2016/03/28 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にエリミアさんが現れました。
■エリミア > 「どっからでもかかってこーいっ!」
(闘技場の舞台の上で、少女はそう大きな声で挑発するような言葉をどこへともなく投げかける。
殆ど飛び入りで参加した少女には、あまりに急で剣闘士をすぐに出せない運営の事情から余興として送り出された無数の触手を持つ魔物が相手として選ばれていた。
そして、その魔物はグレイヴを高々と掲げている少女の前で無残にも転がされてぐったりとしている。
長柄の武器の不利を狙って接近戦を仕掛けてきた魔物を、調子がよかった少女が空気を読まずにセスタスに覆われた拳で思い切りブン殴ってしまい、あっさりとKOしてしまったのであった。)
「もっと骨のあるのはいないのー!?」
(そう叫ぶ少女も、一応この闘技場で戦えば賞金が得られること、参加する女性剣闘士は見世物的な役割も期待されていることなども説明を受けていて理解していた。
上手くいけば、賞金と糧が同時に得られるかもしれない期待を込めての参加であったが、結果は魔力を吸う間もなく相手が倒れてしまったのだった。)
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にアシュトンさんが現れました。
■アシュトン > 勝っても負けても賞金貰えるんだよな?
はっきり言うが、俺こうい場所での戦いは本当弱いからな?
(闘技場の関係者と鬼気迫る感じでやり取りしながら、舞台へと向かう通路を歩いていく男が。
荷運びの仕事でこっちにやってきて、ついでに闘技場でも見ていくか――と思ったのが運のつきである。
なんか女性が触手を殴り倒しただの、次に出る選手がいないだの。
思いっきり泣きつかれたあげく、勝負の結果はどちらでもいいから、戦ってくれさえすれば。
という条件で出る事に、なってしまったらしく)
……アレはちょっと厳しい気がするんだよなぁ。
(マトモに戦ったら2割3割勝機があったらいいほうかなー。
なんて、まさに渋々というオーラを滲ませ、入場門をくぐれば少女の方にへと近づいていくのであった)
■エリミア > 「およ?お兄さんが新しい人?」
(気絶から回復してこっそり触手を伸ばそうとしていた魔物をげしげしと踏みつけていた少女は、反対方向の入場門から入ってきた男を見やる。
赤い瞳がじろじろと男の人相や装備を見上げているのは敵を観察するように見えて、その眼が好奇心にキラキラと光っていて緊張感の欠片もないだろう。)
「お兄さんもさっきの魔物みたいに剣闘士をいじめようとしたりするの?」
(係の者が慌ただしく再度KOされた魔物を退けている間、少女はグレイヴの矛先を下に向けて体の後ろ側に置きながら、こくんと小首をかしげて問いかける。
期待や心配というより純粋な興味からの質問を投げかけつつ、すでに戦いの準備はできているように構えていて。)
■アシュトン > どーしてもって頼まれちまったんでな。
本来はもっとこう、パワフルなむくつけき野郎を呼ぶべきなんだろうが、人手が足りないって悲しい事だよな。
(適当に離れた場所で足を止めれば、フードを被り、ゴーグルを目に当て、首に巻いた布を口に。
顔をすっぽりと隠す、行動スタイルに格好を切り替える。
その出で立ちからなんとなく察せるかもしれないが、本来このような場所で戦うタイプではないのだ)
もし勝てたら、そういう事をするかも知れんな。
観客が求めてるのも事実だろうし、出たからには個人的な楽しみもとは思うが。
……勝てればな。
(腰に据えたカットラスの柄に右手を当てれば、鞘から引き抜き。
左手はフリーにしたまま、ややと切っ先を下げ気味にした構えを取る)
ま、長々と話してても客が退屈するだろうし。
始めようか。
(トットッと、軽いステップで横に移動しながら、時に近づき時に離れ。
間合いをズラし――不意と、風斬りの音が一つ。
左腕を振るう僅かな動きから、手品のように取り出したナイフを投擲。
溝に麻痺毒の仕込まれたソレは、相手の左太もも辺りを狙い飛翔する)
■エリミア > へぇ、じゃあ私と同じ飛び入りだね!
…でもお兄さんって変わった鎧つけてるんだね?
(男が纏う装備には疑問符を浮かべる間に、舞台の準備は整う。
かく言う当の少女は鎧すら身に纏わず、スレンダーな肢体にぴったりと張り付くレオタードとソックスにローファーという戦う気があるのかわからないようなスタイルだった。)
ふふ、勝ったら好きなだけしていいからね。
(否定しない男がカトラスを構えれば警戒しつつ、どちらに転んでもいい少女は口角を吊り上げて目を細める。
間合いはこちらが上と思い、最初から強引に攻められるように、今にも真っすぐ飛び出すとわかる低い姿勢を取った。)
そうだね~って…うわっ!
(男の言葉に同意し、真っすぐ間合いを詰めようとするが、軽やかに動く相手と間合いが掴めず、グレイヴを長めに持って強引に間合いを広げようとした刹那、飛来するナイフの煌きに慌てた声を上げる。
急遽身を捩って躱そうとするが、狙いが胴体ではなく太腿であったためグレイヴの防御も間に合わずに薄く太腿に裂傷ができる。)
いたた、やってくれるな~っ、おりゃあっ!
(少女は軽く傷を押さえるように撫でてから、グレイヴを両手で構え、姿勢を低くして駆け出しながら袈裟懸けに振り下ろそうとする。)
■アシュトン > 飛び入りというか、飛び入りさせられた、って感じだけどな。
そうか?
(胸の辺りを、左腕で軽くと撫でる。
コートの下はスタッド・レザーアーマー……鋲やらで強化した革鎧である。
個人的に改造はしているが、そう、珍しいモノだろうか。
或いは恰好全体が、という事かも知れないが)
まぁ、変わりっぷりで言えば君程じゃぁないさ。
(くくっと、喉を鳴らした。
ぱっと見た感じで言えば、ごく普通の服装の方が防御能力あるんじゃね?と思う程の薄着と露出である。
手にする槍だけが、明らかに戦闘の道具として異質を放っている)
結構と乗り気みたいだな、女性がここで負けたらどうなるか、分かってきているクチと見える。
いや、敢えて来た、とでもいうべきか
(口布の下で、僅かに唇の箸が上がっていた)
――少しと浅い、か
(掠めはしたが、傷としては大した事はなさそうだ。
オークやら何やらでも数発直撃すれば止める事は出来る毒だが、あの程度では効果が出るかも怪しい所である。
近づく姿を見据えながら、後ろへと、不自然な程足音のしない移動で間合いを取りつつ。
それでも、前へと進む相手の方が、当然と早く)
っと!
直撃はやはり避けたい、なっ
(振り下ろされるタイミングに合わせて大きく飛びのくと、離れる直前に風圧が顔を撫で、切っ先がコートの端を削り取ってゆき。
隠れる場所のない闘技場は、最初から相性が悪い。
なら、導き出される結果として――
着地と同時に左腕を背中にまわすと、コートの裏にある留め具を外し。
握り、取り出すのは短弓。
それを前方に構え、右手は指でカトラスを保持したまま、器用に弓と同じ場所から矢を引き抜く。
短い代わりに通常のモノより太く出来ており、弓の方も張りはかなり強め。
射程距離に劣るが、初速と威力に関しては十分と言えるだろう。
矢を弓につがえると、更に後ろへと退きながら引き絞り)
――っ!
(放つ。
狙いは露出した肩口、その右側。
結果として、最初に選択したのは、遠距離戦)