2017/11/19 のログ
ご案内:「ハテグの主戦場」にダストさんが現れました。
■ダスト > 「やれやれ、やっぱ戦場ってのは非生産的だな……っと」
戦場となった場所でフードを外し、あたりを見渡して呟いていれば、生き残りの魔族の攻撃を掌から放つ火炎で肉体事消し去り。
小さく息を吐いた後改めて戦場を見渡す。
久しぶりに運動でもしようと傭兵として仕事を受けてきたものの、想像以上の激戦となったのち、魔族を押し返しすことには成功したが
王国軍の被害も馬鹿にできず、動きが取れない間、警戒と生き残りの回収を依頼されたが、もはや助かりそうな兵士などどこにも見当たらず。
「めんどくせぇなぁ、俺はちょっと暴れられたらそれで満足だったんだけど」
ぶつぶつとぼやきながらも遺体を一体一体目を通して、生き残りがいないか探しながら焼け野原となった戦場を歩く。
戦闘は止んだとは言え、まだどこに敵がいるかわからない場所でその姿に警戒心はほとんど見えず。
ご案内:「ハテグの主戦場」にハーティリアさんが現れました。
■ハーティリア > 「おぉぅ、こりゃまた……派手にやってらっしゃるこって。」
遠目に見える強大な火炎で、魔族が一人炭と消えていくのを見て、バサリと背中に広げた蝙蝠に似た羽を羽ばたかせて呟く。
でもまあ、生き残った同族の手当てと撤退を促して欲しい、と依頼されてしまったのなら、致し方なし。
「ったく、おじさん血生臭いのは苦手よ~ってな。」
羽根を消す代わりに宙に浮いた箒にスッと腰を下ろすように乗り換えて、炎の華が開いた方へと、怪我人が居れば人魔無視して回復魔法ほどこしてからペイッと彼らの陣地がある方に押し出してやろうと思ったが……死体ばかりで見つからぬまま、ダストの方へとふわふわと浮かぶ箒に腰掛けた男が近付いていく。
■ダスト > 「もうこのくらいでいいだろ、いい加減腹減ってきたし……ん?」
遺体ばかりを眺めていくのも嫌気がさしてきた頃、少し離れたところから誰かが近づいてくる姿が目に留まり。
方向から魔族であろうことは想像がつく、おそらく自分と同じように生き残りの捜索にあてがわれたのだろう。
とはいえ、ここは戦場、魔族を見かけたなら倒さなければ報酬ももらえない。
「ただ働きするわけにもいかねぇしな」
こっちに近づいてくる相手と向かい合うように正対し、両掌に得意の火球を作り出し。
一応、相手が味方だった場合のことも考えて一発を浮かぶ相手の下に投げつけて爆発させ。
■ハーティリア > 「大体、人族の国で冒険者やってるおじさんに頼むとか、人事的にどうなんだよ……っと?」
ぶつぶつと愚痴混じりに進む白衣は、さぞ目立つ事だろう。今回は密偵として動く気はさらさら無かったせいもあるが、隠れる気の全く無い挙動の結果……眼下に叩き込まれた火球がドンッ!と爆音と熱と風を生むと。
「うぉあ、っとと!」
爆風に巻き上げられる箒を掴んだまま、空を飛ぶのを諦めたように、空中で体を捻ってスタンッ!と彼の目論見通りかは知らないが地面に下ろされれば、火球を放ったらしい魔術師の少年を見やり。
「あっぶねぇなぁ、怪我したらどうすんだよ。」
羽も角も、しまって消しているので見た目は人と変わらぬ白衣の男が文句を投げる、が……爆風に乗ってふわりと流れてくる甘い香り……意識がとろけるような雄を誘う淫魔の魅了の香りは、隠しもせずに爆風に煽られて戦場に撒き散らされて漂う。
■ダスト > 「は!こんな淫魔くせぇ臭いをぷんぷんさせてる奴が人間に変装できると思ってんのかよ」
人間技とは思えないような動きで着地する相手を目を細めて訝し気に見ながら。
爆風を浴びてもさほど慌てる様子も見せずに言い返してくる相手に対して声を張って答え。
腐っても長い時間を魔族の国で暮らした経験があるゆえに、相手から風に乗って香る匂いですぐに正体はわかり。
「今度は確実にぶっ飛ばすから、さっさと逃げたほうがいいぜおっさん」
残った片手の火球に両手を添えればその魔力量を示すように先ほどより激しく燃えて。
■ハーティリア > 「変装とは失敬な、俺はコレがデフォルトなんだよ。」
氷結系の魔法だったら、着ている白衣の魔力で無傷だっただろうが、チリリと焼け付いた頬の痛みに眉根をよせつつ、煤のついたズボンをパタパタと片手で払えば……そのまま傍にふわふわと浮いた箒を手にとって。
「生憎、割と売られた喧嘩は買う方でねーぇ?小腹も空いたし、ちょうど良いやね。逃げないと食べちまうぜぃ?」
それでもいいなら、ちょっとおじさんと遊ぼうか、なぞと口にすると、箒と足がトン、トトン、とリズムを刻み出し。
■ダスト > 「は!俺がその辺の淫魔に負けるわけねぇだろ」
どうやら引く様子のない相手を見れば獰猛な、しかしどこか楽しそうな笑みを浮かべて。
さらに魔力を両手に込めて火球の勢いを増していき。
「ましてや小汚いおっさんなんてこっちから願い下げだっつうの!」
両手を前に突き出せば貯めていた魔力を開放し前方に円錐状の範囲に広がる火炎を放ち。
地面に転がっていた死体を跡形もなく消し炭にしていく火力が相手に襲い掛かり。
■ハーティリア > 「ははっ、まあおじさんは確かにしがない淫魔【サッカバス】だけどなーぁ?」
炎が吹き上がるような強大な魔力に目を細め、踊るように……いや、踊りなのであろうステップを足が踏み、クルリと箒が円を描いた瞬間、放たれる火炎が男を飲み込んだ……次の瞬間……炎の中から一息に跳ねるように放物線を描いて、少年に近寄る白衣の男には、軽い火傷しか見当たらない。
「“不思議のボレロ”……からの“ライトニングブレイク”!」
魔力を受け流す呪術の舞で炎の中をかいくぐり、一息にムーンサルトのように跳ねて距離を詰めた男の足がバヂバヂッ!と紫電をまとうと……足が接触した地点から周囲に電撃を撒き散らす、魔術というには乱暴な浴びせ蹴りにしか見えないそれを、少年向けて振り下ろして。
■ダスト > 「は!なおさらたちが悪いおっさんじゃねぇか!」
自身の魔力を込めた火炎の中を区切り抜けてきた相手を見て少し驚いた様子は見せるも、かといってそれで隙を見せるようなへまはせず。
素早く両腕に木を巻き付け、瞬時に木製の手甲を形成すれば両腕を眼前に構えて相手の蹴りを受け止め。
「俺は小太りおっさん淫魔なんかに用はねぇんだよ!やられるならまだしも、ヤンのは可愛い子って決めてんだ!」
気合の籠った叫びとともに受け止めた相手の足に気が触手のように絡みつき。
動きを一瞬なりとも塞いだ瞬間、地面から水流が鋭い槍の如く相手を囲むように噴き出して。
■ハーティリア > 「ははっ、違ぇねぇ……っ、そう来たか!あぁくそ、こっちの世界の魔術は詠唱も動作も破棄できる上に融通効くからずっりぃよな、っ!」
まあ、自分の呪術も多少はそういう術があるが、ほとんど緊急避難用に限られる。賞賛とやっかみ混じりの軽口で受け止められた足に木が絡みつくとチッと舌打ちする。このままだと足に木を絡められたまま転ぶ、と判断した瞬間、吹き出す水流が腕や足をザクッと貫き……しゅるっ!と背後から伸びた羽と尻尾……先端が丸いスペードのような革質めいたそれが地面に触れると。
「っ……“セロフロート”!」
尻尾が触れた部分から、約半径5m程の地面が、水流ごとギチィッ!と凍結する、避けれなければ、地面の上に居る少年も巻き込んで。
■ダスト > 「使いたけりゃもっと魔力量を上げてきやがれってんだ!」
相手の称賛する技も、文字通り命懸けで身に着けた術。
ましてや、自身が使う無詠唱の魔法はむしろ魔力量にものを言わせて力技で発動している側面が強い。
それ故にコストパフォーマンス的に言えばむしろ最悪の部類になるだろう。
「いい加減諦めやがれってんだ!」
地面の凍結が自身に迫ってくれば、地面を強く踏み込み大地に魔力を流し込めば周囲を囲むように炎よりも溶岩に近い壁が構築され。
迫りくる冷気を防ぎ切り。