【名前】本命不明。古い言葉で9を指すエニャという名前を与えられている。
【容姿】 手入れされていない白髪が伸びきっており顔が隠れんばかりになっている。 その下には紫水晶のような瞳をたたえた、 健全に育てば美しく育っただろうと思われる端正な顔が隠れているが 現在は呪いが進行し左目を中心に実際に紫水晶が生えたようになっている。当然見えていない。 また手足の爪も宝石のような質感になっている。 栄養が少なかったためか小さな子供のような体形をしている。 禁呪の影響で体表にはあまり傷がないが体内はボロボロ。 首と手首には首枷に擦れてついた跡があり、鎖のついた鉄輪がついたままになっている。 血色はなく真っ白な肌をしており、 服は粗末な船員用の大きなシャツ一枚だけ。
【性格】 乱暴に扱われるのが常になっていたため普通の感覚が鈍く、従順。 また出来るだけ懸命に尽くそうとする性質がある。 自罰型で安易に身を差し出す傾向がある。 常に下を向いて耐えているような子で生きているというより 幽霊と言われたほうが納得できるような存在感。 長い間の調教により奉仕や受容以外の方法をとるという発想が失われている。
【経歴】 とある貴族が経営していた高級娼館にいた母親を持つ。 母親には嫌われており、母と同じ場所に勤めていた少女によって育てられるが それ以前に非常に高等な教育を受けていた形跡があり どうやら元は「特注の一品」であったらしい。 経営者の貴族が権力闘争に敗れたさいに奴隷として売り払われた。 市場に行く途中に若い奴隷を好む奴隷船の船長に気に入られ購入。 以後快楽を得るための道具として調教されていた。 美しい声の持ち主だったが現在は大きな声を出すことが出来なくなっている。
寿命を大幅に削る代わりに表面上は傷を癒す呪や 加齢を抑え、妊娠を防ぐ禁呪も施されている。 いずれも代償に比べ効果が少ない非効率なもの。 それらの魔術の影響で既に一部狂気に陥っており、時折幻覚や譫言を発する。 鎖に繋がれ家畜同然の生活をしていたが奴隷船が難破。 海岸に漂流し奴隷商を避けて彷徨っていたが 行きずりの相手を助けるために再び自ら奴隷商の手に落ちた。
【特殊事項】 ・永胎の枷 寿命の大部分を引き換えに加齢を抑える呪い、禁呪の一種。 奴隷商などに仕える夢魔によって施される。 主に年若い相手を好む顧客向けの奴隷に施されることが多い。 加齢が極端に抑えられる代わりに急速に精神が蝕まれていき 数年もたてば完全に狂気に捕らわれ、そのまま狂い死んでいく。 この手の呪いの例に漏れず、周囲の対象の劣情や激情を掻き立てる作用もあるため 普段温厚な人物でも彼女の近くでは感情の枷が外れやすい。 まさに奴隷を使い捨てるための呪いだが非常にコストがかかるため 「特別な贈呈品」等として育てられるものにしか施されない。 またその用途、性質から妊娠を防ぐ性質がある。
・受肉宝樹 宿主を魔石へと徐々に変化させる寄生性の魔術樹。 愛した者が変わっていく事に耐えられなかった魔王によって その姿が失われる事が無いようにと生み出されたと言われるもので 宿主や周囲の魔力を吸い続け臨界点を迎えると宿主を魔石化する。 発生条件が非常に厳しい代わりに致死率は極めて高く、現存は非常に稀。 緩やかながら宿主の傷や副作用を緩和するという効能もあるが 再生、治癒するたびに魔石化が進行していく。
現在の進行: 左目は既に結晶化。足の爪も宝石化しており右足の足首から先の感覚も 既に失われており歩く事に支障が出ている。
【邂逅録】 イア…儚い夢と細やかな願い
【既存関係】 ・元高級奴隷 奴隷程度に気をかける人物がいたら覚えている可能性はある。 同業者にはもしかしたら彼女を育てたり面倒を見た経験があるかもしれない。 また奴隷船に乗ったことがある人物の中には彼女の姿を見たことがある者もいてもおかしくはない。
関連NPC:奴隷船「ジャンダル」 半分海賊の奴隷商。襲撃や強奪をも厭わない団体で 奴隷への扱いはあまり良心的ではない。船長は幼女好き。 何らかの理由により船が難破し現在船員、奴隷含め消息不明。
関連NPC:奴隷商「バルデス」 頭髪のない小太りで小心そうな面構えの、うだつの上がらない奴隷商。 彼に扱いきれる品ではなかったため既に彼の手元からは離れている。
【備考】 The無力。 劣情は煽るのに身を守る術を持たないうえに 色々と進行してるために 放っておいてもそのうち限界が来るでしょう
愛でるも虐げるもご自由に。 奴隷に何をしようとこの世界では許されるのですから。 |
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