2017/11/20 のログ
ハーティリア > 「け、ふっ……くっそ、痛ぇ。これ、殺す気で呪文選んだほうが良いか?」

腕や足を槍のような水流で裂かれて小さく毒吐くも、凍結して氷柱になり、これ以上の被害が無くなったのは良いが、半ば刺さったままになるのでそれをズルリと抜く痛みにも顔をしかめて。

「その諦めろってのが、死ねって意味か尻尾巻いて逃げろって意味かで変わるが……まあ、とりあえず……せっかく発動したんだし、3分は我慢比べと行こうか。」

セロフロート……自分が触れた部分から地面に沿うように周囲5mくらいを凍結させる術だが、効果時間は3分間。

「3分間、その壁出し続けられたら、大人しく尻尾巻いて逃げるとしようかね。」

思い切って呪殺だとか、色々他に試したい手はあるのだが……故意が幸運か、少年に今それは使えない。理由は単純「壁が邪魔で標的が見えないから」である。遊ぶにはそろそろ割に合わない感じではあるし、まあアレだ……適度に暴れたからよしとしよう、なんて負け惜しみ交じりの言い訳をぽつりと……まあ、とりあえずは3分の勝負だけは負けまいと、彼と違って凍結の中心位置が変わるだけで意味は無いがぐい、と地面に足を踏み込んで。

ダスト > 「は、おっさんと俺が持久戦で負けるわけねぇだろうが」

周囲に圧倒的な熱量を放つ壁のに阻まれ相手の魔法は届かない。
といってもこちらからも現在の壁を維持するので手一杯な手前、攻撃に出ることも難しい。
強気に相手を挑発しながら、厚さからか、それとも疲労からか額にぽつりと汗が浮かび。

「おっさんこそ、この魔法が切れたら覚えてやがれ」

相手の魔法と違い、こちらには効果時間などは存在しない。
代わりに同じ魔力を流し続けるのには途方もない集中力が要求され、維持が可能な時間自体は大して変わりはしないだろう。
3分後、おそらく相手の魔法が切れるのと同時に壁が解き放たれ。
瞬時に小さなマグマ塊を相手に飛ばして。

ハーティリア > 「むぅ、そこまで言われると最後までヤりあいたい気もするが……。」

壁の向こうで声だけで軽口を叩きあっているせいで相手からは見えないのを良いことに、太股のホルダーから月の絵柄のカードを一枚抜き出して魔力を注ぐと、ふわりと柔らかい光につつまれて自分の傷を癒していく。こちらは効果時間に縛られている代わり、一回発動すれば集中も魔力も継ぎ足さずにその時間だけは効果は保障されているので、その間に悠々と自分の傷を癒していた。が、それこそ通常扱う魔法では出力負けしているなぁと若者の才能を妬むばかりである。

「んんむ、最近の若い子はすげぇなぁ……魔王呪文あたり引っ張り出さないと勝てないのは流石になーぁ。」

洒落にならん、と言いつつもブツブツを氷の呪文が切れる前に、口から別の呪文を紡ぐと。

「風よ風、其は飛び来る害意より身を守る守護者……“ミサイルプロテクション”」

『飛来物』に限定して遮断する風の結界を張った瞬間、結界にマグマの塊が遮られてぶしゅぅっ!と煙をあげ。

「さて、それじゃあ約束通り、尻尾巻いて逃げるとしようかね。」

わんわん、なんて負け犬の遠吠えなぞしてみせながら、文字通りくるりと尾てい骨から生えた淫魔の尻尾でくるりと円を描きながら、箒に腰掛けてふわりと浮かび。

ダスト > 「け、次会ったときはマジで消し炭にしてやっからな」

奇襲効果を狙って放った攻撃は相手が準備していた結界に防がれればかるく舌打ちして。
飛行なんて器用な魔法は使えない為、浮遊する相手を下から見上げ。
子供らしく舌を見せて挑発し。

逃げる相手を追撃することも不可能ではなかったが、そもそも魔法の特性上長期戦は苦手であり。
そのうえ相手はまだ技を隠していることを考えればこれ以上の戦闘は危険と判断し。

「俺とやりたきゃもっといい男になって出直して来いってんだ」

それでも最後まで挑発めいて強気な口ぶりは崩すことはない。
相手が立ち去った後、疲労感から震える脚を崩してその場に腰を下ろし、少し休んだ後に陣に戻って倒れるように寝ることになるだろう。

ハーティリア > 「失敬な、おじさんがイケメンじゃねぇと言うか……まあそうだけど。」

美形か、と言われると確かに否と言わざるを得ない。愛嬌はあると思うんだけどなぁ、とボヤきつつも空に空にと高度を上げつつ。

「今度はおじさんも本気出すからなー、覚えてろよー。」

と逃げ帰る悪役のような捨て台詞を残して飛び去っていく。
本気を出して戦っていなかったかと言うと……まあ嘘だが。
とりあえずは箒で逃げるように魔族陣の方に飛び去る……ように見せてから、大周りで王国にある自分の拠点へと帰っただろう。

ご案内:「ハテグの主戦場」からダストさんが去りました。
ご案内:「ハテグの主戦場」からハーティリアさんが去りました。