2019/01/23 のログ
ご案内:「ハテグの主戦場」にキニスさんが現れました。
■キニス > 「はぁ…はぁ…」
未だに戦いが続くこの丘陵から少し離れた岩地
攻めるも守るもしづらく、戦域から除外されていたこの地へと一人の剣士が息を切らしやってくる。
肩からは血を流し、それを素手で抑えつつ、岩の一つに寄りかかるように座れば乱れた呼吸を正すように深く息を吸う。
呼吸をすると同時に苦痛に満ちた表情をするも、声は出さなかった
「やっぱり、剣はいてぇよ…」
肩の傷を回復魔法で癒しつつそう言う
先ほどまで戦闘であったが、自軍が不利と判断し、指揮官は撤退を命令。
それに従うように兵士は散り散りになり、自分もこちらへとやってきたのだ
追撃が来るかもしれない…女なら犯されて連れ去られるのが常だろうが、俺の場合はその場でめちゃくちゃに殺されるだろう
あまり時間はないか…?早めに離れた方が良いかもしれないと、思案する
ご案内:「ハテグの主戦場」にキニスさんが現れました。
ご案内:「ハテグの主戦場」にハーティリアさんが現れました。
■ハーティリア > 「さって……どうしたもんかね。」
人と魔族がしのぎを削る戦場の中、そんな間の抜けた声と共にふわりと甘い香りが混じり……すたりと、岩の上に降り立つのは、美女めいた風貌でぶっきらぼうな口調で話す魔法使い。
魔族に加担するか人に加担するか、その時々で気まぐれに変わるそれはふぁ、と欠伸をしてから……降り立つ岩の傍に居た男に視線を向ける。
「なぁそこの青年や……俺冒険者なんだけど、何かして欲しい事はあるかい?っと……おや。」
よりかかる岩の上にどこからか降り立った抜けるような白い肌の男は……しゃがむような仕草で岩の下のキニスに問いかけた途端……彼を見て少しだけ目を見開く。
文字通り不老不死の自分に、何やら近しい気配を感じて。
■キニス > 「…!」
全く気配を感じることが出来ず、その女性…男性?の接近を許してしまう
ハッとしたような表情になれば、剣を引き抜き距離を取って相手を見据える
完璧とは言えないが傷はとりあえず癒えた。一人ぐらい殺すのに支障はない。
普通の相手なら…っと思考する。
「一応俺も冒険者何だけどな…アンタ、何しにきたんだ?口振りから察するに敵ではなさそうだが」
剣を向けつつ、目の前の人物に問う
つかみ所のない雰囲気でも焦ることなく対応できるのは経験を積んでるからだろう
相手は自分に何か違和感を感じているようだが…いや、自分の方も今目の前にいる相手に違和感感じまくりではあるのだが
少し様子がおかしい、と気づく。
■ハーティリア > 「ん~?……さ・ん・ぽ♪ ってのはまあ、半分冗談だけど、特に何か依頼や用事があったわけじゃねぇんだよなぁ。戦争ってのは、関わると基本めんどくさいからねぃ。」
岩の上にしゃがむようにして頬杖を付き、青年を見下ろしながら。剣を構えられても態度は変わらず微笑みを浮かべたまま。
甘ったるい、淫魔の纏う魅了の香りを隠そうともしないままで。
「まあ、気まぐれよ、きーまーぐーれ。なんでまあ、適当に目についたなんだか他人の気がしなくもない青年に、何かして欲しいか聞いてるわけだけども……。
それとも、その剣で俺を狩って一山当てようとしてみるってのも、俺的には悪くないけど?」
どうする?なぞと問いかける、頬杖をついたまま、カクンと首を傾いで。
■キニス > 「それは、割と戦争絡みの依頼に参加してる俺への嫌味か?」
とりあえず、相手の様子を察するに敵ではないことはわかり、剣先を下げる
ただ、信用できないのも確かであるため剣は常に手に持ったまま、相手の動向を伺う
香ってくるのは淫魔特有の甘く、虜にするような匂い
それをあまり嗅がないようにと、口元を手で覆う
「他人の気が…?意味わかんないけど、俺もアンタと戦うつもりはねーさ
お前に喧嘩売るのは、なんだか面倒な気がするしな」
特にして欲しいことはねーけど、と付け加えつつ、彼の最初の言葉に首をかしげる
さては何処かで会ったか?血縁者という可能性は0に限りなく近いし、知り合いの知り合いとか…?
いろんな事が頭の中でぐるぐるしており、相手の正体を探る
■ハーティリア > 「まさか。初対面の子に嫌味言うほど耄碌してねぇつもりよぉ?俺は。他意はないけど、あったほうが面白かったかも、とはちらっと思ったが。」
剣先を下げる様子にニィッと人好きのしそうな緩い笑みを浮かべ、口元を手で覆う仕草も気にしないまま。
「そうそう、いくら殺しても死ななそうな感じが、なんだかとっても親近感。あぁでも、なんだか俺よりもっとドギツそう?まあ、ただの当てずっぽうだけど。」
そういって首を傾げる男。自ら不死に転化した己と違い、なんだか奇跡のような呪縛めいたもののような雰囲気を感じて目を細める。
魔力を可視化する瞳孔に刻まれた六芒星が、ほのかに光を放ち。外れてても、自分が恥ずかしいだけだしと、適当に感じたことを口から放っているような雰囲気で。
ご案内:「ハテグの主戦場」にキニスさんが現れました。
ご案内:「ハテグの主戦場」にキニスさんが現れました。
ご案内:「ハテグの主戦場」にキニスさんが現れました。
ご案内:「ハテグの主戦場」にキニスさんが現れました。
■キニス > 「いや、面白いと思ったのかよ」
とりあえずはそのようにツッコミを入れつつ
相手の笑顔にさらに不信感を深める
本当に掴み所のない相手…心理戦とかが上手いタチだろうな。
そう分析をする
「はっ!何を言ってんだよ!殺されたら普通死ぬだろうが、不死身でも不老不死でもねーぞ俺は。…ってかそういうアンタは何か?不老不死って奴か?」
相手の体内にある魔力の流れを読み取る
確かに、これは普通の人間や魔法使いとは少し違うマナだ
あまりそこらへんの分析は詳しくないが、口振りから察するに不老不死とやらだろう。
自身が持つ『呪い』のことも薄々勘付かれているようで、でも敢えてバラすひつようもないだろうと、否定する。
■ハーティリア > 「そりゃあまあ、俺ぁ面白いと思った事しかしねぇからーぁ?」
くっく、と喉を鳴らすように笑みをこぼす仕草が余計に胡散臭く。
わざとそうして楽しんでいるような気配さえ見えるから不信感を抱かれるのだろう。改める気は今のところないが。
「はっは、そりゃそうだ。殺されたら死ぬわなぁ普通は。まあ普通じゃない奴なんて探せばポロポロ居るだろうが。
ん~、俺?俺は……あれだ、いわゆる『魔術師の成れの果て』って奴だよ。」
リッチ……魔術師が研鑽の果て、更に探究を続けるために自分の身体を不死化させたアンデット。まあ、魔術に詳しくなければ言葉の意味はチンプンカンプンだろうが、笑い混じりに返すにはちょうど良い単語のチョイスだろうと、勝手に満足しつつ。
「そっか違うかぁ、残念だねぇ……あぁでも、気を付けろよ?世の中には、勝手に気に入った奴に『死後、部下として取り立ててやるから10回戦死して己を磨き上げてこい』とかって勝手に蘇生の祝福押し付けるアホな神とかも居るから。」
まるで実物を見た事があるかのように、そんなことを語っていると……戦場の方がほのかに騒がしい……どうやら追撃が始まったらしい。
■キニス > 「……」
彼の言葉を聞き、むすっとした表情で無言になる
あまり自分の好きなタイプではない、というか結構苦手なタイプだ
快楽主義って奴なのだろうか?
「そうだな…俺もついこの前、魔王みたいに強い奴と戦ったばかりだからな。
何かとこの国は、そういう連中が沢山いるようだ。…成れの果て?」
リッチ、アンデッド、不死化。言葉の意味など、この道で何百年も働いてれば当然理解できる。
なるほど、彼が自分と似ていると言ったのはそれのせいか。まぁ、正確にはその本質は全く違うものなんだが…
「な、なんだそいつは!?鬼なんてレベルじゃねーぞ!?悪魔じゃんもはや!」
彼の話を聞けば驚きを隠せずそう叫ぶ
そして聞こえてきたのは争いの怒号。丘陵での戦闘が再開したらしい
と言ってもこちらの劣勢は変わらないが…
「っと悪い。もっと楽しくお話ししたいところだが、時間みたいだ…
最後に、俺の名前はキニスだ。アンタは?」
■ハーティリア > 「おや……お気に召さないってツラだねぇ。」
真面目なこった、とむすっとしたしかめっ面に苦笑いしながらも、まあ自分の性格は好き嫌いが分かれるだろうと自覚があるせいか何も言わず。
「へぇ、魔王みたいにねぇ……そりゃあまた、難儀なこったねぇ、楽しそうではあるが。
そ、成れの果て……これでも割と凄い魔法使いなんだぜ?……なんて、な?」
冗談めかすように言葉を切るのは、信じるか否かは彼に任せるという事だろう。
己の出した例えに驚く彼に、まあ驚くわなぁ。なぞと考えつつ。
「まあ、本人は戦場大好きバトルジャンキーだし、もともとその神の信者だから喜んで戦場に突っ込んでったけどなぁ。」
あーやだやだ、と苦い顔。勇敢に戦死して、死後の世界でも戦いに明け暮れる。そんな神への信仰が広まってる地域での出来事である。
「ん、俺はハーティリアよ。……逃げるなら、良かったら乗ってく?」
どこからか取り出した箒を宙に浮かべると、そっとそれに腰かけて手を差し伸べる。
手を取るならともに箒に乗せて空に舞い上がり、取らなければ自分だけが空へと舞い上がる。
どちらにしろ、淫魔と不死者の王は夜空へと、その姿を消していくだろう。
■キニス > 「あぁ、勿論乗っていくさ」
彼の申し出を受け、その差し出された手を掴んで箒に跨る
魔術師の箒に乗ったのなんて何年ぶりだろうか
慣れない乗り心地に少し緊張と空を飛ぶ期待を胸に、その場から飛んで行った。
ご案内:「ハテグの主戦場」からキニスさんが去りました。
ご案内:「ハテグの主戦場」からハーティリアさんが去りました。