経験が無い訳ではない。
けれど、どうせ抱くなら、

「もっと雰囲気を大事にして誘ってくださいっ!」

――この体制なら、ニガサナイ。
瞬時に意識を切り替えると膝を立て、後ろに逃げる事が出来ないようにロック。
胸元を掴んだ手に力を籠め、情熱的に口付ける様に上体を起こしながら引き寄せて……

「往生してくださいまし!」

その口から出たのは当然甘い言葉ではなく。
首元に薬瓶を突き立てられる感触と同時に
男性なら同情と恐怖から決して狙わないという禁忌の部位……
金的を狙い押し付ける様に勢いよく手を突き出す。
自身はその痛みを知らないという事もあり
せめて潰さない程度にしようという慈悲以外は何もなかった。
そのまま横に叩き付ける様に掴んだ手を振り切って。

クレス・ローベルク > 「(嘘だろうこの娘!?)」

前にも同じことを思ったが、やっぱり普通に精神力が鋼過ぎる。
これが乙女パワーか、そうなのか、そうだとしたら今後の女性の対戦相手は並べて警戒しないといけないのだが。
っていうか、この娘狙いがガチ過ぎる。

「金的狙いながら言うことか君!?」

とはいえ、後ろには逃げられない。
受けるしか無いのだが、まともに直撃を受けるのは不味い。
何せ、万が一にも不能になったら、今使っている戦法が実質封印される。
――今正にこの瞬間に、俺の選手生命の全てがかかっている……!

しかし、後ろには逃げられない。
今からではセクハラも間に合うまい。

「させるかああああああああああ!」

注入器を突き立てている右手と交差するように、左手で彼女の右腕を渾身の力で抑え込む。
腕力の上では彼女の力を殺しきれないが、しかし威力は十分に削がれるはず。
そう、止まらないが、少なくとも致命には――

「(あれ?でもこれって)」

そして、威力が削がれつつも止まらないということは、イコール、服越しではあれど男の股間に直接触ることになるわけで……

ロザリンド > 生まれつき私はほぼ全てが弱かった。だからこそ
……精神力だけはそうそう後れを取らない。
それは今、目の前の相手にも。

「ああああああああ!」

感覚を殺すように声を吐き出し押し出した手の勢いは
必死で抑え込む手に勢いを削がれ僅かにトンっと触れる程度になる。
これでは動きを止めるには至らない。
同時にカシュっと首元で空気の漏れるような音。
この薬剤が体に回ればきっと、もう後に戻れない。
けれど、そうなるまでの間、僅かにまだ時間がある!

「……っ(責任は、”この後二人きりで”取っていただきます、わ)」

起こした上体を寄せ、首元に頭を預けるような姿勢でそう耳元で囁いて……
布越しに確かに触れている生暖かいそれを僅かな慈悲と共にぎゅっと強く握りしめる。
”この後使う”のだから潰しはしないが、数分は再起不能に陥ってもらおうと。

「……!!!」

その直後に脳髄を襲う赤熱に息を吐き出し、
瞳を閉じながら身を震わせて。

クレス・ローベルク > 勝った……!と正直思った。
男にとって、"女性に勝利する"とは、男に勝利する以上の価値がある。
勿論それは女を抱けるというのもそうだが、

「(やっぱり、陵辱シーンは人気が高い……!)」

既に、薬剤は注入されている。
これで勝利は確定した……筈だった。
きゅ、という、ある意味では心臓より大事なものが、潰される感覚。

「!!!!!!?????!!!!!!????」

まさかの反撃に驚く隙もなく。
ロザリンドの身体からどいて、ごろごろと股間を抑えて悶える男。
形勢逆転である。

ロザリンド > 幼いころから自分を律し続けて生きてきた。
どれだけ陰口を囁かれても笑顔を続けてきた。
どんな目に会おうと、泣きたい夜も涙の代わりに笑顔を浮かべて。
心が折れそうな喫水線こそが最も強く耐える事の出来る場所。

「降参、……して、くださいまし」

息もできなくなりそうなほど情感の中、
手の中のそれをぎゅうと掴んだまま、転げまわる体を押さえつける。
我慢が出来なくなる前に、視界が染まりきる前に、この舞台の決着をつける。
一瞬の機会は逃がさない。一度掴んだ以上、この手を決して離しはしない。
この手を離せばきっと、次に触れる場所は自分自身。

「はや、く、して、くださいまし!!!」

それは懇願に近い切迫した響き。
息を弾ませ、瞳を潤ませながら泣きそうな声で叫んで。

クレス・ローベルク > とてつもない変な表情を満天下に晒し、大きな声で悲鳴を上げる男。

「お"、お"お"お"お"お"お"お"お"お"お"!」

地獄絵図。男にとっての。
今、二人の間で行われている事を、客観的に見るならそういう事になろう。
延々金玉を握りつぶされている男が、必死にそれから逃れようと身を捩っている。
輪廻転生を信じる信徒なら、どんな罪の業でこんな事になっているのかと想うだろう――まず間違いなく色欲だろうが。
しかし、

「い”や”た”!」

こちらとて意地がある。
やっと、此処まで追い詰めたのだ。
今更降参するぐらいなら、引き返すチャンスは幾らでもあったのだ。
それに、何より、既に三回目を投与してしまった以上、観客達も陵辱を望んでいる。
観客の期待を裏切って降参する――剣闘士にとってそれは、大きな汚点だ。

「お”お”お”!」

腰のポーチから、最後の力を振り絞り、上着のポケットから何かを取り出す。
それは石だ。ただし、念に応じて魔力で振動するタイプの。
男はそれを、出力MAXで彼女の股座に押し当てた。

全力の股間潰しVS快楽攻撃。
闘技場始まって以来の最低な戦いが始まろうとしていた……!

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からロザリンドさんが去りました。
クレス・ローベルク > 【ROM禁部屋に移行します】
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からクレス・ローベルクさんが去りました。