2017/07/08 のログ
ご案内:「ゾス村」にルーフェンさんが現れました。
■ルーフェン > 村の傍の小川で子供たちが水遊びに興じている
それに混じってドラゴンも水遊びに興じている…と言っても、なりは成人男性なので若干、妙な光景なのだが
初めのうちはぼんやりと子供たちが遊んでいるのを眺めていたのだけれど、子供たちが魚とりを始めると、
まるでなってない…と、ブーツを脱ぎ、ずかずかと川に入っていき、子供たちに向かって
やれ、下流に石積みの堰を作れだの、追い込めだの、あれこれ注文をつけ始める始末であった
そんな、ドラゴンの介入があってかどうかは判らぬが川魚も無事、捕まえることができて
今はぼけーっと、子供たちと並んで川面に脚を突っ込みながら休憩中であった
■ルーフェン > ひょい、と立ち上がり川から上がれば川のそばに立つ低木に実った果実をひょいひょい、と集めて
自分で1つむしゃむしゃ、と齧りながら手に持った果実を、遊び疲れてぼんやりしている子供たちへ
主はよく働いたから2つじゃなとか、いちいち、魚とりでの働きっぷりに対する寸評を述べながら配れば、
かなり満足気に元いた場所へ腰を下ろそうとした…
「―――主ら、川から上がり母御の所へ今日は帰れ」
川の対岸の林、揺れる草にす、と眼を細めてそちらを向いたまま、座っている子供たちへ静かに伝える
子供たちと言えば、果実を齧りながら、遊び足りないやらもっと魚取ろうよおじさんやら、
色々と言ってくるのだが、それらを一蹴して、急ぎ帰れ、と雷鳴の如く声量で伝えれば蜘蛛の子を散らすように
子供たちは去っていった
「……おじさん、とは失礼な奴め
―――まあ良いわ、出てこい。子供らを狙っておったろ?」
対岸の林に向かって叫べば木々が揺れ、その奥の森から吹く風に乗って微かな獣臭
ぬらり、と警戒を解かぬまま林から姿を見せたのは大きく太い四肢を持つ獣…、否、魔物であった
「…長く生き、魔物に変じたか、哀れよな」
見てくれは巨大な狼、鋭い牙に爪、子供であれば丸呑みにしてしまいそうである
ぐっ、と此方へ視線を向けたまま今にも飛びかかりそうな気配の魔物に此方も視線を向けたまま
じりじり、と川を渡っていき、互いの距離を縮めていく
■ルーフェン > 魔物とドラゴン、互いの距離が縮んでいくに連れて場の空気が張り詰めていく
どこぞの街にあるらしいコロシアムとやらであったらば観衆はごくり、と固唾を飲んだ事であろう……――が
「―――あっ」
その時であった
浮石に脚を乗せてしまい、ぐらり、と脚元が揺らいだと思えば川の流れに脚を取られ、ざぶん、と
ひっくり返るドラゴン…、それを見るやいなや、太い四肢で強く踏み出し大地を弾ませるようにして魔物が飛びかかる
前脚でぶくぶくしているドラゴンの身体を押さえつけ、そのまま、がぶり、としようとする魔物
「ぶあっ、食われては堪らんな」
が、負けじと身体を押さえつけた前脚を跳ね退け、魔物の顎をがっちりと掴み、ぐ、と押しやるようにして立ち上がる
純粋な力比べになれば負けるはずもなく、ずいずい、と魔物を押しやるようにして対岸へ魔物を押しあげていき
「…若いの、まだまだ力比べでは負けぬぞ?ん?
このまま、口から尾の先まで引き裂いてやろうか…?」
ぐい、と力を込めれば開いた口を力任せに引き裂こうという気配を見せる
すると、魔物の方もその気配を察したか、頭を振り掴んだ腕から逃れれば、す、と素早く後方へ飛び退き、
そのまま、森の奥へと駆けていった
「…もう少しでやつめの腹ン中じゃったな…」
びしょ濡れになった衣服が重い
長いこと川に浸かって冷えたか、くしゅん、と見た目にそぐわぬくしゃみをすれば、ざぶざぶ、と川から上がる
ご案内:「ゾス村」に火棘さんが現れました。
■火棘 > 森の中の川上から片手に靴を持ったまま下ってくる
川の流れる音に紛れてたけど
森の茂みになにかが走り抜ける獣だろうか駆け足の音
まあ逃げているようだし、とコチラに向かわなかったことは獣も運がよかったのだろう
涼みながら過ごしてた夜に
そのまま下っていくと、川からヒトのシルエットが上がってきていた
小さな篝火をその人めがけて投げつけるようにして
その炎は手前で止まる、だれか…と照らすためのもので
■ルーフェン > ぼんやりと淡い篝火が近づいてくる
小競り合いの後で気が抜けていたか、その気配に寸前まで気がつくことはなかったが、
その気配を感じれば、す、と臨戦態勢を取ろうとした身体の強張りが抜けて、間の抜けたくしゃみを1つ
「っしょい…なんじゃ、また童が出たか…」
よく知った炎の気配を纏う龍…と言っても、彼女もまた今は人の姿形をしているのだけど
気楽な様子で、水を吸って重くなったショートマントを脱ぎ、ぎゅっ、と水気を絞れば脇に抱えて
篝火に薄っすらと浮かぶシルエットに向かって話しかける
「…丁度よい所で合うのう…
ご覧の通り、びしょ濡れで幾分、身体も冷えておる故、炎を貸してはくれまいか、火棘」
パタパタと洗濯でもするようにマントを振るえば、彼女の作り出したであろう篝火に近づけ乾かそうとした
■火棘 > 「なんだ…やっぱりか…服のまま水浴びとは、かわったことを」
なんとなく気配で見知ったものだった、そのまま裸足で川の中を歩き近づいて
ポンポンといくつもの篝火を相手の周りに囲むよう浮かび上がらせる
かわったことをしている、と感じながらも
「そのままでは、中身ごと逝くかも…、全部脱いでしまえば?」
全身濡れてる様子、便利にも明かりと熱のある炎を近くに数個浮かべながら
相手をやけどさせないくらいに
■ルーフェン > 「…水浴びしていたわけではないわっ!これには深いわけが!」
ふんす、と鼻息を荒くし事情を説明しようとしたが、とりあえず、先に衣服を乾かしてもらうことにする
篝火が増えていくとようやく彼女の姿をしっかりと見ることが出来る
ぱたぱた、と傍の篝火でマントを焦がさないように揺らしながら乾かそうとして
「……恐ろしい事を言う娘じゃな
む、では、火力調整はしっかりと頼むぞ?良いな?
ドラゴンの姿焼き、焼死体はゴメンだからな?」
念入りに彼女に加減を頼めばあまり気にした様子もなく着ていた衣服を脱いでいく
同族というのもあったから、気楽な様子で衣服を脱いでいったが、ズボンに手を掛けると、手が止まり
「…いや、まて…年頃の娘の前で全裸というのは不味いじゃろ?
増してや嫁入り前…お主はもう少し、慎みを持て…一族の長の娘なんじゃろ?」
あわや、素っ裸になるところであったがなんとか踏みとどまる
そうして、説教じみた事を口にすれば、彼女の用意してくれた炎に手をかざし、その温もりにぶるり、と
身体を震わせた