2019/07/27 のログ
ご案内:「セレネルの海」にエズラさんが現れました。
エズラ > 昼下がり――陽光の照る中、セレネルの海に面した埠頭で、海に向かって釣り竿を垂らす男が一人。
海鳥の鳴き声と寄せては返す波の音の中、緩やかに過ぎる時間を楽しんでいる。
しかし、呆けているというわけではなく、手元の竿を時折小刻みに動かし、海中の獲物を狙っている。

「夏だな――」

潮風を胸一杯に吸い込み、ゆっくりとはき出す――
戦場にいるときには味わうことのできない空気――人生の半分以上は戦場で暮らしてきたが、こういうのも悪くはない。

ご案内:「セレネルの海」にハーティリアさんが現れました。
ハーティリア > 「~♪」

機嫌よく、鼻歌まじりに埠頭をぶらぶらと歩く姿と同時、ふわりと…甘い匂いが潮風にほのかに混じり。
くぁ…とまるで癖のように、本来必要ない欠伸をこぼすと…退屈そうに周囲を見渡したところで、ようやっと先客の釣り人の姿に気づいたらしい。

「…ごきげんよう釣り人さん。調子はどうだい?」

機嫌よく、いっそ陽光を弾くほど白く艶のある肌をローブから覗かせた美女めいた風貌は、問いかけながら、彼の釣果を覗き込もうとして。

エズラ > 海面の浮きが揺れ、手指の先に獲物の気配が伝わる――瞬間、手首を跳ね上げ、見事釣り上げ――

「ああっ、くそ……――」

一瞬の差――今回は海中の方に軍配が上がった。
中に躍り出た釣り糸の先端には、鉤針ばかりが残されているのみであった――そんな、無様な瞬間に。

「……ご覧の通り――ってな。まぁでも、美人は釣れたようだぜ、今しがた――」

声をかけてきた相手に向き直り、釣り竿を振ってみせる――

ハーティリア > 「おやおや、それは残念……少し、竿を上げるのが早すぎる気がするねぇ…。」

文字通りの空振りに終わった釣り糸の先を見ると、苦笑いを浮かべながらも、アドバイスじみた言葉を一つ二つ。
こちらに向き直れば、近づいた分はっきりと、意識が蕩けそうな甘い匂いが鼻孔をくすぐるだろうか。

「はっは、お褒めに預かりどうも、だ。」

美女めいた風貌とは裏腹に、存外雑な言葉遣いでひらりと、挨拶代わりのように軽く手を振り、笑みを浮かべて。

ご案内:「セレネルの海」にエズラさんが現れました。
エズラ > 彼女――少なくとも男の目にはそう見える――から、不思議な芳香が漂う。
それは海から吹く潮風に紛れてのものではなく、間違いなく目の前から――

「朝からずぅっとこうしていたんだがよ、ようやく来たアタリまで外しちまった――今日はもう、これまでにしろってことなんだろうな」

手慣れた様子で釣り竿を片付け始める――側に置いている桶の中身も空っぽなので、男の言に偽りはなさそうであった。

「で――だ。海辺の散歩ってこたぁ、そっちも時間を持て余してるってことか――?もしそうだってんなら、オレも付き合いてぇがよ――どうだい、お嬢さん――」

ムフフ、と助平心を隠そうともしない笑み。
妖しげな芳香に抵抗感を見せるどころか――積極的になっている。

ハーティリア > 「あはは、そりゃあ残念だったねぇ。 声かけなきゃ、最後に一匹は釣れたかも、か…?」

ボウズに終わったらしい桶を覗き込み、それなら悪いことをしたと苦笑いしつつも、実際は悪びれた様子もなく…誘われるように声をかけられればこちらもゆるりと、目を細め。

「まあ、暇なのは確かだねぃ。なぁに、どこか面白いところにエスコートでもしてくれるのかい?」

クツリと、喉を鳴らすように艶のある笑みを漏らせば…首をかしげて問いかけようか。

エズラ > 「いやいや、大物が釣れたさ――粘ってみるもんだと思ったね」

相手につられてこちらも笑みを深め、立ち上がる。
釣り竿片手に相手の傍に歩み――

「面白いところなら、たくさん知ってるぜ――そこでする「面白いこと」だってな……――」

ムッフッフ、とわざとらしい顔になり、「彼女」の腰を抱いて、歩き出す――

ご案内:「セレネルの海」からエズラさんが去りました。
ご案内:「セレネルの海」からハーティリアさんが去りました。
ご案内:「セレネルの海」にスピカさんが現れました。
スピカ > 「あ、暑い……」

思わず独り言が漏れるほど蒸し暑い夜。
額の汗を拭いながら、涼みに訪れたのは夜の海。
海からの風がほんのりと熱を奪ってはくれるが、やはり汗は滲む。
薄手の衣服が若干張り付いて不快なほどであった。

「ん……これ、いいかも。」

サンダルを脱ぎ、手に持って波打ち際に足を踏み入れる。
丁度いい冷たさの海水が心地良い。
でも少し物足りない……そんな気分。

少し迷った後、一度砂浜に戻って手ごろな大きさの石を探す。
例えば、その上に衣服を置いても砂で汚れないような。

スピカ > 辺りに人はいない。
月明かりはあれど夜なので見えないだけかも知れないが、それならそちらからも自分は見えないだろう。
石の上に立ち、ワンピースの紐に指をかけて肩から外す。
重力に従って服は石の上に落ち、少女の白い裸身が外気に晒された。
下半身の下着もゆっくりと落とし、すっかり全裸になれば、裸足で再び砂浜に踏み出した。

「大丈夫……だよね?」

小さな声で独り言。
そのまま波打ち際に座り込み、冷たい海水を楽しみ始めた。
冷やされていく体。
高鳴る胸。
体とは逆に熱くなって行く頬。
波に運ばれる砂が肌を撫でる感覚がくすぐったい。

ご案内:「セレネルの海」にダグラスさんが現れました。
ダグラス > 前回の航海を終えて暫くしたころ。
次の略奪のために準備を進めていたがふと海の音が聞きたくなり。
馬を借りて海まで走らせてきた。

「やっぱり俺には海があってるな……」

海風を浴びながら馬からおりて小さくつぶやき。
暫く目をつむって腕を組み波の音を聞いていたが、ふとその中に人の足音のようなものが聞こえ。
気になって首をかしげて音のした方へ眼をやれば暗闇の中に浮かぶ小さな人影が見えて。

「一人……か」

気配を探ってもあたりにほかに人気は感じられず。
興味が引かれて相手の近くまで歩いていけば岩の上に置かれた服に気が付き。
それとともに月明りに照らされ、人影が少女だと分かれば小さく下種な笑みを浮かべ。
相手が気づくまで服が置かれた岩の横で腕を組んだその姿を眺めて。

スピカ > 「んー……っ!」

海水の心地良さに気を取られ、視線にも気付かず大きく伸びをする。
丁度雲の切れ目でもあったか、差し込んだ明るい月光が小さな白い人影を照らし出した。
ややあって、どうやら十分に涼んだらしく、海から立ち上がって先ほど脱いだ衣服の元へと向かうが。

「……っ!?」

流石に服の近くに人がいればその姿には気付いてしまう。
無防備に体に張り付く髪の毛を剥がして絞りながら歩いていたが、声にならない声を上げながら咄嗟に両手で胸を隠した。
かーっと真っ赤になっていく顔と朱に染まる肌の色が、月明かりの下でどれだけ伝わるだろう。

ダグラス > 「女が一人で裸になるなんて無警戒すぎるなぁ」

暫くしなやかな相手の肉体を眺めて堪能して。
相手が戻ってきた時にようやく気付いた様子を見せれば苦笑を零しながら言葉を発し。
ワザとらしく苦笑を零して見せれば岩に置いてあったボディスパッツを掴かみ。

「こんなところに置いてても波に流されてしまったら裸で変える羽目になるんだぜ?」

月明りでも夜目が利くこともあって、恥ずかしそうに顔を赤らめる少女の姿をとらえることが出き。
ゆっくりとした足取りで相手に近づきながら様子を確かめる。
抵抗するようであれば服を海の藻屑にしてから襲ってやってもいいし。
無抵抗ならそのまま抱いてしまおうと考えて。

スピカ > 「ちょ、ちょっと、あなた……」

全く警戒していなかった訳ではないが、油断していた。
こんな所に人がくるはずがない、と言う思い込みの結果が今の状況だ。
胸が張り裂けそうなくらいに鼓動を打っている。
眩暈がしそうなほどの恥ずかしさに耐えながら、胸を隠す両手の内の片方を伸ばして。

「か、返しなさい!」

近付いてくる相手が掴んでいる服をひったくろうとする。
こちらも夜に目が慣れてきているし、冒険者として動きも遅くは無いはず。
そう思っての抵抗ではあったが、それが目の前の男に通用するかどうか。
裸で、片手で、動揺しているこの状況で。

ダグラス > 「おっと……」

相手が服を取り戻そうと腕を伸ばした時。
服を持っていた片手を上げて距離を放しつつもう片方の手で相手の横っ腹を軽く掴んで動きを封じる。
こんなところに一人で来るだけあってなかなかの動きではあったが、十分に対応できる範囲で。
相手がつかみ損ねれば持っていた服を手首と腕の力だけで波打ち際に投げてしまい。

「あ~ぁ、いきなり飛び掛かってくるから手が滑っちまったじゃないか」

波にさらわれたちまち沖へと流されて暗闇に消えていった服を見ながらワザとらしく笑みを浮かべて言い。