2019/08/18 のログ
■カイン > 「ま、仕方ない。できるだけ探すは探しておこう。
最悪酒場で粘りでもするかね」
酒でも飲みながら待つことも最悪考えようと
ちらりと下船してきた船に視線をやるとつい先ほどまで、
自分も混ざっていた宴の喧騒が下まで聞こえてくる。
夕方で終わった護衛の終わりに誘われて、酒宴に参加したのが運の尽き。
酒に対する未練を断ち切る様に町の方に視線を向けると、
当然の様に盛況な様子が遠くからでも見て取れた。
「馴染みの宿もそうないし、多分埋まってるだろうしな。
となるとハイブラゼールか…。空いてる場所はあるだろうな」
妙に空いてる場所はそれこそ次の朝まで無事でいられるかは別問題だが、背に腹は代えられない。
困ったものだと考えながら首を鳴らして当座の方針を決めると、
手近な木箱を椅子代わりに座り込むと休憩とばかりに体を伸ばし。
思いつつ、
っ地上がってから荷物を手に取ると街の方へと去っていく。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からカインさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 昼過ぎの倉庫街。
船着き場の船から降ろされた荷を運び込む人足が行き交う中を、暇そうな面を下げて
ブラブラと歩く、銀色と赤の特徴的なジャケットを羽織った金髪の男が一人。
男は冒険者として、倉庫街の警備の依頼を受けてここに来ている。
とはいえ──これまで特に何事もなく時間は過ぎ、男は暇を持て余していた。
……なお、実際にはつい先程、近場の酒場で酔っぱらい同士の喧嘩が勃発し、その仲裁に入った果てに、
両名とも埠頭から海に放り込んだりもしたのだが、男的にはそれは特筆すべき『何事か』にはカウントされないらしい。
「──くーわわわ……ンン、暇すぐる。時間まで屯所でサボってようかにゃあ……」
大欠伸の後に、そんな怠惰な独り言が口をついて出てくる。
それでも一応すぐさま職務放棄をするつもりはないのか、男はのんびり巡回を続けてゆき。
■エレイ > 強い日差しの下、行き交う人足達は文字通り汗水を垂らし各々の仕事に励んでいる。
それを横目に眺めながら巡回する男の顔にも、当然汗が滴っている。
体質的に暑さには強いし、本人的にも暑い気候は割と好きな方なのだが、
それでも人の身である以上は汗は出るし喉も渇くもので。
一旦足を止め、近くの倉庫の壁沿いに置かれた木箱に適当に腰掛けると、バッグから
水筒を取り出しぐび、と一口。フー、と息を吐き出し、頬杖ついて倉庫街の景色を半目で眺めていって。
■エレイ > やがて再び立ち上がれば、巡回を再開して……この日は結局(男の認識としては)何事もなく終わったとか。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からエレイさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にセイン=ディバンさんが現れました。
■セイン=ディバン > 【待ち合わせ待機中です】
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にリュシーさんが現れました。
■セイン=ディバン > 「あぁ、分かるよ。
オレだって女の体だったことあるしな。
……フッ。もう感じちゃってる?」
相手の囁きに微笑む男。
男自身も経験したことだから分からなくは無い。
男と女の快楽の感じ方は、また別物で。
どちらが上だとかどちらがイイとかそう言う話では無いのだ。
ゆえに、その両方を知る男は、その攻め方もまた的確であり。
「あぁそうかい。そりゃあ悪かった。
……腹ペコだ、ってんなら。とっととご馳走しないとな?
ははは、そいつは夢のある話だな。まぁ……。
今は、めしあがれ、だ」
笑い声を上げ、赤面を誤魔化そうとする男。
そうして、相手の求めるがままに、相手の中へと。
熱を送り、キスを交わす。それは、相手も分かるかもしれない。
この場限りにしては、随分と本気な。
そう。まさに、しっかりと女を抱くための触れあい方。
奥の奥までを貫き。舌を絡め。相手が自身を味わうのと同じように。
男もまた、相手を全身で感じ、味わっていく。
「……くっ、はっはっは。なんだ。
お互いもう興奮しまくってる、ってことか。
じゃあ……とりあえず、一回イっとくか?」
どこか、切羽詰ったような相手の言葉。そして、うねる腰使い。
男もまた、相手に対し。自分も余裕なんてないんだよ、と伝え。
そのまま、男が腰を激しく打ちつけ始めた。
部屋中に響くように、蜜の混ざる音とか、肉のぶつかる音を奏でる男。
時間にしてほんの僅か。男にしては、あまりにも早すぎるといえる。
ほんの数分の行為の後、男の股間が震え……一度目の射精が行われた。
相手の中を満たしながらの膣内射精。恐ろしいのは、その精液の量だ。
相手の中で跳ねるペニス。五回跳ねても、十回跳ねても勢い衰えぬ吐精。
「ふっ、ふぅ、ふ、ううっ……!」
すっかり呼吸見出しながら、男は精を注ぎ続け。
ようやっと射精がおさまったのは、相手の中で肉の槍が十五回ほど跳ねてから。
しかして、相手を貫くペニスは未だ堅いままであり……。
「……さて。二度目はオレの好きにしていいんだっけか?」
そんな風に。男は、ニヤリ、と笑って見せるのであった。
■リュシー > ぁ、は…は、そぉ、だっけ、ね……ぇ、
ぅん、……ん、も…ぅ、酔っぱらっ、ちゃ…って、ん、―――
(小さく笑ったその振動さえ、不規則な刺激として己自身の胎に響く。
とろん、と甘く蕩け落ちた紫色が、彼の顔を愛しげに見つめて細まる。
晒された全容を、視界に捉えたときも思わずうっとりしてしまったけれど、
その熱を、充足を待ち詫びて蠢く肉鞘に、深々と埋めこまれる感覚は、
きっと、何度味わっても慣れることがない、と思えるくらい、強烈な快感。
ぐにゅう、と容赦ない締めつけでもって彼の雄を抱き包み、絞りあげ、
ざわめく肉襞で歓待しながら―――奥深く、彼の切っ先を含みながら。
差し伸べた舌肉を絡め取られ、わずかな隙も惜しむように唇を重ね合わせて、
混ざりあう唾液さえ、甘露として啜り白い喉を鳴らす。
ぼう、と赤みのさした頬に、何処か照れたような笑みを滲ませて)
そ、ぉ、だよ……?
ぼく、…も、ぉ、すぐ、イッちゃ……い、そ、―――……ふぁ、
あ、ッん、ぁは、んァああ、あ、ッア………!!
(ぐ、と下から押しつけて、より深い交わりのなかで腰をくねらせ、
脈打つ熱塊を根元から先端まであますところなく味わおうと、
―――こちらから動けていたのは、初めの数度のみだったか。
ほどなくして激しく、荒々しく蜜壺を穿つ律動に、ただ、堪え切れない嬌声に喉を嗄らし、
彼の背に抱き縋って、揺さぶられるままに昇り詰めてゆくことに。
強靭な雄を包み込んだ濡れ肉の蠕動がひときわ艶めかしく、
溢れる蜜のぬめりごと手淫めいた動きで彼を揉み、扱き、きつく食い締めて―――
―――――びく、ん。
一度、二度、三度、昇り詰めた頂で身体が跳ねた。
彼の胸板へ弾む乳房を押しつけ、擦り寄せ、浅ましく雄肉に食らいつく膣襞の戦慄きも生々しく、
力の限りに絡ませた四肢で、互いの隙間を埋めつくそうとしながら。
注ぎ込まれる熱い精を、疼く子宮と膣肉で、貪欲に飲み下しにかかった、のだが。)
ぁ、ッはぁ、ん、あぁ、ッあ……、す、ごい、出て、まだ出て、っ……、
あ…つい、熱いの、いっぱい、ぃ、……ぁふ、溢れ、ちゃ、んぁあ、ぁ……!
(息が、苦しい、熱くて、急速に満たされてゆく感覚が、受け止めきれなくなりそうで。
切なく喉を鳴らして啼き声を洩らしつつ、それでも胎内で跳ね躍る雄肉を、
降り注ぐ灼熱の奔流を、辛うじてすべて飲み干して、くたりと四肢を脱力させ――――
絶頂の余韻に浸りかけて、うねる肉鞘のなかに埋められた彼のものが、
一向に芯を失う気配がないことに気づく。
濡れた双眸をおずおずと見開き、相手の顔を窺い見て―――ひくり、口許を引きつらせた)
………ぃ、…言った、けど………ぉ、……セイ、ン、ちょ、っ……
なん、で、まだ……こんな、硬ッ………ふぁ、んっ、
(ほんの少し、身動ぎしようとしただけで、達したばかりの身体が
未だ硬度を保った肉槍に抉られ、軽い極みを迎えてしまう。
はしたない音を立てて弾けた蜜が、深く繋がったままの結合部をまた、しっとりと濡らして)
■セイン=ディバン > 「酔っ払ってるぅ?
おいおい、それだけかよ?」
なるほど。確かに酔っているのも間違いは無いのだろうが。
それだけではないだろう、と。男は言外に追及する。
まさに、隙間無く密着した性器と性器。
原初にして原点たる、性行為。その熱さと深さ。
侵入した自身にしっかりと絡みつき、快楽を与えてくる相手の肉体。
いや、相手の全てを愛おしく思いながら。
男は、濃厚なキスを繰り返し、相手の喉奥へと唾液を流し込んでいく。
「当然。オレももう、イっちまいそうな訳だ。
……リュシーの中が、あんまりにも良すぎるからよ。
そ、らぁっ!」
率直な感想を、酷く正直に漏らしながら。
男が、相手の体を揺さぶっていく。
体格差はそれなりにあるし、男は冒険者だ。
相手の柔らかな体。そのウェイトなど苦にはならない。
どこまでも淫らで、どこまでも心地よい肉の海を貫き、掻き分け。
そして、男はあっさりと達してしまう。
同時に達したのだろう。相手が縋りつくように抱き付いてくるのを。
男は受け入れ。同じように、相手を抱擁する。
ただし、あくまでも優しく。力をこめたりはしない。
男が本気で抱きしめたら、かなり痛いだろうから。
「く、ぁ、は、ハハッ。味は、保障しねぇ、けど。
量は、たんと、あるからよ。
しっかり、味わえや……」
溢れる、などといいつつ。相手が放った精を全て飲み干していくことに気付く男。
再会した時から。本当に微かに感じていた違和感が、次第に明確になっていく。
なるほど。もしかしたらそういうことか? と思いつつも。
相手が脱力し、そして。
どこか、怯えたような様子を浮かべたのを見て。更にニィ、と。
まるで……肉食獣そのものの笑みを。
「おいおい。たったの一発の中出しで萎えると思ってたのか?
オメェみたいな魅力的な女……じゃねぇのか。まぁいいや。
魅力的な肉体の持ち主相手に、早漏一発こっきりなんざ、もったいねぇだろうがよ」
相手が、ちょっとしたことで絶頂するような状態なのを愛おしく思いつつ。
男は、凶悪な笑みのまま、相手の体に手を伸ばす。
身を包んでいた、邪魔な布。それを、無理矢理に引きちぎり。
まさに小悪魔的というか。魔性というか。
そんな相手の肉体を。全裸、裸身としてしまう。
「さて。俺は優しいからなぁ。
サービスしてやんぜ、リュシー。
たしか……キスしてほしいんだろ? ん?」
次の瞬間。男はそう言って、相手の唇を荒々しく奪い……。
そのまま、再度激しいピストン運動を開始する。
その強さ深さたるや。まるで、注いだ精を泡立てるかのごとく。
しかも、その間、唇は奪ったまま。とにかく突く、抉る、穿つ、揺さぶる。
容赦ない、剛直を使ったファック。おまけに相手の呼吸を阻害するが如く、まったくキスをやめようともしない。
そうしている間に、相手の中で男の分身が、再度ぶくぅっ! と膨らむのが、相手にも伝わるだろうか。
そう。二度目の膣内射精。それがもう間近である証である。
■リュシー > ……ぃ、わせんな、ばかやろ、ぉ、
酔っぱらっ、てる、って、言うのは、ぁ……、
(酒に―――という意味ではない、今、現在進行形で味わっている、
男の精、そのものなんだ、なんて、それこそシラフでは言えるものか。
抱き包んで強く締めあげれば、柔らかな肉を弾き飛ばす勢いで拍動し。
すべてを飲み干そうと絡みつけば、振りほどき、くしけずりながら突きあげられて。
男の身体では味わえない、身体のもっとも深いところで、交わる相手の熱を、鼓動を、
生々しく感じとる、この快楽は―――本当に、クセになる。
上の口からも、下の口からも、彼の熱情を堪能するごと、酩酊感は強くなる一方で。)
ふ……ぁ、ッあ…は、……あぁ、んっ………、
さい、ッこ……ぉ、濃くて、熱く、て……ぇ、んっ、ん……、
(抱きついた男の肩口あたりへ、じゃれつくような口づけを掠めつつ、
注ぎこまれる大量の精を、種族特有の貪婪さで味わいつくした、のだけれど。
極限状態だった飢えが満たされてゆくうち、わずかに冷静さを取り戻した頭の片隅で、
コレ、を何度も浴びたら、本気で中毒に陥るのでは、なんて、
考えはじめていたのがまずかった。
自覚はなかったけれど、怯えているように見えたのだろう。
そんな顔を見て、こんな悪辣な笑みを浮かべられる男というのも―――
まともじゃない、とか、背筋がぞくぞくするのを感じながら。)
萎え、なくたっ、て、普通、すこし、は……こう、やわ、く、なったり、さぁ、
―――……ちょ、服ぅ、っ……!
(借り物だったんだぞ、とか、帰りはどうしたらいいのさ、とか、
場違いな台詞をぶつけそうになったのだが。
はく、と開いた唇を、男のそれが先に封じてしまう。
肉と肉の交わりには、確かに邪魔者でしかない布を取り払った、
熱く火照る肌を、直接密着させながらの―――奪われるような、口づけ。
先刻までは確かに、己のほうが捕食者であったような気がする。
男の精を奪い、搾り取り、貪り食らうのは、己のほうだったはず。
けれど今は―――彼のほうが、間違いなく捕食者だった。
注がれた精と溢れかえる愛液と、混じりあい泡立つふたつの蜜を潤滑油に、
うねり、波立ち、抱き縋ろうと収縮する肉の隘路を、脈打つ剛直が押しひらき、切り割いて突き崩す。
きゅっと閉ざされた子宮口の肉厚が、圧され、綻び、ほどけてしまうほど、
激しく、深く、鋭く。)
ん、ッんんぅ、ふ、ぅうん………ん、セイ、ン、セインん、ん、ん――――!!
(嬌声、という逃げ場がないぶん、突きあげられるたびに駆け上る快楽の行きつく先は、
結局、彼を受け入れた雌の器官でしかない。
絡みつく四肢がか弱く打ち震え、彼の背に食い込んだ指先はもしかすると、
そこに白い軌跡を刻んでしまうかもしれない、けれど。
そんなことに構っていられないほど―――熱くて、苦しくて、気持ち良くて。
ど、く―――ひときわ強く、濡れ肉を弾く拍動を感じて、反射的に彼の雄を包みこむ膣襞が、
それまで以上に鋭く、暴力的なまでの締め付けを示した。
根本から切っ先へ、螺旋に絡みつく肉襞を激しく波立たせながら、
―――苦しげに眉を寄せ、くぐもった悲鳴を洩らしているのに。
それでも、―――早くはやく、もっとたくさん、奥に、出して、と。)
■セイン=ディバン > 「……ぁっ。
……えっと、その。
……スマン」
相手の言葉に、男は首を傾げるが。
すぐさま、その言葉の意図するところに気付き。
かぁ、と。音が鳴るんじゃないか、という速度で赤面する。
深く、熱く。そして、濃い交わり。
単なる行為そのものではなく。例えば抱擁。ハグ。
そういった物はそういったもので。独特の興奮がある。
それこそ。男側の立場であれど。クセになってしまうような快楽。
世界のオスとメスが溺れるのも納得、というやつだ。
「ふ、へ、へっ。喜んでもらえて。
なにより、だぜ……」
相手の口付けを受け止めつつ。その蕩けた声を聞き。
男は確信する。
相手は単純に男から女になっただけではない。
恐らくは、人外。魔なる者に足を踏み入れている、と。
さんざん超越者と接してきた男だからこそ。
相手から感じる違和感。魔力のようなものに気づくことができたが。
かといって、行為を辞めたりしないあたり、この男怖いもの知らずである。
「バァカ。そこらのヘボい男といっしょにすんなっての。
その気になりゃあ、抜かずで5発6発やってやんよ。
あぁ? 服だぁ? 気にすんな。後で買ってやっから」
相手の文句。それすらも邪魔だ、とばかりに。
相手の唇を無理矢理塞ぎ、更に行為に没頭する男。
ともすれば。相手も気付くかもしれない。
これは、相手の空腹を満たそうと躍起になっているのではなく。
ましてや、ただただ相手の体を味わおうというのでもない。
どこか。もっと深くて。もっと強欲な行い。
……はっきり言ってしまえば。男が、相手に心惹かれてしまっているが故の。
激しい行為であった。
「んっ、ん、んぅぅっ。
ふ、ぅ、ふぅっ……!」
相手が名前を呼ぶのも、聞こえているのかいないのか。
とにかくキスを続け、鼻息荒くする男。
繰り返される腰の動きは、そりゃあもう荒っぽいとか激しいとかそんな感じ。
背中に微かに痛み感じるものの、それだってもうどうでもいい。
ただ。この相手と繋がって。
ただ、相手の心に、自分を刻みたい。
そんな、本当にらしくもない思いをぶつけるかのように。
男が腰を振り、相手を揺さぶり。そして。
「く、お、おぁぁぁぁっ……!」
突如の激しい締め付けを引き金とするかのように。
男が腰をぐんっ、と突き入れ、二度目の射精を誘発される。
まったく勢い衰えぬ、二度目の吐精。男は、腰をぐいぐいと押し付けながら。
相手の中を、欲望で汚していく。そのことに対して、罪悪感などは全くない。
「リュ、シー。おまえ、可愛いなぁ……。
ふ、ぅ、んっくっ……」
相手にそう囁きながら。またキスを。
どこか、普段の男よりも。甘えているようなしぐさが多い。
当然、男自身。何か知らないけど惹かれてるなぁ、なんて自覚くらいはあるんだけど。
どうにもとめられず。しかして、二度目の射精が終われば。
大量の白濁吐き出した心地よさに男も呆けながら、ずるぅぅぅっ、と。
硬く、膨張したままのペニスをようやっと引き抜いた。
■リュシー > ………ソ、コで、照れるな、ばか。
(こっちが恥ずかしくなる、と、顔を赤くした彼をちょっとひと睨み。
たとえば飢えを「満たす」だけなら、子宮に雄の精を注がれれば足りる。
けれど時に魔族よりもずっと強欲な「人間」であった己は、
きっとそれだけでは満たされないのだと思う。
抱きついて、抱き締められて、キスをして―――触れて、触れられて、
身体だけではなく、目には見えない、ココロ、も満たされたくなる。
それでこそ、―――子宮で味わう美味は、至高のご馳走になる、というもの。
己が既に、人間ではないこと。
こうして肌を重ねていたら、きっと悟られてしまうけれど、
なぜだか、己の口では言いたくなかった。
彼の態度が、それで変わる、と思ったわけでなく―――
今は、なぜだかわからない。
わからないことに、しておきたかった。)
……わ、るかっ、たね、へなちょこ、でっ……、
あぁ、もぉ、……もぉ、んむ、っ………、
(ひっそりと、男であった己のプライドが傷ついていたりするのだが、
そんなところを悔しがったって、今さら、というやつだろう。
だって、―――気持ち良いのだ。どうしようもなく。
人外の飢えが満たされている、単純な心地良さだけではなく、
もっと深く、近く、求めて、求められて、侵食して、侵食されて―――
ある意味で、ひどくシンプルな渇望をぶつけあって。
ぐぷ、ん―――――堪え性のない欲張りな子宮が、彼の雄に食らいついてしまう音を、聞いた。)
ん、――――― ッんぅ、ふ、ぅあ、ん、あぁ、あ………!!
ァ……ふ、あん、ぁ、あ………はふ、……ん、ッん、……んん、ん……、
(捻じこまれて、押しつけられて、二度目とは思えない夥しい量の精が、
瞬く間に子宮をいっぱいに満たし、食いついた肉環の縁から滲み出て、
うねる膣襞の一筋一筋に至るまでが、彼のいろに染められてゆく。
一度、肉壁に奔流を叩きつけられるごとに背筋が粟立ち、
細腰がひとりでに跳ねあがって、彼との密着を深めにかかる。
ざわめく柔襞は爆ぜる肉槍に奉仕じみた蠕動と収斂を繰り返して、
迸る熱の最後の一滴までも、胎内深くへ搾り取ろうとし。
ずる、り―――――抜き出される気配に小さく呻き、反射的に引き留めようと引き絞った肉鞘から、
白濁の糸を引きながら彼が抜け出てゆく、のへ。
芯を失ったようにぐったりと、寝台の上へ身を沈め―――――未だ物欲しげに濡れ蠢く、
秘すべき花弁の有り様を晒したまま。)
……中身、オッサン、だって、わかってる、クセに……、
そういう、こと、よく、言える……。
(可愛い、なんて、言われるのはやはり慣れられないので。
照れ隠しに憎まれ口をひとつ、息づかいも未だ荒いまま。
彼の背をかき抱いた両手も、その肌を慈しむように這い続けて。)
■セイン=ディバン > 「いや、照れるだろ……」
なんとなく、気恥ずかしくなった空気に耐え切れず。
相手に睨まれつつ、視線を逸らす男。
男もまた、相手と近しい何かを持っていた。
ただするだけなら、それこそ娼婦で十分。
でも、それで満足できないからこそ。
気に入った相手と肌を重ねるのである。
そう。気に入った相手、だ。
男自身が気に入ってさえいれば、相手が人間であろうと、そうでなかろうと関係ない。
というか、魔王を妻としているのだから。そんなことは些細な問題なわけである。
「ん~? 耐久力は大事だぞ~?
……んっ、むぅっ……」
相手をからかうように言いつつ、男はキスに夢中になる。
この相手との行為が。とても気持ちよすぎて。
歯止めが利かない。このまま、どこまでもいってしまいたくなる。
だが、それをなんとか。本当にかろうじて、理性で押し殺し。
「っ……っ、くっ……」
遠慮なく、二度目の精も中に注ぐ男。
まったく衰えないそれを、受け止める相手。
そんな光景の只中にいる、ということが。男を更に興奮させていく。
ずる、と。相手の中から離れるのは、男だって名残惜しいが。
いつまでも繋がっていても、次の行為に移れない、ということで。
男は一度相手から距離を取るのだが。
「……関係ねぇだろ。なぁ、リュシー。
オレの恋人にならないか?」
距離を、取ったのに。
精神が、相手に近づこうとしてしまっていた。
漏らした言葉に、男が思わず赤面を更に強くし、口元を押さえ。
「……忘れろ」
と、ぼそ、と呟いた。