2016/11/22 のログ
イア > 一見清楚なように見えた彼女が、腰の上でいやらしく身を反らせるのを愉快そうに見上げて。
手を掴まれて引き起こされれば、手は彼女の尻から離れてしまう。
近づいた顔。くすんだ茶の瞳を、真っ黒な瞳が睨むように見つめる。

「そりゃあ……っは、あまぁい飴とキス……かな」

言外に、何か仕込んだだろうと責めるような口調。
顎下を撫でられるだけで、熱くなった身体が敏感に反応示す。
くすぐったいような、快感のような。
徐々に吐息荒くしつつも、まだ生意気な態度は崩さないつもりらしく。

「わりぃな。俺、失恋なんてしてねぇよ」

からかってくる女性に向かって、にやりと笑う。

レサ > 「それは話が違うんじゃなくて?」

慰めてほしいって言うから、と、眉をハの字にする。口元は笑いの形のまま。
顎を持ち上げて反らせ、首に戒めるような強いキスで穿つ。
追及するような眼差しや声には素知らぬ様子で――
再び相手を甲板に突き倒して立ち上がる。

「嘘つきの口は塞いじゃおうか」

と、背中を向けて少年の顔に重い尻を落とし、興奮に蒸れたスカートの下の空間に包む。
窒息したり潰れたりしないように加減しながら、
波に揺れるのに合わせるかのように顔の上で腰を振る。
いつのまにかブーツを脱いだ、尻同様に黒いストッキングに包まれた脚が少年の下半身に伸びて
器用に足指でショートパンツを脱がそうとする。

イア > 「俺は、そうだったらって言っただけだぜ?」

口元は笑みのままきように眉を八の字にする彼女に、図太く返す。
けれど、首元に強いキスを穿たれれば、くっと自ら喉を逸らして小さく呻いた。
再び甲板の上に倒され今度は、立ち上がった彼女に、一瞬この熱くなった身体を放置されるのかと不安がよぎる。

「んっ、ぐ……」

不安は払拭されたが、蒸れたスカートの中に顔を包み込まれて。
女の香りが強く立ち込めて、好みでないと言いつつもぞくぞくと興奮に背筋が震えた。
船が波に揺れるのに合わせるように、顔の上で腰が踊る。
むっちりと肉付きよくも美しいラインの脚が自らの下半身へと伸びる様を見ることはできないが。
器用に足指がショートパンツを脱がせば、勢いよく、少年の股間の逸物が飛び出して、先端から透明な雫を零す。

レサ > 「んん……♪」

尻の下に息遣いを感じる。
ぐにぐにと恥ずかしい場所の肉を押し付けて、顔の凸凹を楽しむ。
月や星の光さえ届かないスカートの暗闇の中、淫猥な感触と香りを存分に塗りたくっていく。

「わー。
 座られて嬉しくなっちゃった? そうでもない?」

ぴょこんと露出した陰茎に嬉しそうな声をこぼして、少しだけ腰を浮かす。
相手が酸欠にならないようにという配慮か、声を聞きたくなったのか。
あるいは発情した女の匂いの篭った空気を、より多く吸わせたいのか。

「あたしのことも気持ちよくしてくれると嬉しいですねぇ」

再び腰を落とす。
位置が少しだけずらされて、ちょうど口の近くにストッキング越しに秘所がひくついている。
一方で、しなやかに伸びた脚の指が、焦らすように太腿をさすったりした後――
足裏が茎にのしかかり、先走りを傘全体にまぶすようにこね回し始める。

イア > 尻の、あるいは秘所の、柔らかい肉の感触と蒸れた女の匂い。
スカートの中の暗闇では、唇や鼻先に押し付けられるそれに否が応にも意識が集中してしまう。
少しだけ腰を浮かせたおかげで息苦しさはなくなったが、代わりに甘酸っぱい女の香りが一層鼻につく。

「嬉しか、ねーって……言ってんだろ」

強がりを、かろうじて紡ぐけれど。
再び降りてきた腰。ちょうどよく口元に薄布越しの秘所の感触を覚える。
聞こえた言葉に従うわけではないが、やられっぱなしは性に合わない。
唇で布越しに陰核を探りあて、吸い付き、舌で舐る。
その一方で、しなやかな足先が太腿をさすり、焦らすように蠢くのにも陰茎がぴくりと跳ね。
そして足裏が竿にのしかかってぷくりと溢れる先走りを亀頭全体に塗り広げるように捏ね回してくると、びくびくと熱を持った肉棒は大きく暴れだす。
もっと強い刺激が欲しいと強請るように。

レサ > 「素直じゃないんだからぁ……んぅ、ふぅー」

弾む声。意欲的な舌での愛撫を受けて、とろとろとした汁が染み出して相手の顔を濡らす。
暴れまわる肉棒を、小さな動物を愛おしむ眼差しで見つめる。
息継ぎとばかりにまた腰を上げて、座り直す。
にちゃ、という水音。
股や尻に与えられる刺激では満足できないのか、空いた手で自分の胸をこね回しだす。
暗闇にいる少年に外部から届くのは衣擦れの音と、女の乱れた息遣い。

「嬉しいって思うようになるまでこうしていてあげようか?
 えっちなお汁、たっぷり飲ませてあげるね」

竿を踏みつけていた足がどいて、双つの足裏が側面を挟み込む。
上質で繊細な布地が、彼の粘液に汚れる。
緩やかに、徐々に速度を上げながら、直立したそれを扱き始める。

イア > 積極的に、舌で陰核を愛撫していればとろりと、薄布越しに蜜が染み出して口周りを汚す。
ずっ、と音を立てて染み出してくる愛液を啜り上げて、布越しに舌を秘裂に這わせる。
空いていた両手をスカートの中に差し入れて、再び彼女の豊満な尻を揉みしだく。
時折息継ぎのように腰が上がれば、短く荒い呼吸が聞こえるだろう。

「っは、ぁ……、ふぅ……んんっ」

翻弄される。彼女が自ら胸を愛撫し始めたことまでは知り得ないが。
乱れた息遣いは、たしかに発情した女のそれ。
何より唇と舌で愛撫している秘所の反応が顕著で。

「……淫乱」

短い息継ぎの間に、揶揄するように告げた。

上質で繊細な薄布が、足裏の温かさが、竿を側面から挟み込む。
擦り、扱き、徐々に早くなる刺激にとくとくと先走りの雫は止むことなく湧き出してくる。
陰茎は熱く、硬く張り詰めて、柔らかい秘所へ包まれることを求めて強く脈動する。

レサ > 「むかっ!」

短い揶揄への返事はちょっと怒ったような声だった。
趾がぐにぐにと艶かしく動いて熱塊を抱きしめ、親指部分の繊維で敏感な亀頭を責め立てる。
揉みしだく手や舌の動きに、情欲が高まり、
結果として女の動きがより強く少年を責め苛む。

「あたしに入れたい? ……ダメ。
 きみみたいな、生意気ちんちんの相手はぁ、足で十分だから!」

ますます息を荒げて、相手の頭で自慰をするように濡れた股を無慈悲にこすりつける。
継続して指で扱きながら、足首をひねる。
両足のかかと部分が、強く根元を挟み込んで絞り上げり、否応なく射精へと導く。

イア > 短い揶揄へ帰ってきた子供じみた反応に、してやったりとスカートの中でも笑いを浮かべる。
彼女の動きが早まれば、愛撫する舌の動きもより大胆になって。
薄布越しに秘裂へと舌を挿入しようと、ぐいぐいと押し込んでいく。

「んむっ、ふ、ぅぅっ……」

苦しげな不満の声はくぐもって言葉としては聞き取れず。
まるで自慰に使われてでもいるかのような扱いは、好きではない。
ないが、それでも足指で器用に扱かれる陰茎は刺激に素直に悦んで、白濁混じりの先走りをこぼし始める。
根元を絞り上げてくる動きは、射精への欲求を高め、びくびくと脈動が強くなる。

「……く、っそ……い、……っ」

いく、と言いかけてなけなしの自尊心が言葉を飲み込ませた。
だが大きく跳ねた陰茎は堪えきれずに射精へと至ってしまって。
勢いよく放たれた白濁が、黒い薄布をどろりと汚す。

レサ > 「んんぅう……!」

つま先に伝わる熱く粘っこい感触と同時に、顔面にのしかかったまま果ててしまう。
しゃあと淫らな液を滴らせて、相手の頭に染み込ませる。
そのままでしばらくいたが、窒息させてしまいかねないことに気づいて
よいしょとどいて傍に座り直す。
はふ、と疲れたように息を吐く。上気した肌。

「淫乱じゃないしぃ……ふつうだし……」

気持ちよくなったばかりというのに、不機嫌そうに唇を尖らせている。
脚を柔軟に曲げて、白い粘液をすくいとった趾を口元に運ぶ。
指ごとがじがじと食んで、精液を舐め取っていく。

イア > 少年が達したのと同時、彼女もまた淫水を吹いて果てた。
口周りや鼻先のみならず、滴り落ちて髪にまで濡れた感触が届く。
絶頂の余韻に震えていたが、脱力した彼女の重みに苦しくなって微かに呻き。
それが聞こえてかどうか、彼女は傍へと腰を下ろした。
視界がわずか明るくなる。
新鮮な空気が美味くて、何度も肩で息を吸う。

「……普通の女は、俺みたいなガキの顔に乗って気持ちよくはならねーんじゃねぇの?」

ははっ、と揶揄の色薄く笑って。
柔軟に足を曲げて汚れた薄布ごと足指を食んで精液を舐めとる様子を横目に眺め。
器用だなぁ、なんて思いながら、少年もまた散々に濡らされた顔を手の甲で拭い、舐めとっていく。

レサ > 「まぁそうかもね」

不機嫌な色を表情から消して、あっさりとそう答える。
足の掃除とも言えない掃除をやめて、脚を下ろす。
今度は少年の股ぐらにかがみ込んでしげしげと眺める。

「ま、ちょっと調子に乗っちゃったのは認めようか。
 あたし、レサ・モーント。
 迷惑料を請求するならその名前宛でよろしく」

詫び代わりとでも言うのか、赤い舌を伸ばして肉棒を舐め取って、少しずつ綺麗にしていく。

イア > 「認めるんだ……」

呆気に取られたように呟いて。
顔を拭い終えると、しげしげと股座を眺めている様子を見下ろし。

「俺はイア。迷惑料払う気があるなら、今夜一晩ベッドをわけてくれよ」

自分の客室に戻りたくないんだ、と付け足す。
肉棒に赤い舌が這うのを眺めていれば、若く性欲旺盛な少年の肉棒は素直に反応示して、ぴくりと跳ねる。

「……続きはレサの部屋、でどう?」

そっと手を伸ばして彼女のふわふわの蜂蜜色の髪を撫でつつ、そんな提案を。

レサ > 「さっき黄昏れてたのって、そういう理由?」

肉茎の側面に吸い付いてちゅうと吸い、もにゃもにゃと舌を動かしてそれを味わう。
頭を撫でる手に、悪くなさそうに目を細め、小さく息を漏らす。

「女は淫乱だと罵られるのに、男はそうじゃないの不公平~」

顔を上げておどけてそう言うと、ブーツを履き直して立ち上がる。
イアが衣服を整えるのを待って、船内へ向けてゆっくりと歩き出す。

「手をつなぐ? 恋人みたいに」

一度脚を止めて振り返ったその表情は、少し楽しそうなものだった。

イア > 「まあな」

陰茎を舌で舐めて綺麗にし、ついでに味わっている様子を嬉しそうに眺め。
彼女が立ち上がるまで、柔い髪を撫で続け。

「俺は淫乱な女、嫌いじゃないぜ?」

くすくすと楽しげにそう言いながら衣服を整え、立ち上がる。
少年を待って船内へと歩き出した彼女を追って。

「……そうだな。繋いでやってもいいけど」

生意気な言い方だが、声音は優しいもので。
立ち止まり振り返った彼女の隣に追いつくと、その手を強引にとって歩みを促す。

二人が船上の一夜をどう過ごしたかは、二人のみの知ることで……。

ご案内:「セレネルの海」からレサさんが去りました。
ご案内:「セレネルの海」からイアさんが去りました。
ご案内:「セレネルの海 海岸」にエニャさんが現れました。
エニャ > 人が往来するような場所から遠く離れ、めったに人の来ない海岸に灰色の薄汚れた塊のようなものが流れ着いている。

それは一応人の形をしているが海中を漂った跡を全身に残し全身を覆うような長い髪には海藻や砂がこびりついている。
あまりの見すぼらしさに一見すればただのゴミの塊に見えるだろう。
身に着けているのは男性船員用の大きな麻のシャツ一枚のみでそれも所々破けたり朽ちたりしている。
木の板のかけらのようなものに引っ掛けるように投げ出された細い腕と足は傷だらけで、短い鎖がついた鉄輪がしっかりとはめられており、ほとんど血色が見られない。

「う…ぁ…」

まるで死体のようであったそれが微かに身を捩じらせる。
乱れ切った髪の下、青空を映したような右目が開くもその眼は今はどんよりと濁っている。
少しだけ上体を起こし近くに川を見つけたソレは体を引きずるようにその場まで這って行く。
長い時間をかけてそのほとりまで辿り着くと水面に顔をつけるようにして貪るように喉を潤して。

「……げほっ、ごほ、ごほっ」

急きすぎていたのか咽たように咳き込んだあと、体をさらに動かそうとするものの立ち上がった弾みにそのまま崩れ落ちた。
再び立ち上がろうとするもその力はなくて…
しばらく後あきらめたようにまた力が抜けていく。

そのまま上っていく日差しだけを温度にゆっくりと瞳を閉じていく。
体はまだほとんど動かない。それを悟って天に身を任せるしかないと悟って。
運は良ければだれにも見つからず、見つかったとしても連れ戻さない人かもしれない。
運が悪ければ奴隷商人の手のものや魔物に見つかるかもしれない。
どちらにせよ抗うすべを持たないそれにはどうしようもないこと。
今はとにかく休んで体を動かせるまで回復しなければ…
どこか冷静に頭の片隅で考えながらさざ波の音に包まれそれはまた眠りに落ちていった。

エニャ > 日も傾き、地平線が朱に染まるころそれは再び目を開く。
再びゆっくりと上体を起こしあたりを見渡す。
目が覚めた場所が再び暗い船内でないことを確認するとそっと一つため息をついた。

「ぅ…」

そっと体をさする。そろそろ日も落ち辺りも肌寒い。粗末な襤褸一枚で海辺にいては体温を奪われてしまう。
それはゆっくりと手を伸ばし川の水を救い上げ口に含む。
そのあとふらふらと立ち上がり森の中へと歩みだしていった。
行く当てなどどこにもないけれど、少なくともあの場所よりはましだと、縋るような希望を胸に重く冷たい手足を引きずるようにして。

ご案内:「セレネルの海 海岸」からエニャさんが去りました。
ご案内:「セレネルの海」にジアさんが現れました。
ジア > 「…わぁ、凄いことになっちゃってるなぁ」

船着き場で、先の嵐で中型船が座礁して放棄された話を聞いた少年は、その船に近づきながらその惨憺たる有様につい独り言ちる。
へし折れたマストと帆は、船員が暖を取るための薪と毛布代わりになったのか根元の他に残骸すら見当たらない。
竜骨ごとへし折られて大穴を空けられた船の胴体は、むしろよくぞ海辺まで辿り着いたというぐらいである。
そのまま中に入っていけば、生臭い磯の香りが漂ってきて、つい少年は眉を顰めながら、指先に火を灯して中を照らして。

「やっぱロクなものは残ってないよね。それを期待したわけじゃないからいいけどさっ」

激しい衝撃による破壊と、水の浸食によって崩れた船内に原型を保っているものは少なく、なけなしのものは船員やすでに先を越したらしい者たちに持ち去られているようだった。
少年は負け惜しみじみて鼻を鳴らし、足元に気を付けながらゆっくりと船の中にならだいたい用意されている「あるもの」を探していく。

ジア > 「あんまり気分いい場所じゃないな…うわっと!」

じめじめとしながらひんやりとした冷たい空気に身体を包まれ、少年は寒さは感じないものの、気味の悪い感覚に身体をぶるぶると揺らしながら歩く。
注意しながら歩いていたが、足元が不意に沈み込むような感触と共に腐食した板を踏み抜いてしまう少年。
その場でたたら踏んでなんとか踏みとどまるものの、穴の開いた下は水が溜まっている空洞で、落ちれば戻ることは至難であるとわかって、背筋に寒いものが走った。

「あぁ、あったあった
…んしょ、んしょ。」

しばらくの探索の後に少年が見つけたのは、殆ど水に浸かる形で沈んでいる大きな火薬の樽だった。
樽に火を近づけないように記した紋様が、その目印となっており、すでに意味をなさないそれに火を近づけて確認すると、手に持ったロープを樽の上部に巻き付けて、少しずつ引っ張りながら水から引き揚げていこうとした。
また床板を踏み抜かぬよう、注意しながらゆっくりとである。

ジア > 「よいしょと…ううん、やっぱあんまり残ってる樽じゃなかったかぁ」

縄の鉤爪で蓋を剥がせば、中に固まっている火薬の塊を丁寧に取り出して、ポーチから道具を手に取った。
そして少年は殆ど水を吸って固まっている火薬を削りながら、少しでも渇いてる部分を取り出すように、慎重に道具を使っていく。
やがて取り出したのは、小さな一抱えほどの塊であり、それも普通に見れば火薬としての用を為していないものであったが、少年は満足そうである。

「湿気た火薬がこれだけ手に入ることも中々ないし、十分十分」

そう言いながら少年は革袋にそれを詰め込むと、樽を蹴飛ばして再び水に落としていき、その場を去っていった。

ご案内:「セレネルの海」からジアさんが去りました。