2015/11/05 のログ
■オルヴァ > キィンと音が弾ける。斬撃を弾きあい、こんなものかと睨む。
「なるほど。よほど死にたいらしいな、半端者。
恐れなど化け物にはいらないでしょうにねっ」
そう挑発するように動き出す。
一合、一合、光の嵐の様な剣技を繰り出す
合理的でいて、どこか遊びの様な矛盾がつまった斬撃。
■ルーキ > 刃を打ち合う、弾ける音が鼓膜を震わせるのも束の間。
続け様に繰り出される剣技に二、三と後方にステップを踏む。
「ふぅん。キミは化け物をそう見るか」
「化け物にだって感情はあるし、考える頭もある。そんな単純なものじゃないさ」
矛盾の斬撃に、只者では無いと認識を改める。
刃が触れ合う一瞬、腕に力を篭めて横へ薙ぎ払った。
空いた片手を向け―――掌から飛び出すは隠し刃。
■オルヴァ > 「っっつァ……ちィっ」
一足、間合いあけ隠し刃を鼻先を掠め避ける。
……しかし人間臭い動きをすると思う。
「ふん……化け物でないなら人だとでもいうのか?
――笑止」
トンっと後ろに跳ねれば――ゴォっと迫るモノが。
そこらに落ちている剣の残骸を蹴り撃ったのだ。
一考、一足、一刀に執念があり、むしろオルヴァの方が化け物臭い。
■ルーキ > 「お見事」
隠し刃をかわす動作に短い言葉を発する。
あらぬ方向へ飛んでいった刃は、急停止してその場に落下した。
「……へぇ、中々良い勘をする」
「元は人間さ。ついこの間までは、わたしも人の身だった」
「だからフォンロークもよく知っている」
迫り来る剣の残骸を剣で叩き落し、再び構え直す。
■オルヴァ > 「はっ……元が人だからなんだという。
まさか恋しがってでもいるのか?」
手の内が知られているは良いとしても、魔族で人の技を使われるのが正直辛い。
「なめているのか。ならば……敵を殺すのが私の役割だと云う事を魂魄に刻むが良い。ふっ――っはアア!」
前に出る、斬る、打つ、交わす。
剣を閃かせ無駄を省き余裕を持たせる。
長剣と片剣がキインカキンと鳴るたびにオルヴァの身体は軋むだろう。
それなのにこの男は不遜な顔を崩さずルーキと向かい合う
■ルーキ > 「まさか。……自分からこう成り果てたというのに、何が恋しいものかね」
打ち込んでくるその刃を、右に左に受け止める。
戦闘に特化した身は、多少のイレギュラーな動きにも当然の如く対応する。
「……なるほど。だが生憎、わたしはキミを殺す心算なんて無くてね」
適当なところで引かせてもらおう、とそう決めた。
隠し刃は、己の意思に伴い自在に操ることが出来る。
先程、彼の鼻先を掠め落ちた刃が浮き上がる。
切っ先が此方へ、男の背へと迫り来て……
■オルヴァ > 「超越してしまった気持ちはどうだ?。それで満たされたのですか、満たされぬからここにいるのだろう。
ひっそりと力を隠し暮らせない、お互い無様だな。」
気迫が身体を押し上げる。右に左に必殺の刃をいなされる。
背後に迫る刃を横に転がり回避する。
理由はもちろん、それしかないからだ。
「ふっ――!。」
低い姿勢のまま肉薄し剣閃を浅く滑らす。
■ルーキ > 「はは――言ってくれるね。ま、概ね正解だ」
横に転がり、刃を回避するその手際に瞬いた。
元の通り腕に収めるのも束の間、浅く滑り来る剣閃を後方に飛び退いて避ける。
「……相当の使い手と見える」
右腕を、左腕を振る。
刃が二枚放たれ、男の身へと迫る。
■オルヴァ > 「――――」
剣で受け押されるように後ろに下がる。
相手の腰が退けている、と思う。
何故か積極性にかける。
魔族に成ったと言うからには上位者がいる。――捕獲するか
瞑目し気迫を滾らせ見開く
「――明言する
知恵を測る、感化し定義せよ。
私は形という存在の音で意志の処理を封印する。」
その言葉をはくと、オルヴァの気勢が気色悪く変質する。
魔族に魔物に流れる魔力が怯えるてるように感じるかもしれない。
「女をいたぶる趣味は無いが……放て!」
掛け声とともに矢嵐が降り注ぐ、その現実を無視するかのごとく矢嵐を突っ切って迫る。
今の彼の剣は受けてはなら無いだろう。
剣を振りぬく!
■ルーキ > 積極性に欠けるとは当然でもある。
もとより彼を甚振る気など無い。程好いところで引けばそれで良かった。
――気勢が変質し、ただならぬ予感に魔力が騒ぐ。
瞳を瞠り、オッドアイが男を見据えた。
「―――、 ……っ、く…」
降り注ぐ矢嵐の範囲から逃れんと地を蹴り跳躍する。
振りぬかれる剣を受け止めるでもなく、筋力を駆使して回避した。
人間の頃より持ち合わせていた膂力が幸いしたか。
一旦距離を取った。
「……これは、早めに逃げ出した方が良さそうだ」
額を、頬を汗が伝う。不敵に笑った。
■オルヴァ > 金髪が輝き、目が妖しく光る。
イィン、イィンと異音が周囲に響く
「逃げるので す か?」
ガックンと回避されるのが解っていたかの如く追いすがる。
剣の位置より遠い、スレンダーな体格で豊かな胸部を見る。そんな女のどこに力があるのか?
、獣のような身のこなしと歯車のような正確性で自らに飛んでくる矢を掴み放つ。
「カカカっカカカカカカ―――っ!」
跳び、滑り、進む。剣の間合いに入れば瞬前、剣が円盤の様に飛んでくる。
オルヴァは投擲した剣の影に潜みルーキを足を掴もうとする
■ルーキ > 「………あぁ、そうだが」
逃げる、撤退する、退く。
何れも同意だろうと疑わぬ表情。
跳び、滑る。此方へと投擲される剣を身を屈め避ければ、間髪入れず伸びてくる手。
「―――っ、ち……!」
咄嗟に隠し刃を放ち、その手を地面に縫い止めるよう狙う。
■オルヴァ > 異音の正体は周囲の魔力、魔法が籠にでも入れられたかの様に阻害、拘束されているのだ。
「はハハッッ は は は は は!」
隠し刃を掌で受けそのまま握りこみ、そのまま組み付こうとする。
痛みが無いわけではない、いまがチャンスだから無理を通す
道理を蹴散らす。
「―――っア!」
獅子が迫る
■ルーキ > 刃を放ったのは、結果的には失敗だった。
組み付かれる。剣を振るう間もなく地に押し倒される。
「―――っ、な……に、ッ…!」
有するは人外の膂力。
男をその力を持って押し返し、体勢を立て直さんとするが―――
■オルヴァ > 「生きようと足掻く様は美しい。
とくに貴女の様な娘はね――っ」
組み付くと間髪いれずに頭突きを顔に入れる。
成功すれば、唇を奪い唾を流す。
組み敷いてるだけでも効果の期待できる魔力阻害だが
体液をいれることでもより拘束できるだろう。
股間の一物は狂い起ってるが変態行動ではない、戦術なんだ。
■ルーキ > 「………っ、ッ……!」
頭突きを受ければ一瞬、視界が霞む。
その隙を衝かれたか、唇が重なった。
流し込まれる唾液に目を瞠るも、魔力の阻害により身体の自由は奪われる。
やがて抵抗も失せ、拘束も容易になる程に。
オッドアイだけは強く、男の顔を睨みつけていたが。
■オルヴァ > さらに唾液を流し込み、肺腑を圧迫する。気絶したか。
やれやれ、女性に睨まれる事をしたかなと思いながら命令する
「拘束!。速やかに護送車に乗せろ。
あー護衛は8人で良いでしょうか。
王都まで飛ばし、専門の者に引き渡しなさい」
最後に麻薬効果のある麻酔薬を飲ませ。衣と武装をはぎ、縄で雁字搦めになったルーキを馬車に放る。
「2名馬車に乗り6名で護衛しろ。逃すなよ。
……やれやれ、私は前線に戻る」
首をふって号令を出すとまた戦いにいってしまった
■ルーキ > 気を失う直前まで、男の顔を見据える。記憶に焼き付けんとするかのよう。
衣装を剥ぎ取られれば、雪のように白い肌が現れる。
麻酔薬が効果を発している間は、護衛兵の思う通りにもなるだろう。
それも束の間。
魔族、人形の身には些か弱すぎたようだった。
隠し刃で縄を切り刻み、兵を切り刻む。
馬車に乗った2人はあるいは幸運だったかもしれない。
護送車から逃走し、闇に消える。
何処へ向かうかは己の意思次第―――
ご案内:「ハテグの主戦場」からルーキさんが去りました。
ご案内:「ハテグの主戦場」からオルヴァさんが去りました。
ご案内:「ハテグの主戦場」にスヴェンさんが現れました。
■スヴェン > 他国生まれである自分にとっては何故、誰も戦いを止めないのかが不思議でならない
傭兵としては望む所であったが、この戦場は何れか破綻することも目に見えている
無限に兵士を前線に送り続けることなど出来ないし、無限に黄金の出る金庫など夢物語だ
「―――っと、ウトウトしてた」
最前線より少し離れた森の中を部下を伴い進む
王国正規軍の陣地の後背の森を進むのは敵軍が迂回した際にそれを防ぐのが役目で、
正規軍が後ろを気にせず戦う為であった
大した仕事ではないのだが、報酬は流石に正規軍の依頼と言わざるをえない額であったし、
楽して稼げるのであればそれに越したことはない…
更には先だっての砦の戦いの後で離脱した分の補充兵が加わっていたこともあり、
それらの訓練には調度良い、と判断し依頼を受けた
―――それにしても退屈であるが
警戒と言っても、紛れ込むのは戦場で倒れた兵士達から鎧や武器を剥ぎ取り売り捌く古武器商や、奴隷狩りでばかりで
正規軍の後方を脅かそうとする一隊には未だ出くわしたことはないのである
■スヴェン > 閉まらない表情でくわ、と欠伸を零した時であった
―――馬だ、と隊列の後方で声が上がった
隊に緊張が走り、傍にいた何騎かは待ちかねた!とでも言うように隊列を離れ後方へと走っていく
その場で馬の足を止め、土煙の向こうへ駆けていく部下の姿を見送れば、そちらから向かってくる部下の姿が見えた
「…で、敵か?」
部下が傍までやってくれば、報告を求める
馬上の部下は数は一騎、敗残兵であったように思うと口にした
部下の報告が終わったタイミングで森の中から現れたミレー族が近づき、同じように数は1人、
馬に矢傷を受けていた事、傷だらけであったと報告を受ける
「遮二無二逃げ出して方向見失ったな…敗残兵1匹見逃しても痛くも痒くもねえんだが…」
その場に集まった数名の部下の顔を眺めながら考える
既に数名の部下の騎兵が追撃しているから見失うような事はない…正規軍に一応、仕事はした、という
証拠を持ち帰りたくもあり、何より部下も退屈そうな感じであった
「じゃあ、お前とお前。ミレー族の弓兵二名連れて追え
森の中じゃ、あいつらの方が騎兵より役に立つしな
残念ですが残りは俺と警戒継続!以上!」
そんな風に命令を下せば、部下たちが動き出す
殺さなければ好きにしていいから、と駆けていく背中にひと声かけておく
隊列を整え、巨人族の部下が「出発!」と大声で叫べば再び隊列は動き出す
―――彼らは今日もせっせと戦場で食い扶持を稼ぐのであった
ご案内:「ハテグの主戦場」からスヴェンさんが去りました。