2016/04/27 のログ
ご案内:「ハテグの主戦場」にエステラさんが現れました。
エステラ > 暗闇に紛れる様にしてシェンヤンの兵を何人斬っただろうか。
たった今切り捨てた男の服で刃の血を拭い剣を鞘にとしまう。
雲が晴れ月明りに戦場が照らされればそこには数人の死体とそれを作った女の姿だけがあり。

「思ったよりもいるな。面倒な…」

今殺した以外にも数組の巡回と思われる敵兵を切り捨てている。
これ以上は見つかるのも時間の問題かと危機感を募らせながら死体を物陰にと隠して。

ご案内:「ハテグの主戦場」にアシュトンさんが現れました。
アシュトン > 面倒臭い事になったな……
(木々や障害物の影を縫いながら、低い姿勢で疾駆する男の姿。
シェンヤンの調査がてらに、雇われ傭兵でチョコチョコと動き回っていたが――何の因果か戦場に引っ張り出される事になってしまった。
まぁ、どうにかと立ち回りで正面戦闘に参加することは避け、今回は帰還が遅れている巡視隊の捜索、という事で動いている訳であるが)

適当に済ませて帰るか……死体でも見つければ十分だろうさ。
(現状の表向きは兎も角として、元来の立場は王国寄り。
そう大きくと戦果を狙う心算もなく、必要限さえこなせば、としか考えていないらしい。
暫くと進んだ、その先にて――)

……微かに、血の臭いがするな。
(片目を僅かに細めると、物陰の一つに身を潜り込ませ。
息を殺したまま、周囲に視線をやる)

エステラ > 「これで全部か。奴らは何組送り出している…」

フル装備の兵士の死体という大荷物をどうにか物陰に全て運び終えれば始末した証として兵士のつける装飾の一つを奪い取りポーチにと乱雑に詰め込む。
それが終われば物陰から身を起こして周囲を見回す。

「前線は確かあちらだったか……どうするか」

味方と合流をするにも思ったよりも離れている様子に戸惑いを持ち、自ら動くか恐らく来るであろう捜索隊を待つか決断を付けれずにしばしの間隠れる事も忘れ味方がいると思われる方角を眺める。

アシュトン > …………ふむ
(暗視の術式で視界を確保しつつ、臭いと気配の方角を推量で見渡していたの、だが。
隠す所そのものは見る事出来なかったものの、物陰から一人――装備からして王国側だろう、その人物が現れるのを目にする。
こんな場所で単独で居ると言うのも可笑しな話であるし、予想するにシェンヤンの偵察を仕留めたのはあの人物、という可能性は非常に高そうだ。
まぁ別段、シェンヤンの兵士が幾ら死のうと知った事ではないのだが)

…………
(ただ、点数稼ぎ位はしておいてもいいやも知れない。
恐らく犯人であろう人物を行かして帰すにしても、恐らく、倒したという証明に兵士から奪った何かしらを取り返しておけば、後々の調査に融通も利くだろう。
物陰に隠れたまま浅く息を吐き出すと、袖口から手品のように取り出し、左手に握るのは投擲用のナイフ。
麻痺性の毒に濡れたソレを確認してから、物陰に片手を掛け)

――……っ!
(飛び出し際、何処かしらを眺める人物に対して、投げつける。
軽鎧の部類なら、太ももか、腕の何処かか、急所ではなく、おおわれていない部分もあるだろう。
黒塗りの刃は闇にまぎれ、微かな風切りの音と共に、その鋭利な先端が飛翔する)

エステラ > 人影が見えない事を幸いにとどうするか悩む時間が出来、出した結論は少しでも味方の陣へと近づくことにとした。
そうと決めれば少しで近づいておくかと主戦場に向け足を踏み出す。
その時、鎧に何かが当たった衝撃を感じ体勢など気にせずに地面に転がれば近くの物陰に滑り込む。

「まだ生き残りがいたか。失敗だな」

動いていなければ鎧に覆われていない部分に当たっていた。そう思えば相手は手練れと認識。直ぐに顔を出すような真似はせずに剣を抜き注意深く出方を見る。

アシュトン > (暗闇に響いた金属音に、眉を僅かに動かす。
狙いは確かな筈だったが、どうも鎧に弾かれたらしい。
投擲したタイミングが悪かった、という事か。
操作可能なワイヤー付にしておけば良かったかも知れないが、今さらの話である)

手練れで運もいい……なるほど、どうしたものかな。
(攻撃が失敗したのを確認すると同時に、元と居た物陰の方へと戻り。
コートの内側に手を入れる)

――提案がある、お前が偵察から奪ったモノを置いていけば、俺はそれ以上に興味がない。
余計な戦いをするより得策だと思うが、どうだ?
(言葉を掛けて相手が思考する時間を作りつつ、内側より取り出すのは金属製の筒。
先端にはヒモ、というか導火線のついた――発煙弾である)

エステラ > 「……あそこか。切り込むには遠いか」

刀身だけを物陰からだし僅かに見えた陰に大体の相手のいる場所を確認すればどうするかと別のポーチに手を入れるが今の状況を打開できるような道具もなく手を抜く。

「そういうからにはシェンヤンの人間か。悪いが断る。死体は残してあるから持ち帰れ。それがあれば十分だろう」

特に功績などに興味はないがどれだけの敵兵がいたかの目安になる戦利品。首を取る様な野蛮はしていないと告げれば耳を澄ませながら次の隠れ場所を探して視線を巡らせる。

アシュトン > (場所バレしない程度の距離から、ナイフ投擲が一撃目。
お互いにとって、近接に持ち込むには少しとばかり間合いが遠い。
ついでに、お互い隠れてしまっては、飛び出すのも難しい状況と言っていいだろう。
――と、そのような状況で。
火で相手に視認されないように、導火線の根本へとワイヤーを結びつける。
この状況で投擲すれば、起爆の術式をワイヤー伝いで送り、任意に起爆させることが出来るという仕組みだ)

ま、シェンヤン側の人間だな。
(今のところは、であるが。
相手が断るセリフに別段と驚く事も無く、発煙弾の筒を手に握り)

そう言うとは思ったよ。
ただま、此方にも事情があってね。
(返す言葉を続けるままに、物陰から投擲。
意図的に告げる声も大きめにしているため、投げた音もある程度かき消す事ができる、とは思うが。
狙いはアバウトであるものの、性質上別に直撃させる必要はない。
夜空を、ワイヤに繋がった金属筒が放物線を描き)

それに、何かしら不都合なモノを持っていかれてる可能性もあるのでな。
はいそうですか、って納得する訳にもいかないのさ。
(しれっと言葉を続ける間に、筒は相手が隠れた物陰の付近にへと。
そのタイミングで、起爆の術式をワイヤー伝いに起動。
火薬に火が入り燃焼、発生した高圧のガスは筒の蓋を弾き飛ばし、それと共に大量の白煙を周囲にぶちまける。
視界を奪い去るのは当然の事として、唐辛子、胡椒、粉末マスタード等刺激物も大量に混入されている。
ゴーグルや口当てで防いでいる自分はまだしも、そうでない者であれば、目は鼻口、粘膜に触れると随分ひどい刺激を味わう事となるだろう)

エステラ > 「わざわざ名乗るか。そう名乗ったからには生きては帰さん」

シェンヤン側と名乗る相手。声からすれば男の言葉にそうは返すも態々口にするからにはこちらにない優位性を持つと考えて警戒レベルを一つ上げる。
いざとなれば飛び出して襲撃、撤退の両方を視野にいれておき。

「こちらにも事情はある。はいそうですかと聞くと思うか?もし思うならさっさと帰る事だな。こんな迂闊な兵に不都合なものを持たせる習慣でもあるのか?」

様子を見ているのか時間稼ぎをしているのか今一判断が付きにくい相手の言葉。
それによりもしかすると後ろに回り込む伏兵でもいるのかと慌て振り返り。
次の瞬間にすぐ近くで上がる白煙。ただでさえ暗く見えにくい所に真っ白に視界が染まり。
更には目や鼻、喉に痛みを感じ始め煙に何かあると感じれば口元を腕で押さえ、確か他の物陰があったはずの方向にと煙から逃れる様に駈ける。

アシュトン > 血気盛んな様で、何より。
(くくっと、喉元で小さな笑い声を鳴らす。
まぶっちゃけた話コチラとしてはいざとなったらとっとと逃げればいいだけの話であり、それほど気にしてないというのが一点)

そりゃごもっとも。
お互い事情があると面倒臭いよな。
(初っ端と一人呟いたセリフと共に、発煙弾を起動、そして暗視を光増幅系から、熱源探知系へと変える。
やや薄暗いながらも通常と余り変わらなかった景色は一転、熱を持つ者は赤っぽく、温度が下がるにつれて青く映るようになる。
鎧を着ている人物なら、露出面は赤、鎧は多少紫がかった青といった所か。
当然、煙幕の中での行動を予定して、である)

さぁ?
習慣についてはイエスともノーとも言いかねる、なっ
(含みのある言い方だが、知らないだけである。ぶっちゃけ、さっきのやり取りも時間稼ぎ以上の意味はない。
周囲に白がまき散らされると同時に物陰から身を乗り出せば、低い姿勢にて一気に地面を蹴り出して。
地面を這うような疾走と共に、向かうは熱源で赤く見える人型の方角。
恐らくだが、相手が移動しているのなら、此方は背後から負う形。
更に一足と大きく飛び出せば、相手の脇腹目掛け、麻痺毒のナイフを突き出す)

エステラ > 「血気?私はただ任務に忠実なだけだ」

任務だから狩る。それだけだと静かに返せば間合いにさえ入ればいつでも飛びかかれるようにと身構えておき。

「騎士であろうと傭兵であろうと事情で戦場にいるからに貸方のない事だ。何をしょうもない事を……貴様…!」

このための時間稼ぎかと認識すれば悪態をつき、煙に噎せこみながらも一刻も早く離れねばと背を見せる事もいとわずに走る。
何かの混ざっていた煙のお陰で涙が滲み見づらいがそれよりもと不利な状態から離れようと。
背後から聞こえる足音に追われていると判り抜き身の剣を横なぎに振ろうとするが、その前に脇腹を刺される痛み。思わずに声をあげながら相手目掛けて剣を振り抜く。